現在、地方の自治体の中には高齢者の増加による過疎化が進んでいる地域が多くあり、地域社会の維持が難しくなるという深刻な問題が発生している。私達が生活している福島県も、過疎化対策なしだと2060年には人口が半減してしまうというデータもあり、目を背けてはいられない状況だ。私達はそんな過疎化をこれ以上広げないために、地域の観光と過疎化について研究を進めている。
まず私達は、観光に力を入れている地域は過疎化が進んでいない、観光により過疎から回復させることができるという仮説を立てた。その地域の観光に魅力を感じる人が増えれば移住者や財源が増え、さらに町の観光政策に重きを置けるという良いサイクルができるのではないかと考えたからだ。実際に観光により過疎から抜け出した離島の町、海士町にインタビューを行い、観光政策や考え方を学んだり、文献調査を行ったりした。それらを参考にして私達も過疎に有効な対策法を提言していきたい。