P9 カフェインの摂取で記憶力が向上するか

要旨

カフェインには、「集中力を上げる、やる気を出させる」と言う働きがあると言われている。カフェインの存在は、学業に励む私たちにとって頼もしいように思われる。そこでカフェインを摂取することで、どの程度記憶力が向上するか調べ、カフェイン摂取が学業に生かせるかどうか考えた。この研究では、「節約率」という同じことを覚え直したときに、覚えるためのコストが減少した割合を、カフェイン摂取の有無で比べて、記憶力が向上するかどうかを実験を用いて検証した。この実験を行ったところ、カフェインを摂取した時の方が摂取していない時よりも「節約率」が増加することがわかった。この実験から、カフェインの摂取で記憶力が向上することが明らかになった。この研究はカフェイン摂取基準内で行ったものであるが、カフェインを過剰摂取した場合には、集中力が低下してしまうことが文献調査よりわかっている。したがって、学習における記憶力の向上を期待して、カフェインを摂取する場合には摂取基準を守り、適切に使用することが求められる。

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