シッティングは、単発でその日限りだったり、定期のご依頼でも週に数回程度だったりして、
一人の子どもと過ごす時間が継続的にあるわけではありません。
シッティングは、保護者さまの仕事時間やリフレッシュ時間の確保など、
保護者さま側のニーズを満たすことが目的であると同時に、不定期なお子さまとの関わりであったとしても、
💡お子さまが安心してシッターとのひとときを過ごせるようにし、
💡一人一人のお子さまに合った保育を提供すること
も大変重要な任務です。
とはいえ、
🤦♀️単発の依頼で初めての家庭に行くことが多く、お子さまとの関係づくりがいつもうまくいかない。
🤦♂️定期で依頼をいただいているが、1週間に1回だけしか訪問しないため、少しずつしか関係がつくれない。
そのような悩みを抱えるシッターさんも多いのではないでしょうか。
今回は、初めてのお子さまとの出会いで、安心感をもち信頼関係につながるような心得、関わり方についてご紹介していきたいと思います。
【この記事を読んでわかること💡】
・お子さまとの関係づくりで悩んだときの気持ちの整え方
・初対面のお子さまと仲良くなる方法
目次
保護者と離れたお子さまは、
😰保護者さまの影を求めて右往左往。
😭泣いて叫んで大あばれ。
😫心無い言葉を吐いて物陰に…。
なんてことも珍しくはありません。
お子さまが泣き続けているような状態に直面すると、
😔「私はシッターとしての能力が低いのではないか」と不安に駆られ、落ち込んだことがある方も多いのではないでしょうか。
でも安心してください。
お子さまが保護者と離れて不安を感じるのは当然のことです。
大好きなおうちの方の姿が見えず、見ず知らずの大人と二人きりになるのですから。
怖さや不安が湧きおこるのも無理はありません。
この自然なお子さまの心の揺れ動きに対して、「早く泣き止ませないと。」と焦って策を打つと、お子さまはこちらの動揺を敏感に察知し、余計に不安にかられて心を閉ざしていきます。
保護者と離れた際に「不安で泣いている状態」というのはむしろ正常です。
・保護者さまが十分に子どもに愛情を注いでいる
・大好きなおうちの人と固い愛着関係が形成されている
という証でもあります。
🧡まずはいったん深呼吸。
ありのままのお子さまの気持ちを受容し、共感しながら、穏やかに寄り添っていけるといいですね。
保護者さまとの事前面談は、保育当日お子さまがシッターとの時間に安心感をもつためとても重要です。
お子さまは普段の生活の中で、どのような人と触れ合い、過ごしてきたのでしょうか。
年齢によっては家族以外の方と触れ合うことが初めてというお子さまもいるかもしれません。
💁♀️「お子さんはこれまでどんな人と出会ってきましたか?」
💁♀️「特に安心してかかわれた方がいれば教えてください。」
💁♀️「また、その方の特徴も教えていただけると嬉しいです。」
このような質問を投げかけてみましょう。
🙋♀️「あまり家族以外の人と関わったことはありません。」
🙋♀️「○○さん(祖父母・友人など)との関わりがとても好きで。」
🙋♀️「その方は○○なかかわり方をしてくれて子どもが喜んでいます。」
🙋♀️「高すぎない声で、ゆっくり話す方が安心できるみたいです。」
🙋♀️「あまり大きな身振り手振りは苦手だった。」
など、保護者さまから過去の人間関係のエピソードでのお子さまが安心するためのヒントを得られるかもしれません。
良かれと思い、賑やかに笑ってアプローチしたり、ダイナミックな遊びを提供したりすることが裏目に出ることも…。
ほどよい距離感を保って少しずつ関わりをつくることが、お子さまの安心につながることも多いです。
まずは家庭の生活を知るところから。
初めから親密な関係になれないのは当たり前。
安全管理についての事前準備・配慮は抜かりないようにしたいところですが、
お子さまとの関係づくりでうまくいかないことは平常運転です。
試行錯誤しながら少しずつ改善していきましょう。
お子さまが現在気に入っている玩具・遊びを保護者さまからヒアリングしておくことも重要です。
事前面談の際にご家庭の環境・玩具をご紹介いただきながら
⭐普段どのようなタイミングでその玩具を使っているか
⭐その玩具、遊びをどのようなところが気に入っているか
⭐その遊びの中で大人はどのように関わっているか
など、具体的に対話しておくと当日のシッティングのイメージをもちやすいと思います。
また、普段の生活習慣での興味関心についてのヒアリングにもヒントがあります。
👩🦱「ティッシュペーパーを引き出すことに興味をもっています」
というご様子を保護者さまから聞いたとすれば
🔨<箱から布を引き出して遊ぶ玩具>をつくって持参する(保護者さまに持ち込みの許可をいただく)
ことで、日頃の興味関心から遊びを広げられるとともに、
自分の欲求を受け入れられ叶えてもらえた安心感をシッターに対してもつことと思います。
新しい遊びの提案で日常にアクセントを与えることも一つの方法ですが
まずは慣れ親しんだ生活や遊びからお子さまの安心感につなげていきましょう。
お子さまのシッターに対する始めの印象は残念ながらただの部外者です。
いきなり最初から心を開いて歩み寄ってもらえることはほとんどないでしょう。
「自分と大好きな家族だけの世界」に足を踏み入れるわけですから、
最大の敬意を払ってお邪魔をすることが、お子さまとの信頼関係を築く近道となります。
🖐大切にしている私物になんの断りもなく触れられることには、だれでも抵抗を感じるでしょう。
お子さまにとっても同じことです。
🖐「これ知ってる!一緒に遊ぼう!」などとおもむろにお子さまの持ち物を手に取り遊びだすことはせず
✨「○○くんが今一番好きな玩具はどれかな?」
✨「その玩具私も知ってるよ。楽しいよね!」
✨「これ見たことがあるんだけど、どうやって遊ぶんだったかな?教えてもらえる?」
✨「この玩具面白そうだね。一緒に遊ばせてもらってもいいかな。」
と、あくまで主導権はお子さま。
【質問】【傾聴】【共感】【依頼】
これらを丁寧に使い分けながら歩み寄っていきましょう。
自分の気持ちを尊重され、心が満たされることでお子さまは心を開いていきます。
お子さまとの関係を築くにはある程度の時間が必要です。
それでもシッターさんは限りある時間の中で、お子さまが安心できるひとときをつくっていかなければなりません。
これまで、最初に訪れるご家庭での心得・振舞い方についてご紹介してきました。
🍀初日で信頼関係を築くことは難しくて当たり前というマインド
🍀ヒアリングで、お子さまが安心する人物像をイメージする
🍀お子さまの好きな遊び・興味関心をヒアリングして当日の保育をイメージ
??お子さまの世界にお邪魔するときには最大の敬意を払う
これらを意識することでお子さまとの心の距離はぐっと縮まります。
お子さまが心を開き、自発的にシッターとの関わりを求めてもらえるのは本当に嬉しいですよね。
良好な関係性は質の高い保育につながっていきます。
🙋♂️記事作成担当者
シッターID:34216 KiZUNA
【profile】👉https://sitter.kidsna.com/search/34216
🙏最後までご覧いただきありがとうございました。
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