ユフィシャール民主化闘争

ユフィシャール民主化闘争(理:lartasseranascharisrelmo fal jufixarl)とは、Phil.2146年より始まった連邦領西方サレンガート・ユフィシャール諸島{以下、ユフィシャール}における民主化運動とそれに起因する紛争である。

サニス条約機構安全保障議会第1326会合までの推移

ファルトクノア内戦の終戦後

ファルトクノア内戦では、全体主義で統一政党政治を行っていたファルトクノアがミーゲン・ラネーミャン自由解放のファラヴェ(MLFF)による武力抗争によって荒廃し、終戦の上ではファルトクノア側の勝利という終わり方となったものの、実際のところファルトクノアではこの失政に対する失脚者と大いなる反省を生み出すこととなり、連邦軍進駐による一時的な軍政を国際社会の要請における責任を果たす上においても受け入れざるを得なかった。そんななか、ファルトクノア内戦の被害を被らず、影も薄かったユフィシャールでは、終戦後も連邦領としてのファルトクノア共和国ガンセリア県ガンセリア行政区NCF諸島群の後任として軍政ファルトクノア政府ユフィシャール統治庁の長官として引き続きメイア・ド・ノーヴデリエ・メノーヴ(Maièhia de Neuvdailie Maineuv)による政治が続けられていた。

ユフィシャールでの選挙活動

Phil.2048年、ユエスレオネ連邦議会は軍政ファルトクノア政府に対して、特別立法における行政権返還に向けた政治機構の復活を目指し、選挙を行うことを議決した(連邦中央議会第2045号法)。これにより、軍政ファルトクノアにおいては選挙の準備が進められ、MLFFやファルトクノア社会行動党やファルトクノア共産党などの活動が始まった。しかしながら、ユフィシャールにおける状況は同じようなものではなく、メイアは「ファルトクノア社会行動党ユフィシャール支部の正統を受け継ぐ者として、選挙を行うことは容認できない」と軍政ファルトクノア側に対して反発した。また、選挙権の執行を望む民衆が連日ユフィシャール地方裁判局や地方議会にて抗議運動を行った。メイアは軍政ファルトクノア側の新たな指導者の誕生と歩調を合わせ選出後に演説を行い国際的イメージを高めようと会場の設営を行おうとしていた。これに対しても、路上座り込みデモが連日繰り返された。Phil.2050年5月2日、ユフィシャール警察機動隊は、デモを強制的に排除した。この排除によって、数人の死者が出たとされている。また、メイアは治安維持のためとしてデモを主導し、暴力的な活動を行ったとしてリパラオネ教フェイヤー派教会であるマッハルダ大教会を5月4日に治安部隊に襲撃させた。この襲撃によって一般人を含む数百人の死傷者が出た上で、メイアは「リパラオネ教会を中心としたテロリスト構造がユフィシャールにあるものであると確信する」とする声明を発表した。5月11日には、リパラオネ教会が主導するメイア降板要求デモに対して警察隊が発砲、数十人の死者が出た。

選挙解放とデモ規制

メイアは5月20日に来年に向けて自由選挙を準備することを国民に表明した。対立する民衆と、フェイヤー派教会の大多数は、これを喜んで受け入れたが次の日の5月21日にメイアは指導者に対する降板を要求するデモに対して国家全体法(緊急事態法に当たる)を宣言して、徹底的に取り締まることを宣言した。リナガード近辺のユフィシャール東部では同じ日にデモの暴力的な制圧が行われ、少なくとも8か所で20人の抗議活動家が殺害された(ユフィシャール統治庁自己申告)。連邦人権団体のレナスティ・フア・ヴァルファーストは総計で200人の活動家が殺害されたとしている。サニス条約機構対テロ委員会は5月末の一週間のうちにユフィシャール政府がテロ組織であるILOやXelken.valtoalの過激派に対して資金提供を行うことで武器支援などを得ていたとする調査結果を総会に報告した。5月28日ではイェスカヴァレウの党支部にで爆発があり、これに関しては「ユフィシャール自由解放軍」が犯行声明を出した。5月29日にはリナガード近辺で連続的な政治施設や警察、行政機関に対するゲリラ攻撃があり、これに関しては「マッハルダ愛国人民解放戦線」、「自由ユッピシャッラ解放先導評議会」が犯行声明を出した。サニス条約機構対テロ委員会は「自由解放軍はリナエスト政府機構と、愛国人民解放戦線はフェーユ・トイターサクト運動の過激派団体と、自由解放先導評議会はリパナス極右派と繋がりがあるという調査結果があり、すでにユフィシャールの闘争構造は簡単なものではない。」と発表した。

ユエスレオネ連邦のターフ・ヴィール・ユミリア首相は「ユフィシャールでのメイアの治世は非常に苦しいものである」と非難したうえで、「条約機構安全保障会議が国際的な責任を果たすことを望む」とした。ここでサニス条約機構安全保障会議第1326会合が行われることとなった。

サニス条約機構安全保障議会第1326会合

議題と参加国

議題として決議案がユエスレオネ連邦から提出された。出席国としては、ユエスレオネ・ユエスレオネ社会主義人民シェユ連邦、カラムディア・ハタ社会主義王国、スキ・カラムディア社会主義共和国、ペーセ国、ラネーメ国、ファルトクノア共和国、ラーツォルペン公国の六か国。ショアン国、リナエスト・オルス国の両国は欠席した。リナエスト・オルス連合共和国が欠席したため、PMCF議会の代表者が呼び出された。ファルトクノア共和国は大宇宙社会における代表者としてニーネン・シャプチの外交官に出席を要求した。

参考資料 001 ユエスレオネ連邦の決議案

参考資料 002 サニス第三条約

参考資料 003 ファルトクノア内戦

討議

公式討議(各国スピーチ)