日本において「飢餓」は存在しない。しかし、「相対的貧困層」というものが存在する。相対的貧困層の人々は、衣食住の中で食の優先度が低くなることが多く、食格差が生まれていることが分かった。わたしたちはこの現状を是正する必要があると感じ、研究した。まず高校生を対象にアンケート調査を行ったところ、食格差についてそもそも知っている人が少ないという結果が得られた。東京都立大学教授 阿部彩先生にお話を伺ったところ、食格差是正に対する支援の福祉政策が不足していることが分かった。これらの福祉政策拡充のためには、まずは多くの人に相対的貧困層や食格差の存在を知ってもらうことが大切であるという結論に至った。日本で飢餓のある時代は終わった。と満足するのはまだ早い。健康的で幸せな食事は今を生きるすべての人の権利ではなかろうか。