ユーゲ方言
ユーゲ方言(スタースカブィーエル語、有方:staqskabwiqel, 理:jurgen lurkxarg, 有:Rinepaainokku fo Yuuge rangonem)は、シアン大語族リパライン語派リパライン語群のうちユナ・リパライン諸語に属するユナ・リパライン語(現代標準リパライン語)の一つで、世界中で900万人のユーゲ系移民とその子孫などによって使用されている。
概要
ユーゲ方言はユナ・リパライン語の一つとされ崩れた古ユナ語にユーゴック語やペーサック語の単語や語法が混ぜられた言語である。古ユナ語は現代標準理語の古語であるためその語彙の多くは現代標準理語と共通しているところも多い。初期にはユーナリア文字(ユーゴック語で利用される文字)を使用していたが現在ではリパーシェに統一されようとしている。
ユーゲ方言のstaqskは「日常」(理:starsk)の意であり、-bwiqelは言語(理:virle)を表す。つまり、自称は「日常語」の意味になる。標準現代リパライン語においては、jurgen lurkxarg(ユーゲ人の方言)という表現が一般的であるが、口語的にはtoitarvirle(トイター教徒の)が利用されていた時期もあったが今ではほぼ使われていない。
歴史
ユーゲ方言は、phil.2003年におけるデュイン解放とハタ王国との国交樹立を基として発生した。ハタ王国の一部の人間はユエスレオネ連邦における社会主義の理想社会に憧れたものや出稼ぎがユエスレオネに流入し、またデュインにいたユーゲ人やその子孫(在デュイン二世)もそれに合流してユエスレオネにおいてユーゲ人コミュニティを各地に展開した。このユーゲ人コミュニティでは、デュイン・ユーゲ人コミュニティが大きな力をもって動き、ハタ王国から流入したユーゲ人に対して通じるリパライン語として古リパライン語を教えた。また、その外部で連邦は外国からの働き手の子供に対してはリパライン語学研修を必修とさせた。ハタ・ユーゲ人はデュイン・ユーゲ人に頭が上がらず、圧力もあり古リパライン語と現代語(古ユナ語)の語学研修といった全く別の言語の勉強を両立されたハタ・ユーゲ人の子供は生活の中で基礎となる古ユナ語にユーゴック語や古リパライン語が混ざった混成語を話し始めるようになった。
音韻と表記
表記はユーゴック語と同じように書かれる。
Elmergestalle → Ermeegestalqe
幾つかの音韻は変化している。
y→yu
Yrgokk→Yuqgokq
v→bw
Veis → Bweis
sV→zV
Si → Zi
fh→ph
Fhanka → Phanka
r(有声の), rl→qr
Lkurferl→ Rukuqpheqr
ciV, cjV/siV, sjV→sy/j
Cierjustel→Syeqyuster
Siert→jeqt
tiV, tjV/diV, djV→ch/j
Tiurl→Chuqr
Dieest→Jeqst
否定・疑問
否定
否定表現はユーゴック語に強い影響を受けている。現代リパライン語における否定表現に使われる副詞nibw(niv)は基本的に動詞の後ろに置かれる事が多いが、ユーゲ方言では前置される(但し、現代リパライン語標準語においても利用されるため目立つ特徴とは言えない。)
Mi nibw rkuqph rinepaqine'i. 私はリパライン語を喋らない。
ユーゴック語のano foに対応する表現としてnibwo phonという表現が強い否定として使われる事がある。
Mi rkuqph nibwo phon yuqgokq'i phar phkwa. ここでは決してユーゴック語を話さない。
同じようにweanに対応する表現としてnibwiseが存在する。
So nibwise rkuqph peqgbwiqre'i. あなたは決してパイグ語を話さない。
疑問
疑問表現を表す際には、SOV文型になる場合がある。ユーゲ方言では基本的に格明示は積極的に行なわれる。
So's theberizebwiqer'i rkuqph? あなたはセベリス語を話すか?
応答の際には間投詞ye(肯定)/nibw(否定)を使う。
――Ye, rkuqph. はい、話します。
――Nibw, nibw rkuqph. いいえ、話しません。
疑問詞はコピュラ動詞esに対してはユーゴック語のように膠着し、疑問動詞原形esyamを作る。それに対して-eq(誰), -ar(どこ), -eqr(何), -ir(いつ), -er(どうやって), -or(どのように, どれくらい)の接辞をつけて表す。
Laqbwa esyamor? 何歳ですか?
一般動詞では、疑問詞語幹hamに先ほどの接辞をつけて表す。
phujuq hameqr'i? 何を動かすんですか?
法
一般的にjolの代わりに、wiollが利用されることが多い。ただし、若い世代ではjolの利用が増えてきているがなお混同が激しい状況である。