時相
今回は時制と相について学ぶよ。
時制……は過去とか未来とかのことだって分りますけど、相ってなんですか?
相は動作の進行の進み度のことを指すよ。
実はルテリス語には時制を現す特別な方法は無くて、相を表す助動詞しかないんだ。
えっ、それじゃ、過去とか未来のこと表せないじゃないですか。
時制は表さなくても特に問題は無いんだ。
文脈で大体分るからね、それでも時制を現したいときは「明日」だとか「昨日」とかの単語を付けて表すんだ。
なるほど……。
でも、相はどうやって使うのかよくわかりません……。
大丈夫、一緒に見ていこう。
ルテリス語の相の副詞は下の三つだ。
動作の進捗を表すというのは、こういうことだったんですね……。
文例を下に示すよ。
Mi fas lercce ruterrija. 私はルテリス語を学び始める。
Mi io lercce ruterrija. 私はルテリス語を学んでいる。
Mi lusut lercce ruterrija. 私はルテリス語を学んだ。
否定のnivと同じように動詞の前に付けるんですね。
lusutは、過去形と同じように見えますが……?
完了相は、動作が完了したことしか表していないよ。
例えば、歌を歌うという行為は最後の一語を歌い終わった時点が動作の完了といえるね。
この時、人が歌を歌う行為の完了は過去、現在、未来のどの時制でもありえるんだ。
なるほど、相は時制とは分離されているわけですね。
今回のまとめ
今回のまとめ
相と時制は分離されている。
相は行為の進行度を表す。
ルテリア語では時制を明確に表すための独立した手段はない。
完了相は過去時制とは関係ない。
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