本研究では未解決問題とされている、コラッツ予想を扱った研究をしており、第一の目的はコラッツ予想の完全証明を通して数学の発展に貢献すること、第二の目的は本研究で挙げられた仮説の検証、あるいは仮説の証明を通してコラッツ予想の完全証明に近づけることである。本研究では、ある自然数を3倍して1をたし、その数を2で割ることを"操作を1回行う"と定義したうえで、ある自然数に対する操作回数とコラッツ予想の数列の長さに注目し、ある自然数と操作回数の関係について予想を立て証明を行った。今後は証明されたことを用いて小さい自然数の範囲でコラッツ予想が成り立つことを証明していきたい。