福島県再生可能エネルギー推進ビジョンでは「2040 年頃を目処に福島県内の 1 次エネルギー需要量の100%以上に相当する量のエネルギーを再生可能エネルギーから生み出す」という目標が設定されている。そこで私たちは太陽電池に着目し、色素増感太陽電池を研究の対象とした。この電池は紫外線を吸収する酸化チタンに色素を塗布することで可視光領域も吸収可能としたものである。従来のシリコン型太陽電池に比べ身近な物質でも容易に低コストで作成可能で、低照度下での発電に優れ、デザイン性が高いといった特徴を持つ。しかし、比較的発電効率が低いこと、耐久性が低いことなどの問題点がある。セルの中の炭素の必要性を検証したところ、炭素によって発電効率が上がることが見込まれた。電極の変更も発電効率向上の1つの要素になると考えられたが、電極を変更するとほとんど発電されなくなった。現在、最適な測定方法や作成手順を模索中である。