皆さんは「外来種」と聞いてなにを思い浮かべるだろうか。「日本の生態系を壊している」「在来種の絶滅に関係している」など、悪影響のイメージを持たれる方が多いかもしれない。また、「駆除」の2文字を思い浮かべる方も中にはいるだろう。
私たちは、その外来種をテーマに、生態系を守るために外来種が捕獲・駆除(殺処分)されている現状に対し、駆除することなく、外来種も1つの命ある者として在来種や現在の環境と共生できないかという点に焦点を当てて研究を進めてきた。
調査の結果、外来種の駆除なしに共生するのは難しいということが分かった。しかしながら、個人個人や世界全体で、外来種を生態系に入れないシステムをつくり実践することで、在来種を守り、そして駆除される外来種の数を減らすことが、今できる最善の策であることも分かった。