2019年12月上旬、中国で発生した新型コロナウィルス”COVID-19”は瞬く間に世界に拡大し、世界規模の不況をもたらした。その影響は日本の経済にも少なくない。家計の所得が変わったり、職を辞めざるを得なくなってしまった人も大勢おり、物流も滞ってしまったために物価も高騰した。
また、その影響は経済だけではない。教育現場では感染拡大を防ぐために、臨時休校・分散登校・リモート授業などコロナ禍前とは異なる形態での学習活動が行われてきた。
私たちはその経済や教育形態の急激な変化により、家庭の所得が減少したり、学習習慣が乱れたりしたことによって本来受けられるはずだった教育が受けられず、また定着せず、学力に差が生じているのではないかと仮説を立て、その真偽はどうなのか、また仮説が真実だった場合、その改善策は何かを研究しようと考えたからだ。