検証29

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人に向けた勧誘、被害報告が確認されています。

さらに2022年10月時点で確認してみると検証済みだったLoowire グローバルリミテッドから2つのHengXing アセッツリミテッドのサイトまで計12個のサイトは全て何の告知もなく閉鎖されているようです。一方でまた同じテンプレート由来のサイトでの投資を勧誘されたという報告も出てきています。新たなサイトが出てきても何の予告もなく突然閉鎖される可能性がある非常に危険なサイトということになるものと考えます。

削除の解除の再検討をお願いします。→ 雑記0

このサイトは最近、ニュースで頻繁に報道されているいわゆるSNS型投資詐欺、非常に被害者が多い中国系の詐欺グループと戦っているサイトです。このブログを削除 (閲覧不能) にしているのは詐欺グループに味方するも同然です。プラットフォーム企業としての社会的責任を考慮して頂けるよう配慮をお願いします。特にこのページで検証したサイトは2024年3月現在で全て何の告知もなく閉鎖されています。まともな投資サイトだったとは思えませんし、本ページ削除の意味がありません。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証13」「検証14」「検証15」「検証16」「検証17」「検証18」「検証19」「検証20」「検証21」「検証22」「検証23」「検証24」「検証25」「検証26」「検証27」「検証28」に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証17ページ目です。「検証30「検証31「検証32「検証33「検証34「検証35「検証36「検証37「検証38「検証39「検証40「検証41「検証42「検証43「検証44「検証45「検証46「検証47「検証48「検証49「検証50「検証51「検証52「検証53」「検証54「検証55」「検証56「検証57「検証58「検証59「検証60「検証61「検証62「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。このページで検証するのは以下の12個の互いに酷似したサイトです。


●Loowire Global Limited (Loowire グローバルリミテッド https://www.loowire.com/jp/)

●Oubo Global Pty. Ltd (Ouboグローバルプロパティリミテッド https://oubofx.com/en/)

●1STraderFX Investment Limited (ファーストレーダーFX インベストメントリミテッド http://www.1straderfx.com/index1.html)

●Uee International Limited (Ueeインターナショナルリミテッド http://www.ueeglobal.com/zh-cn/)

●UEE-NY (https://www.ueefxot.com/en/)

●HengXing Assets Limited (HengXingアセッツリミテッド https://www.hengxingfx.com/en/index.html)

●XINHAO INTERNATIONAL (XINHAOインターナショナル https://www.exhgj.com/en/)

●HuiShiJi Markets Ltd (HuiShiJiマーケッツリミテッド http://www.hsjmarketsltd.com/en/)

●Loowire Global Limited (Loowire グローバルリミテッド https://loowire-fx.com/jp/)

●Odin Service Group Limited (Odin サービスグループリミテッド https://www.odinwd.com/en/)

●HengXing Assets Limited (HengXing アセッツリミテッド https://hengxingfore.com/en/index.html)

●HengXing Assets Limited (HengXing アセッツリミテッド https://hengxingfores.com/en/index.html)


まず以下の8つのサイトをまとめて検証します。

●Loowire Global Limited (Loowire グローバルリミテッド https://www.loowire.com/jp/)

●Oubo Global Pty. Ltd (Ouboグローバルプロパティリミテッド https://oubofx.com/en/)

●1STraderFX Investment Limited (ファーストレーダーFX インベストメントリミテッド http://www.1straderfx.com/index1.html)

●Uee International Limited (Ueeインターナショナルリミテッド http://www.ueeglobal.com/zh-cn/)

●UEE-NY (https://www.ueefxot.com/en/)

●HengXing Assets Limited (HengXingアセッツリミテッド https://www.hengxingfx.com/en/index.html)

●XINHAO INTERNATIONAL (XINHAOインターナショナル https://www.exhgj.com/en/)

●HuiShiJi Markets Ltd (HuiShiJiマーケッツリミテッド http://www.hsjmarketsltd.com/en/)

検証をかなり書いてから気が付いたのですが、これらのサイトでは貴金属や原油などのコモディティ、株式指数などが取引されていることが明言されていますが外貨(FX)は取引対象になっているかどうか曖昧です。仮に取引対象になっていないならば厳密にいえば本検証サイトの守備範囲外ということになります。しかし「検証13」以降で検証してきた一連の中国系と思われるサイトと組織的な繋がりの可能性も高いのでここで検証します。

最初のLoowire グローバルリミテッドはYahoo知恵袋に質問投稿が出てきたサイトでそれ以外の7つのサイトは画像検索で見つかってきたLoowire グローバルリミテッドと非常によく似たサイトです。日本語表示に対応しているのも最初のLoowire グローバルリミテッドのサイトだけです。まずLoowire グローバルリミテッドのサイトを知ることになったYahoo知恵袋の投稿から引用します。

2021年5月26日投稿

残念ながらなぜLoowire グローバルリミテッドで投資することになったのか経緯の説明がないのですが、少額の出金が出来たことに安心していたら2度目は出金出来なくなったということのようです。早速Loowire グローバルリミテッドを検索して見つけてきたサイトにアクセスしてみました。以下がサイト冒頭部のキャプです。

表示対応言語は日本語、中国語、香港語、英語、韓国語の5つになっています。このサイトは「検証13」以降で検証してきた一連の中国系と思われるサイトと似ているようには思われませんでしたが、このサイトにあった画像を画像検索に掛けると非常によく似たサイトが続々と見つかってきました。見つかってきたサイトについても表題と同じ順 (Ouboグローバルプロパティリミテッド → ファーストレーダーFX インベストメントリミテッド → Ueeインターナショナルリミテッド → UEE-NY → HengXingアセッツリミテッド → XINHAOインターナショナル → HuiShiJiマーケッツリミテッド) で7個のサイトの冒頭のキャプを以下に示します。

これら画像検索で見つかってきたサイトの表示対応言語はいずれも英語と中国語だけで日本語には対応していません。しかし最初のLoowire グローバルリミテッドと併せて8つのサイトで同じ背景画像が使われています。また以下にメニューバーの部分だけを抜き出して表題と同じ順 (Loowire グローバルリミテッド → Ouboグローバルプロパティリミテッド → ファーストレーダーFX インベストメントリミテッド → Ueeインターナショナルリミテッド → UEE-NY → HengXingアセッツリミテッド → XINHAOインターナショナル → HuiShiJiマーケッツリミテッド) で並べてみましたが項目名やその並びが6つのサイトで互いに非常に似ています。

メニューバーの項目は8つのサイトの内、3番目のファーストレーダーFX インベストメントリミテッド以外の7つのサイトでは

「Home」「Warning」「Platform」「Trading variety」「Customer help」「ABOUT US」

となっていて完全に同じです。また上のキャプの4番目の Ueeインターナショナルリミテッドと5番目のUEE-NYの左端に見えるロゴは色が違うだけで同じものに見えます。メニューバーの項目で違いが見られる3番目のファーストレーダーFX インベストメントリミテッドの項目名も

「Home」「Risk warning」「Trading platform」「Trading varieties」「Customer assistance」「About us」

となっていて他の7つのサイトの項目名と大きく違うわけではなく、並びは一致しています。

さらに以下はLoowire グローバルリミテッドのサイトの取引対象を説明する部分のキャプです。まず日本語版を示します。

取引対象を説明する部分の文章を以下に書き出します。

>私たちは慎重に市場の流動性が最も強く、投資が最も活発で、最も人気のある国際先物、金、銀、原油、株価指数などの数十の取引品目を選び出しました。Loowireでは、120秒で実際の取引口座を開設できます。私たちの携帯APP取引を通じて、いつでもどこでも、一つのアカウントで、世界中を取引できます。

この文章だと取引対象は「最も人気のある国際先物、金、銀、原油、株価指数など」となっており、外国為替 (FX)は取引されていないように思われます。しかし同じ部分を英語表記で見ると以下のキャプのようになります。

これも活字が小さいのでテキスト部分を以下に書き出します。

>We have carefully selected dozens of trading products with the strongest market liquidity, the most active trading, the most popular foreign exchange, gold, silver, crude oil, stock index, etc. At Loowire, you only need to spend 120 seconds. You can open a real trading account and trade through our mobile app, allowing you to trade anywhere, anytime, anywhere!

英語版では取引対象が「 the most popular foreign exchange, gold, silver, crude oil, stock index, etc」となっています。日本語訳と比較すると「 foreign exchange」を「国際先物」と日本語訳していることになります。普通に考えれば「 foreign exchange」は「国際先物」ではなく「外国為替」でしょう。これは誤訳と言ってもいいと思います。英語の文章をそのまま信じるならばやはりFX取引を扱っていると考えるべきかと思います。しかし一方でこのサイトには取引されている取引対象のリストとかリアルタイムの相場情報が一切見当たりません。FXを扱っているなら取引できる通貨ペアのリストとか取引単位とかスワップ金利の表などがあってしかるべきだと思いますが一切見当たらないのです。これは「検証13」以降で検証してきた中国系と思われる詐欺の疑いが濃厚なサイトでしばしば見られる特徴ですが明らかに異様です。ともかく本項の最初に書いたようにこのサイトでFX取引が可能かどうかは曖昧です。

さらに以下にはLoowire グローバルリミテッド以外の5つのサイトの相当部分のキャプをやはり表題と同じ順 (Ouboグローバルプロパティリミテッド → ファーストレーダーFX インベストメントリミテッド → Ueeインターナショナルリミテッド → UEE-NY → HengXingアセッツリミテッド → XINHAOインターナショナル → HuiShiJiマーケッツリミテッド) で並べてみます。

ファーストレーダーFX インベストメントリミテッドの場合のみテキスト部分が他のサイトと少し違うようです。テキスト部分だけLoowire グローバルリミテッドとファーストレーダーFX インベストメントリミテッドの場合を以下に拡大して示します。

特に気になるのは赤枠で囲った部分を含む文章です。

Loowire グローバルリミテッドの場合

>At Loowire, you only need to spend 120 seconds. You can open a real trading account

ファーストレーダーFX インベストメントリミテッドの場合

>In Ruiyi, you only need 120 seconds to open a real trading account,

Loowire グローバルリミテッドの場合は日本語訳すると「Loowireでなら120秒でリアル口座を開設できる」と書いてあります。一方でファーストレーダーFX インベストメントリミテッドの場合には同じく日本語訳するとRuiyiでなら120秒でリアル口座を開設できる」と書いてあるのです。一体この「Ruiyi」とは何でしょうか?普通に考えてサイトの名称が入る部分にサイト名である「1STraderFX Investment Limited」ではなく「Ruiyi」と書いてあるのは何かの間違いとしか思われません。これはおそらくファーストレーダーFX インベストメントリミテッドのサイトを作る時に既に存在していた「Ruiyi」というサイトをテンプレートにして作った可能性が高いように思われます。残念ながら「Ruiyi」というサイトを検索しても見つからないので既に閉鎖されたサイトではないかと思われますが確証はありません。

とにかくここで検証している8つのサイトは互いに非常によく似ていることは間違いなく、同じテンプレートから同じグループによって量産されたサイトとしか思われません。そして同じテンプレートから作られたサイトが他にも存在していた可能性が高いです。例えば以下は画像検索の結果出てきたものの既に閉鎖されている「Rui billion gold and silver investment Limited / 汇信国际」というサイト (http://realxinfx.com) の情報ですが断片的な文章などから見ても同じテンプレート由来のサイトであったと思われます。

 次に8つのサイトについて連絡先情報を示します。

Loowire グローバルリミテッド

メール: support@loowire.com

▼Ouboグローバルプロパティリミテッド 

住所: SUITE 103 566 ST KILDA ROAD MELBOURNE VIC 3004 (オーストラリア)

住所: 460 Front Street West, Suite 260, Toronto ON M5V 3K2, Canada (カナダ)

メール: cs@oubofx.com

▼ファーストレーダーFX インベストメントリミテッド

住所: 8th Floor, Daxia, Yian, Kwun Tong District, Kowloon Peninsula, Hong Kong Special Administrative Region (香港)

電話: +00852-25877 441 (香港?)

 Fax: +61 02 9231 0279 (オーストラリア)

 メール: inf@rbgs-fx.com

▼ Ueeインターナショナルリミテッド

住所: 500-7030 WOODBINE AVE MARKHAM,ON CANADA (カナダ)

電話: +(236)593-1012 (中央アフリカ?)

 FAX: +6102 9231 0279 (オーストラリア)

メール: service@ueeglobal.com

▼UEE-NY

住所: 記載なし

電話: 記載なし

 FAX: +61 02 9231 0279 (オーストラリア)

メール: 記載なし

▼HengXingアセッツリミテッド

メール: meiwork@hengxingforex.com

▼XINHAOインターナショナル

 住所: 香港上環孖沙街12-18号金银商业大厦1006室 (香港)

電話: +852-53051832 (香港)

 FAX: +61 02 9231 0279 (オーストラリア)

 メール: hkxinhao@163.com

Wechat: xinhaointernational

▼HuiShiJiマーケッツリミテッド

住所; 記載なし

電話: 記載なし

 FAX: +61 02 9231 0279 (オーストラリア)

メール: info@hsjmarketsltd.com


メールアドレスが1つあるだけというサイトもある一方で複数の住所が記載されているサイトもあります。8つのサイトについて開示されている連絡先情報を並べてみるとやはり全般に情報開示は不適切、不充分です。8つのサイトで最も共通して登場するのはオーストラリアの電話番号 (+61 02 9231 0279) で5つのサイトに同じ電話番号が登場しています。しかしサイトの名称には英語とは思えない、おそらく中国語ではないかと思われる単語、例えば「HengXing」「XINHAO」あるいは「HuiShiJi」が含まれていることなど考えるとやはりこれらのサイトは中国系のグループによって運営されていつ可能性が高いにように思われます。

そして所在地情報に関連して「検証13」以降で検証してきた一連のサイトではしばしばイギリスの法人登録が見つかること、Loowire グローバルリミテッドのサイトの「会社の紹介」のページに

>Loowire global limitedはイギリスに登録されています。

と書かれていることから本項で検証している8つのサイトについてもイギリスの法人登録を探してみました。すると以下の3つのサイトについてそれらしき法人登録が見つかってきました。


Loowire グローバルリミテッドのものと思われる法人登録

住所: Unit G1, Capital House 61 Amhurst Road, London, United Kingdom, E8 1LL

登録日付: 2021年4月9日

まず住所はロンドンになっていますがこの住所は本サイトで検証した以下の5つのサイトに対応すると思われる法人登録に記されている住所と全く同じです。

「検証25」 GARDALA  → 法人登録

グリーンスタンウエルス  → 法人登録

IDFパワーウエルス  → 法人登録

「検証27」 Bsusdfes Investmen Ltd法人登録

「検証28」 Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド → 法人登録

「検証34」 グリーンスタンウエルスリミテッド  → 法人登録

カウトレーディングウエルスリミテッド → 法人登録

DBAYEマーケット → 法人登録

CoWosホールディンググループリミテッド → 法人登録

「検証40」 ヤマトグローバルリミテッド → 法人登録

「検証46」 Allinキャピタルマーケットリミテッド法人登録 (おそらくサイトの旧称に対応)

「検証50」 Visenoキャピタルリミテッド → 法人登録

「検証53」 エリートストラテジーコーポレーションリミテッド法人登録

「検証56」 VIPOTOR → 法人登録

BULUTUN → 法人登録

POOPAC → 法人登録

「検証59」 Poipexマーケットリミテッド  → 法人登録

アイコニックマネジメント  → 法人登録

さらに本サイトの姉妹サイトである「仮想通貨(暗号通貨)を辛口評価」「検証95」で検証しているやはり中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの疑いが濃厚なPLASMAORACLE (プラスマオラクル) という仮想通貨取引所のサイトに対応すると思われるPLASMA ORACLE GLOBAL LIMITEDの法人登録 (会社番号 13430842)でもこの住所が法人登録上の住所として登録されています。

また検索してみると200以上の法人がこの住所で登録されているようです。この住所にLoowire グローバルリミテッドが実在するかどうかは相当に疑問です。そして法人登録の日付は非常に新しいです。この検証は2021年6月初旬に書いているのでまだ2ヵ月も経過していません。この日付は後述しますがサイトのWho Is 情報にあるサイトの登録開設日 (2021年4月8日) と1日違いでしかありません。この法人登録がここで検証しているLoowire グローバルリミテッドのサイトに対応する法人登録である可能性は高いです。

さらにこの法人登録の経営者情報を見ると以下のキャプに示しましたがSUZUKI,  Katsunobuという日本国籍、シンガポール在住の人物が唯一の経営者になっています。

ちなみに既に閉鎖されたサイトなので「検証32」で簡単に触れただけのRifaテクノロジーカンパニーリミテッドというサイトが存在していたのですが対応すると思われるイギリスの法人登録経営者情報にSUZUKI KATSUNOBUという日本国籍、中国在住で1974年7月生まれの人物が登場しています。居住地はシンガポールと中国で異なりますが、名前と1974年7月生まれという情報は一致しているのでLoowire グローバルリミテッドの経営者と同一人物の可能性は高いです。

「検証28」で検証したニューディファーグローバルリミテッド でも法人登録上の経営者が日本人になっていましたし、「検証26」で検証したロックフォート・マーケットでは日本在住の中国人の関与が示唆されています。「検証13」の冒頭に書いたように一連の中国系と思われる詐欺案件ではしばしば入金先として日本国内の銀行の日本人あるいは中国人と思われる個人名義の銀行口座が指定されているようであり、日本国内にも口座の取得や現金の回収を行うグループが存在する可能性が考えられているので日本人の関与があっても驚きではありません。このSUZUKI KATSUNOBUという日本人についても単に名義を貸しているだけではなく、何らかの形で関与している可能性は充分に考えられるかもしれません。


Ueeインターナショナルリミテッドのものと思われる法人登録

住所: Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, United Kingdom, E16 1AH

登録日付: 2019年7月31日

法人登録の日付は2019年7月となっており、ここで検証してきたサイトの法人登録の中では最も古い部類です。後述するようにサイトのWho Is 情報にあるサイトの開設日はかなり新しいのでUeeインターナショナルというサイトは以前にも別のURLアドレスで存在していたのかもしれません。

そしてこの法人登録上の住所は「検証13」以降の一連の中国系と思われるサイトの検証で何度も登場している住所です。この住所が登場しているサイトのリストを改めて以下に示します。

「検証13」ゴールド エイト サービシーズおよびXHFXマーケット

「検証14」オールブライトファイナンシャルおよびDarkasマーケッツリミテッド

「検証15」ユナイテッドインターナショナルフォレインインベストメントセンターリミテッド

「検証16」ビクトリーファルコンサービスリミテッド

「検証18」UKフュージョン・インターナショナルBtcethインベストメントリミテッドおよびビットリンクFXインターナショナルリミテッド

「検証19」ア・グランス・グループIATFXWELSHIサービシーズおよびBMIマーケッツ

「検証20」KSGリミテッドとDingsheng

「検証21」Odinサービスグループ

「検証22」イーストセンチュリーグループリミテッド、MARVALLE 3THグループリミテッド、ONDERSONおよびクリアリングファルコン

「検証23」センターフォーカスガイドグローバルリミテッド、Antsテクノロジーデベロップメントリミテッド、ゼロリファイングループリミテッドリードディアカンパニーリミテッドおよびJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド

「検証24」ミリオンhui FXリミテッド

「検証27」アルトマンファイナンインベストメント

「検証30」アクトゴールドリミテッドとVPマーケッツグローバルリミテッド 

「検証31」FTFゴールドグローバル、PKGグローバル、BOPグローバルおよびMWHマーケッツリミテッド

「検証32」TIXインベストメントマネージメントリミテッドおよびJIAXINGインターナショナルリミテッド

「検証34」FUNRATS ウエルスリミテッドおよびLEBWAYウエルスリミテッド

「検証35」セレクトグローバル、トレジャーリーフグループリミテッド

「検証39」HNDグローバルリミテッド、ITEグローバルリミテッド、RTSゴールドグローバルリミテッド、SODグローバルリミテッド、インダスゴールドマーケッツリミテッド、YLLグローバルインベスティングリミテッド、BSVグローバルインベスティングリミテッド、KBLグローバル インベスティングリミテッド、FFFAグローバルインベスティングリミテッド、HANグローバルインベスティングリミテッド、TUFマーケッツリミテッド、KBLグローバル インベスティングリミテッド、FFFAグローバルインベスティングリミテッド、HANグローバルインベスティングリミテッドTUFマーケッツリミテッドおよびパワーファンクションキャピタルリミテッド

「検証40」FOGEEリミテッド (https://www.fogee.net/index21.html)

「検証44」エクセレントリベニューリミテッド

これだけ多くの法人が部屋番号まで同じ住所に同居しているとは到底思えません。実際にこの住所に何があるかは不明ですが架空住所の疑いは極めて濃いと思われます。そしてこの法人登録の経営者情報を見ると以下に示すWANG, Zhihaoという中国国籍、中国在住の人物が唯一の経営者となっています。

この中国人経営者は法人登録時の提出書類 (以下のキャプ) を見ると100%の株主にもなっており中国の住所が記されています。

>NO.14, XIAOHE PU VILLAGE PEICUNDIAN TOWNSHIP, QIXIAN COUNTY HENAN PROVINCE CHINA

これは日本語に直すと中国の河南省鶴壁市(かくへき-し)淇県(き-けん)黄洞郷ということになるようです。この所在地情報が信頼できるかどうかは疑問ですが何しろ唯一の経営者が中国在住なのですからイギリスの法人は名目だけで実質的な本拠は中国という可能性が強いように思います。


XINHAOインターナショナルのものと思われる法人登録

住所: 275 New North Road, London, United Kingdom, N1 7AA

登録日付: 2020年11月12日

法人登録はやはりそこそこ新しく、この検証を書いている時点で登録から7ヶ月弱ほどしか経過していません。そして住所はこれも「検証13」以降の一連の検証で何度か登場している住所です。具体的には以下のサイトのイギリスの法人登録上の住所が全く同じ住所になっています。

「検証15」:ETHBTC インベストメントリミテッド法人登録

「検証16」:Hui Deli グローバルリミテッド法人登録

「検証18」:ETHBTC インベストメントリミテッド法人登録

「検証25」:スマートコントラクトグループ法人登録

「検証28」8848グローバルリミテッド  → 法人登録

「検証77」:キャピタル IM リミテッド法人登録

さらにこの住所はこれらのサイトの検証でも指摘しましたがN1 Mailboxというバーチャルオフィス業者の拠点の住所に一致します。架空住所の疑いが濃厚です。

そしてこの法人登録の経営者情報を見ると以下に示すZHANG, Yifeiという中国国籍、中国在住の人物が唯一の経営者となっています。

このZHANG, Yifeiという名前と1992年8月生まれで中国国籍、中国在住という情報は「検証25」で検証したスマートコントラクトグループの法人登録で経営者となっていた人物と完全に一致しています。ここで検証しているXINHAOインターナショナルとスマートコントラクトグループはサイトの見かけは全く異なるのですが共にイギリスに法人登録があり、法人登録上の住所と経営者が全く同じということになります。明らかに異様であり、信用出来ません。

さらに法人登録の所在地情報に関連して特に上でイギリスの法人登録を示した3つのサイトのWho Is 情報を確認していきます。まず以下はLoowire グローバルリミテッドのサイトのWho Is 情報のキャプです。

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日を見ると2021年4月8日になっています。上で示したLoowire グローバルリミテッドのものと思われるイギリスの法人登録の日付が2021年4月9日ですから1日しか違いません。やはり上で引用したイギリスの法人登録はここで検証しているLoowire グローバルリミテッドのサイトに対応するものである可能性が高いと思われます。

そしてこのWho Is情報の赤枠で囲った部分にサイト登録者の所在地情報があります。登録者は「Xian Sheng Chen」という個人になっており、イギリスの法人登録で経営者となっていたSUZUKI,  Katsunobuという日本人とは明らかに別の人物です。そして住所はShen Zhen, Guangdong, 518000, CNとなっています。これは中国の広東省深圳市を意味します。さらに連絡先情報として電話番号とメールアドレスが記されています。

電話番号: +86.18928434803

メール: 820488124@qq.com

電話番号は[+86]という中国の国番号から始まっていて中国の電話番号です。メールアドレスも「qq@com」という中国の大手IT企業、テンセントが提供し、中国で広く使われているメールアドレスです。運営元は中国にある可能性が濃厚でしょう。

次はUeeインターナショナルリミテッドのサイトのWho Is 情報です。

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録開設日は2020年11月30日となっています。イギリスの法人登録の日付は2019年7月31日ですから大幅にずれています。そこで検索してみるとUee International Limited (Ueeインターナショナルリミテッド)というサイトが既に閉鎖されているものも含めて少なくとも3つ存在している (存在していた) ことが分かりました。

▼Uee International Limited (Ueeインターナショナルリミテッド https://www.ueexyz.com/index.php/en/)

▼Uee International Limited (Ueeインターナショナルリミテッド https://www.ueefx.net/)

Uee International Limited (Ueeインターナショナルリミテッド https://ueeforex.com/)

1つ目、2つ目のサイトは英語のみ対応のサイトでこの検証を書いている2021年6月初旬の時点でアクセス可能であり、互いに非常に似ていますが本項で検証しているUeeインターナショナルリミテッドのサイトとは全く似ていません。これら2つのサイトも同じグループによるサイトの可能性が高いと思われますが、ここでは掘り下げないことにします。いずれまた別に検証を書くかもしれません。最後のサイトはやはりFXのサイトだったことが幾つかのFX業者評価サイトに出ていますが、既に閉鎖されてドメイン名が販売されています (以下のキャプ参照)。

「検証13」以降で検証してきた中国系と思われるサイトについてはしばしば1つの法人登録に対して複数のサイトが立ち上げられていると思われる例がありますが、Ueeインターナショナルリミテッドについてはかなり多くのサイトが繰り返し立ち上げられては閉鎖されることがかなり以前から繰り返されてきた為に法人登録の日付とWho Is 情報にあるサイトの登録・開設日が大きくずれているのではないかと考えられます。

そしてWho Is 情報に戻りますが赤枠で囲った部分にある登録者の所在地情報を見ると「Anhui, CN」となっています。これは中国の安徽省を意味します。

次はXINHAOインターナショナルのサイトのWho Is 情報です。

これもまず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日を見ると2020年11月9日になっています。イギリスの法人登録の日付は2020年11月12日となっていますから3日の違いしかありません。イギリスの法人登録とこのサイトが対応するものである可能性は高いと考えます。そして赤枠で囲った部分にある登録者とその所在地情報は以下のようになっています。

登録者: Jing Bing Shen

登録機関: Xinhao International limited

所在地: Shang Hai, 200000, CN

電話番号: +86.172***335886

所在地は中国の上海市になっています。また電話番号は一部伏字になっていますが中国の国番号である[+86] から始まっています。

これ以外の5つのサイトについてもキャプは省略しますが、やはりWho Is 情報に所在地などに関して断片的な情報が記されている場合があります。

Ouboグローバルプロパティリミテッド

サイト開設日: 2021年1月13日

所在地: 中国・安徽省

▼ファーストレーダーFX インベストメントリミテッド

サイト開設日: 2021年3月18日

所在地: 記載なし

▼UEE-NY

サイト開設日: 2020年12月24日

所在地: 中国・安徽省

▼HengXingアセッツリミテッド

サイト開設日: 2021年4月8日

所在地: 中国・四川省

▼HuiShiJiマーケッツリミテッド

サイト開設日: 2020年7月9日

所在地: 記載なし

つまり記載のあるサイトについては全て登録者の所在地が中国となっています。但し、明らかに同じグループによるサイトとしか思えないのに所在地情報は一致していません。所在地情報の信頼性は低いです。そしてこうした情報の信頼性が低いということはサイト自体の信頼性も著しく低いと考えざるを得ません。これだけ互いに酷似した、明らかにコピペで量産されたサイトが8つも確認されるということから考えてもこれらが詐欺目的のサイトである可能性強くを感じざるを得ません。改めて書くまでもないと思いますが、これらのサイトでの投資勧誘を受けても決して応じないことを強く推奨します。


●Loowire Global Limited (Loowire グローバルリミテッド https://loowire-fx.com/jp/)

●Odin Service Group Limited (Odin サービスグループリミテッド https://www.odinwd.com/en/)

●HengXing Assets Limited (HengXing アセッツリミテッド https://hengxingfore.com/en/index.html)

●HengXing Assets Limited (HengXing アセッツリミテッド https://hengxingfores.com/en/index.html)

最初のLoowire グローバルリミテッドはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで上で検証してどうやらその後に閉鎖されたと思われるLoowire グローバルリミテッド (https://www.loowire.com/jp/) とサイト名も見かけも極めてよく似たサイトです。同じ名称でURLだけ変更した事実上の後継サイトでしょう。他の3つのサイトは最初のLoowire グローバルリミテッドのサイトからの画像検索で見つかってきたサイトでやはり極めてよく似た明らかに同じグループによると思われサイトです。

まず最初のLoowire グローバルリミテッドのサイトを知ることになったYahoo知恵袋への投稿を引用します。

2021年7月22日投稿

LINEで勧誘されたとあるだけで勧誘役が外国人だったかとか、そもそも知り合った経緯とか何も情報がありませんがとにかくネットでLoowire グローバルリミテッドでの投資を勧誘されたようです。そして出金しようとしても出金出来ない状況のようです。そしてこの投稿にはURLアドレスがないので当初は上で検証したLoowire グローバルリミテッド (https://www.loowire.com/jp/) のサイトに関する質問だと思っていたのですが以前に検証したLoowire グローバルリミテッドのサイトは閉鎖されていることが発覚しました。そこで改めてLoowire グローバルリミテッドを検索してみるとURLアドレスが変更されLoowire グローバルリミテッドのサイトの存在に気が付くことになりました。さらにこの新しく見つかってきたサイトからの画像検索で表題2番目のOdin サービスグループリミテッドと3番目、4番目のHengXing アセッツリミテッドのサイトの存在にも気が付くことになりました。2つのHengXing アセッツリミテッドのサイトはURLアドレスが「hengxingfore.com」と「hengxingfores.com」となっていて「s」が1個入っているか否かというよほど注意して見ないと分からないほどの違いしかありません。

そしてこの検証を書き終えた後ですがOdin サービスグループリミテッドについてもYahoo知恵袋に質問が出てきました。

2021年9月30日投稿

SNSで知り合った自称・台湾の人からOdin サービスグループリミテッドでの投資を勧誘されたということのようです。勧誘の手口「検証13」の冒頭にまとめたものと一致しているように思われ、やはりOdin サービスグループリミテッドのサイトも詐欺目的のサイトの疑いが濃厚です。

まず本項で検証する4つのサイトの冒頭部のキャプを以下に示します。

この3つのサイトの冒頭部は明らかに互いに似ているだけでなく、上で検証してきたLoowire グローバルリミテッド (https://www.loowire.com/jp/) など8つのサイトとも非常によく似ています。同じグループによって同じテンプレートから作られたサイトであることは間違いないでしょう。尚、2番目のOdin Service Group Limited (Odin サービスグループリミテッド) については非常に名前がよく似ているけれどサイトの見た目は全く異なるOdin Service Group (Odinサービスグループ https://odinforex.com/en/) というサイトが確認されていて「検証21」で検証しています。これもサイト名を同じグループが使いまわしている可能性が高いように思います。

本項で検証する4つのサイトに戻りますが表示対応言語は最初のLoowire グローバルリミテッドだけが日本語表示に対応しており、他に中国語、香港語、英語、韓国語での表示が可能。Odin サービスグループリミテッドと2つのHengXing アセッツリミテッドのサイトはいずれも英語と中国語だけにしか対応していません。

4つのサイトの互いの比較を続けます。以下は4つのサイトのメニューバー部分の比較です。表題と同じ順で4つのサイトのメニューバーのキャプを以下に並べます。

メニューバーに並んでいる項目はいずれの場合も左から「HOME」「WARNING」「PLATFORM」「Trading variety」「Customer help」「ABOUT US」となっていて全く同じです。またこの項目の並び順は上で検証したLoowire グローバルリミテッド (https://www.loowire.com/jp/) などの場合とも同じです。

次は取引対象に関する説明の部分を比較します。これも表題と同じ順で4つのサイトのキャプを順に並べます。

この部分には説明文の中にそれぞれのサイトのサイト名が入っているので全く同じではありませんが、4つのサイトで比較して互いに非常によく似ていて見分けるのも困難です。

次に4つのサイトに記されている連絡先情報を書き出してみます。

Loowire グローバルリミテッド

メール: support@loowire-fx.com

Odin サービスグループリミテッド

テレグラム:ODIN1712

 FAX: +61 02 9231 0279

 メール: service@odinwd.com

HengXing アセッツリミテッド (https://hengxingfore.com/)

メール: meiwork@hengxingforex.com

HengXing アセッツリミテッド (https://hengxingfores.com/)

メール: meiwork@hengxingforex.com


住所が開示されているものは1つもありません。Odin サービスグループリミテッドの場合のみ電話番号が記されていますが、オーストラリアの国番号 [+61] から始まっています。そして2つのHengXing アセッツリミテッドのサイトに唯一の連絡先情報として記されているメールアドレスはここで検証している2つのHengXing アセッツリミテッドのサイトで同じであるというだけでなく、上で検証したHengXing アセッツリミテッドのサイト (https://www.hengxingfx.com/en/index.html) に記されていたメールアドレスとも一致しています。

さらに連絡先情報を探して例によって各サイトのWho Is 情報を調べてみました。4つのサイトのWho Is 情報で最も連絡先情報が多いのは最初のLoowire グローバルリミテッドの場合です。以下にキャプを示します。

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年6月4日となっています。この検証は2021年8月上旬に書いているので開設からちょうど2ヶ月という新しいサイトということになります。そして赤枠で囲った部分に書いてある登録者の情報を書き出すと以下のようになります。

登録機関: Loowire Global Limited

住所: Kui Chong Huo Gui Ma Tou Na Lu 18Hao, HongKong, 999077

電話番号: +852.51349819

メール: lim020644@gmail.com

住所は香港になっていますが検索しても何も出てきません。実在の住所かどうかさえ不明です。電話番号も香港の国番号 [+852] から始まっています。

他の3つのサイトについてもキャプは省略しますがWho Is 情報に記されている情報をまとめます。

▼Odin サービスグループリミテッド

登録・開設日: 2021年5月28日

住所: 中国・北京

HengXing アセッツリミテッド (https://hengxingfore.com/)

登録・開設日: 2021年5月1

住所: 香港

▼HengXing アセッツリミテッド (https://hengxingfores.com/)

登録・開設日: 2021年424

住所: 香港

いずれもかなり新しいサイトです。そして4つのサイトの内、3つについては所在地が香港になっていますがOdin サービスグループリミテッドは中国・北京になっています。互いに非常に似ていて明らかに同じグループによるサイトとしか思えないのに登録者の所在地が一致しないのではいずれも信用出来ません。それでもやはりこれらのサイトは中国系のサイトである可能性が濃厚ではあると考えます。

言うまでもありませんがこれらのサイトは到底信用出来ません。投資勧誘を受けることがあっても決して応じないことを推奨します。