私たちの研究の目的は、女性が社会進出しやすい世の中にするため、世の中の仕組みの変え方を考え、進出できずに困っている人々を救うためである。女性の社会進出を妨げている要因として、子育てと労働の二つの面が挙げられた。子育ての面では、出産や育児が女性の大きな負担になっていることが分かった。この改善のためには、こうした負担を分担できるよう、男性の育休取得を促進する制度を更に浸透させることが重要だ。しかし、男性の育休取得に消極的な企業などがあることも分かった。そうした中でいかに取得率を上げられるかが今後の課題だ。労働の面では、産後に以前と同じ職に復職できない場合があることや、女性の正規雇用率が低いことが分かった。これらの解決においても、企業が既存の認定制度を活用し、また、従業員に柔軟な働き方を提案できるよう努力する必要がある。