「シッターさん、かくれんぼしよう!」
子どもたちからニコニコの笑顔でこう言われたことがあるシッターさまも沢山いらっしゃるのではないでしょうか。
実は過去東京都内において、子どもたちがかくれんぼをしていて宅配ボックス内に閉じ込められる事故が何件も発生しています。
■東京消防庁
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/topics/takuhaibox.html
海外でも、かくれんぼ中の閉じ込めによる熱中症・窒息による死亡事故が発生しています。
今一度かくれんぼに潜んでいる危険を確認しておきましょう!
対象児:3歳の女の子
場所 :自宅
時期 :8月
詳細 :お子さまから「かくれんぼをしたい!」という要望がありシッターさまとかくれんぼ。
シッターさまが数を数えている間にお子さまが別のお部屋に入り、内側から鍵をかけてしまった。
シッターさまが外から「開けて!」と声をかけるも、開け方が分からなかったようでなかなか開けられず。
5分が経過したところで保護者さまへ連絡し、指示通りに外側から何とか鍵を開けられたものの、
お子さまが冷房の効いていない熱い部屋に閉じ込められて熱中症にならないか、
なにか怪我をしていないか、外から開ける際に鍵を壊してしまわないか等不安になった。
1.事前にできること
・事前面談で保護者さまに、ご自宅の【入ってよい場所と入らないでほしい場所】をお聞きする
・鍵のかかる場所も合わせて確認する。お子さま自身が鍵をかけられるかどうかも確認するとさらに安心ですね!
・室内で危険な場所はないか、今までお子さまの怪我につながった場所がないかを確認する
・自宅内に危険な場所がある場合は、どんな対策があるかを保護者さまと事前に相談しておく
2.シッティング中に意識すること
「どうしてもかくれんぼがしたい!」そんな時は以下の2つをやってみてください。
①かくれんぼをするときは、お子さまにルールを具体的に伝えましょう!
・大きな事故につながる場所(洗濯機の中、ベランダ、庭等の屋外やお風呂等)には絶対に隠れない
・事前に保護者さまに入らないでと言われている場所には絶対に隠れない
・「出てきて」と言われたら、ちゃんと出てくる
等のお約束をしてからかくれんぼを始めましょう
②お子さまの安全確保ができるように、遊び方を工夫しましょう!
・お子さま自身が隠れるのではなく、ぬいぐるみを隠す等の宝探しに変更したり、どうしてもかくれんぼをしたい場合はシッターさまが隠れる役割を担当したり、遊び方を提案する
・シッターさんが隠れる役・探す役になったとしても、(見てないふりをしつつ)絶対に目を離さない
・何かあった時にすぐに対応できるように、室内の中でも携帯電話を常に身に着けておく
■ご自宅にも危険は潜んでいます
お子さまは「見つからない場所」を求めて、入ってほしくない場所、危険な場所に入ってしまうことが多々あります。
国内外でも、宅配ボックスに子供が閉じ込められる事故、洗濯機や冷凍庫の中等でのお子様の死亡事故も発生しています。
「お子さまの自宅だから大丈夫」と気を緩めず、シッティング中はお子さまから目を離す機会を最小限にして、いかなる時も安全安心を意識しましょう。
もしもの時はもちろん、小さな気づきや事故に繋がりそうな事が発生した場合も、必ず保護者さまに報告をし一緒に対策を行いましょう。
1.保護者さまへ報告
まずはなるべく早く状況を詳細に保護者さまへ報告し、対応を相談しましょう。
2.お近くの地域のレスキュー業者や不動産会社等に聞く
必要に応じて民間機関も活用できるように、エリアの業者を調べておきましょう。
3.119番に通報する
上記の手順を踏みながら、お子さまに話しかけ続け、安否を確認しましょう。
必要に応じて下記機関、キズナシッター事務局にお問い合わせください。
■子ども医療電話相談 (#8000)
実は保育現場では、「お子さまが大人を閉じ込めてしまう」事もよくあるんです。
例えばこんな事案です。
・お散歩のためベビーカーをお外に準備している間に、お子さまがが玄関の鍵をかけてしまい家の中に戻れなくなった
・ベランダやお庭で遊んでいるときにお子さまが中から窓の鍵をかけてしまった
玄関の外に出されてしまった場合は、声が届かないこともあります。
また、お子さまもパニックになり泣いてしまい、解決に時間がかかってしまうケースもあります。
★室内のシッティングでも、携帯電話を常に身につけておきましょう!
上記のような大人が閉め出されてしまう場合、「鍵もスマホも身につけていなかったのですぐに対応ができなかった」ということがほとんどです。皆さまも自宅にいるとき、肌身離さずスマホやカギを持ち歩いている訳ではないですよね。
シッティングの際は、
・ポケットのある服装やエプロンを選んで携帯電話を常にポケットにいれておく
・ショルダー付きのスマホケースや小さなバッグを活用して肩からかけて身につけておく
■どんなに小さい事案でも、ささいな気づきでも報告を!
皆さまの小さな気づきを保護者さまに共有いただくことで、大きな事故の予防にも繋がります。
必要に応じて事務局にもご報告ください。
▼お問い合わせフォーム(シッティング相談/報告 )
https://forms.gle/DUWmhnQDfcxQU3Ty9
▼報告フォーム(匿名)