【事例1】👩4歳のお子さま
保育園にお迎え→夕食の介助のご依頼。
お迎えの後ご自宅に着くと、事前にお聞きしていた夕食が見当たらず保護者さまにメッセージを送りました。しかし、お仕事中で返事がありません。おなかが空いていて早くご飯を食べたい様子のお子さま。一緒に冷蔵庫を探し始めたところ、冷蔵庫にあったしょうが焼きをお子さまが見つけ、「これを食べる」とのこと。
保護者さまから返事がなく、お子さまが食べるといっているので、いつも食べているものだと思い、私がレンジで温めて提供しました。
そのことをメッセージでお伝えした時に、「それは食べさせないでください」と返信。その後すぐに保護者さまから電話があり、家に帰るまで待っていて欲しい、とのこと。しかしお子さまを見ると、ほとんど食べ終わっている状態でした。そのことをお伝えすると、もう古くなっていたようで、お腹を壊してしまうかも、と心配されていました。
【事例2】👩🦱 6歳のお子さま
赤身の漬けを食べさせてほしいとのことで、タッパーに入っていた赤身を出しました。中にエビも入っており、お子さまがエビも食べたいとのことであげてしまいました。帰宅された保護者さまが、エビは2日前に買ったものだから調理してからあげたかった、食べさせてほしかったのは赤身だけだったとのことでした。
1.事前面談でしっかり確認しましょう
事前面談ヒアリングシートにも項目がありますが、下記の3つは最低でも確認しましょう。
①お子さまのアレルギーの有無、アレルギーの程度
②アレルギーを発症した際の対応
③おかわり(食べ物・飲み物)を希望された場合の対応。量も確認しましょう!
→③は確認が漏れやすいですがよく起こります。しっかり確認しましょう!
【シッターからの質問の例】
📍空腹時(食後に追加で食べたいとき)追加の食事またはおやつのご用意は可能ですか?
→可能な場合、食べてもいい食材・量がわかりやすく区別して保管されているとbetter
→保護者さまの負担のない程度に協力してもらう。
「適当にここらへんのものを食べて」という保護者さまもいるが、種類と量は決めてもらっておくほうがいい。
ゼッタイ手を付けてはいけない保管場所も聞いておいてもいい。
📍提供メニューを完食されていなくても、ストックの食材やおやつを食べてもいいですか?
→あらかじめ用意されているメニューをどの程度食べてほしいかは家庭によって異なる。
2.シッティング中、自己判断は禁物🙅♀️
・お子さまの意思に従うのは危険です。自己判断で食べ物・飲み物を提供しないようにしましょう。
・予定していなかったお食事・おやつ・水分補給が必要な際は必ず保護者さまに確認をしましょう。
・事前にお子さまの飲み物、小腹が空いた時に食べて良いものを確認しておきましょう。
・シッターの持参したお菓子等を保護者さまの許可なく与えないようにしましょう。
〈KIDSNAシッターのよくある質問より関連記事〉
3.食事量についても事前に確認を!
今まで食べたことがあるものでも、一気に多量に食べるとアレルギー等の症状が誘発される場合もあります。
保護者さまに量を確認するとともに、差し上げる量は適量にしましょう。
また、「同じ食材だから大丈夫だろう」と安易に判断せず、ご自宅にあるものであっても自己判断で差し上げないようにしましょう。
(※購入してから時間が経過している、保護者さま用でアルコール等の調味料を使用している場合もあります)
🚨身体の中に入れるものは、お子さまの命に関わる重大な事故につながる恐れもあります。慎重に対応しましょう!
多くの場合、原因となる食べ物を食べて主に2時間以内(多くは食べた直後から30分間)に、
皮膚や粘膜、消化器、呼吸器などに下記のような症状が現れます。
■即時型食物アレルギーの症状
1.皮膚症状(じんましん、かゆみ、赤み)
2.目の症状(まぶたが腫れる、かゆみ、充血)
3.口、のどの症状(違和感、イガイガ感、唇、舌の腫れ)
4.鼻の症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)5.呼吸器症状(咳、息がしづらい、ヒューヒューする等)
6.消化器症状(腹痛、嘔吐、下痢等)
7.循環器の症状(脈が速い、唇や爪が青白い、手足が冷たい等)
8.神経の症状(ぐったりしている、意識がもうろうとする)
このような症状が現れたらどうすればいいのか、下記のリンクを参考に応急処置を行いましょう!
★応急処置ハンドブック(キズナシッター) アレルギー症状
・2023年改訂版 小児のアレルギー疾患 保健指導の手引き
https://allergyportal.jp/wp/wp-content/themes/allergyportal/assets/pdf/tebiki-1_1.pdf
・よくわかる食物アレルギー対応ガイドブック
https://www.erca.go.jp/yobou/pamphlet/form/00/pdf/archives_31321.pdf
・アレルギーポータル
■どんなに小さい事案でも、ささいな気づきでも報告を!
皆さまの小さな気づきを保護者さまに共有いただくことで、大きな事故の予防にも繋がります。
必要に応じて事務局にもご報告ください。
▼お問い合わせフォーム(シッティング相談/報告 )
https://forms.gle/DUWmhnQDfcxQU3Ty9
▼報告フォーム(匿名)