P80 会津発、持続可能な地域の開発について

要旨

 会津大学と東京電力猪苗代第二発電所を見学して会津が直面している課題とそれらにどう向き合っているかを知ることができた。

 会津大学では会津地方での人口減少やそれによる過疎化や文化を継承する人がいないという問題が起こっていた。そこで会津大学は地域の活性化のために話し合いを通じて住民との相互理解をしておくなど、人とのつながりなどを強める活動を行っている。また、会津若松市をスマートシティに変えていき、会津発のベンチャー企業の育成など会津大学の専門分野でも、地域を活性化しようと課題解決に向けて奮闘していた。

 東京電力猪苗代第二発電所では、直面している課題が変化してきた。大正時代、猪苗代湖の水源をもとに発電しようとしていたが、国産の発電機を使うことや、山肌への建設など様々な課題や問題があったが、試行錯誤の結果、現在でも使われるような水力発電所を造ることに成功した。

 現在では日本の脱炭素化や発電効率と文化的価値の維持の二つの大きな課題が残っていて、遠隔操作ができるような装置を取り付けてみたり、建物に発電所の歴史の展示したりして、課題解決に向けて取り組みが進められている。

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