我々が初めに訪れた福島県水産資源研究所は、2018年に相馬市に開設された福島県で最先端の漁業施設である。水産資源に変化が起きた場合に漁業規制を行う資源管理、稚魚を育てて放流し成長した個体を漁獲する栽培漁業等の技術や、気候変動による影響、そして東日本大震災後の福島の漁業における風評被害とその対策など、福島の漁業を支える現場の見学と副所長さんのお話から我々が学び考えたことをお伝えしようと思う。
その後に訪ねた相馬IHIグリーンエネルギーセンターは、エネルギーの地産地消を実現するシステムを開発し「CO2フリーの循環型地域社会の創造・実践」を目標とした事業を展開している。この目標達成のために行われている、環境にやさしく効率のいい発電方法の研究やエネルギーの無駄を最小限にするための仕組みについて取り上げ、経済産業大臣賞「新エネ大賞」も受賞した画期的な取り組みを多くの人に知ってもらいたい。