検証41

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人に向けた勧誘、被害報告が確認されています。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証13」「検証14」「検証15」「検証16」「検証17」「検証18」「検証19」「検証20」「検証21」「検証22」「検証23」「検証24」「検証25」「検証26」「検証27」「検証28」「検証29」「検証30」「検証31」「検証32」「検証33」「検証34」「検証35」「検証36」「検証37」「検証38」「検証39」「検証40に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証29ページ目です。「検証42「検証43「検証44「検証45「検証46「検証47「検証48「検証49「検証50「検証51「検証52「検証53」「検証54「検証55」「検証56「検証57「検証58「検証59「検証60「検証61「検証62「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。このページで検証するのは以下のサイトです。検証項目は順次追加の予定です。


●SUSHI Global investing Limited (SUSHIグローバルインベスティングリミテッドhttps://www.sushilimited.com/Jp)

●SUPER CAPITAL MANAGEMENT LTD (スーパー・キャピタル・マネジメント・リミテッド https://jjp.supercapitalfx.com/)

●KALO GLOBAL LIMITED (KALOグローバルリミテッド http://kalofx.com/jp/)

●Fancy Group Ltd (ファンシーグループリミテッド https://fancy-fx.com/jp/)

●Max Power Gain Limited (マックスパワーゲインリミテッド https://www.fx-maxpower.com/en/)


まず以下のサイトを検証します。

●SUSHI Global investing Limited (SUSHIグローバルインベスティングリミテッドhttps://www.sushilimited.com/Jp)

このサイトはYahoo知恵袋に複数の質問投稿が出てきたサイトです。まずそれらの投稿を引用します。

2021年8月15日投稿

この投稿では質問の経緯が全く分かりませんがLINEでリンクが送られてきているようですから何者かがネットで勧誘しているらしいことが分かります。質問に記されているURLアドレスにはアフィリエイターのIDと思われる部分が付いているので勧誘役は非常に悪質なアフィリエイターと思われます。

2021年9月28日投稿

この投稿でも残念ながら誰から勧誘されているのかなど質問の経緯に関する情報が全くありません。

2021年10月5日投稿

マッチングアプリで知り合った人物に勧誘されて口座を開設して入金してしまったところ、入金した全額が失われてさらに残高がマイナスになるほどの大きな損失を被ったようです。勧誘役が外国人かどうかは情報がありませんがマッチングアプリで知り合った人物に勧誘されるというのは「検証13」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の典型的な経緯に合致しています。

2021年10月23日投稿

これも残念ながら口座を開設することになった経緯についての情報が全くありませんが口座を凍結されて出金出来なくなっているようです。

2021年10月26日投稿 (添付画像付き)

質問文自体には「この画像の証券会社」が信用出来るかとあるだけです。そこで上に示した添付画像を見るとSUSHI GLOBAL INVESTING LIMITEDがカナダのFINTRACという組織から得ているという登録証のようなものの画像のようです。(このFINTRACでの登録については後述します。) この投稿の投稿者もおそらくSUSHIグローバルインベスティングリミテッドでの投資を勧誘されているものと思われます。

2021年12月20日投稿

これはこの検証を書き終えてから出てきた投稿で勧誘された経緯は全く分かりませんが入金してしまい、出金しようとすると税金分を追加入金するよう要求されたようです。これもこの手の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の典型的な事例かと思われます。

とにかく最初の3件の投稿に記されていたURLアドレスに行ってみることにしました。以下がサイト冒頭部のキャプです。

>外国為替取引の未来はここにあります!

と書いてあるので外国為替を扱っていることが分かります。それ以外に金や銀といった貴金属、株式指数、ビットコインなどの仮想通貨なども扱っているようですが、リアルタイムの相場情報とかリアルタイムのチャートは見当たりません。口座を開設してログインすればそうした情報も出てくるのかもしれませんが違和感があります。

そして上のキャプの右側に見えるプルダウンメニューが国旗型のアイコンが並んでいるのが見えますが表示言語の選択肢はスペイン語、英語、中国語、日本語、アラビア語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、ベトナム語の9ヵ国語となっています。ところがここでまた違和感があるのがこの冒頭部の次に出てくる2つの動画です。以下にそのキャプ画像を示します。

左側のヒロシという日本人らしい名前の人物と右側のJohn (ジョン) という人物が登場しますがフルネームや役職などは紹介されません。一方のヒロシという人物もフルネームは不明ですし、殆ど話さないので本当に日本人かどうかは分かりません。右側のジョンという人物が自分は外国為替市場で約20年の経験を持つ経験豊富な外国為替トレーダーであると称し、SUSHIグローバルインベスティングリミテッドが資金運用先として優れていると主張するだけの動画なのですがこのジョンという人物は見かけも名前も日本人とは思えないのにかなり流暢な日本語で話しています。2つの動画の内容は全く同じで違いは字幕が日本語か英語かの違いだけです。そして非常に違和感があるのはサイトの表示言語を日本語以外から選んでも全く動画が使われているという点です。例えばサイトの表示言語を英語とか、中国語、アラビア語にしてもジョンが日本語で説明する全く同じ動画の日本語字幕版と英語字幕版が同じ位置に配置されているのです。これは全く意味が分かりません。中国語版でもアラビア語版でも配置されている動画は登場人物が日本語で話し、字幕は日本語版と英語版という状況ではあまりに不親切です。どうやらこのSUSHIグローバルインベスティングリミテッドというサイトは9ヵ国語に対応していても実質的には日本人を主な標的として立ち上げられたサイトではないかと考えざるを得ません。「SUSHI」というサイト名も日本人の感覚からするとかなり違和感がありますが日本人を意識した日本人にとって親しみやすいということを狙った名称なのかもしれません。

さらにこの動画には他にも気になる部分があります。以下に示した動画のキャプで字幕に「2004年に設立された」と書いてありますがこれはSUSHIグローバルインベスティングリミテッドの設立年度に関する説明をしている場面です。

要するにこの動画でジョンという人物はSUSHIグローバルインベスティングリミテッド2004年に設立されたかなり歴史の長いFX業者であるという主張をしています。この2004年に設立という情報は「SUSHI Global investing Limited( SUSHI Global investing Limited)について」というページにも書いてあります。

活字が薄くて読みにくいのですが最初に以下のような文章が確認出来ます。

>SUSHI Global investing Limitedは2004年に設立されました。

ところが一方で脚注部分には以下のような記述もあります。

>Copyright 2019 SUSHI Global investing Limited , All rights reserved

これはSUSHIグローバルインベスティングリミテッドが2019年設立であることを意味しているとしか思えないのですが2004年設立という主張とは矛盾しているように思えます。この点についてはさらに以下で検証します。

そして連絡先情報を探してみたのですが殆ど情報がありません。辛うじて脚注部分に電話番号とメールアドレスのみ記されています。

>SUSHI Global investing Limited

>support@sushilimited.com

>Tel. 44(0)1618 507890

電話番号は{+44]という国番号から始まっており、これはイギリスの国番号です。住所の記載は全くないのですが仮にこの電話番号が本当ならSUSHIグローバルインベスティングリミテッドはイギリスに拠点があるはずということになります。ところがこの電話番号がまず信頼できるかどうか極めて怪しいのです。この電話番号自体を検索に掛けてみるとSUSHIグローバルインベスティングリミテッドのサイト自体も勿論引っかかるのですが他にもこの電話番号を連絡先とするサイトが幾つか出てきます。以下はGoogle検索の結果の一部です。

上の2件の検索結果の内、1件目はSUSHIグローバルインベスティングリミテッドのサイト自体ですが、2件目は「検証36で検証した3つのEGMフォレックスのサイトの内の1つのサイト (https://www.egmforex.asia/Jp) です。但しこの検証を書いている2021年10月下旬の時点ではこのイギリスの国番号から始まる電話番号はEGMフォレックスのサイトに見つかりません。EGMfフォレックスのサイトに記されている電話番号は香港の国番号[+852]から始まる電話番号になっています。

さらにSUSHIグローバルインベスティングリミテッドのイギリスの電話番号は全く意味が分からないのですがCUCTOS Co., Ltd (https://www.cuctos.com/) という女性向けの靴を販売するサイトでも確認されます。以下にCUCTOSの連絡先情報のキャプを示します。

>Cuctos Office Address:  Flat 43 Perkings House, Wallwood street, London, England, E14 7AH

>Phone: 44(0)1618 507890

FXや仮想通貨の投資サイトと靴の通販業者の電話番号が同じというのは考えられません。そこで電話番号がイギリスの電話番号になっていたことからイギリスの法人登録を調べてみました。するとSUSHIグローバルインベスティングリミテッドのものと思われる法人登録が見つかってきました。

法人登録の日付は2021年7月20日と新しいです。そして住所は以下のようになっています。

>Flat 43 Perkins House, Wallwood Street, London, England, E14 7AH

この住所「検証13」以降の中国系と思われるサイトの検証で何度か登場している住所です。具体的には以下のサイトの法人登録でこの住所が所在地とされています。

「検証13」 MKNDYリミテッド → 法人登録

「検証25」 DEFIインベストメントリミテッド → 法人登録

「検証28」 ゴールデンレインインベストメント法人登録

「検証28」 Fu Da Tian Huiグローバルリミテッド → 法人登録

「検証34」 ロージースタイルウエルスリミテッド  → 法人登録

「検証37」 ANCHGOリミテッド → 法人登録

「検証40」 ブリリアンスファイナンス → 法人登録

「検証50」 Visenoキャピタルリミテッド  → 法人登録

「検証60」 カウトレーディングウエルスリミテッド  → 法人登録

「検証63」 Verseキャピタルリミテッド → 法人登録

「検証65」 フルトンFX → 法人登録

「検証65」 キャピタル ワンFX → 法人登録

「検証65」 Razorfinリミテッド → 法人登録

「検証65」 ピークライン グローバル リミテッド → 法人登録

「検証75」 Weastarグローバルマーケッツリミテッド → 法人登録

さらにSUSHIグローバルインベスティングリミテッドとイギリスの電話番号を共有するCUCTOS Co., Ltdという女性用の靴の販売サイトに記されていた住所もこの住所と同じですし、CUCTOS Co., Ltdについてもイギリスの法人登録が見つかり、その法人登録上の住所も全く同じ住所です。

また本サイトの姉妹サイトである「仮想通貨(暗号通貨)を辛口評価」「検証95」で検証しているやはり中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの疑いが濃厚なEta (https://www.etausdc.com/#/home) という仮想通貨取引所のサイトに対応すると思われるEXTRAORDINARY COIN GLOBAL LIMITEDの法人登録 (会社番号 13480054) でもこの住所が法人登録上の住所として登録されています。 

これだけ多くの法人が部屋番号まで同じ住所に共存しているとは思えませんからこの住所に実際に何があるのかは分かりませんが、やはりオフショア会社などの住所である可能性が高いと思われます。さらにSUSHIグローバルインベスティングリミテッドの法人登録で経営者情報のページを見ると以下のキャプに示しましたがSUN, Shao Gangというオーストラリア国籍、中国・香港在住の人物が唯一の経営者となっています。

この人物はオーストラリア国籍となっていますが、SUN, Shao Gangという名前からは国籍がオーストラリアでも中国系の人物である可能性が高いように思われますし、何しろ香港在住です。SUNという名字は漢字表記だと「孫」かもしれません。

ちなみにSUSHIグローバルインベスティングリミテッドと全く同じイギリスの電話番号を連絡先情報に記しているCUCTOS Co., Ltdの法人登録上の経営者情報に記されているのもWangという中国国籍、中国在住の人物です。ロンドンの住所や電話番号を提供しているのは中国系のオフショア会社なのかもしれません。

他に連絡先情報に結びつきそうな手掛かりとしては最初に引用したYahoo知恵袋への投稿の中で2021年10月26日付の投稿 に添付されていた画像で示されていたカナダのFINTRACという組織から得ているという登録があります。このカナダのFINTRACで登録を得ているという話は一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証で何度か出ているので例によってFINTRACのサイトにある登録業者の検索ページから「SUSHI Global」の登録を探すと確かに以下のキャプに示した登録情報が確認されました。

登録の日付は2021年8月23日となっており、イギリスの法人登録の日付 (2021年7月20日) よりさらに新しいです。そしてこの登録の住所は以下のようになっています。

>FLAT 43 PERKINS HOUSE, WALLWOOD STREET, LONDON, UNITED KINGDOM (THE) E14 7AH

これは上で検証したイギリスの法人登録上の住所と同じでオフショア会社などの住所である疑いが濃厚です。そしてこんな住所で登録できてしまうFINTRACの審査体制は厳格なものとは思えません。また「検証20」のAGAトレーダーズグループリミテッド の検証で説明しましたがFINTRACという組織の役割は金融ライセンスの管理や金融機関の監督ではなく、マネーロンダリングの防止やテロ組織への資金供給を抑制することと思われます。SUSHIグローバルインベスティングリミテッドがFINTRACから何らかの認証を受けているのは事実だとしてもそれで信頼できるようなものとはないと思われます。

さらに例によってサイトのWho Is 情報も調べてみました。以下にWho Is 情報のキャプ画像を示します。

サイトの登録・開設日 (Creation Date) は2021年7月20日になっています。イギリスの法人登録の日付と全く同じ日にサイトが開設されていることになります。イギリスの法人登録はやはりこのSUSHIグローバルインベスティングリミテッドのサイトに対応したもので間違いないでしょう。またSUSHIグローバルインベスティングリミテッドが2004年に設立されたという動画やサイトの記述にある主張は到底信頼出来ません。サイトの脚注に記されていた2019年設立を示す記述も同様です。

そして上のWho Is 情報のキャプの一番上に登録者に関する断片的な情報が記されています。以下にまとめます。

登録者: liu yifan (SUSHI Global investing Limited)

メールアドレス: ailisi520520@gmail.com

電話番号: +86.15388873356

登録者はSUSHIグローバルインベスティングリミテッドに所属するliu yifanという人物になっています。メールアドレスは無料登録できるgmailのアドレス、電話番号は[+86]という国番号から始まっていて国際電話の国番号リストで調べるとこれは香港ではなく、中国本土の国番号です。ちなみに香港の国番号は[+852] です。

こうして調べてみると法人登録からもWho Is 情報からもSUSHIグローバルインベスティングリミテッドは中国系の会社であることが強く示唆されるのですが、SUSHIグローバルインベスティングリミテッドのサイトには経営陣というページがあって経営陣に関する情報が公開されています。まず登場するのがティモシー・フューリー (Timothy Furey) という人物です。

おそらくこの最初に紹介されている人物が現時点での経営トップということになると思われます。さらにこれに続いてさらに以下に示した5名の経営陣が紹介されています。

>Ben Sadgrove (ベン・サドグローブ) 最高執行責任者兼取締役

>Kirk Miller (カーク・ミラー) 人事マネージャー

>Michael Venezia (マイケル・ベネチア) 取引リスク管理責任者

>Michael Lombardo (マイケル・ロンバード) 株取引部長

>Michael Turck (マイケル・ターク) グローバル流動性および販売責任者

肩書から言ってもこれら5名はSUSHIグローバルインベスティングリミテッドの幹部ということになると思われます。

ところが非常に奇妙なのはこれら5人の人物はこれに続く「舞台裏管理チーム (Backstage management team)」「開発、マーケティング、デザインチーム (Development, marketing and design team) 」という項目にも全く同じ5名が全く同じ肩書で紹介されていることです。以下は「舞台裏管理チーム」の項目のキャプ画像です。左上の「舞台裏管理チーム」と書いてある部分以外は上のキャプ画像と全く同じに見えます。

キャプ画像は省略しますがこれに続く「開発、マーケティング、デザインチーム (Development, marketing and design team) 」という項目にも全く同じ5名が画像付きで紹介されています。

さらにこれら5名に経営トップと思われるティモシー・フューリー (Timothy Furey) を加えた6名の経営陣の中にトップページの動画に登場していたジョン、ヒロシと名乗る2人の人物やイギリスの法人登録上の経営者であるSUN, Shao Gangというオーストラリア国籍・香港在住の人物、Who Is 情報で登録者となっていたliu yifanという人物は含まれていません。一体どうなっているのか非常に違和感を感じたので調べてみるとさらに困惑を感じるような状況が判明しました。すなわちこれら6名の経営陣はTradeview (トレードビュー https://www.tradeviewforex.com/) というサイトでも経営陣として紹介されているサイトなのです。ちなみにこのトレードビューというサイトについては本サイトの旧サイトの「海外FX業者検証8」で一応の検証を書いてありますが日本語サイト (https://www.tradeviewforex.com/ja/) には経営陣に関する情報が示されていません。表示言語を英語にした状態だとメニューバーに出てくる「About Us」という項目の中に「Tradeview Team」という経営陣を示す項目があります。表示言語を日本語にした状態では「About Us」に相当する項目がメニューバーに出てこない設定になっているのです。日本人には経営者情報を開示したくない意図があるようにしか見えませんが、とにかくトレードビューの経営者情報のページにある経営陣の情報のキャプ画像を以下に示していきます。

まず出てくるのが以下に示すティモシー・フューリー (Timothy Furey) の紹介です。

比較の為にSUSHIグローバルインベスティングリミテッドの経営陣情報に出てくるティモシー・フューリー (Timothy Furey) の紹介の英語版を以下に示します。

画像は明らかに同じものです。テキスト部分も全く同じではないものの非常によく似ています。キャプ画像では活字が小さくて読みにくいのでテキスト部分の冒頭部を以下に書き出し、それぞれの英文のGoogle翻訳での日本語訳の結果と共に示します。

▼トレードビューのサイトの記述

Over the past 20 years Tim has gained a wealth of knowledge and experience in all aspects of investments and trading. Tim began as a commodity broker and early in his career was recruited to join "Merrill Lynch Futures Division" learning from the Top 60 in the industry. 

(過去20年間、ティムは投資と取引のあらゆる側面で豊富な知識と経験を積んできました。 ティムは商品ブローカーとして始まり、彼のキャリアの早い段階で、業界のトップ60から学んだ「メリルリンチ先物部門」に参加するために採用されました。) 

SUSHIグローバルインベスティングリミテッドの記述

In the past 20 years, Tim has accumulated a wealth of knowledge and experience in all aspects of investment and trading. Tim entered the financial industry as a commodity futures broker. Early in his career, he joined the "Merrill Lynch Futures Division" and studied under the top 60 best brokers in the industry. 

(過去20年間で、ティムは投資と取引のあらゆる側面で豊富な知識と経験を蓄積してきました。 ティムは商品先物ブローカーとして金融業界に参入しました。 彼はキャリアの早い段階で「メリルリンチ先物部門」に参加し、業界でトップ60のブローカーに師事しました。)

さらにトレードビューのサイトにある経営陣の紹介では以下の5名の紹介が出てきます。SUSHIグローバルインベスティングリミテッドのサイトでも経営陣として紹介されていた5名と同じ名前、同じ画像が並んでいます。

これも比較の為にSUSHIグローバルインベスティングリミテッドのサイトで英語表示を選択した場合の相当部分のキャプを以下に示します。

5名の経営陣の並び方が変わっている、具体的にはKirk Miller (カーク・ミラー) とMichael Turck (マイケル・ターク)の紹介の位置が互いに入れ替わっている他、役職名が変わっている場合もありますが画像と名前は同じですから最初のティモシー・フューリーという人物を含めて6名がトレードビューとSUSHIグローバルインベスティングリミテッドで役職を兼務していることになります。

ところがトレードビューの経営者情報ではこれ以降、SUSHIグローバルインベスティングリミテッドのサイトには登場していなかった4名の人物が登場してきます。

これら4名はSUSHIグローバルインベスティングリミテッドのサイトではBen Sadgrove (ベン・サドグローブ)以下の5名の人物が繰り返し登場していた「舞台裏管理チーム」などのカテゴリーをトレードビューで担当している人たちということになると思われます。SUSHIグローバルインベスティングリミテッドでは同じ人物が管理者と実務者を兼務しているようなことになっていて非常に違和感があったのですが、トレードビューでは管理部門と実務部門が別の人物になっているという形です。

ともかく2つのサイトの記述を信じるならばSUSHIグローバルインベスティングリミテッドとトレードビューは6名の経営陣が共通しているということになります。さらにSUSHIグローバルインベスティングリミテッドとトレードビューのサイトを見比べると互いに非常によく似た部分があることも判明しました。例えば以下はSUSHIグローバルインベスティングリミテッドのサイトのトップページにあるマルチプラットフォーム対応を説明している部分のキャプです。

トレードビューのサイトにも以下にキャプを示しましたがこれとかなり似た部分があります。

経営陣が共有されているだけでなく、サイトにも互いに明らかに似ている部分があるとなれば解釈は2つしかないと思われます。1つ目の可能性は2つのサイトが同じグループによって運営されているということです。

しかし最初に引用したYahoo知恵袋の質問投稿からSUSHIグローバルインベスティングリミテッドについては「検証13の冒頭で説明した中国系の詐欺グループによると思われる詐欺の手口そのままのやり方で勧誘が行われていることが分かりますし、イギリスの法人登録やサイトのWho Is 情報を調べた結果としても運営元は中国のグループである可能性が濃厚です。

一方でトレーディングビューのサイトはかなり以前から存在しているサイトですし、運営についても中国のグループが関与しているような気配は感じません。短期間でサイトを続々と使い捨てにするような中国の詐欺グループによるサイトとは考えにくいのです。

だとすれば100%間違いないとまでは言いませんが、SUSHIグローバルインベスティングリミテッドのサイトはトレードビューのサイトから画像データーなどを勝手に盗用して作られた中国系の詐欺サイトであるという可能性が考えられます。少なくとも現状ではその可能性を疑わざるを得ません。

それからSUSHIグローバルインベスティングリミテッドのサイトには「検証13」以降で検証してきた一連の中国系と思われる詐欺サイトの多くと同様にテンプレートになったサイトが存在していた可能性があるようです。以下はSUSHIグローバルインベスティングリミテッドの日本語版サイトのメニューバーの「オン」という項目、英語版サイトの「about Us」という項目のプルダウンメニューを見たキャプ画像です。

最初の項目が日本語版では「Chuanghu証券について」、英語版でも「About Chuanghui Securities」となっているのが分かります。これは本来は「SUSHIグローバル証券について」「About SUSHI Global Securities」とでも書かれているべき項目でしょう。意味が分からなかったので調べてみるとどうやらかつては「Chuanghui Securities」というサイトが存在していたらしいことが分かってきました。以下は海外のFX業者評価サイトで見つけた「Chuanghui」という名称のFX業者に関する記述のキャプ画像です。

「Chuanghui Securities」のURLアドレスは

http://www.zealfx.com/

となっていますがこのURLアドレスにアクセスしてみると既に閉鎖されてドメイン名が売り出されているような状況になっています。断言はできませんがこの閉鎖されたサイトをテンプレートにしてSUSHIグローバルインベスティングリミテッドのサイトが立ち上げられている可能性はかなり高いように思います。

結論としてサイトの記載内容に疑わしい点が非常に多く、さらに最初に引用したYahoo知恵袋への投稿から分かるようにSUSHIグローバルインベスティングリミテッドでは既に被害が発生していると思われ、非常に危険なサイトと考えざるを得ません。このサイトでの投資を勧誘されても絶対に応じるべきではありません。


●SUPER CAPITAL MANAGEMENT LTD (スーパー・キャピタル・マネジメント・リミテッド https://jjp.supercapitalfx.com/)

これもYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。まずその質問投稿を引用します。

2021年9月22日投稿

質問の背景はさっぱり分かりませんがおそらく外国人に勧誘されているのではないかと思われます。とにかくこの質問から検索して質問の対象になっていると思われる表題のサイトを見つけてきました。以下がそのサイトの冒頭部のキャプ画像です。

表示対応言語の選択肢は英語、日本語、韓国語の3つになっています。率直にこのサイトを見た感想として空白ばかり多くて非常にスカスカな印象を与えられるサイトです。全般に情報が不足している印象があるのです。

まずトップページにある「6つの選ばれる理由」と題してサイトの特長を説明する部分のキャプを以下に示します。

特に気になるのは左上の「信用」という項目です。その部分の拡大図を以下に示します。

後述しますがここにある

>経営期間三年

という記述は非常に疑わしいです。

次いで例によって連絡先情報を探しましたが殆ど開示されていません。わずかに右に示したメールアドレスが1つあるだけです。

>info@SUPER.com

実はキャプが残っていないのですが最初にこのサイトを見た時にはメールアドレスに加えて電話番号も示されていました。しかしその後、理由は不明ですが削除されてしまったようです。意味が分かりません。

>顧客サービス用メールアドレス:info@SUPER.com

>顧客サービスホットライン:+85296009205

この削除された電話番号は香港の国番号[+852]から始まっています。それ以外には「会社案内」という項目に以下のような記述があります。

>スーパー・キャピタル・マネジメント株式会社は、外国為替、株式、指数、コモディティ、スプレッド、貴金属に特化した世界的な規制証券会社である。彼らはまた、世界各地からの机関や小売の顧客にサービスを提供し、常に情熱を維持し、顧客に最高の標准と透明なサービスを提供します。(SUPER CAPITAL MANAGEMENT LTD)全米先物協会(NFA)が許可・監督しており、登録番号は0543033,62の通貨ポートフォリオ、金、銀、原油とDAX 30、JP225、日経225、ユーロストック50、ftse 100、ダウジョーンズ30、s & p 500、ナスダック100などのインデックス・プレミアム契約を提供する。

日本語がおかしい部分があって理解が難しい部分もありますが「全米先物協会(NFA)」に登録があると書いてあるので確認を試みることにしました。例えば「検証24」Glluckというサイトの検証でも同じことをやりましたが、NFAのサイト (https://www.nfa.futures.org/)  で検索窓からSUPER CAPITAL MANAGEMENT LTDの登録を探してみました。以下に出てきた結果のキャプを示します。 

NFAにスーパー・キャピタル・マネジメント株式会社の情報があることは確かなのですが上のキャプに見るように

>Not an NFA Member (NFAのメンバーではない)

>Non-Member not subject to NFA oversight. (非メンバーは NFA の監督を受けない)

という結果になります。NFAの業務とか規約を調べる気にはならないのですがこれで「全米先物協会(NFA)が許可・監督して」いると言えるのか非常に疑問です。そしてここにもスーパー・キャピタル・マネジメントの連絡先情報は記されていません。

ちなみに「検証24」Glluckというサイトの検証でもNFAの登録情報を調べたと書きましたがGlluckについてもやはりNFAのメンバーではないという結果になっています。そしてGlluckの場合にはイギリスに法人登録が見つかっていたのでスーパー・キャピタル・マネジメントについてもイギリスの法人登録リストを捜してみました。するとスーパー・キャピタル・マネジメントのものと思われる法人登録があっさり見つかってきました。以下にキャプを示します。

まず法人登録の日付を見ると2021年9月3日となっています。そして住所は以下のようになっています。

>291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ

この住所は「検証13」以降で検証している一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証で繰り返し登場している住所です。具体的には以下のサイトに対応する法人登録上の住所となっています。

「検証20」 FOYAインベストメントリミテッド法人登録

「検証22」 MARVALLE 3THグループリミテッド法人登録、ONDERSON法人登録

「検証23」 Bairradaインターナショナルリミテッド法人登録、JUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド法人登録

「検証25」 FOGEE → 法人登録 (本ページで検証している11個のFOGEEのサイトとも共有)、NODEキャピタルグループ → 法人登録

「検証28」 ファーリーチキャピタル法人登録

「検証31」  WSL FX ユニオンリミテッド法人登録、POGグローバルリミテッド法人登録、ADGマーケッツリミテッド法人登録、KOPEグローバルリミテッド法人登録

「検証37」 Gotlonインベストメントリミテッド法人登録

「検証39」 HNDグローバルリミテッド → 法人登録、ITEグローバルリミテッド → 法人登録、SODグローバルリミテッド → 法人登録インダスゴールドマーケッツリミテッド → 法人登録BSVグローバルインベスティングリミテッド → 法人登録、パワーファンクションキャピタルリミテッド → 法人登録

「検証40」 ダブルドリル法人登録、FULILAI カンパニーリミテッド法人登録

「検証43」 YIANマーケッツリミテッド → 法人登録

「検証44」 エクセレントリベニューリミテッド法人登録

「検証49」 ビッグアンクルリミテッド → 法人登録、DUXホールディンググループリミテッド → 法人登録Qtマーケッツリミテッド → 法人登録

「検証50」 パイオニアキャピタルリミテッド法人登録

「検証54」 ローカスマーケットインターナショナルリミテッド → 法人登録

「検証55」 FSDSグローバルリミテッド → 法人登録

「検証58」 クワコルマーケッツ法人登録

「検証59」 R24キャピタルグループ → 法人登録

「検証63」 スイストレードファイナンス → 法人登録

また「検証37」Gotlonインベストメントリミテッドの検証で説明してありますがこの住所に金融機関があるようには見えません。この住所架空住所の疑いが濃厚でしょう。

さらにこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下に示したSAO, Kiu Yan Kilianという中国国籍、中国在住の人物が唯一の経営者として登録されています。

そして法人登録時の提出書類を見るとこのSAO, Kiu Yan Kilianという人物が100%の株主ともなっており、信用出来るかどうかはともかくとして中国の住所が記されています。

>1806, ANGLI BUILDING, NO. 697, GUANGFULIN ROAD, SONGJIANG DISTRICT, SHANGHAI, CHINA, 201600

この住所を調べてみると中国の上海市松江区(しょうこうく)広富林街道という場所のようです。経営者が中国国籍、中国在住の人物であること、一連の中国系と思われる詐欺サイトと同じ法人登録上の住所になっていることはスーパー・キャピタル・マネジメントも中国系の詐欺グループによる詐欺サイトである可能性を示唆するように思われます。但し、スーパー・キャピタル・マネジメントのサイトには上で指摘したように「6つの選ばれる理由」という部分に

>経営期間三年

という記述がありました。この記述が仮に真実ならば2021年9月3日に登録されたばかりのイギリスの法人登録がここで検証しているスーパー・キャピタル・マネジメントのサイトに対応するものではないという可能性だって考えられます。そこで例によってサイトのWho Is 情報を確認しました。以下にキャプ画像を示します。

登録者の名前やメールアドレス、電話番号といった連絡先情報は「(なし)」と書いてあるだけで何も開示されていません。そしてサイトの登録・開設日 (Creation Date)の項目を見ると2021年9月8日となっています。上に示したイギリスの法人登録の日付2021年9月3日ですから5日しかずれていません。やはりイギリスの法人登録はここで検証しているサイトに対応するものである可能性が高いように思われますし、同時にサイトに記されていた

>経営期間三年

という記述の信頼性はかなり怪しいように思われます。

それからこの検証の最初に非常にスカスカな印象を与えられるサイトであるとか、全般に情報が不足している印象があると書きましたが例えばこのサイトには取引対象に関する情報が非常に少ないです。「会社案内」の項目に

>スーパー・キャピタル・マネジメント株式会社は、外国為替、株式、指数、コモディティ、スプレッド、貴金属に特化した世界的な規制証券会社である。

と書いてあることは指摘しましたが例えば外国為替として取引出来る通貨ペアの種類とか取引単位、スプレッド、スワップ金利など普通のFX業者ならば必ず示されている情報が何も見当たりません。FX業者の口座を開設することを考えた場合に必ず確認する、開設するかどうかの判断を下すのに重要と思われるこうした情報が何も与えられていないのは明らかに異様です。またリアルタイムの相場情報とかチャートも見当たりません。口座を開設すればこうした基本情報も相場情報もチャートも出てくるのかもしれませんが非常に違和感があります。

改めて結論するまでもなく、このサイトは情報開示などの点で多くの問題があり、さらに多数の被害者を出している中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの特徴が複数見られます。到底信用出るサイトとは思われません。投資勧誘を受けても決して応じるべきではありません。


●KALO GLOBAL LIMITED (KALOグローバルリミテッド http://kalofx.com/jp/)

●Fancy Group Ltd (ファンシーグループリミテッド https://fancy-fx.com/jp/)

●Max Power Gain Limited (マックスパワーゲインリミテッド https://www.fx-maxpower.com/en/)

最初のKALOグローバルリミテッドはYahoo知恵袋に複数の質問が出てきたサイト、他の2つはKALOグローバルリミテッドのサイトからの画像検索で見つかってきたよく似たサイトです。まずKALOグローバルリミテッドについてYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2021年10月14日投稿

詳しい状況は分かりませんがSNSで知り合った自称・台湾人女性に勧誘されて入金してしまったということのようです。

2021年11月4日投稿

「SNSで知り合った方」に投資を勧誘されているようでURLアドレスが記されています。

2021年11月9日投稿

この投稿では質問の背景が何も説明されていませんが3件も質問投稿が出てきたことから日本人に向けて勧誘が頻繁に行われているらしいことは分かります。そしてとにかく2件目の投稿に記されていたURLアドレスにアクセスしてみました。以下がサイト冒頭のキャプ画像です。

表示言語の選択肢は日本語、英語、中国語の3つになっています。

さらにこのKALOグローバルのサイトから画像検索して見つけてきた2つのサイト、ファンシーグループリミテッドとマックスパワーゲインリミテッドについても以下にサイト冒頭部のキャプを示します。

ファンシーグループリミテッドのサイトの表示言語の選択肢は日本語、韓国語、タイ語、中国語、香港語、英語、ドイツ語、フランス語、アラビア語となっています。

マックスパワーゲインリミテッドのサイトは英語と中国語にしか対応していません。

3つのサイトが互いに似ているのは明らかですが3つのサイトは冒頭部に続く部分でも3つのサイトは互いに非常によく似ています。以下に3つのサイトの冒頭部に続く部分のキャプを表題と同じ順で示します。

この部分には簡単に大儲けできるとか短期売買が有利といったことが書いてあるようですが、はっきり言って内容は説明不足で何が書いてあるのかはよく分かりません。ともかく3つのサイトがこの部分でも互いに非常によく似ているのは明らかです。同じテンプレートから量産された詐欺目的のサイトではないかと考えざるを得ません。

そしてマックスパワーゲインリミテッドのサイトの場合、この部分に気になるところがあります。すなわち英語表示を選択しているのに以下に上のキャプの範囲の一部を拡大したキャプを示しますが中国語の文章が残るのです。

これらのサイトを作っているのは中国語圏のグループの可能性が高いように思われます。

次に3つのサイトで連絡先情報を探しましたがいずれのサイトにも全く情報がありません。ファンシーグループリミテッドのサイトのみメニューバーの「会社概要」という項目の中に「連絡します」という項目があるのですが以下のキャプに示したように

>電話、Eメール、オンラインのいずれの相談にも対応。

と書いてあるのに電話番号やメールアドレスの情報は全く記されていません。

上のキャプの一番下、「アドレス:」と書かれている部分に住所あるいはメールアドレスが記されているべきなのではないかと思うのですが空欄になっています。経営者情報も非開示のようです。

これでは話にならないので例によって各サイトのWho Is 情報を確認しました。以下にファンシーグループリミテッドのサイトのWho Is 情報のキャプを示します。

黄色の枠で囲った部分に示されているサイトの登録・開設日は2021年8月6日となっています。そして赤枠で囲った部分に登録機関名がFANCY GROUP LTD、登録者の所在地がGBとだけ記されています。このGBはGreat Britain、すなわちイギリスを意味すると思われます。他の2つのサイトについてもWho Is 情報を確認しましたがサイトの登録・開設日と登録者の所在地について以下にまとめます。

サイト名 サイトの登録・開設日 所在地

KALOグローバル 202191日 記載なし

ファンシーグループ 2021年8月6日 イギリス

マックスパワーゲイン 2021年10月16日 フィリピン

明らかに同じグループによるサイトとしか思われないのにマックスパワーゲインの所在地はフィリピンになっています。また3つのサイトはやはりかなり新しいサイトであることが分かります。

Who Is 情報の所在地情報はあまりにも断片的でしかも信用出来るかどうか極めて疑問ですがとにかくファンシーグループの所在地がイギリスとなっていたことからこれまた例によってここで検証している3つのサイトについて対応するイギリスの法人登録を探してみました。するとファンシーグループリミテッドの場合のみそれらしき法人登録が見つかってきました。以下にキャプを示します。

まず法人登録の日付は2021年8月9日となっています。Who Is 情報に示されていたファンシーグループのサイトの登録・開設日が2021年8月6日ですから3日しかずれていません。業種も金融関係になっています。そして住所が以下のようになっています。

>Chase Business Centre, 39-41 Chase Side, London, England, N14 5BP

この住所は「検証13」以降で検証してきた中国系と思われる詐欺サイトの法人登録でしばしば登場し住所です。具体的には以下のサイトに対応する法人登録で全く同じ住所が法人登録上の住所となっています。

「検証16」 KENKEキャピタルグローバルリミテッド → 法人登録

HungDingファイナンシャル → 法人登録

「検証24」 Glluck → 法人登録

「検証27」 リッチネスエンパイアリミテッド → 法人登録

Onokaキャピタルリミテッド法人登録

Starekカンパニーリミテッド → 法人登録

「検証30」 アクトゴールドリミテッド法人登録

「検証32」 ANSFXグローバルリミテッド法人登録

トップリスペクト法人登録

「検証35」 MITマーケットリミテッド法人登録

ZEUSファイナンスリミテッド法人登録

「検証37」 Freyr グループリミテッド法人登録

FTSEファイナンシャルリミテッド法人登録

「検証43」 GYDインターナショナルホールディングスリミテッド法人登録

「検証50」 Murong インベストメントリミテッド法人登録

「検証51」 Ateckリミテッド法人登録

コールミルグローバルリミテッド法人登録

「検証65」 Breitlingプライム → 法人登録

そして「検証32」ANSFXグローバルリミテッドの検証で説明しましたが、住所となっているChase Business Centre (チェースビジネスセンター) はGoogle ストリートビューで見ると確かにこの住所に存在しているもののおそらく私書箱を置いて郵便物の受け取り代行をしているだけの業者と思われ、この住所に多くのFX業者が実在しているとは到底思えません。架空住所でほぼ間違いありません。

さらにこの法人登録の経営者情報のページを見ると唯一の経営者として登録されているのは以下のキャプに示したCAO, Fuyuという中国国籍、中国在住の人物です。

この人物の中国の住所

>Rm302, Unit 3, Blk 6, Linfu Jiayuan, Team 1, Wei 17, Dongjingcheng Linye Jue, Ningan City, Heilongjiang, China, 157400

は漢字表記すると黒竜江省寧安市 (ねいあん-し) という地域の住所のようです。経営者が中国国籍、中国在住となればやはりイギリスの法人登録は名目だけで実質的な本拠は中国にある可能性が高いように思われます。

これら3つのサイトはやはり「検証13」以降で検証している一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの特徴を示しているように思われます。そしてこれらのサイトが信用出来るとは到底思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。