廃棄食料問題は深刻な問題となっており日本では毎年250万トン規格外野菜が廃棄されている。これは国内で生産された野菜の総量の20%にのぼる。また製紙は森林破壊を引き起こす。これらの問題を解決するために、私たちは持続可能な紙製作方法を確立するために廃棄野菜を用いた生分解性紙の作成を行った。私たちの研究はSDGsの11番、12番、15番を達成するものである。私たちは先行研究から紙が作れると分かっていたので、特にニンジンを使用した。しかし、先行研究では紙は水に入れると溶けた。私たちの研究では、まずニンジンを用いた紙の作成を行い、繊維の細かさを変えたりココナッツやカボチャなどを混ぜたりしてそれぞれの紙の比較を行った。セルロース間の結合を強くしたり他の野菜を混ぜたりすることによって紙を強くすることが目標だった。次に紫外線可視分光光度計や顕微鏡写真を用いてセルロースの結合の様子を調べた。細かく結びつきの強いセルロース繊維によって紙の強度を上げ、分離を防ぐことができることを確認した。身近な素材を用いた本研究を通して、私たちは環境に優しく持続可能な世界に貢献したいと思う。