検証17

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人に向けた勧誘が確認されています。

削除の解除の再検討をお願いします。→ 雑記0

このサイトは最近、ニュースで頻繁に報道されているいわゆるSNS型投資詐欺、非常に被害者が多い中国系の詐欺グループと戦っているサイトです。このブログを削除 (閲覧不能) にしているのは詐欺グループに味方するも同然です。プラットフォーム企業としての社会的責任を考慮して頂けるよう配慮をお願いします。特にこのページで検証したサイトは2024年3月現在で全て何の告知もなく閉鎖されています。まともな投資サイトだったとは思えませんし、本ページ削除の意味がありません。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

このページでは「検証13」「検証14」「検証15」「検証16」に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについて検証していきます。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。「検証18「検証19「検証20「検証21「検証22「検証23「検証24「検証25「検証26「検証27「検証28「検証29「検証30「検証31「検証32「検証33「検証34「検証35「検証36「検証37「検証38「検証39「検証40「検証41「検証42「検証43「検証44「検証45「検証46「検証47「検証48「検証49「検証50「検証51「検証52「検証53」「検証54「検証55」「検証56「検証57「検証58「検証59「検証60「検証61「検証62「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」にも続編があります。このページで検証するのは以下の6つのサイトです。互いに酷似したサイトであり、同じグループによる運営と思われるのでまとめて検証します。


●MFG (https://www.mfg-forex.com/jp/)

●Sunny Financial Limited (サニーファイナンシャルリミテッド https://sunnyforex.com/jp/)

●Douglas Financial Limited (ダグラスファイナンシャルリミテッド https://douglas-forex.com/jp/)

●DUPFX (https://www.dupforex.com/us/)

●Narsq (https://nasdarq.com/us/)

●Narsq (https://www.narsq.com/us/)

●BROAD FOREX (ブロードフォレックス http://www.bdfxgroup.com/?lang=en)

●Hayashi Financial Services Co., Limited (Hayashiファイナンシャルサービシズカンパニーリミテッド http://www.hayashifx.com/japanese.php)

●Amcor Ltd (Amcorリミテッド https://jp.fxamcor.com/)

●TOP TRADER (トップトレーダー https://www.gotoptrader.vip/us/)


まず以下の7つのサイトをまとめて検証します。

●MFG (https://www.mfg-forex.com/jp/)

●Sunny Financial Limited (サニーファイナンシャルリミテッド https://sunnyforex.com/jp/)

●Douglas Financial Limited (ダグラスファイナンシャルリミテッド https://douglas-forex.com/jp/)

●DUPFX (https://www.dupforex.com/us/)

●Narsq (https://nasdarq.com/us/)

●Narsq (https://www.narsq.com/us/)

●BROAD FOREX (ブロードフォレックス http://www.bdfxgroup.com/?lang=en)

最初のMFGというサイトはYahoo知恵袋に複数の質問投稿が出てきたサイトです。それ以外の6つのサイトは画像検索で見つかってきたサイトで同じグループによる運営の疑いが濃厚です。日本語に対応しているのは最初のMFGと2番目のサニーファイナンシャルリミテッド、3番目のダグラスファイナンシャルリミテッドだけですが日本語対応していないサイトでもネットで投資勧誘先として誘導される例は決して珍しくないので7つのサイト全てを検証対象にします。

まず最初のMFGというサイトについてYahoo知恵袋に出てきた投稿を引用していきます。

2020年12月20日投稿 

1件目、2件目の投稿では質問している状況に関して殆ど情報がありません。3件目の投稿でようやくマッチングサイトで知り合った人から勧誘されたということが分かります。しかしいずれの質問でも現時点では出金に問題がなく被害が発生するところまでには至っていないようです。しかし状況としては「検証13」で説明した勧誘の手口に矛盾はしませんし、一度は出金出来たというのも信頼させるための手口とも考えられます。とにかくこれらの投稿でURLアドレスや名称も明らかになったので検証してみることにしました。さらにここまで検証してきた詐欺サイトでは非常によく似たサイトが立ち上げられていることが多いので画像検索で似たサイトがないか探してみると予想通り表題に掲げた非常によく似たサイトが見つかってきたのでそれらも検証してみることにしました。まず以下が最初のMFGというサイトの冒頭部のキャプです。

表示対応言語は右上のプルダウンメニューに国旗のアイコンが見えますが日本語と英語です。次は表題2番目のサニーファイナンシャルリミテッドのサイト冒頭のキャプです。

このサニーファイナンシャルリミテッドのサイトは上のMFGのサイトと左上のロゴ以外、殆ど見分けがつきません。表示言語の選択肢は日本語、英語、中国語の3つになっています。

次は表題3番目のダグラスファイナンシャルリミテッドというサイトの冒頭部のキャプです。

このダグラスファイナンシャルリミテッドのサイトMFGやサニーファイナンシャルのサイトと左上のロゴ以外、殆ど見分けがつきません。表示言語の選択肢は日本語、英語、中国語の3つです。次は表題4番目のDUPFXというサイトの冒頭部のキャプです。

DUPFX以下の4つのサイトは日本語表示には対応しておらず、表示対応言語は英語と中国語だけです。しかし背景画像は同じですし中央に見える「The biggest financial market in the world is at your fingertips!」という文章はMGFやサニーファイナンシャルリミテッドの相当部分にある「世界最大の金融市場はあなたの指先にあります!」という文章と内容は一致しています。

次は2つ同じ名前のサイトあって混乱するのですが表題5番目のNarsq (https://nasdarq.com/us/)のサイトの冒頭部のキャプです。

次が表題6番目のもう1つのNarsqのサイト (https://www.narsq.com/us/) からのキャプです。2つのNarsqのサイトは左上のロゴも同じ、表示言語も同じ英語と中国語ということで区別が著しく困難です。

最後のブロードフォレックスは一見すると上の6つのサイトと全く異なって見えます。

しかしよく見ると背景に使われている画像が異なるだけで中央に見える「The biggest financial market in the world is at your fingertips! (世界最大の金融市場はあなたの指先にあります!)」という文章は全く同じですし、メニューバーに並んでいる項目などにも共通性があります。何よりこの冒頭部以外の部分でブロードフォレックスと他の5つのサイトは非常に似ているのですがその共通性については後述します。ブロードフォレックスの表示対応言語の選択肢は英語と中国語です。

とにかくサイト冒頭部を比較しただけで7つのサイトの内、6つのサイトは互いに非常に似ているのが明らかです。但し全く同じに見えても背景画像をよく見ると6つのサイトで異なる部分が見つかります。それが以下のキャプで赤枠で囲った部分です。

まず左下がMFG、右下がサニーファイナンシャルリミテッドのサイトからの拡大キャプです。同じ建物に見える場所にそれぞれのロゴが取り付けられていることが分かります。

同じ部分をダグラスファイナンシャルリミテッドとDUPFXとのサイトからも拡大してみます。左下がダグラスファイナンシャル、右下がDUPFXからのキャプです。

最後に左下に示したのがNarsq (https://nasdarq.com/us/)、右下に示したのがNarsq (https://www.narsq.com/us/)のサイトからのキャプです。

これはペテンでしょう。実写の画像にロゴの部分だけ画像編集ソフトで貼り付けた、あるいは背景画像全体がCGなのか分かりませんがかなり規模の大きな高層ビル全体あるは大半を占めるほど大きな会社が実在しているかのように錯覚させるのが目的でこんなことをやっているとしか思えません。

さらに以下は7つのサイトのマルチプラットフォーム対応を説明する部分です。比較の為に英語表示で統一して6つのサイトからのキャプを表題と同じMFG → サニーファイナンシャルリミテッド → ダグラスファイナンシャルリミテッド → DUPFX → Narsq (https://nasdarq.com/us/) → Narsq (https://www.narsq.com/us/) → ブロードフォレックスの順でキャプを並べてみます。

7つのサイトから取得した7枚のキャプ画像を並べたのですが同じ画像をコピペしただけにしか見えません。スマホ、タブレット、パソコンが並ぶ画像部分も左側の説明文も含めて全て同じです。同じテンプレートから7つのサイトが作られていると考えて間違いないでしょう。

次に7つのサイトに記されている連絡先情報をまとめてみます。これら以外にメールアドレスはそれぞれのサイトで記載がありますがあまり意味があるとは思えないので省略します。

▼MFG

住所:RM 1302 13/F CHEONG K BUILDING 84-86 DES VOEUX ROAD CENTRAL HONGKONG

電話:+1 6266080886

▼サニーファイナンシャルリミテッド

住所:RM 1302 13/F CHEONG K BUILDING 84-86 DES VOEUX ROAD CENTRAL HONG KONG

電話:記載なし

ダグラスファイナンシャルリミテッド 

住所:UNIT NO.A222,3F,HANG FUNG INDUSTRIAL BUILDING,PHASE2, NO. 2G HOK YUEN STREET, HUNGHOM, HK

電話:記載なし

▼DUPFX

住所:FLAT/RM B 5/F GAYLORD COMMERCIAL BUILDING 114-118 LOCKHART ROAD, HONG KONG

電話:記載なし

▼Narsq (https://nasdarq.com/us/)

住所:RM 1302 13/F CHEONG K. BUILDING 84-86 DES VOEUX ROAD CENTRAL HONGKONG

電話:+1 7622463285

▼Narsq (https://www.narsq.com/us/)

住所:RM 1302 13/F CHEONG K. BUILDING 84-86 DES VOEUX ROAD CENTRAL HONGKONG

電話:+1 7622463285

▼ブロードフォレックス

住所:記載なし

電話:記載なし

MFG、サニーファイナンシャルリミテッド、2つのNarsqの4つについては香港の部屋番号まで同じ住所にあることになっています。そしてこの4つのサイトで共通する所在地となっている住所 (RM 1302 13/F CHEONG K. BUILDING 84-86 DES VOEUX ROAD CENTRAL HONGKONG) を検索すると非常に多くの本陣が部屋番号まで同じ住所を使っていることが判明しました。実際に何があるかは不明ですがオフショア会社とかバーチャルオフィスのようなものがある可能性が高いように思います。

ダグラスファイナンシャルリミテッドも住所は香港です。そしてこの住所は「検証33」で検証しているチャールスシュワブ、フェースフォレックスリミテッド、テキサスキャピタルの3つのサイトでも部屋番号まで全く同じ住所が所在地となっています。これら3つのサイトは付記にも書きましたが本項で検証している7つのサイトと明らかに似た部分があり、同じグループによる詐欺サイトの可能性が高いです。この住所に何が実在するのか分かりませんが、やはり信頼出来る住所とは思えません。

DUPFXも同じ香港ですがまた別の住所を所在地としています。この住所も検索に掛けるとやはり複数の法人の住所になっていることが判明しました。さらに調べてみると香港の金融ライセンスを担当しているSECURITIES AND FUTURES COMMISSION (https://www.sfc.hk/en/) という機関から以下のキャプに示しましたがDUPFXに対する警告が出ていることが判明しました。

警告対象の法人名はDUP Capital  Limitedとなっており、「Website」の項目にはDUPFXのURLアドレス「www.dupforex.com」と書かれています。またAddress (住所) の項目にはDUPFXの住所が記されています。そしてこの警告のRemarks (備考) の項目に

>The company's Hong Kong address belongs to a secretarial company.

と書かれています。「secretarial company」はおそらくオフショア会社のようなものでしょう。この住所にDUPFXの事業実態が存在するとは思えません。

そして電話番号が記載されている3つのサイトの電話番号はいずれも国番号[+1]から始まっており、アメリカかカナダの電話番号のはずです。つまり住所と電話番号が一致していません。住所、電話番号ともに記載がなく、連絡先情報がメールアドレスだけというブロードフォレックスも含めてこれらのサイトの連絡先情報は明らかに開示不足あるいは全く信用出来ません。

連絡先情報についてはそれぞれのサイトのWho Is情報に断片的な情報が見つかります。まず以下がMFGのWho Is情報の抜粋です。

まず黄色の枠で囲った部分を見るとサイトの登録・開設日が2020年10月23日とこの検証を書いている時点で3ヶ月ほどしか経過していない新しいサイトであることが分かります。そして赤枠で囲った部分に登録者の連絡先情報が記されていますが、登録者は「xu zhao」というおそらく中国系の個人名、所属機関がMFG Financial Limitedとなっています。そしてサイトに記されていたのと同じ香港の住所が記されていますが、さらに

>[+852] 52272853

という香港の国番号から始まる電話番号が記されています。MFGのサイトに記されていた電話番号は国番号[+1]から始まるアメリカあるいはカナダの電話番号だけでしたが、香港にも電話番号があるならどうしてMFGのサイトの連絡先情報に記されていないのか理解に苦しみます。

次にサニーファイナンシャルリミテッドのサイトのWho Is情報を以下に示します。

このWho Is 情報でも赤枠で囲った部分に連絡先情報がありますが所在地は香港とあるだけです。ただ登録機関名が「Hong Kong Jones Future Investment Limited」となっています。これがサニーファイナンシャルリミテッドのサイトを運営している法人ということになると思われます。そこでこの社名で検索するとHong Kong Jones Future Investment Limitedの香港における法人登録と思われるものが見つかってきました。しかし開示されている情報は以下のキャプに示しただけで住所とか経営者情報は開示されていません。

>Company Name: Hong Kong Jones Futures Investment Limited

>Chinese Company Name: 香港瓊斯期貨投資有限公司

>CR No. 2968533

>Date of Incorporation: 17-AUG-2020

>Company Type: Private company limited by shares

>Company Status: Live


この運営会社は中国語の社名「香港瓊斯期貨投資有限公司」で検索しても公式サイトのようなものは見つかってきませんし、名目だけのペーパーカンパニー的なものなのかもしれません。

情報が少ないので他の5つのサイトについてはWho Is情報を省略しますが、少なくとも最後のブロードフォレックスを除く4つのサイトについてはWho Is情報にある登録機関の所在地が香港になっています。しかし香港の所在地も実態のないペーパーカンパニーのようなものである可能性が否定できません。

ちなみに ダグラスファイナンシャルリミテッドと最後のブロードフォレックスを除く5つのサイトではいずれも以下のキャプに示した4人の人物が経営陣として紹介されています。( ダグラスファイナンシャルリミテッドとブロードフォレックスのサイトには経営陣に関する情報が見当たりません。)

これらの人物が本当に経営陣かどうかもかなり疑わしいですが、公式サイトが互いに酷似しているだけでなく、経営陣が全く同じFXのサイトが少なくとも5つもあるという状況は極めて異様です。やはりここで検証している6つのサイトは詐欺目的で立ち上げられたサイトである可能性が高く、到底信頼できないと結論せざるを得ません。これらのサイトでの投資を勧誘されても応じないことを推奨します。


※付記

本項で検証した6つのサイトは「検証33」で検証している以下の5つのサイトと部分的ではありますが明らかに似通った部分があり、同じグループによって同じテンプレートから作られたサイトと思われます。参照してください。

First Financial Ltd (ファーストファイナンシャルリミテッド https://first-finan.com/)

Charles Schwab (チャールスシュワブ https://charlesforex.com/)

Varot Forex Ltd (Varotフォレックスリミテッド https://www.varotforex.com/)

Face Forex Ltd (フェースフォレックスリミテッド https://face-forex.com/)

Texas Capital (テキサスキャピタル https://texas-forex.com/index.html)


●Hayashi Financial Services Co., Limited (Hayashiファイナンシャルサービシズカンパニーリミテッド http://www.hayashifx.com/japanese.php)

これはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。結論から言えば上で検証したMFG、サニーファイナンシャルリミテッドなどのサイト、さらに「検証33」で取り上げているファーストファイナンシャルリミテッドなどのサイトとかなり似ています。

まずHayashiファイナンシャルに関してYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します。

2021年8月1日投稿

誰かに紹介されてMT5 (メタトレーダー5) というトレーディングソフトをダウンロードし、MT5に紐づけされたFXのサイトに誘導されたということと思われます。入金の為に指定される銀行口座が変更されるということに不審を感じて質問しているということのようです。残念ながら紹介してきた人物に関する情報がありませんが、入金先として指定される口座が毎回変更されるというのは「検証13」以降で検証してきた中国系と思われる詐欺サイトの被害報告でしばしば出てくる話です。詐欺に気が付いた被害者の依頼で詐欺に使われた口座が凍結されている為に続々と口座を使い捨てにしているということと思われます。

とにかくこの質問にでてきた「HayashiFinancial」を検索して表題のサイトを見つけてきました。サイト冒頭部のキャプを以下に示します。

表示言語は英語と日本語からの選択です。そしてこのサイトを見て直ぐに上で検証したMFGなど7つのサイトと似ていることに気が付きました。以下に再掲したMFGのサイト冒頭部のキャプと比較するとかなり似ている点が多いことが分かると思います。

背景の画像は違いますが、メニューバーの項目とその並びとか、表示言語を選択するプルダウンメニュー、そしてキャプの中央に記されている

>世界最大の金融市場はあなたの指先にあります!

>いつでも簡単に取引を完了し、機会をつかみます!

というコピーが完全に一致していることなどに気が付きます。これはとても偶然とは思えません。さらにこの冒頭部に続く部分でもHayashiファイナンシャルと上で検証した7つのサイトには共通する部分が見られます。但し上の7つのサイトで互いの共通点として例示したマルチプラットフォーム対応を説明する部分はHayashiファイナンシャルのサイトにはありません。しかし例えば以下はHayashiファイナンシャルのサイトにある「私たちの利点」という部分のキャプです。5つの特長が簡単なイラスト付きでまとめられています。

これと非常によく似た部分が例えば上で検証した7つのサイトの内、閉鎖されずに残っているダグラスファイナンシャルのサイトに確認出来ます (以下のキャプ参照)。ちなみに上で検証した7つのサイトの内、この検証を書いている2021年8月上旬の時点で閉鎖されずに残っているのはダグラスファイナンシャル、DUPFX、ブロードフォレックスの3つだけです。5つの特長を説明する文章はかなり似ていますし、5つの簡単なイラストや背景の画像は全く区別出来ません。

さらに「検証33」で検証しているファーストファイナンシャルリミテッドなど7つのサイトにもこれとかなり似ている部分があります。以下はファーストファイナンシャルリミテッドのサイトからのキャプですが5つの簡単なイラスト部分は非常によく似ていますし、説明文もかなり似ています。

上の3つのキャプの中に見える説明文をキャプだけでは活字が小さくて見にくいので以下に書き出します。

Hayashiファイナンシャル

STP(Straight Through Processing System)ストレート処理システムを使用すると、顧客の注文が銀行に送信され、銀行の価格はタイムリーに一致するトランザクションの顧客の価格に近くなります。STPモデルでは、世界トップの流動性プロバイダーとの協力を通過します。 直接の銀行見積もりと協力して、すべての顧客に最高品質の取引環境と取引注文のセキュリティと公平性が提供されるようにします

ダグラスファイナンシャル

STP(Straight Through Processing System)ストレート処理システムを使用すると、顧客の注文が銀行に送信され、銀行の価格はタイムリーに一致するトランザクションの顧客の価格に近くなります。STPモデルでは、世界トップの流動性プロバイダーとの協力を通過します。 直接の銀行見積もりと協力して、すべての顧客に最高品質の取引環境と取引注文のセキュリティと公平性が提供されるようにします

ファーストファイナンシャル

STP(Straight Through Processing System)は、注文を銀行に直接送信して即座にマッチメイキングを行うことで顧客の期待に応え、最高の見積もり精度を保証します。 STPを使用して、グローバルなトップ流動性サプライヤーとの協力を通じて銀行の見積もりに直接アクセスし、すべての顧客が安全で公正な最適な取引環境を確保できるようにします。


Hayashiファイナンシャルダグラスファイナンシャルの説明文は完全に一致していますし、ファーストファイナンシャルの説明文も偶然とは思えないほどに似ています。これらのサイトは同じグループによって運営されているとしか思えません。

次にHayashiファイナンシャルの連絡先情報ですが下のキャプに示したようにイギリスのロンドン、香港、アメリカのニューヨークと3つの拠点があることになっています。

しかし3つの拠点があってもメールアドレスは共通で電話番号はいずれの拠点についても開示されていません。3つの住所を書き出します。

イギリス:Ealing Cross, 85 Uxbridge Road,London W5 5TH.

香港:香港中環德鋪道中84-86號昌凱大廈13樓1302室

アメリカ:200 Park Ave, 17th Fl, Ste 1733, New York, NY 10166

この3つの住所をそれぞれ検索してみましたが、イギリスの住所はGoogle Mapで右のキャプに示しましたがClarendonというレンタルオフィス・バーチャルオフィス業者の住所と一致するという結果が出てきます。但しこのClarendonという業者のサイトには住所が明示されてはいません。

またイギリスに本部があるならイギリスに法人登録があるはずと考えてイギリスの法人登録を検索してみましたが該当すると思われる法人は見つかりません。この住所にHayashiファイナンシャルの本部が実在するかどうかは疑わしいように思われます。

そして所在地に関してはWho Is 情報にも断片的な情報があります。

赤枠で囲った部分にある登録者の情報を以下に書き出します。

登録者名: Malone Yeung 

登録機関名: Hayashi Financial Services Co., Limited 

登録者住所: Flat/Rm A 12/F ZJ 300 300Lockhart Road, WanChai, HongKong 

登録者名はMalone Yeung というおそらくは中国系の個人名になっています。所在地は香港ですがこの香港の住所はサイトの連絡先情報に記されていた香港支社の住所 (香港中環德鋪道中84-86號昌凱大廈13樓1302室) とはまた別の住所のようです。またこのWho Is 情報でも電話番号は開示されていません。

それからHayashiファイナンシャルのサイトで非常に気になるのは経営者情報の項目です。日本語版と英語版のキャプを以下に示します。さらにテキスト部分の活字が小さくて見にくいので書き出します。

>我が社の専門家たち

>HFSはイギリスロンドンで立ち上げるプロの企業であり、個人投資家や金融組織に幅広くグロバル外貨、貴金属、国際原油、金融に関わる商品などの取引サービスを提供致します。HFSの主旨は世界一流の取引プラットフォームの利用、高度そして信頼性高いオンライン取引サービスをお客様に提供致します。当グループの最高運営責任者はマイケル・オネィル氏、そして専属外貨分析師は雨夜恒一郎氏と酒匂隆雄氏です。

>Our expert

>HFS is established in London, providing the global foreign exchange, precious metals, the international crude oil financial and financial derivatives such as professional company, is dedicated to retail customers and financial institutions provide a wide range of financial derivatives trading. HFS aimed to build a world-class financial services platform, and provide the advanced secure online trading technical support and reliable customer service for our investors. Michael o 'neill is the CEO, Kouichiro Amayorainy and Takao Sakoh are prior FX analysts in this group.

この日本語、英語の経営陣情報を見るとCEO (最高経営責任者)がMichael o 'neill (マイケル・オニール)という人物であり、その他に専属外貨分析師という役職で雨夜恒一郎 (Kouichiro Amayorainy) および酒匂隆雄 (Takao Sakoh) という日本人らしき名前の2名の名前が挙げられています。但し「雨夜」を「Amayorainy」と英語表記するのは違和感があります。そしてCEOのマイケル・オニールという人物については画像が示されています (右に拡大したCEOの画像を示します)。

しかしこの画像は既に閉鎖されてしまったMFGのサイトでは以下に再掲したキャプ画像で確認できるように4名の経営陣の中でTechnical Director という役職にあるBrandon Robinsonという人物として紹介されていた人物の画像と明らかに同じ画像です。そしてMFGのサイトでCEOとして紹介されていたのもマイケル・オニールという人物なのですがその画像は明らかに別人です。MFGのCEO (最高経営責任者) もHayashiファイナンシャルのCEOも名前はマイケル・オニールで一致しているのにその画像は明らかに別人なのです。これは異様などというものではありません。

さらに専属外貨分析師という役職で在籍しているという雨夜恒一郎 (Kouichiro Amayorainy) および酒匂隆雄 (Takao Sakoh) という日本人らしき名前の2名についても検索してみました。するといずれの名前についてもそれらしき人物の情報がネット上に見つかります。特に雨夜恒一郎という人物についてフリーランスの金融アナリストと名乗ってTwitterアカウント:マーケットの語り部 (https://twitter.com/geh02066) を開設しているようですがHayashiファイナンシャルで「専属外貨分析師」なる役割を担っているかどうかについては情報がありません。また雨夜恒一郎についても酒匂隆雄についてもリンクはしませんが日本のFX業者のYoutubeアカウントで講師のような役割を担っているようで動画が複数見つかってきます。Hayashiファイナンシャル専属外貨分析師」を勤めているかどうか極めて疑問です。勝手に名前を使われているだけという可能性も充分に考えられるように思われます。

言うまでもありませんが、Hayashiファイナンシャルでの投資は全く推奨できません。投資勧誘されても決して応じないことをお勧めします。


●Amcor Ltd (Amcorリミテッド https://jp.fxamcor.com/)

●TOP TRADER (トップトレーダー https://www.gotoptrader.vip/us/)

Amcorリミテッドはネット検索していて偶然見つけたサイト、トップトレーダーはAmcorリミテッドからの画像検索で見つかったサイトです。勧誘されたとか被害を受けたといった証言は確認されていませんが、両方とも上で検証してきたMFG以下のサイトと明らかに似ており、同じグループによってコピペで量産されたサイトと思われるのでここで検証します。

まずAmcorリミテッドのサイトの冒頭部のキャプを以下に示します。

表示言語の選択肢は日本語、英語、ベトナム語、中国語の4つです。そしてこの冒頭部は上で検証したHayashiファイナンシャルサービシズのサイト冒頭部と同じ背景画像が使われていて極めてよく似ています。以下にHayashiファイナンシャルサービシズのサイト冒頭部のキャプを再掲します。

本項で検証する2つ目のサイト、トップトレーダーのサイトについても冒頭部のキャプを以下に示します。

表示言語の選択肢は英語と中国語のみで日本語には対応していません。こちらは上で検証したMFG、サニーファイナンシャルリミテッド、ダグラスファイナンシャルリミテッド、DUPFX、2つのNarsqのサイトの冒頭部と酷似しています。以下に比較の為にMFGのサイト冒頭部のキャプを再掲します。

この冒頭部に続く部分を見てもこれら2つのサイトは上で検証したMFG以下のサイトと明らかに似ています。以下には「私たちの利点 (英語版ではOur Advantage)」と題してサイトの特長を5項目にまとめて簡単なイラスト付きで説明している部分のキャプをAmcorリミテッド → トップトレーダーの順で示します。

なぜか項目の並びが左右逆になっているようですが、イラストやその下に付いている項目名など日本語、英語の違いはあっても同じですし、上で検証してきたサイトや「検証33」で検証しているファーストファイナンシャルリミテッドなど7つのサイトともこの部分は非常によく似ていて同じテンプレート由来で間違いないでしょう。

さらにトップトレーダーのサイトのみですが、この特長を説明する部分の下には以下に示したマルチプラットフォーム対応を説明する部分があります。この部分についても上で検証したMFG などのサイトに極めてよく似た部分が確認されています。

さらにこれもトップトレーダーのサイトのみですが以下にキャプを示した経営陣4名の紹介があります。

紹介されている4名の名前とか画像はMFG、MFGサニーファイナンシャル、DUPFX、さらに2つのNarsqのサイトで経営陣として紹介されていた4名と全く同じです。一方でAmcorリミテッドのサイトには経営陣に関する情報はありません。

次に連絡先情報を探しましたが殆ど情報がありません。いずれのサイトにも脚注部分にメールアドレスだけ記されています。左下に示したAmcorリミテッドの場合は電話番号の欄がありますが空白になっています。 右下はトップトレーダーの脚注に示されているメールアドレスのキャプです。

Amcorリミテッド: fxamcor@gmail.com

トップトレーダー: service@gotoptrader.vip

Amcorリミテッドのメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。まともなFX業者の唯一の連絡先情報がフリーメールのアドレスということは有り得ないでしょう。

それ以外の情報としては私たちに関しては (About Us ) の項目に以下のような記述があります。活字が小さいのでそれぞれ書き出します。

Amcorリミテッド

>グループ開発

>Amcor Ltd Globalの本社はイギリスに設け、金融サービス業において先駆的なプロバイダーでもあります。Amcor Ltdは過去の10年間にグロバルの大口投資家にサービスを提供することに専念し続いてきました。グロバル金融市場の素早い発展と共に、Amcor Ltdの業務拡張も止まらず続いてきます。Amcor Ltdは2015年からアメリカ、香港など多くの地域に事務所を設けることによって、お客様に金融市場への最高の投資チャンスを与え、そして外貨、差金決済取引(CFD)、企業融資、保険ブローカなどの分野に最高のサービスをも提供致します。Amcor Ltdは光栄且つプロの姿勢に拘り、それぞれのお客様にサービスを提供致します。

トップトレーダー

>Group development

>TopTrader Global, with head offices in the UK and New Zealand, is a leading provider of financial services. TopTrader has long been committed for nearly 10 years to providing financial investment services to wholesale customers around the world. With the rapid development of the global financial market, TopTrader's business landscape is constantly expanding around the world. In 2015, TopTrader entered the Asia-Pacific market, and currently has business offices all over the world including in New Zealand, UK, Hong Kong, and mainland China. (以下省略)

こちらは原文が英語なのでGoogle翻訳の結果も示します。

>英国とニュージーランドに本社を置くTopTraderGlobalは、金融サービスの大手プロバイダーです。 TopTraderは、世界中の卸売顧客に金融投資サービスを提供することに10年近く取り組んできました。 世界の金融市場の急速な発展に伴い、TopTraderのビジネス環境は世界中で絶えず拡大しています。 2015年、TopTraderはアジア太平洋市場に参入し、現在、ニュージーランド、英国、香港、中国本土を含む世界中に事業所を構えています。


Amcorリミテッドの本社はイギリス、トップトレーダーはイギリスとニュージーランドに本社があると書いてあります。そして共に過去10年間あるいは10年近くの実績があるとも書いてあります。2011年前後あるいはそれ以前に法人が設立されているはずということになります。ともかくイギリスとニュージーランドの法人登録に該当するような登録があるか探してみました。

まずAmcorリミテッドについてイギリスの法人登録を探してみましたが名称が近い法人登録は幾つか見つかるもののここで検証しているAmcorリミテッドと思われるものがありません。例えば法人名が完全に一致するAMCOR LIMITEDという法人の登録 (法人登録番号 04595242) が見つかるのですがこの法人は2002年11月に法人登録されて2011年4月には解散になっていますし、業種も家庭電気製品卸売りとなっていて金融関係ではありません。

トップトレーダーについてもまずイギリスの法人登録を探してみましたがやはりそれらしき登録は見つかりません。以下に示した名称が最も近い法人登録情報は見つかりますが

TOP TRADERS LTD (法人登録番号 11677347) 

 2018年11月法人登録、業種:小売業

TOP TRADER LTD (法人登録番号 10540563

 2016年12月法人登録、2018年2月解散、業種:小売業

法人登録の日付や業種、後者については既に解散しているといった状況から判断してここで検証しているトップトレーダーのものとは思えません。

同様にニュージーランドにトップトレーダーの法人登録があるかについても探してみましたが見つかってきたのは2021年11月1日に登録されたばかりの以下の法人のみです。

TOP TRADERS LIMITED (法人登録番号 8255032)

経営者および100%の株主となっているのはSehee Jiという名前の人物ですが、ニュージーランドの法人登録では国籍などの情報が公開されていないので中国系かどうかの判断は難しいです。ともかくサイトに書いてあるような法人登録から10年前後以上経過した法人はイギリスでもニュージーランドでも確認出来なかったということになります。

そしてわざわざ結論するまでもなく、Amcorリミテッドトップトレーダーについても到底信用出来るサイトとは思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。