開催報告 世話人 弘前大学農学生命科学部 前田智雄
平成22年度 園芸学会秋季大会におきまして、アスパラガス研究小集会を開催いたしました。
お忙しい中ご講演をいただいた九州大学の竹内様,小佐々様、国際アスパラガスシンポジウムの報告をいただいた岩手県農業研究センターの山口様、パイオニアエコサイエンス株式会社の松永様、長野県野菜花き試の元木様、またはるばるご参集いただいたみなさまにあらためて感謝申し上げます。
<アスパラガス研究小集会開催報告>
日 時:平成22年9月18日(土) 15:00~17:00
1. 開会挨拶 発起人代表 尾崎行生
2. 講 演 「アスパラガスにおけるSSRマーカーの構築とその利用」
九州大学大学院 竹内陽子
同 小佐々雅子
アスパラガスにおいてSSRマーカーを見出し、それらをどのように活用していくかについて、九州大学の大学院生、竹内さん、小佐々さんから研究発表をしていただきました。
アスパラガスの分子生物学的なアプローチの中心はこれまで雌雄性に関するものが多かったと思いますが、今後は今回発表いただいたSSRマーカーの利用や、二次代謝産物の生合成系の遺伝子発現解析などが発展することが期待されます。
なお、竹内氏の発表の中にはIAS2009における海外の研究者の発表内容の報告が含まれています。IAS2009の発表内容については、http://ias2009peru.com/presentations.htmlでどなたでも閲覧することができます。詳しくはそちらをご参照ください。
また、小集会での発表には論文として発表されていない内容が含まれています。転載、引用の際にはご注意ください(事前に竹内氏、もしくは九州大学の尾崎行生先生にご連絡ください)。
話題提供
「第2回 国際アスパラガスシンポジウム(於ペルー)報告 その2」
「IAS2009における研究発表に関する話題」
岩手県農業研究センター 山口貴之
「ペルーのアスパラガス栽培を考える」
パイオニアエコサイエンス株式会社 松永邦則
「南米におけるアスパラガス生産」
長野県 野菜花き試験場 元木 悟
春の小集会に引き続き、2009年10月末にペルーで開催された国際アスパラガスシンポジウムに参加されたお三人から、現地視察を中心にご報告いただきました。
3. 議 事
今後の小集会での研究発表について、参加者の皆様からご希望やご要望をうかがいました。
特にその場ではご意見はありませんでしたので、次回以降も世話人のほうでご講演依頼をしたいと考えております。
次回は平成23年度秋季大会(宇都宮)で開催になります。企画は現在検討中です。もし何かご要望があれば世話人までご連絡ください。
なお、私事ではありますが、今回の開催を持ちまして世話人を交代させていただくことになりました。4年間務めさせていただきましたが、現地視察やご講演の依頼などを通じ、いろいろな方と知り合うことができ、大変有意義な経験となりました。引き続き小集会には参加していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
次回からの世話人は、岩手県農業研究センターの山口貴之氏に務めていただくことになりました。山口様、どうぞよろしくお願いいたします。