刀剣3・西アジア
■ ア行
アーサフノケン? 【Asafの剣】
[刀剣]:
所有者: Asaf ibn Barakhya(ベレキヤの子アサフ →ソロモンの大臣)/Sayf Ben Dhi Yazan(サイフ・イブン・ズィー=ヤザン →ヒムヤルの王族/アクスムを排除しイエメンを統治/Shemの子孫)
概要: 魔法の剣/海に投げ込まれる
語の出典: 『The Adventures of Sayf Ben Dhi Yazan: An Arab Folk Epic』(Jayyusi, Norris)/『Prophets, Gods and Kings in Sīrat Sayf ibn Dhī Yazan』(Blatherwick)
関連: カムカーム(類似)/サムシャーム(類似)/ズルフィカール1(類似)/エクスカリバー1(類似)
コメント: 16世紀頃のロマンス
アキナケス 【ἀκινάκης/akinakes】
アキナカ 【akīnakah】
ケイロケン 【径路剣】
[刀剣]: 両刃剣
制作: スキタイ人
概要: 軍神のご神体
語の出典: 『歴史 第8巻』(ヘロドトス, Bowie)
参考: 『The Sword of Judith: Judith Studies Across the Disciplines』(Brine, Ciletti, Lähnemann)/「江上波夫の内蒙古における調査とオルドス青銅器研究」(高浜)など
関連: ケイケン2(同一?)/サモショク(同一?)/マルスノケン(同一?)
アクティンテ? 【Ak-tinte/Ак тинте】 (lit. ak(白)+tinte(短剣))
[刀剣]: 短剣
所有者: カニケイ(→マナスの妻)
語の出典: 『The Manas of Wilhelm Radloff』(Radloff, Hatto)など
コメント: キルギスの叙事詩『マナス』
アシブナフル? 【Asib Nakhl】 (lit. asib(ヤシの枝)+nakhl(ナツメヤシ)?)
[刀剣]:
所有者: ムハンマド?
概要: 蘇る剣
語の出典: 『Al-Muwahib al-Ladunniyyah』?
参考: 「Pict's: Swords of the Prophet (s) - Bahnhof」(Damas Cultural Society)など
関連: アルアズブ(同一?)/アルアウーン(類似)
アチボロト? 【Ачболот/Achbolot】 (lit. ach(飢えた/鋭い)+bolot(ダマスク))
[刀剣]: ダマスク剣
所有者: 勇士マナス/アジバイ(→マナスの同志)
概要: 6本の剣(Алты курч)の1つ
語の出典: 『マナス』(Каралаев)
参考: 『«Манас»энциклопедиясы. 1-т: Аалам — «Манастын» музыкасы / Башкы ред.』(Карыпкулов)/『Kırgızistan-Türkiye Manas Üniversitesi Sosyal Bilimler Dergisi, s. 15』より「Speaking names and numbers of the great Kyrgyz epic “Manas”」(Karayeva)
関連: アチャルバルス2/クィルボロト/ズルプコル/ジョイクマ/ナルケスケン
コメント: キルギスの叙事詩『マナス』
アチャルバルス1 【Ач-албарс/Ach-Albars】 (lit. ach(飢えた/鋭い)+albars(ダマスク))
アカルバルス 【Ak Albars】 (lit. ak(白)+albars(ダマスク))
[刀剣]: ダマスク剣
所有者: 勇士マナス/セメテイ(→マナスの息子)
概要: クルブクムの怪物の死体を切る
語の出典: 『The Manas of Wilhelm Radloff』(Radloff, Hatto)/『マナス 少年篇―キルギス英雄叙事詩』(若松)/『Манас: киргизский героический эпос / по вариантам Сагымбая Орозбак уулу и Саякбая Каралаева』(Бектенов, Нанаев)など
コメント: キルギスの叙事詩『マナス』
アチャルバルス2 【Ач-албарс/Ach-Albars】
[刀剣]: ダマスク剣
所有者: 勇士マナス/チュバク(→マナスの同志)
概要: 6本の剣(Алты курч)の1つ
語の出典: 『マナス』(Каралаев)
参考: 『«Манас»энциклопедиясы. 1-т: Аалам — «Манастын» музыкасы / Башкы ред.』(Карыпкулов)/『Kırgızistan-Türkiye Manas Üniversitesi Sosyal Bilimler Dergisi, s. 15』より「Speaking names and numbers of the great Kyrgyz epic “Manas”」(Karayeva)
関連: アチボロト/クィルボロト/ズルプコル/ジョイクマ/ナルケスケン
コメント: キルギスの叙事詩『マナス』
アッザーム? 【'Azzām】 (lit. 決まった)
[刀剣]:
所有者: Gdai' bin Hadhdhāl(グダイ? →'Amarat族/Dahamshaの長/アラブ一高貴な人物として知られているらしい)?
語の出典: イラク?/サウジアラビア?
参考: 『The Arms and Armour of Arabia in the 18th-19th and 20th Centuries』(Elgood)
コメント: 人名ははっきりと確認できず/Fahd Beg(Ibn Hadhdhal)の同族?
アッラスーブ? 【Al-Rasub】 (lit. 変わらぬもの/恋人?)
アッラウブ? 【Al-Rawb】
[刀剣]: 直剣?
所有者: ムハンマド
概要: 9本の剣の一つ
語の出典: 『Zaad Al-Ma'ad』(Ibn al-Qayyim)/『The History of al-Tabari Vol. 9』(Al-Tabari, Poonawala)
参考: 「Index of Swords of the Prophet Muhammad」(Brannon Wheeler)
関連: アラーズブ/アルカジーブ/アルバッタール/アルマスール/アルミクザム/カリー/ズルフィカール1/ハレフ
コメント: 預言者の伝記/年代記『諸預言者と諸王の歴史』/『Zaad~』の英訳の中に所持品の下りが見当たらない
アッルジュ? 【Al-Lujj】 (lit. きらめく流水)
[刀剣]:
所有者: Hakim b. Jabalah(フカイム →バスラ人/カリフのウスマーンに敵対)/教友マリク・イブン・アシュタル(Malik Al-Ashtar →アリーに仕える)
語の出典: 『The History of al-Tabari Vol. 16』(Al-Tabari, Brockett)
コメント: 年代記『諸預言者と諸王の歴史』
アナトノケン? 【Anatの剣】
[刀剣]: 剣(hrb)
所有者: アナト女神
概要: モート神を切り刻む
語の出典: ウガリット
参考: 『Corpus des tablettes en cunéiformes alphabétiques découvertes à Ras Shamra - Ugarit de 1929 à 1939』(Herdner)
コメント: hrb(イナゴマメ/乾燥/腰に下げるもの)
アフモラトノケン? 【Ax Molatの剣/Меч Ах-молата】
[刀剣]: 黄金の剣
所有者: 勇士Ax Molat(アフ・モラト?)/羊飼いЧалджи(Чинисчи/チャルジ?)
概要: 心の清い者だけが使える
語の出典: 『Мифы и легенды народов мира. Том 9. Народы России』(Мир книги; РИЦ Литература)より「Меч Ах–молата」
コメント: ハカスの民話/または「Чинисчи победитель」
アブラハムノナイフ 【Abrahamのナイフ】
[刀剣]: ナイフ(ma'akhelet)
所有者: 預言者アブラハム
概要: イサクを捧げようとする
語の出典: 『創世記』
アミラニノケン 【ამირანიの剣】
[刀剣]: Горда(gorda)タイプの短剣(dašna)?/重い剣(тяжёлый меч)
所有者: アミラニ(→プロメテウスの類型/天の乙女Камари(火)を盗む/鍛冶の技術を人々に伝えたとされる)
概要: 竜殺し、鎖切りなどいくつかの逸話/聖ジョージに貰った剣や自ら(または鍛冶屋が)鍛えた大剣など
語の出典: 『Amiraniani』
参考: 『Библиотека всемирной литературы. Серия первая. Том 14』(Художественная литература)より「Амираниани. Грузинский народный эпос」/『Арийское прошлое земли Русской. Таинственные корни русичей』(Белов)/「Khevsuruli dashna」(Vakhtang)/『Journal of Indo-European Studies 26』より「Achilles and the Caucasus」(Tuite)/「АМИРАНИ это:」(Академик(dic.academic.ru))など
コメント: ジョージア(グルジア)の叙事詩/『Amiran-Darejaniani』(Khoneli, Stevenson)は別系統
アルアズブ? 【Al-'Adb】 (lit. 切断/鋭利)
アルイズブ? 【Al-'Idb】
[刀剣]: 直剣?
所有者: ムハンマド
概要: 9本の剣の一つ
語の出典: 『Zaad Al-Ma'ad』(Ibn al-Qayyim)/『The History of al-Tabari Vol. 9』(Al-Tabari, Poonawala)
参考: 「Index of Swords of the Prophet Muhammad」(Brannon Wheeler)
関連: アッラスーブ/アルカジーブ/アルバッタール/アルマスール/アルミクザム/カリー/ズルフィカール1/ハレフ/アシブナフル(同一?)
コメント: 預言者の伝記/年代記『諸預言者と諸王の歴史』/『Zaad~』の英訳の中に所持品の下りが見当たらない
アルアジュラブ? 【Al-Ajrab】 (lit. かさぶただらけ/血で錆びた)
[刀剣]:
所有者: トゥルキー・ビン・アブドゥッラー(→第二次サウード王国の創始者)
概要: バーレーンから返還
語の出典: サウジアラビア
参考: 「Local News » A unique honour... | Posted on » 19 April 2010」(Gulf Daily News)など
アルアムージュ? 【Al-'Amhuj】 (lit. 美女)
[刀剣]:
所有者: Šāliḥ ad-Dīt(シャーリフ・アッ=ディート? →'Idyān族の長/オスマン帝国に対抗)
概要: トルコ兵から奪う
語の出典: サウジアラビア
参考: 『The Story of a Desert Knight: The Legend of Šlēwīḥ Al-ʻAṭāwī and Other ʻUtaybah Heroes』(Kurpershoek)
アルカジーブ?/アルカディーブ? 【Al-Qadib】 (lit. 切断/棒)
[刀剣]: シミター/杖のような細身の刀身/ムハンマドを称える文句
所有者: ムハンマド
概要: 9本の剣の一つ
語の出典: 『Zaad Al-Ma'ad』(Ibn al-Qayyim)/「The Light of Sight (Tr. of Nur al-Uyun)」(Ibn Sayyid, Hasan)
参考: 「Index of Swords of the Prophet Muhammad」(Brannon Wheeler)
関連: アッラスーブ/アラーズブ/アルバッタール/アルマスール/アルミクザム/カリー/ズルフィカール1/ハレフ
コメント: 預言者の伝記/『Zaad~』の英訳の中に所持品の下りが見当たらない
アルガッサブ? 【Al Gassab】 (lit. 切断/切れ目)
[刀剣]: 金の剣
所有者: イブン・サウード(アブドゥルアズィーズ →初代サウジアラビア王)
語の出典: サウジアラビア
参考: 『The Arms and Armour of Arabia in the 18Th-19th and 20th Centuries』(Elgood)
コメント: 剣名としての語が確認できるのは参考書籍のみ?/スニペット表示でギリギリ確認できるか?というレベル
アルガマーマ? 【Al-Ghamama】 (lit. 雲)
ガマーム? 【Ghamaam】
[刀剣]:
制作: Rakan Ibn Suroor al Dhahiri
所有者: ザーイド大帝(Zayed bin Khalifa Al Nahyan →アブダビ首長)
語の出典: UAE
参考: 「Grand celebrations in memory of "Sheikh Zayed the Great"」(Turner, Global Arab Network)など
アルキファー? 【Al-Kifah】 (lit. 闘争)
ズルクタイファ? 【Dhu'l-Kutayfah】 (lit. dhu(もつもの)+al-kutayfah(小さな肩)?)
ズルクタヤ?/ズルクタイア? 【Dhu'l-Kutay'ah】
[刀剣]:
所有者: サイード・イブン・アル=アース/教友サアド・イブン・アビー=ワッカース(→名将)
概要: 手に入れたアビー=ワッカースが一旦ムハンマドに献上
語の出典: 『Asbab al-nuzul』(al-Wāhidī, Guezzou)など
コメント: クルアーン解釈の書
アルジャーミー? 【Al-Jami'i】 (lit. 指導者)
[刀剣]:
所有者: 筆者ウサーマ・イブン・ムンキズの父(→Majd al-Din abu Salamah Murshidのことか?)
概要: フランク人(十字軍兵士?)を斬る
語の出典: 『The Book of Contemplation: Islam and the Crusades』(Usama ibn Munqidh, Cobb)
コメント: 『Kitab al-I'tibar』(ibn Munqidh)の翻訳/ウサーマがイスマイール派の兵を斬った剣か?
アルダーラ? 【ardala/URUDUardāla】 (lit. ノコギリ/ard(saw)の複数形/uruduは銅の限定符)
クルッジ? 【kuruzzi/URUDUkuruzzi】 (lit. 切るもの)
[刀剣]: 切るもの/銅製
所有者: 知恵の神エア?
概要: 天地開闢/ウルリクムミ(石)の脚を切り裂く
語の出典: 『ウルリクムミの歌』(ヒッタイト)
参考: 『Journal of Cuneiform Studies, Vol. 5-6』より「The Song of Ullikummi Revised Text of the Hittite Version of a Hurrian Myth」(Güterbock)など
コメント: 当時の石工の道具を反映か
アルバッタール 【Al-Battar】 (lit. 大変鋭い/打つもの)
[刀剣]: 歴代預言者の名前が刻まれる
所有者: ゴリアテ/ダウード(ダヴィデ)/ムハンマド
概要: 9本の剣の一つ
語の出典: 『Zaad Al-Ma'ad』(Ibn al-Qayyim)/「The Light of Sight (Tr. of Nur al-Uyun)」(Ibn Sayyid, Hasan)
参考: 「Index of Swords of the Prophet Muhammad」(Brannon Wheeler)
関連: アッラスーブ/アラーズブ/アルカジーブ/アルマスール/アルミクザム/カリー/ズルフィカール1/ハレフ
コメント: 預言者の伝記/『Zaad~』の英訳の中に所持品の下りが見当たらない
アルフェハル? 【Al-Fehar】 (lit. 閃光を放つもの)
[刀剣]:
所有者: ムハンマド
語の出典: イスラム
参考: 『Margins of Political Discourse』(Dallmayr)など
関連: ズルフィカール1(同一?)
アルマスール? 【Al-Ma'thur】 (lit. 第一の)
マスールアルフィジャル? 【Ma'thur al-Fijar】
[刀剣]: 直剣/蛇を象った金の柄
所有者: ムハンマド
概要: 9本の剣の一つ
語の出典: 『Zaad Al-Ma'ad』(Ibn al-Qayyim)/「The Light of Sight (Tr. of Nur al-Uyun)」(Ibn Sayyid, Hasan)
参考: 「Index of Swords of the Prophet Muhammad」(Brannon Wheeler)
関連: アッラスーブ/アラーズブ/アルカジーブ/アルバッタール/アルミクザム/カリー/ズルフィカール1/ハレフ
コメント: 預言者の伝記/『Zaad~』の英訳の中に所持品の下りが見当たらない
アルマティーン? 【Al-Matin】 (lit. 強きもの)
アルマトゥン? 【Al-Matn】
[刀剣]:
所有者: 教友ハーシム・イブン・ウトバ(→サアド・イブン・アビー=ワッカースの甥)
語の出典: 『The History of al-Tabari Vol. 13』(Al-Tabari, Juynboll)
コメント: 年代記『諸預言者と諸王の歴史』
アルマヒク 【Al-Mahik】 (lit. 敵を皆殺しにする)
[刀剣]:
制作: 賢者Jardúm(ジャルディー)
所有者: ガリーブ(→クンダミル王の息子/イラク王)
概要: ジャフェットの都ジャバルサで保管
語の出典: 『千夜一夜物語』(Burton)
参考: 『101 Myths of the Bible: How Ancient Scribes Invented Biblical History』(Greenberg)など
関連: スライマーニーヤ(類似)
コメント: ジャフェット(ヤペテ)はエジプトのプターに相当
アルマルズバーン? 【Al-Marzuban】 (lit. 境界の守護者)
アルムルズバーン? 【Al-Murzuban】
[刀剣]:
所有者: Ibn 'A'idh al-Makhzumi(イブン・アーイズ? →Makhzumi族)/教友アル=アルカム・イブン・アブル=アルカム
概要: バドルの戦いの戦利品
語の出典: 『Sirat Rasul Allah - The Life of Muhammad』(I. Ishaq, Guillaume)/『The Life of Muhammad: Al-Waqidi's Kitab al-Maghazi』(Wāqidī, Faizer)など
アルミクザム? 【Al-Mikhdham】 (lit. 鋭い)
メザム? 【Medham】
[刀剣]: シミター
所有者: Harith bin Abi Shamir Al-Gassani(ハーリス・ビン・アブー=シャミル?)/ムハンマド/アリー(→4代目カリフ)
概要: 9本の剣の一つ
語の出典: 『Zaad Al-Ma'ad』(Ibn al-Qayyim)/「The Light of Sight (Tr. of Nur al-Uyun)」(Ibn Sayyid, Hasan)
参考: 「Index of Swords of the Prophet Muhammad」(Brannon Wheeler)
関連: アッラスーブ/アラーズブ/アルカジーブ/アルバッタール/アルマスール/カリー/ズルフィカール1/ハレフ
コメント: 預言者の伝記/『Zaad~』の英訳の中に所持品の下りが見当たらない
アルムサンミム? 【Al-Musammim】 (lit. 固い決心?)
[刀剣]: 直剣?
所有者: ウマル(→2代目カリフ)
語の出典: イスラム
参考: 『Umar Ibn Al-Khattab: His Life and Times』(as-Sallabi)
アルヤマーニー? 【Al-Yamani】 (lit. イエメンの)
[刀剣]: イエメン様式の刀剣?
所有者: アリー(→4代目カリフ)
概要: ミクザムやラスーブとともに発見か?
語の出典: 『The History of al-Tabari Vol. 9』(Al-Tabari, Poonawala)など
コメント: 年代記『諸預言者と諸王の歴史』/武器の種類?
アルワリードノケン 【Al-Walidの剣】
【stone-cutter】
[刀剣]:
所有者: 教友Al-Walid ibn al-Walid ibn al-Mughira(アル=ワリード・イブン・アル=ワリード? →ハーリド・イブン・アル=ワリードの異母兄弟)
概要: 足枷を石ごと切り囚人を解放
語の出典: イスラム
参考: 『The life of Muhammad』(Guillaume)
コメント: stone-cutterの原語が分かれば
アルワルトウィヴド? 【Арвæрттывд】
[刀剣]: 剣
所有者: (バトラズ)
語の出典: オセット
参考: 『Мах дуг, 2006, №9』より「Кард. Мифологон этюд」(Шамил)
コメント: 雷をバトラズの持つ剣に見立てた言葉
イガリマ 【Ig-alima】 (lit. ig(扉)+alim(野牛/英雄))
[刀剣]: シミター/または鎌刃の付いた杖/柄に獅子?
所有者: 戦の神ザババ
語の出典: 大英博物館の粘土板(メソポタミア)
参考: 『Wisdom, Gods and Literature: Studies in Assyriology in Honour of W.G. Lambert』(Lambert, George, Finkel)など
関連: シュルシャガナ(対)
イシュタルノケン 【Istarの剣】
ナムサルザクトゥ? 【namsaru zaqtu】 (lit. namsaru(剣)+zaqtu(尖った))
[刀剣]: 剣(namsaru)
所有者: イシュタル女神
概要: アッシュルバニパル王が夢の中で見る
語の出典: アッシュルバニパルの樽型文書(アッシリア)
参考: 『The Babylonian Expedition of the University of Pennsylvania: Series D Vol.4』
ウグル? 【Ugur】 (lit. 湾刀)
サパル? 【Saparu】
[刀剣]: ファルシオンまたは鎌剣
所有者: メロダック神(マルドゥク/ベル)
概要: ティアマトとの戦い
語の出典: バビロニア
参考: 『Researches into the origin of the primitive constellations of the Greeks, Phoenicians and Babylonians』(Brown)/『History and Chronology of the Myth-Making Age』(Hewitt)/『The Chaldean Account of Genesis』(Smith)など
関連: サパル/カックイズパトゥ(類似)
コメント: kherebやharpeなどの類語
ウラルバトゥルノケン? 【Урал-батырの剣】
[刀剣]: 金剛(алмазный/булатный)の刃
所有者: 勇士ウラル
概要: 山をも切る
語の出典: 『Урал-батыр』(Шафикова)など
コメント: バシュコルト叙事詩『ウラル・バトゥル』
エクサルガルド? 【Æхсаргард】 (lit. Æхсарの剣)
アフサルガルド? 【Ахсаргард】
[刀剣]: 両刃剣/魔法の軟膏(авадз-мазью)
制作: クルダレゴン神
所有者: 勇士エクサル(Ахсар →エクセルテグの兄弟)
概要: Карамагの剣を粉砕
語の出典: 『Сказания о Нартах』(Либединского)より「Меч Ахсара」
コメント: 剣の種類として普通名詞になっている様子/ナルト叙事詩
エフドノタンケン 【Ehudの短剣】
[刀剣]: 短剣(herebh)
所有者: 左利きのエフド
概要: モアブ王エグロン暗殺
語の出典: 『士師記』
エメギル? 【eme-gir】 (lit. eme(舌/言語)+gir(シュメールの)/eme(舌/刃?)+ĝiri(短剣))
[刀剣]: 短剣
所有者: グデア王(→ラガシュ第2王朝)
概要: 門を開き武器庫(Ankar house)から持ち出されるもの
語の出典: シュメール
参考: 『Warfare in the Ancient Near East to 1600 BC』(Hamblin)など
エルエスウィド? 【el-eswid】 (lit. 黒いもの)
[刀剣]:
所有者: Nâser ben 'Alî(ナーセル・ベン・アリー? →スルタンTu'ênīと親しい)
語の出典: オマーン?
参考: 『Südarabische Expedition Band VIII, Der vulgärarabische Dialekt im Ḍofār (Ẓfār)』(Rhodokanakis)
コメント: 癖のある表記/おそらくAl-ʾAswadで良いと思うが/マスカットのワリーNasir bin Ali(d. 1873)?/Tu'ênīとはオマーンのスルタンThuwaini bin Said(Tueni)のことか?
エルタルグンノケン 【Ер-Таргынの剣】
[刀剣]: 大剣(алдаспан)/両刃剣とも巨大なサーベルとも
所有者: 勇士タルグン(→Акша-ханを援ける)
語の出典: カザフ
参考: 『Ер Тарғын』(Казахские народные сказки)など
コメント: カザフの叙事詩
オラクノケン 【Оракの剣】
[刀剣]: 金剛の剣
所有者: 勇士オラク(ウラク)
概要: 自分を殺す罠に利用される
語の出典: 『Карасай и Кази』
参考: 『口承文芸研究 24号』より「カザフ口承文芸における「ノガイ大系」の影響―「オラクの詩」を題材として―」(坂井)など
コメント: 『カラサイとカズ』
■ カ行
ガサンノケン? 【Гасанの剣】
[刀剣]: 錆びた(ржавым)剣
所有者: Гасан(ハサン →イスファハンの王子)
概要: 持ち主を無敵に
語の出典: 『Азербайджанские сказки』より「Ржавый меч」
コメント: アゼルバイジャンの民話
カックイズパトゥ? 【kakku(?) izpatu】 (lit. “flaming sword”)
ビッルアブバ? 【billu abuba】 (lit. “the lord of the storm”)
[刀剣]: シミター
所有者: ベル神(マルドゥク)
概要: 竜Tisallat(ティアマト女神)と戦う
語の出典: バビロニア
参考: 『Transactions of the Society of Biblical Archæology Vol. V.』より「The Fight Between Bel and the Dragon, and the Flaming Sword Which turned Every Way」(Talbot)/『Demonology and Devil-lore Vol. 2』(Conway)
関連: ウグル(類似)/ラハトハヘレブ(類似)/リットゥ(類似)
コメント: 炎の剣?/ビッルアブバの方はベル神を指す言葉のようだが剣の名前とする解釈も
カムカーム? 【Qamqam/Kamkam】 (lit. 高尚な)
クムカーム? 【Qumqam】
[刀剣]: 剣/またはベルト
所有者: イスハークまたはイルヤース/Barkhia(Asif ibn Barkhiya/ベレキヤの子アサフ →ソロモンの大臣)/アミール・ハムザ(→ムハンマドのおじ/皇帝ナウシェルヴァン(ホスロー1世)に仕える)/Shahpal(シャフパル? →セイロンの王)
概要: 伝説の武具の一つ
語の出典: 『The Adventures of Amir Hamza: Special abridged edition』(Lakhnavi、Bilgrami)/『Annual of Urdu Studies vol. 15』より「Dastan-e Amir Hamza Sahibqiran」(Farooqi)など
関連: サムシャーム(対)
コメント: 『アミール・ハムザの冒険』/バージョンによって来歴や種類が変化
カラチョルトゥク? 【Кара-чолтук】 (lit. “Черный-куцый”)
[刀剣]:
所有者: Сокор-Кара(ソコル・カラ? →冥界の王エルリクの子)
概要: Кыс-МергенとЧулмус-ханの戦いに介入
語の出典: 『Аносский сборник. Собрание сказок алтайцев с примечаниями Г.Н. Потанина』(Никифоров)より「Хан-Мерген」
コメント: アルタイの伝説/ソコル・カラはKaraoğlanlar(9人息子)には含まれない
カラフラサニ? 【Qara Khurasani】 (lit. qara(黒い)+khurasani(日が昇る/東方の)/黒いダマスク)
[刀剣]:
所有者: アッバース1世(→サファヴィー朝)/ナーディル(→アフシャール朝)/アーガー・モハンマド・シャー(→ガージャール朝)/ハジ・ミルザ・アガシ(→ガージャールの大臣)/ナーセロッディーン・シャー(→ガージャール朝)/ナポレオン3世(→フランス)
概要: 王権の象徴
語の出典: イラン
参考: 『Pivot of the Universe: Nasir al-Din Shah Qajar and the Iranian Monarchy 1831-1896』(Amanat)
カリー? 【Qal'i】 (lit. 錫/白鉛)
クライ? 【Qul'ay】
カライー? 【Qalayi】
[刀剣]: 反りの少ない剣
所有者: ムハンマド
概要: 9本の剣の一つ
語の出典: 『Zaad Al-Ma'ad』(Ibn al-Qayyim)/「The Light of Sight (Tr. of Nur al-Uyun)」(Ibn Sayyid, Hasan)
参考: 「Index of Swords of the Prophet Muhammad」(Brannon Wheeler)
関連: アッラスーブ/アルアズブ/アルカジーブ/アルバッタール/アルマスール/アルミクザム/ズルフィカール1/ハレフ
コメント: 預言者の伝記/『Zaad~』の英訳の中に所持品の下りが見当たらない
カルボードシャネネー? 【Carboh D'Shaneneh】 (lit. “sharpened sword”?)
[刀剣]:
概要: 戦争の表現
語の出典: 『An Essay about Letters』(Simon, Yehuda, Levy)より「The Letter "Zayin"」
関連: ルムケードクロヴェ
コメント: ゾハルの書の序文の訳?/アイテムの名前というわけでは無さそうだが
ギルガメシュノタンケン 【Gilgamešの短剣】
[刀剣]: 金の短剣(pa-at-ru?)
所有者: ギルガメシュ
語の出典: 『ギルガメシュ叙事詩 Old Babylonianバージョン』
参考: 『The Babylonian Gilgamesh Epic: Introduction, Critical Edition and Cuneiform Texts Vol.1』(George)など
クィルボロト? 【Кылболот/Kulbolot】 (lit. кыл(たてがみ/素晴らしい/切る)+болот(ダマスク)?)
ジョイボロト? 【Жойболот】 (lit. Жой(粉砕する?)+болот(ダマスク)?)
[刀剣]: ダマスク剣
所有者: 勇士マナス/バカイ(→マナスの同志)
概要: 6本の剣(Алты курч)の1つ
語の出典: 『マナス』(Каралаев)
参考: 『«Манас»энциклопедиясы. 1-т: Аалам — «Манастын» музыкасы / Башкы ред.』(Карыпкулов)/『Kırgızistan-Türkiye Manas Üniversitesi Sosyal Bilimler Dergisi, s. 15』より「Speaking names and numbers of the great Kyrgyz epic “Manas”」(Karayeva)
関連: アチボロト/アチャルバルス2/ズルプコル/ジョイクマ/ナルケスケン
コメント: キルギスの叙事詩『マナス』
ククツィブィク?1/ククチュブク? 【Кук чыбык】 (lit. кук(青い)+чыбык(竿))
ククシブィク? 【Көк шыбық】 (lit. көк(青い)+шыбық(竿))
[刀剣]: 刀
所有者: 勇士チュラ(チョラ →カザン・ハン国のChura Narykovがモデル)
概要: ハンの娘から
語の出典: カザフ
参考: 「Тарихи лексиканың мазмұндық құрылымындағы коннотаттық компоненттер (Махамбет шығармашылығы негізінде)」(Spishi.kz)/「Байтұрсыновоқулары Байтурсыновские чтения - 2015」(КГУ)より「Көркем шығарманың астарлы мәтіні」(Кульбаева)など
グルダーファリードノケン? 【Gordafaridの剣】
[刀剣]:
所有者: 女傑グルダーファリード
概要: ソフラーブの槍(または剣)を真っ二つにする
語の出典: 『Shahnameh: The Persian Book of Kings』(フェルドウスィー, Davis)など
コメント: 『シャー・ナーメ』
ケナズノケン? 【Cenazの剣】
[刀剣]: 剣
所有者: ケナズ(Cenez →士師オトニエルの父)
概要: アムル人45000を殺す
語の出典: 『The Biblical Antiquities of Philo』(Philo, James)など
参考: 『The Chronicles Of Jerahmeel』(Gaster)など
コメント: 『聖書古代誌』
ケンジャバティルノケン? 【Кенджа-батырの剣】
[刀剣]: 剣
所有者: 勇士ケンジャ(→ウズベクの勇士)
語の出典: 『Узбекские народные сказки. В двух томах. Том 2』より「Кенджа-батыр」(Мордвилко)/『Узбекские народные сказки. В двух томах. Том 1』より「Три богатыря」(Умаралиева, Паластров)など
コメント: ウズベクの叙事詩/眠らぬように自分を刺した短刀と同じものか?/セムルグを悩ませる竜をどう殺したかについては言及はないが、剣(短刀?)と見るのが妥当か
■ サ行
ザータルハヤート? 【Dhat al-Hayat】 (lit. dhat(もつもの)+al-hayat(命?))
ズルハヤート?/ズールハヤート? 【Dhu'l-Hayat】 (lit. dhu(もつもの)+al-hayat(命?))
[刀剣]:
所有者: Ma'ruf(マルーフ? →イスマーイール派のフェダイーンのリーダーHajarの息子/バイバルスの盟友)
概要: 石柱をきゅうりの如く切り裂く
語の出典: 『Sirat al-Zahir Baibars』
参考: 『The Arabian Epic』(Lyons)
関連: ズルハヤート(類似)
コメント: バイバルスを主人公とする叙事詩
サイネグエルダルノケン 【Сайнаг-Æлдарの剣】
[刀剣]: 片面に太陽、もう一方に月(が描かれる?)
制作: サファ
所有者: サイネグ・エルダル/バトラズ(→ヘミュツの息子)
概要: ヘミュツを殺す/バトラズが騙し取り父の仇を討つ
語の出典: 『Осетинские нартские сказания』(Кулов)より「Как Батрадз отомстил за смерть отца」など
参考: 『Известия СОИГСИ. Вып. 9』より「Нарт Батрадз и его аналоги в индоевропейском мифо-эпическом пространстве (сюжетные параллели и образные ассоциации)」(Чибиров)/「Зуб Хамыца | 16:19, 3 июля 2015版」(ロシア語版Wikipedia)
関連: ズスハラ(同一?)/マイーサ(類似)
コメント: ナルト叙事詩
サイフアッリカーブ? 【Sayf al-Riqāb】 (lit. sayf(剣)+al-riqāb(首[複数形]))
[刀剣]:
所有者: アンタル・イブン・シャッダード(→詩人戦士)/Ghamra(ガムラー? →アンタルの二番目の妻)
語の出典: 『アンタル物語』?
参考: 『The Warrior Women of Islam: Forgotten Heroines of the Great Arabian Tales』(Kruk)
コメント: 語が確認できるのは参考書籍のみ
サイフナシーフ? 【Saif Nasseef】
[刀剣]:
所有者: バーレーン王家
語の出典: バーレーン
参考: 「Metal」(Depaj)
コメント: 語が確認できるのは参考サイトのみ/naseef(公正なもの)
ザミー?/ザーミー? 【Dhami】 (lit. 鋭利なもの)
ジャミー/ジャーミー? 【Djami】 (lit. 鋭利なもの)
アッザーミー? 【Al-Zami】 (lit. 渇いたもの)
[刀剣]: シミター/黒い隕石(雷石とみなされた)
所有者: アンタル・イブン・シャッダード(→詩人戦士)
語の出典: 『Antar: A Bedoueen Romance』(Ibn-Šaddād, Hamilton)など
参考: 『The Man of Wiles in Popular Arabic Literature: A Study of a Medieval Arab Hero』(Lyons)
コメント: 『アンタル物語』
サムサーマ/アッサムサーマ? 【[Al-]Samsamah】 (lit. 固持/やり通す)
ズッサーマ? 【Dhussa'mah】 (lit. dhu(もつもの)+as-sa'mah(蔑み)?/見下すもの?)
[刀剣]: 刀
所有者: 'Amr b. al-Ma'di Karib al-Zubaydi(アムル・ビン・マアディ・ヤクリブ →牡牛の父と呼ばれる戦士)/教友ハーリド・イブン・サイード/ムアーウィヤ(→ウマイヤ朝の初代カリフ)/サイード・イブン・アル=アース/マフディー(→アッバース朝カリフ)/ハーディー(→アッバース朝カリフ)/ハールーン・アッ=ラシード(→アッバース朝カリフ)/ワースィク(→アッバース朝カリフ)
概要: 'Amrが家族を解放してもらった礼に贈る/ローマの武器を野菜のように切る
語の出典: 『The Origins of the Islamic State Kitab Futuh Al-buldan』(Al-Baladhuri, Hitti)/『The History of al-Tabari Vol. 34』(Al-Tabari, Kraemer)/『BIOGRAPHY OF IMAM `ALĪ IBN ABĪ-TĀLIB. Translation of SIRAT AMIR AL-MU'MININ』(Husayn, Bilgrami, Shahin)
参考: 『An universal history, from the earliest accounts to the present time Vol.2』(Sale, Psalmanazar, Bower, Shelvocke, Campbell, Swinton)
コメント: 9世紀の歴史書/年代記『諸預言者と諸王の歴史』/アリーの伝記/ズッサーマは単にサムサーマの変化?
サムシャーム? 【Sams[h]am】 (lit. 堅持)
[刀剣]:
所有者: イスハークまたはイルヤース/Barkhia(Asif ibn Barkhiya/ベレキヤの子アサフ →ソロモンの大臣)/アミール・ハムザ(→ムハンマドのおじ/皇帝ナウシェルヴァン(ホスロー1世)に仕える)/Shahpal(シャフパル? →セイロンの王)
概要: 伝説の武具の一つ
語の出典: 『The Adventures of Amir Hamza: Special abridged edition』(Lakhnavi、Bilgrami)/『Annual of Urdu Studies vol. 15』より「Dastan-e Amir Hamza Sahibqiran」(Farooqi)など
関連: カムカーム(対)
コメント: 『アミール・ハムザの冒険』/バージョンによって来歴が変化
サラヴァトバティルノケン? 【Салават батырの剣】
[刀剣]: ダマスク刀?
所有者: 勇士サラワト(Салауат Юлаев →バシュコルトの英雄/Tsar Kyrmasakalに対抗)
概要: 代々の長に伝わる魔法の剣/剣を掲げ決起の演説を行う
語の出典: 『Салават батыр』(ロシア)
参考: 『Ватандаш Сентябрь 2001』より「Bashkort Folk-Tales and Legends: Specifity of Genres, Historical Roots」(Nadrshina)など
コメント: バシュコルトの叙事詩
シェムノケン? 【Shemの剣】
[刀剣]:
所有者: Shem(セム →ノアの息子)/Sayf Ben Dhi Yazan(サイフ・イブン・ズィー=ヤザン →ヒムヤルの王族/アクスムを排除しイエメンを統治/Shemの子孫)
概要: 持ち主が寝ている間も守り続ける
語の出典: 『The Adventures of Sayf Ben Dhi Yazan: An Arab Folk Epic』(Jayyusi, Norris)/『Prophets, Gods and Kings in Sīrat Sayf ibn Dhī Yazan』(Blatherwick)
コメント: 16世紀頃のロマンス
シカールガー?/シカーガー? 【Shikar Gah】 (lit. shikar(狩猟)+gah(場:Urdu))
[刀剣]:
所有者: ナーディル・シャー(→アフシャール朝を開く)/インド
語の出典: イラン
参考: 『Punjab District Gazetteers: Patiala』(Punjab)/『Punjab, Art and Culture』(Kang)など
コメント: 武器の種類?/俗に言われるAll Conquering Sword とは別物か
シャッシャル? 【šaššaru】 (lit. “tooth”/“saw”)
[刀剣]: ノコギリ歯の短剣?
所有者: シャマシュ神(ウトゥ)
概要: 太陽神の審判の象徴
語の出典: メソポタミア
参考: 『The oath in Babylonian and Assyrian literature』(Mercer)など
シャムシーレゾモロドネガル 【Shamshir-e Zomorrodnegar】 (lit. “emerald-studded sword”)
[刀剣]: シャムシール/エメラルドで飾られる
所有者: ソロモン王?/アミール・アルサラン(→コンスタンティノープル(Roum)の姫の息子)
概要: 魔神Fulad-zerehを唯一斬ることができる
語の出典: 『Amīr Arsalān-e Rūmī』
参考: 「FŪLĀD-ZEREH」(Encyclopaedia Iranica)など
コメント: 『ルーミーのアミール・アルサラーン』?
ジャンコイマズ? 【Can-qoymaz】 (lit. “It doesn't leave alive”)
[刀剣]:
所有者: サーヒブ・ギレイ( サーヒブ1世 →カザンのハン・クリミアのハン/ロシアとの戦い)
語の出典: タタール
参考: 『The Book of the Činggis Legend』(Ivanics)
シュルシャガナ 【Šul-šagana/dŠul-ša-ga-na】 (lit. šul(若者)+šagana(支配者/将軍)?)
[刀剣]: シミター/または鎌刃の付いた杖/柄にワシ(グリフォン)?
所有者: 戦の神ザババ
語の出典: 大英博物館の粘土板(メソポタミア)
参考: 『Wisdom, Gods and Literature: Studies in Assyriology in Honour of W.G. Lambert』(Lambert, George, Finkel)など
関連: イガリマ(対)
ジュンシー?/アルジュンシー? 【[Al-]Junthi】
[刀剣]:
所有者: サルマン・イブン・ラビア(al-Bahili →2代目カリフウマルの部下)
概要: 土地を巡りAl-Ash'ath b. Qaysを脅す
語の出典: 『The History of al-Tabari Vol. 12』(Al-Tabari, Friedmann)
コメント: 年代記『諸預言者と諸王の歴史』
ジョイクマ? 【Жойкума/Joykuma】 (lit. “шомпол”?)
[刀剣]:
所有者: 勇士マナス/アルマムベト(→マナスの同志)
概要: 6本の剣(Алты курч)の1つ
語の出典: 『マナス』(Каралаев)
参考: 『«Манас»энциклопедиясы. 1-т: Аалам — «Манастын» музыкасы / Башкы ред.』(Карыпкулов)/『Kırgızistan-Türkiye Manas Üniversitesi Sosyal Bilimler Dergisi, s. 15』より「Speaking names and numbers of the great Kyrgyz epic “Manas”」(Karayeva)
関連: アチボロト/アチャルバルス2/クィルボロト/ズルプコル/ナルケスケン
コメント: キルギスの叙事詩『マナス』
ズスカラ? 【Дзус-хъара】 (lit. дзус(血)+хъара(黒)?)
ズスカル? 【Дзус-кар】
カンザルカルド? 【Хъандзал-Кард】 (lit. хъандзал(ダマスク)+кард(剣))
[刀剣]:
所有者: 勇士バトラズ
概要: 黒海を血の色に染める
語の出典: 『Нарты: осетинский героический эпос Книга 2』(Хамицаева, Бязыров, Абаев)など
関連: エクスカリバー1(類似)/サイネグエルダル(同一?)
コメント: ナルト叙事詩/хъандзалと短剣ハンジャルの関連は?
スライマーニーヤ? 【Sulaymānīyah】 (lit. ソロモンの)
【sword of Japheth】
[刀剣]:
所有者: グルジャラの王(malik al-juzar)
語の出典: イスラム
参考: 『Mecca and Eden: Ritual, Relics, and Territory in Islam』(Wheeler)
関連: アルマヒク(類似)
スライマーンノサソリ 【Sulaimánの蠍】
[刀剣]: シミター/中国の鋼
制作: Sulaiman(ソロモン)?
所有者: 金剛王子
概要: 山をも切る
語の出典: 『千夜一夜物語』(Mardrus)
関連: サーリフノユミヤ/タンムーズノタンケン/アクラブスライマーニ(類似)
スラエータオナノケン 【Thraetaonaの剣】
[刀剣]: 煌めく剣
所有者: スラエータオナ王(スリタ/フェリドゥーン)
概要: アジ・ダハーカに傷を与えた
語の出典: ゾロアスター
参考: 『Persian mythology』(Hinnels)/『Encyclopedia of Ancient Deities』(Coulter, Turner)など
ズルウィシャー?/ズールウィシャー? 【Dhu al-Wishah】 (lit. dhu(もつもの/主)+al-wishah(帯/剣帯))
[刀剣]:
所有者: ウマル(→2代目カリフ)/ウバイド・アッラー・イブン・ウマル(→ウマルの息子/ムアーウィヤに疎まれる)/Muhriz b. al-Sahsah(ムフリズ? →バスラの人/Ubaydallah殺害を命じられる)
概要: Ubaydallahを殺して奪う
語の出典: 『The History of al-Tabari Vol. 17』(Al-Tabari, Hawting)
コメント: 年代記『諸預言者と諸王の歴史』
スルケツァキン? 【Թուր-Կեծակին/T'ur Ketsakin】 (lit. թուր(剣)+կեծակին(雷))
スルカイツァキ? 【Թուր-Կայծակի/T'ur kaytzaki】 (lit. թուր(剣)+կայծակի(雷))
ハウルニスル?/ハヴルニスル? 【հավլունի թուր】 (lit. հավլունի(巨大な)+թուր(剣)?)
ハウルニ?/ハヴルニ? 【Havlouny】 (lit. 巨大な?)
[刀剣]:
所有者: サナサル(→アルメニアを支配)/ムヘル(→サナサルの息子)/ダヴィト(→ムヘルの息子)
概要: エジプトのMsra Melikとの戦い
語の出典: 『Սասունցի Դավիթ』(Յալանուզյանը)
参考: 「Սասունցի Դավիթ」(ArmenianHouse.org)/『The Heritage of Armenian Literature: From the sixth to the eighteenth century』(Hacikyan, Basmajian, Franchuk, Ouzounian)など
関連: ハウルニスル(同一?)
コメント: アルメニアの叙事詩『サスーンのダヴィト』/固有名かどうかは不明/ハウルニ~は人の目を通した表現(名前としては?)
ズルジャムル?/ズールジャムル? 【Dhu'l-Jamr】 (lit. dhu(もつもの)+al-jamr(節/結び目))
[刀剣]:
所有者: Durayd b. al-Simma(ドゥライド? →詩人戦士/ムスリムに対抗)
概要: ズルフィカールと比較される
語の出典: アラビア
参考: 『Muslim Studies』(Goldziher)
スルハウルニ?/スルハヴルニ? 【թուր հավլունի/Tur Havluni】 (lit. թուր(剣)+հավլունի(巨大な)?)
[刀剣]:
所有者: Tork Angegh(トルク・アンゲグ? →ハイク・ナハペトの曾孫/力の神)
語の出典: 『Տորք Անգեղ և Հայկանուշ Գեղեցիկ』(Աղայան)
参考: 『Պատմա-բանասիրական հանդես, № 1』より「Բուն հայկական մետաղագործական տերմինների ծագումը և ստուգաբանությունը」(Ալայան)/『The Heritage of Armenian Literature』(Hacikyan, Basmajian, Franchuk)など
関連: ハウルニスル(同一?)
コメント: アルメニアの叙事詩
ズルハヤート/ズールハヤート? 【Dhu'l-Hay[y]at】 (lit. dhu(もつもの)+al-hayat(命)/蛇?)
ズルヒヤート?/ズールヒヤート? 【Zool hyyat】
[刀剣]: 片面に蛇の像
所有者: ハーリス(→アンタルを狙う)/ザーリム・アル=ハーリス(→ハーリスの子)
概要: アンタルへの復讐
語の出典: 『Antar: A Bedoueen Romance』(Ibn-Šaddād, Hamilton)など
参考: 『Journal of the Royal Asiatic Society of Great Britain and Ireland Vol.11』(RASGBI)/『The Mufaddaliyat; an anthology of ancient Arabian odes according to the recension』(Mufaddal, Lyall, Anbari)など
関連: マルーブ(同一?)/ザータルハヤト(類似)
コメント: 『アンタル物語』
ズルフィカール1/ズールフィカール? 【Dhu'l-Fiqar/Zulfiqar】 (lit. dhu(もつもの)+al-fiqar(脊椎))
ズルファカール/ズールファカール? 【Dhu'l-Faqar】 (lit. dhu(もつもの)+al-faqar(脊椎[複数形]/貫通?/貧しさ)?)
[刀剣]: 刀身に筋のある剣?
所有者: ムハンマド/アリー(→4代目カリフ)
概要: 9本の剣の一つ
語の出典: 『Zaad Al-Ma'ad』(Ibn al-Qayyim)/「The Light of Sight (Tr. of Nur al-Uyun)」(Ibn Sayyid, Hasan)
参考: 「Index of Swords of the Prophet Muhammad」(Brannon Wheeler)
関連: アッラスーブ/アルアズブ/アルカジーブ/アルバッタール/アルマスール/アルミクザム/カリー/ハレフ/アルフェハル(同一?)
コメント: 預言者の伝記/『Zaad~』の英訳の中に所持品の下りが見当たらない/二つの切っ先の意味が時代により変わったか
ズルプコル? 【Зулпукор/Zulpukor】
[刀剣]: 黒い
所有者: 勇士マナス/セメテイ(→マナスの息子)
概要: 6本の剣(Алты курч)の1つ/もっとも鋭い
語の出典: 『マナス』(Каралаев)
参考: 『«Манас»энциклопедиясы. 1-т: Аалам — «Манастын» музыкасы / Башкы ред.』(Карыпкулов)/『Kırgızistan-Türkiye Manas Üniversitesi Sosyal Bilimler Dergisi, s. 15』より「Speaking names and numbers of the great Kyrgyz epic “Manas”」(Karayeva)
関連: アチボロト/アチャルバルス2/クィルボロト/ジョイクマ/ナルケスケン/ズルフィカール1(類似)
コメント: キルギスの叙事詩『マナス』
ズルフルサイン?/ズールフルサイン? 【Dhu'l-Khursayn】 (lit. “the two-ringed”)
[刀剣]:
所有者: Qais Ibn Al-Khatim(カイス? →メディナの詩人)
概要: 祖父の仇討ち
語の出典: アラビア
参考: 『A Literary History of the Arabs』(Nicholson)
ズルマニヤ?/ズールマニヤ? 【Dhu al-Maniyyah】 (lit. dhu(もつもの)+al-maniyyah(運命/死)/“bearer of death”)
[刀剣]:
所有者: Ibrahim b. 'Uthman b. Nahik(イブラーヒーム? →ハールーン・アッ=ラシードの治世/警察(shurta)の長とされる)
概要: 復讐を口にして死を招く
語の出典: 『The History of al-Tabari Vol. 30』(Al-Tabari, Bosworth)
コメント: 年代記『諸預言者と諸王の歴史』
スワイラ? 【Suwailah】
[刀剣]:
所有者: 黒人奴隷(→サウード王トゥルキー・ビン・アブドゥッラーに仕える)/イブン・サウード王(アブドゥルアズィーズ →トゥルキーの子孫/サウジアラビア建国)
語の出典: サウジアラビア
参考: 『Arabia Phoenix: An Account of a Visit to Ibn Saud, Chieftain of the Outer Wahabis and Powerful King of Arabia』(De Gaury)
コメント: suwailih(pious)?
ズンヌーン?1/ズーンヌーン? 【Dhu'n-nun】 (lit. dhu(もつもの/主)+an-nun(大魚/鯨))
[刀剣]: サーベル/魚の像
所有者: Malik b. Zuhair(マリク? →'Absの長Zuhairの息子/アンタル物語ではアンタルの仲間)/Hamal b. Badr(ハマル? →Fazarah族)/al-Harith b. Zuhair(アル=ハーリス? →'Absの長Zuhairの息子)
概要: 持ち主がみな前の持ち主を殺して奪う
語の出典: 『Mufaddaaliyyat』(Al-Dabbi)?
参考: 『The Mufaddaliyat; an anthology of ancient Arabian odes according to the recension』(Mufaddal, Lyall, Anbari)など
コメント: 古代アラビアの詩集
ズンヌーン?2/ズーンヌーン? 【Dhu al-Nun】
ズィンヌーン?/ズィーンヌーン? 【Dhi-l-nûn】 (lit. dhi(もつもの/主)+an-nun(大魚/鯨))
[刀剣]:
所有者: A'mru B. Ma'dy Karab(アムル・ビン・マアディ・ヤクリブ →牡牛の父と呼ばれる戦士/アッサムサーマの持ち主)
概要: 予備の剣?
語の出典: 『The Rauzat-us-safa, Or, Garden of Purity』(Mīr Khvānd, Rehatsek, Arbuthnot)
参考: 『Quarterly Journal of the Pakistan Historical Society, 第 49 巻』(PHS)
コメント: 『清浄の園』/ズンヌーン1と何らかの関連が?/Ma'dī Karibという人物は何人かいるが関連性は不明
■ タ行
タクリデセイフ? 【Taklide-Seif/Taklid-i Seyf】 (lit. taklid(模造)+i[エザーフェ]+seif(剣)?)
オスマンクルチュ? 【Osman Kılıcı】 (lit. オスマンの剣)
[刀剣]: 刀
所有者: オスマン1世(→オスマンの初代皇帝)
概要: スルタンの儀式
語の出典: トルコ
参考: 「Osman Kılıcı | 20 Ağustos 2015, 20:51版」(トルコ語版Wikipedia)など
タンムーズノタンケン 【Tammuzの短剣】
[刀剣]: 翡翠柄の短剣
制作: 賢人Tammuz
所有者: 金剛王子
概要: 毒から身を守る
語の出典: 『千夜一夜物語』(Mardrus)
関連: サーリフノユミヤ/スライマーンノサソリ
ティギヒルム? 【tigh-i hilm】 (lit. tigh(剣)+i[エザーフェ]+hilm(理解/温厚)/“the sword of merciful self-restraint”)
[刀剣]:
所有者: (4代目カリフアリー)
語の出典: イスラム
参考: 『The Sacred Foundations of Justice in Islam: The Teachings of ʻAlī Ibn Abī Ṭālib』(Shah-Kazemi, Lewisohn, Lakhani)など
関連: スーフィーの精神を剣に喩えた言葉か
ティグアーテシュ? 【Tig-atesch】
ティグアーティシュ? 【Tigh-atish】 (lit. tigh(剣)+atish(火))
テギアーテシュ? 【Teghi-atesh】
テギアーティシュ? 【Teghi-atish】
[刀剣]:
所有者: 魔神Soliman Tchaghi(ソリマン・チャギ? →Soliman(72柱)の1柱)/魔神Soliman Gian-ben-Gian(ソリマン・ジャンベンジャン? →Soliman(72柱)の最後の支配者)
概要: 雷剣または火剣
語の出典: ペルシア
参考: 『Bibliothèque orientale』(D'Herbelot)など
コメント: 『東方全書』/固有名かどうかは不明/Solimanの時代からEblis(サタン)の時代へ/『Abbassah, an Arabian Tale』(Pote)にカユーマルスやタフムーラスの手に渡ったという注釈あり
ティゲヘンディ? 【tigh-e hendi】 (lit. tigh(剣)+e[エザーフェ]+hendi(インドの))
シャムシーレヘンディ? 【shamshir-e hendi】
[刀剣]: シミターまたはシャムシール
所有者: ロスタム/ソホラーブ(→ロスタムの息子)
語の出典: 『シャー・ナーメ』(フェルドウスィー)など
参考: 「Terminology of Arms and Armor used in the Shahname: a Comparative Analysis "Swords and Maces"」(Khorasani, CAIS)など
関連: ナハン(同一?)
コメント: 名剣の代名詞のようなものか/舞台であるササン朝当時は両刃剣が主流
トゥニシェッカル? 【Tıni Sekkar】
[刀剣]:
所有者: 英雄バッタル・ガーズィー(→Abdallah al-Battalがモデル)
概要: 父Hüseyinから
語の出典: 『Archive of Turkish Oral Narrative Vol.38』(Uysal - Walker)より「Story 1095 (1972 Tape 9) | The Emergence of Battal Gazi」(Tümer)
コメント: イスラムの叙事詩/語が確認できるのはこれのみ/tını(resonance)+şeker(sugar)?
■ ナ行
ナハン? 【Nahang】 (lit. 海竜/ワニ/剣[普通名詞]?)
[刀剣]:
所有者: ロスタム
語の出典: 『シャー・ナーメ』?
参考: 『Rostam, die Legenden aus dem Šāhnāme』(Firdawsī, Ehlers)など
関連: ティゲヘンディ(同一?)
コメント: 固有名かどうかは不明
ナルケスケン? 【Наркескен/Narkesken】 (lit. 剣[普通名詞]?)
[刀剣]:
所有者: 勇士マナス/シルガク(→マナスの同志)
概要: 6本の剣(Алты курч)の1つ
語の出典: 『マナス』(Каралаев)
参考: 『«Манас»энциклопедиясы. 1-т: Аалам — «Манастын» музыкасы / Башкы ред.』(Карыпкулов)/『Kırgızistan-Türkiye Manas Üniversitesi Sosyal Bilimler Dergisi, s. 15』より「Speaking names and numbers of the great Kyrgyz epic “Manas”」(Karayeva)
関連: アチボロト/アチャルバルス2/クィルボロト/ジョイクマ/ズルプコル
コメント: キルギスの叙事詩『マナス』
■ ハ行
ハウルニスル?/ハヴルニスル? 【Հավլունի թուր】 (lit. հավլունի(巨大な)+թուր(剣)?)
ハウルニ?/ハヴルニ? 【Հավլունի/hawluni】
ハウハレニスル?/ハヴハレニスル? 【Հավհալենի թրի】(lit. հավհալենի(巨大な)+թուր(剣)?)
ハウハレニ?/ハヴハレニ? 【Հավհալենի/hawhaleni】
ハウハリ?/ハヴハリ? 【Hawhali】
[刀剣]:
所有者: ティリダテス3世(Trdat →キリスト教を国教に)/聖グリゴール(→キリスト教布教)
概要: コンスタンティヌス帝から/聖グリゴールのランプの逸話
語の出典: アルメニア
参考: 『Պատմա-բանասիրական հանդես, № 1』より「Բուն հայկական մետաղագործական տերմինների ծագումը և ստուգաբանությունը」(Ալայան)/『Դրվագներ հայ ազատագրական մտքի պատմության』(Հովհաննիսյան)/『Տարի ԿԳ, (2007) № Բ–Գ』より「Կուսգետի խաչթուրն (Ս. Խաչթրիկ) իբրև գաղափարակիր ազգային մոդել」(Խաչատրյան)/「head1」(Arak-29)/『Harvard Armenian Texts and Studies, 第 9 巻』(Russell)/『The Letter of Love and Concord』(Pogossian)/『Revue des études arméniennes, 第 21 巻』(Macler)など
関連: スルハウルニ(同一?)
ハタフ? 【Khataf】 (lit. “the snatcher”)
[刀剣]:
所有者: イブン・サウード王(アブドゥルアズィーズ →サウジアラビア建国)
語の出典: サウジアラビア
参考: 『Arabia Phoenix: An Account of a Visit to Ibn Saud, Chieftain of the Outer Wahabis and Powerful King of Arabia』(De Gaury)
ハバブハラリム? 【חבב חללים/Chabhabh Chalaliym?】 (lit. 偉大なもの、貫かれたものの剣/殺害される偉大な人のための剣)
[刀剣]:
所有者: 神(YHVH)
語の出典: 『エゼキエル書 21:14』
ハフィーク?/アルハフィーク? 【[Al-]Khafiq】 (lit. “the cleaver”)
[刀剣]:
所有者: イブン・サウード王(アブドゥルアズィーズ →サウジアラビア建国)
概要: Obaid bin Rachid(Ubaid ibn Rashid)殺し
語の出典: サウジアラビア
参考: 『Arabia Phoenix: An Account of a Visit to Ibn Saud, Chieftain of the Outer Wahabis and Powerful King of Arabia』(De Gaury)/『Saudi Arabia: The Shape of a Client Feudalism』(Simons)など
バラクヘレブ? 【בְּרַק חַרְבִּי/Barak Chereb?】 (lit. baraq(雷)+chereb(剣))
[刀剣]:
所有者: 神(YHVH)
概要: 雷(の如き)剣
語の出典: 『申命記』
ハルバディアシュムダイ? 【Harba di Ashm'dai】 (lit. Ashmodaiの剣)
アレフペネアシュ? 【Alefpene'ash】 (lit. Asmodeus王の剣)
[刀剣]:
所有者: (Alefpene'ash(Gurigur →アスモデウスとリリスの息子))
語の出典: 『Hekhalot Zutartey(The Lesser Palaces)』?
参考: 『Liber Hvhi - Magick of the Adversary 666 Edition』(Ford)
コメント: ヘカロート文書の一つ/アイテムではなく人物(魔)の名前
ハレフ? 【Halef】 (lit. 致命的なもの)
ハティフ? 【Hatif】
ハトフ? 【Hatf】
アルハイフ? 【Al-Khayf】
[刀剣]:
所有者: ダウード(ダヴィデ)/ムハンマド
概要: 9本の剣の一つ
語の出典: 『Zaad Al-Ma'ad』(Ibn al-Qayyim)/「The Light of Sight (Tr. of Nur al-Uyun)」(Ibn Sayyid, Hasan)
参考: 「Index of Swords of the Prophet Muhammad」(Brannon Wheeler)
関連: アッラスーブ/アルアズブ/アルカジーブ/アルバッタール/アルマスール/アルミクザム/カリー/ズルフィカール1
コメント: 預言者の伝記/『Zaad~』の英訳の中に所持品の下りが見当たらない
ハンギアウ? 【Hangiaw】
[刀剣]: 短剣
所有者: 皇帝(Amurath? →オスマンのムラト4世のこと?)/将軍Obet Han(オベト・ハン? →バビロンの守将/オスマン軍を手引き)
語の出典: トルコ
参考: 『A Collection of Voyages and Travels』より「A relation of the late siedge and taking of the city of Babylon by the Turke」(Zarain Aga, Holloway)
コメント: 語が確認できるのは参考資料のみ/全体的に表記が独特で、別な綴りで知られている可能性も/ムラト4世のバグダード攻略の話か?/短剣ハンジャル(トルコ語ではHançer)?
フェリンク? 【Фæринк】
ファリンク? 【Фаринк】
フェリンクカルド? 【Фæринк кард】 (lit. Фæринк(フランク式の)+кард(剣))
[刀剣]:
制作: 鍛冶神クルダレゴン
所有者: Wasgergi(聖ジョージ)/勇士ソスラン(→石から生じる)
語の出典: 『Сказания о Нартах: осетинский эпос』(Либединского)など
コメント: ナルト叙事詩の『Чем небожители одарили Сослана』というエピソード/武器の種類?
ブジェイクアブジャシュラ? 【Бжеиқәа-Бжашла/Бжеикуа Бжашла/Бжейкуа-Бжашла】 (lit. “получёрный-полуседой”)
ブジェイクワブジャシュラ? 【Бжеиква-Бжашла/Бжейква-Бжашла】
[刀剣]:
所有者: 勇士ツヴィツヴ(→アブハジアのバトラズ/半身が白で半身が黒/人知れず他のナルトたちを助ける)
概要: 母から/こっそりБаталакла砦攻略を手伝う
語の出典: 『Памятники абхазского фольклора』(Инал-ипа)など
参考: 『Мифология』(Дубровская)/『Мифы народов мира』(Токарев)など
コメント: アブハズの叙事詩/彼自身のあだ名でもある
フルサヘス? 【Хурçă хĕç/Хурса Хес】 (lit. хурçă(鋼)+хĕç(剣))
フルサヘスペ? 【Хурçă хĕçпе】
[刀剣]:
語の出典: チュヴァシ(ロシア)
コメント: 調査中のため語のみ/勝利の剣としてのエピソードが見当たらず
ヘレブメレクバベル? 【hereb melek babel】 (lit. hereb(剣)+melek-babel(バビロン王))
[刀剣]: 剣(hereb)
所有者: (神)
概要: 蛮族の勇者たちの剣
語の出典: 『エゼキエルの書』
参考: 『The Book of Ezekiel, Chapters 25-48』(Block)など
コメント: イスラエルに罰を与える為送り込んだバビロニア人を剣に見立てた言葉
■ マ行
マイーサ?/マイサ? 【маисэ/маиса/mayǝ-sa/mahyǝ-sa】
マイー?/マイ? 【Mayi/mayǝ/mahyǝ】
[刀剣]: 鋭い剣
制作: 鍛冶屋トレプシュ
所有者: Pshimaruquo(Пши Маруко/プシマルコ? →ナルトの実力者)/Pataraz(バトラズ)
概要: Patarazの父Khimish(ヘミュツ)を殺す/Patarazがこの剣で復讐
語の出典: 『Nart Sagas from the Caucasus: Myths and Legends from the Circassians, Abazas, Abkhaz, and Ubykhs』(Colarusso)
参考: 『A North West Caucasian Reader』(Colarusso)など
関連: サイネグエルダルノケン(類似)
コメント: ナルト叙事詩(Bzhedugバージョン)/sa(剣)/英雄たちが持つ名剣の総称?
マザーオブアミリオンデス? 【Mother-of- a-Million-Deaths】
[刀剣]:
所有者: Suleiman Ben Daoud(ソロモン)/インドのスルタン
語の出典: 『1002nd Arabian Night』(トウェイン)
マツマツィアーマツミアー? 【Matzmatziah Matzmiah】
[刀剣]: 剣
所有者: 神(YHVH)
語の出典: 『The Shiʻur Qomah: Texts and Recensions』(Cohen)より「Sefer Razi'el」など
関連: マツマツィート(同一?)/マツマツィートマツィヤー(同一?)/マツマツィヤフ(同一?)/メザムゼフマズミヤー(同一?)
コメント: 『シウール・コーマー』
マツマツィート? 【Matzmatzit】
[刀剣]: 剣
所有者: 神(YHVH)
語の出典: 『The Shiʻur Qomah: Texts and Recensions』(Cohen)より「Sefer ha-Shi'ur」など
関連: マツマツィアーマツミアー(同一?)/マツマツィートマツィヤー(同一?)/マツマツィヤフ(同一?)/メザムゼフマズミヤー(同一?)
コメント: 『シウール・コーマー』
マツマツィートマツィヤー? 【MTzMTzYT, MTzYA】
[刀剣]: 剣
所有者: 神(YHVH)
語の出典: 「SH'IR QOMA "The Measure of the Divine Body" From the Sefer Raziel HaGadol Book of (the Angelic Secrets of) Raziel the Great One」(WoC)
関連: マツマツィアーマツミアー(同一?)/マツマツィート(同一?)/マツマツィヤフ(同一?)/メザムゼフマズミヤー(同一?)
コメント: 『シウール・コーマー』
マツマツィヤフ? 【Matzmatziyahu】
[刀剣]: 剣
所有者: 神(YHVH)
語の出典: 『The Shiʻur Qomah: Texts and Recensions』(Cohen)より「Sefer ha-Qomah」など
関連: マツマツィアーマツミアー(同一?)/マツマツィート(同一?)/マツマツィートマツィヤー(同一?)/メザムゼフマズミヤー(同一?)
コメント: 『シウール・コーマー』
マルーブ? 【Ma'lub】 (lit. overwhelm?)
[刀剣]: 柄にラクダの首の筋を巻く
所有者: ハーリス(→ザーリムの子)
語の出典: アラブ
参考: 『The Mufaddaliyat; an anthology of ancient Arabian odes』(Lyall)
関連: ズルハヤト(同一?)
コメント: 古代アラビアの詩集/rumh ma'lub(ラクダの首の筋を巻いた槍)
ミスリ? 【Misri】 (lit. エジプトの)
ミスリギリンジ? 【Misri Gylynj/Мисри Гылындж】
[刀剣]: 曲刀/隕石から
所有者: 義賊キョロール
語の出典: 『Köroğlu destanı』
参考: 『Women Aşiqs of Azerbaijan: Tradition and Transformation』(Senarslan)
コメント: アゼルバイジャンの叙事詩『キョロール』
ミスリム? 【Mislim】
ミスラン? 【Misran】 (lit. エジプトの)
[刀剣]: ダマスク剣(刀?)
所有者: 青年チン・トゥムール
概要: 七頭の魔女を恐れさせる
語の出典: 『Chin Tömür』(ウイグル)
参考: 『The Turfan Dialect of Uyghur』(Yakup)/『名古屋学院大学論集 人文・自然科学篇 第48巻』より「ウイグル昔話「英雄チン・トゥムール」再論」(西脇)など
コメント: 魔女の頭を切り落としたものか?
ムシャクニシュシャディ? 【Musaknis sadi/Mušakniš šadî】 (lit. “the subduer of the mountains”)
ムカンニシュシャディ? 【Mukannis sadi】
【nu-na sa si-ba ab-ra-su】 (lit. “the fish whose fins are seven”)
[刀剣]: 短刀?
所有者: ニヌルタ神
語の出典: 『An-gim dim-ma』(Cooper, Bergmann)など
参考: 『The Babylonian Expedition of the University of Pennsylvania: Series D Vol.4』など
コメント: 『アンギム(ニヌルタのニップル帰還)』
ムッシルキシャダーティ? 【Mussir kisadati/muṣṣir kišadâti】 (lit. “the cutter of necks”)
【namsaru patru anutia】 (lit. “the sword and the dagger my divinity”)
[刀剣]: 剣と短剣?
所有者: ニヌルタ神
語の出典: 『An-gim dim-ma』(Cooper, Bergmann)など
参考: 『The Babylonian Expedition of the University of Pennsylvania: Series D Vol.4』など
コメント: 『アンギム(ニヌルタのニップル帰還)』
メザムゼフマズミヤー? 【Mezamzehu Mazmiyah】
[刀剣]: 剣
所有者: 玉座の主(神/YHVH)?
語の出典: 『Hekhalot Zutarti』?
参考: 『Jewish Studies Quarterly Vol. 1.』より「Mysticism, Magic, and Angelology: The Perception of Angels in Hekhalot Literature」(Elior)
関連: マツマツィアーマツミアー(同一?)/マツマツィート(同一?)/マツマツィートマツィヤー(同一?)/マツマツィヤフ(同一?)
コメント: ヘカロート文書の一つ/mezam(trim/cut?)+zehu(this?)+matsmiyah'(germinate)?
メシヒエル? 【Meshihi'el】 (lit. “the sword of the Messiah”)
[刀剣]: 剣
所有者: (Meshihi'el(Kokhvi'el →アスモデウスとリリスの息子))
語の出典: 『Hekhalot Zutartey(The Lesser Palaces)』?
参考: 『The Early Kabbalah』(Dan, Kiener)
コメント: ヘカロート文書の一つ/アイテム名ではなく人物(天使?)の名前
メスラムタエア? 【Meslamta-ea】 (lit. “he who comes forth from the Meslam”/神の名前)
[刀剣]: シミター/ライオンの柄頭
所有者: ネルガル神
概要: ネルガルのシンボル(獅子のシミター)
語の出典: ナジマルタシュの境界石(バビロニア)
参考: 『Reallexikon der Assyriologie Bd.9 Nab - Nuzi』(Ebeling, Meissnerなど)など
メトシェラノケン 【Methuselahの剣】
[刀剣]: 銅剣/神の名が刻まれる
所有者: エノク(→ノアの曾祖父)/メトシェラ(→エノクの息子)
概要: 魔神を退治
語の出典: 『Midrash Abkir』?/『Yalkut Shimoni』?
参考: 『The legends of the Jews Vol. I.』(Ginzberg)など
■ ヤ行
ヤービス? 【Yābis】 (lit. 乾燥)
[刀剣]:
所有者: Hukaym b. Gabalah(Hakim b. Jabalah/フカイム・イブン・ジャバラ →バスラ人/カリフのウスマーンに敵対)
語の出典: 『Tāj al-ʿArūs』(al-Zabīdī)?
参考: 『Annali dell'Islām: Dall'anno 1. al H., 第 9 巻』(Caetani)
コメント: 辞書『Al Qamoos』の解説書/情報が断片的/タルハとの戦いの際に使用?
ヤハウェノケン 【YHVHの剣】
[刀剣]: 剣(ChRB)
所有者: ヤハウェ神
概要: レヴィアタン(luithn/lwytn)を倒す
語の出典: 『イザヤ書』/『詩篇 149』
参考: 「Daily Zohar #446 – How to kill your Goliath」(Daily Zohar)
コメント: 鞘がAHYHで、鞘に収まった状態だとYAHDVNHY(YHVH+ADNY)?
ユダマカバイノケン 【Judas Maccabeusの剣】
[刀剣]:
所有者: ユダ・マカバイ(→ユダヤの反乱指導者)
概要: 夢の中で見た剣/アポロニオスから奪った剣
語の出典: 『マカバイ記』
ユディトノケン 【Judithの剣】
[刀剣]: 剣(fauchion/akinakes)
所有者: ユディト(→ユダヤの女性)
概要: ホロフェルネスを殺す
語の出典: 『ユディト記』
ヨハク? 【Yohakh】 (lit. yo(神)+hakh(打撃))
[刀剣]:
所有者: 神(YHVH)
概要: エジプトを撃つ剣
語の出典: ユダヤ教
参考: 『My People's Passover Haggadah: Traditional Texts, Modern Commentaries, 第 2 巻』(Hoffman, Arnow)/「Magid, Ha Lachma Anya 1」(www.sefaria.org)
■ ラ行
ラクバン? 【Raqban】 (lit. “severer of necks”)
[刀剣]: ウーツ鋼の刀
所有者: イブン・サウード(アブドゥルアズィーズ →サウジアラビア王)
概要: シャンマル人15人の首を刎ねる
語の出典: サウジアラビア
参考: 『Arabia Phoenix: An Account of a Visit to Ibn Saud, Chieftain of the Outer Wahabis and Powerful King of Arabia』(De Gaury)など
ラハイヤン?/アッラハイヤン? 【[Al-]Rahaiyan】 (lit. “the grinder”)
[刀剣]: 湾刀
所有者: ワッハーブ家/サウード家
概要: ワッハーブ家との盟約の証
語の出典: サウジアラビア
参考: 『Ibn-Séoud ou La naissance d'un royaume』(Benoist-Méchin)/『The Arms and Armour of Arabia in the 18Th-19th and 20th Centuries』(Elgood)など
ラハトハヘレブ? 【lahat haChereb】 (lit. lahat(炎)+ha-chereb(剣))
ラハトハヘレブハミトゥハペケット? 【lahat hachereb hammithhapheketh】 (lit. lahat(炎)+ha-chereb(剣)+hammithhapheketh(あらゆる方向に回転する))
ハヘレブハミトゥハペケット? 【Ha-chereb Ham-mith-hap-pe-ceth】
ラハトヘレブ/ラハトケレブ 【Lahat chereb】
グラディウスウェルサティリス? 【gladius Versatilis】 (lit. gladius+versatilis(回転する))
[刀剣]: 炎の剣
所有者: 智天使ケルビム
語の出典: 『創世記』
参考: 『The Holy Bible: newly translated from the original Hebrew』(Bellamy)/『The Book of the Sword』(Burton)/「Genesis 3:1-24」(oldtestamentstudies.datascenesdev.com)/『HXVRBDMH XVYKSM, Hebrew characters derived from hieroglyphics』(Lamb)など
関連: リットゥ(同一?)/カックイズパトゥ(類似)
リットゥ 【Littu】 (lit. “to flame”/“stool”)
[刀剣]: 光の円盤/炎の剣?
所有者: マルドゥク神
語の出典: バビロニア
参考: 『Les origines de l'histoire d'après la Bible et les traditions des peuples orientaux』(Lenormant)/『The Book of the Sword』(Burton)など
関連: ラハトハヘレブ(同一?)/カックイズパトゥ(類似)