武勲詩の中で十二臣将(十二勇士)と認定される人物たちをあげてみようというものです。
十二臣将には、単に「武芸に優れた勇士の集まり」ということだけではなく「有力諸侯の連合体」といった側面もあるようです。
日本で言えば、秀吉の小田原征伐や朝鮮出兵に集まった諸大名のような感じでしょうか。
認定されている作品数から見て、「ほとんどの作品で認定」~「作品によっては認定」という風に大体で分けてみました。
参考としてあげた資料と各作品内の記述を基にしましたが、別の資料を探せばもっと違った顔ぶれになるかもしれません。
作品ごとに設定が異なることもあり、整合性の無い情報もあります。
読み間違いもあると思いますのでそこら辺は話半分でお願いします。
候補に入らない人物や敵方の人物も記載してありますが、あくまで words で取り上げた人物に限っています。
シャルルマーニュ関連人物の全網羅、という趣旨ではありませんのでご了承ください。
また、登場作品をあげていますが必ずしもそれが認定作品というわけではありません。
※名の上がった作品は下で紹介しています。
シャルルマーニュ ≪仏≫
カルロ・マーニョ ≪伊≫
カール・デア・グローセ ≪独≫
カロルス・マグヌス ≪羅≫
人物:
フランス王・皇帝(ロンスヴォー時点ではまだ戴冠していないはずだが)
200 歳を超える。武芸は一流
ドーン・ド・マイヤンスサイクルでは冷酷な一面が強調される。ルノーの処遇を巡ってローランら十二臣将全員に離反される一幕も
所持:
刀剣:ジョワユーズ(ガロセフェレ / ジョイオーサ) / クラジューズ / シャルルマーニュノケン / ピノザ
盾:ビテルヌノタテ
法具:モンジョワ
乗物:アフィル / アブリヴ / ヴォラン / コランニュ / タンサンドール / パンヌヴェール / ブランガン / ブランシャール / ブリュイアン / ブリュンシェト / フロリ / ブロワゲール
モデル:
フランク王・西ローマ皇帝カール 1 世(大帝) ◇ d. 814。キリスト教圏九偉人の一人
登場:
『ローランの歌』他多数
※フランス武勲詩には何人かのフランス王が登場するが、無理やり同じ時間軸と仮定すれば以下のようになるのでは?
クロヴィス(クロヴィス1世)
[史] メロヴィング朝最初の王
[詩] フローヴァンの十二勇士が活躍。リシャール・ド・ノルマンディーやアンジェリエが所属
↓
フローヴァン(架空)
[詩] クロヴィスの後を継ぐ
↓
(この間は不明)
↓
シャルル・マルテル(カール・マルテル)
[史] メロヴィング朝の宮宰
[詩] ジラール・ド・ルシヨンの反乱。ただし禿頭王と呼ばれることからシャルル 2 世であるとも
シャルルマーニュ世代の人物の名がかなり見られる(シャルルマーニュ物の流用だったり混同だったりするのだろう)
↓
ピパン(ピピン3世 / 小ピピン / ピピン短躯王)
[史] カロリング朝最初の王。カール・マルテルの息子
[詩] ガラン・ル・ロレーヌなどが活躍
↓
シャルルマーニュ(カール 1 世 / カール大帝)
[史] 西ローマ皇帝。ピピン 3 世の息子
[詩] シャルルマーニュの十二勇士が活躍。後継者ルイの他、ブーヴェ(『Amis et Amiles』)、ロイエ(ロタール → 『Jordain de Blaivies』や『ルノー』における敵役)、シャルロ(小カール → 『オジェ』や『ユオン』における敵役)といった息子たちが登場
↓
ルイ(ルートヴィヒ 1 世 / ルイ敬虔王)
[史] 西ローマ皇帝。カール 1 世の息子
[詩] 『歌』時点で名前は登場。エメリ・ド・ナルボンヌの娘を娶る。暗愚な王として描かれる。ギヨーム・ドランジュやアヨルなどが活躍
↓
(『ラウール・ド・カンブレー』でルイ 4 世が登場するが、別世界感が強いため考慮せず)
↓
ユー・カペー(ユーグ・カペー)
[史] カペー朝最初の王。本来は繋がらない
[詩] ルイ王の娘を娶る。オジェ・ル・ダノワがひょっこり現れる
ローラン / ロラン ≪仏≫
オルランド ≪伊≫
ロランドゥス ≪羅≫
人物:
(ブルターニュ辺境)伯。Cenonta 伯(Cénomans / ブルターニュとの境か)
ミロン・ダンジェまたはティオリ・ド・ヴァンヌの息子。シャルルマーニュの甥。ガヌロンの継子。オリヴィエの女兄弟と婚約
事績:
モントーバン攻めでシャルルに名乗り(初対面?)。シモン・ド・プイユのエルサレム遠征には不参加。パンプローナでスペイン王戴冠を固辞。ロンスヴォー殿軍(戦死)
所持:
刀剣:デュランダル(デュルムダリ / ドヴェーリェドヴォルグ / ドゥランダルテ / ドゥルリンダナ) / ブランドウェル
防具:フェネラント
法具:オリファン
乗物:ヴェイヤンティフ / カスタレイン / ソーヴァジュ / ブランシャール / ブリュイアン / マルマタン / メランティス
モデル:
ブルターニュ辺境伯ローラン ◇ d. 778。ロンスヴォーの戦いで死亡
登場:
『ローランの歌』他多数
オリヴィエ ≪仏≫
ウリヴィエリ / オリヴィエロ ≪伊≫
オリウェリウス ≪羅≫
人物:
ジュンヌ(ジュネーヴまたはジェノヴァ)伯。ヴィエンヌ(イゼール)伯。ヴァル・ド・ルーネルの領主
レニエ・ド・ジュンヌの息子。ガリアンの父。ガラン・ド・モングラーヌの孫。ローランの友(イタリア作品ではその枠がリナルドやブランディマルテに)
事績:
ローランとの決闘(『ジラール・ド・ヴィエンヌ』)。従兄弟シモン・ド・プイユのエルサレム遠征には不参加。ローランの単独行動を巡って仲違い(『Roland à Saragosse』)。ロンスヴォー殿軍(戦死)
所持:
刀剣:オートクレール(アルタキアラ / アルタクレーラ) / タラプリマ / バプテーム / プルウァーランス
乗物:フェラン / フォーヴェル / ブラヴィエアフィレ / ブルーノ / ロンデッロ
登場:
『ローランの歌』他多数
テュルパン / チュルパン ≪仏≫
トゥルピン / トゥルピーノ ≪伊≫
トゥルピヌス ≪羅≫
人物:
ランス(レーム)大司教
将兵の士気を高める役割
事績:
モントーバン攻め。エルサレム巡礼行。ロンバルド攻略。パンプローナ攻略。ロンスヴォー殿軍(戦死)。生きてロンスヴォーの顚末を語ったとも
Genyonn(ガヌロン)に乗せられたチャールズ(シャルル)に対し脅しをかける(『ミラノの包囲』)
所持:
刀剣:アルマス(エーグルデュール) / オートミーズ
槍戟:グランデピエ
モデル:
ランス大司教ティルピヌス ◇ d. 794/800。カール大帝の弟カールマン 1 世との繋がり。カール大帝とは距離
登場:
『ローランの歌』他多数
オトン / オットン / アトン / オテ(Otes) / オステ(Hostes) ≪仏≫
オットーネ ≪伊≫
ハタ / ハト ≪羅≫
人物:
伯
ベランジェと組むことが多い(兄弟設定も)。ネームの息子とする作品も(『Aquilon』などイタリア作品)
数々の表記で様々な物語に登場するが、謎多し。エストゥーの父オトンとの混同も見られる
事績:
ロンバルド攻略。パンプローナ攻略。Luiserne(スペイン)攻略。ロンスヴォー殿軍(戦死)
モデル:
ポワティエ伯やブルゴーニュ公など候補は複数
登場:
『ローランの歌』
『ロンスヴォー』など
ベランジェ ≪仏≫
ベルリンギエリ / ベルリンジェリ ≪伊≫
ベレンガリウス ≪羅≫
人物:
伯
オトンと組むことが多い(兄弟設定も)。ネームまたはエメリの息子とする作品も(『Aquilon』などイタリア作品)
『ルノー・ド・モントーバン』のガロワのベランジェは別人?
事績:
アスプレモン救援。エルサレム巡礼行。パンプローナ攻略。Luiserne(スペイン)攻略。ロンスヴォー殿軍(戦死)
モデル:
トゥールーズ伯(ジラールやゲランの同時代人)やアングレーム伯アルドゥアン2世の息子など候補は複数
登場:
『ローランの歌』
『ロンスヴォー』など
エストゥー・ド・ラングル / エストゥール(Estoult) / エスト(Estoz) ≪仏≫
アストルフォ / アストルフ ≪伊≫
エストゥルトゥス ≪羅≫
人物:
ラングルの領主(伯 / 公)。イングランド王子(イタリア系の作品)。de Langres(フランス・ラングルの)だったのが l'Angleterre(イングランドの)に変化?(14c 前半の『L’entrée d’Espagne』の混同が影響?)
オトンの息子。イタリアでキャラが盛られる(ジラール・ド・ルシヨンの甥 / 父オットーネとオルランドの父ミローネが兄弟等々)
『歌』の高貴の大公 Austorie(Astor)が原型か? ちなみに 12c のトマ版『トリスタン』にフランスの騎士 Estult l'Orgillus なる人物が登場(関連は不明)
事績:
モントーバン攻め。ロンバルド攻略。パンプローナ攻略(ある意味主役)。ロンスヴォー殿軍(戦死)。『Gaydon』では生存(Gaydon の救援)
月から持ち帰ったビンでオルランドの正気を取り戻す(『狂える』)
所持:
刀剣:バリサルダ / ポメッラ
槍戟:アルガリアノヤリ
乗物:ラビカーノ
モデル:
?ラングル伯 Estulphe ◇ d. 778。史書に名はあるが伝説の方から作られた可能性も
?ランゴバルド王アイストゥルフ ◇ d. 756。デシデリウスの前任
登場:
『ロンスヴォー』
『Astolfo Borioso』など
ジラール・ド・ルシヨン / ジェラール ≪仏≫
ジェラルド ≪伊≫
ゲルハルト ≪独≫
人物:
ルシヨン公。ブルゴーニュ公(『Aspremont』の Gérard de Fraite)
ドーン・ド・マイヤンスの息子(後代の作品ではおじ)。サムソンの父とされたり。エストゥーのおじとされたり(イタリア作品)
『歌』時点で老将。反抗的な割に使われ続ける
ジラール・ド・ヴィエンヌ(ガランの息子)や Gérard d'Euphrate(Doolin の子でジェラール・ド・ルシヨンの養子)らと起源は同じ。『Aspremont』の Gérard de Fraite も別人としていいのかもしれないが
事績:
『ジラール・ド・ルシヨン』ではシャルル・マルテル(またはシャルル 2 世)に反逆。ヴェズレーの修道院(史実ではサント=マドレーヌ大聖堂)を建設。兄弟ドーン・ド・ナントゥイユの反乱に加勢(『ドーン・ド・ナントゥイユ』)。兄弟ブーヴェ(モージらの父)の反乱に加勢(『ルノー』)。ロンバルド攻略。アスプレモン救援(のついでに反逆)。パンプローナ攻略。ロンスヴォー殿軍(戦死)。ガランサイクルでは生きて活躍
『ライノルト』ではモンテルバン攻めに加わる
所持:
乗物:マテフェロン / ラモン
モデル:
パリ伯・ヴィエンヌ伯ジラール ◇ d. 877/879。シャルル 2 世との争い
登場:
『ジラール・ド・ルシヨン』
『ローランの歌』など
オジェ・ル・ダノワ ≪仏≫
ダネセ・ウジェーリ ≪伊≫
ホルガー・ダンスク ≪丁≫
オゲリウス ≪羅≫
人物:
デンマークの人。伯(『歌』)。デンマーク公
ドーン・ド・マイヤンスの孫。デンマーク王ゴフレの子
戦いのプロ。眠れる王伝説の類型
事績:
ローマ救援(初手柄)。モントーバン攻め。アスプレモン救援。エルサレム巡礼行。聖遺物奪還戦。ロンバルド攻略。パンプローナ攻略。Luiserne(スペイン)攻略。ロンスヴォー先陣(第三軍団の指揮 )。息子の死をきっかけにシャルルマーニュに反逆。シャルトル救援(『La Fleur des Batailles』)。アヴァロンの住人に
『偽テュルパン』ではロンスヴォーで死亡
所持:
刀剣:クールタン(コルターナ / ブリュアン) / ソーヴァジーヌ
乗物:ドゥラフォルテ / パスヴァン / パピヨン / パンヌヴェール / ブランシャール / ブロワフォール / マルシュワイェ
モデル:
フランクの貴族 Autchar ◇ d. 778 以降。カール大帝に敵対
?ゴズフレズの息子オーラヴ(Olaf)
?デーン人の戦士 Olgerus, dux Daniæ
登場:
『デーン人オジェ』
『ローランの歌』など
ネーム・ド・バヴィエール / ナムレ(Namles) ≪仏≫
ナモ / ナーモ ≪伊≫
ナイメス / Dunamels ≪独≫
ナアマン / ナマン ≪羅≫
人物:
バイエルン公。シャルルの相談役
Gasselin または Oudelon または Aquilon の息子。作品ごとに子供だとされる人物が増えていく(騒動の発端になる者も)。オジェの後見役
意外と血の気が多く熱くなる一面も。オリフラムを掲げる者(名誉であると同時に危険なポジション)
事績:
ローマ救援。モントーバン攻め。アスプレモン救援。エルサレム巡礼行。聖遺物奪還戦。ロンバルド攻略。パンプローナ攻略。Luiserne(スペイン)攻略。ロンスヴォー先陣(陣立ての指揮)。サクソン人との戦い
『偽テュルパン』ではロンスヴォーで死亡
所持:
刀剣:ドルチェボーナ / パラミデスノケン / ムラギア
法具:(モンジョワ)
乗物:ヴォラン / モレル
モデル:
?ブルターニュ公・ヴァンヌ伯ノミノエ ◇ d. 851。ブルターニュ統一。ルートヴィヒ 1 世の巡察使
登場:
『ローランの歌』他多数
ジョフロワ・ダンジュー / ジェフロワ / ジョフレー ≪仏≫
人物:
アンジュー公
ピナーベルと決闘したチエリー(Tierri l'Angevin)は弟(『Gaydon』では息子)。アルデンヌ公の方のティエリーやサムソンの兄弟とされることも(『Roncisvals』)
オリフラムを掲げる者(名誉であると同時に危険なポジション)
事績:
ローマ救援。モントーバン攻め。アスプレモン救援。エルサレム遠征。聖遺物奪還戦。ロンスヴォー先陣 (シャルル直属の第十軍団)。サクソン人との戦い
所持:
法具:(モンジョワ)
乗物:ヴェーレ
モデル:
アンジュー伯ジョフロワ 1 世(灰衣伯) ◇ d. 987。アンジュー家の地盤固め
登場:
『ローランの歌』他多数
ルノー・ド・モントーバン ≪仏≫
リナルド ≪伊≫
ライノルト ≪独≫
ライノルドス / ライナルドゥス ≪羅≫
人物:
モントーバン(サン=タンドレ・ド・キュザックと見られる)の領主(伯)
エイモンの息子。ドーン・ド・マイヤンスの孫。イタリア作品で父アイモーネ(アモーネ)とオルランドの父ミローネが兄弟ということにされた
スペインやイタリア作品での臣将認定(『偽テュルパン』の影響?)。『シャルルマーニュ伝説』のロンスヴァル後のリナルドの逸話は著者による創作の度合いが大きい
事績:
ヴィヴィアン救援。シャルルマーニュの甥ベルトレ(ベルトロワ)を殺し反逆。ガスコーニュのヨン王に仕える。オジェやローランらとの戦い。放浪(十字軍への従軍)中にペルシアのスルタンと戦う。ケルンで死亡
『大モルガンテ』ではロンチスヴァッレ(Roncisvalle)参戦。『偽テュルパン』ではロンスヴォーで死亡
所持:
刀剣:フロベルジュ(フスベルタ / フルベルタ / フローレンベルク)
乗物:セルペンティーノ / バヤール / ブランシャール
モデル:
ケルンの聖人ライノルト ◇ 8 世紀とも 10 世紀とも。 シャルルマーニュの直系の子孫?
登場:
『ルノー・ド・モントーバン』
『恋するオルランド』など
ジェラン / ジュラン ≪仏≫
ガリヌス ≪羅≫
人物:
ジェリエと仲が良い
『ブリタニア列王史』などでフランスの十二臣将を率いる Gerin of Chartres(Guerinus Carnotensis / Geraint Carnwys)と関連?(アーサー王に仕えルキウス・ティベリウス帝への使者となった人物 )。 同一人物とは言い難いが十二臣将という素材と共に『列王史』に取り込まれた可能性も(ジェランやガランなど名前が似た人物は多く特定し難い)
事績:
エルサレム巡礼行。ロンバルド攻略。ロンスヴォー殿軍(戦死)
所持:
乗物:ソレル
モデル:
?ポワティエ伯・聖ワリヌス ◇ d. 677。聖レオデガルの兄弟。ネウストリアの宮宰エブロインに抵抗
?プロヴァンス公ゲラン ◇ d. 853。シャルル 2 世に仕える
登場:
『ローランの歌』
『ロンスヴォー』など
ジェリエ / ジュリエ ≪仏≫
ガレルス ≪羅≫
人物:
ジェランと仲が良い
事績:
ロンスヴォー殿軍(戦死)
所持:
乗物:パスセール
登場:
『ローランの歌』
『ロンスヴォー』など
アンセイス ≪仏≫
アンスイジ ≪伊≫
アンジス ≪独≫
人物:
ピカルディ伯またはアルデンヌ伯(イタリア作品の設定)
事績:
ロンバルド攻略。パンプローナ攻略。ロンスヴォー殿軍(戦死)
モデル:
?シャルル・マルテルの祖父 Ansegisel
他にも Ansegisus という僧侶が何人かいるが
登場:
『ローランの歌』
『ロンスヴォー』など
サムソン / サンソン / センソン / サンセ ≪仏≫
ザンプゾン(Sampson) ≪独≫
人物:
(ブルゴーニュ)公。von Beyeren(『ライノルト』)
ギー・ド・ブルゴーニュの父とされる。ジョフロワ・ダンジューやティエリー・ダルデンヌの兄弟とされたり(『Roncisvals』)。ジラール・ド・ルシヨンの息子とされたり(『Histoire et chronique de Provence』 / 史書ではあるが伝説から作られた可能性も)
事績:
ローマ救援。アスプレモン救援。パンプローナ攻略。Luiserne(スペイン)攻略。ロンスヴォー殿軍(戦死)
『ライノルト』ではモンテルバン攻めに加わる
モデル:
?ブルグントの宮中伯 Samson ◇ d. 932以降。聖槍をブルグント王ルドルフ 2 世に渡した人物。Gisalberto I di Bergamo と同一視も
登場:
『ローランの歌』
『ロンスヴォー』など
サロモン・ド・ブルターニュ / サレモン ≪仏≫
サラモーネ ≪伊≫
人物:
ブルターニュ王(公)。シャルルの相談役。青本『Conquestes ~』ではブルゴーニュ公(サムソンとの混同か)
ローランの父ティオリ・ド・ヴァンヌの甥(『Aiquin』)。『偽テュルパン』ではエストゥーの友
アスプレモンでローランの素質を見抜く
事績:
ローマ救援。モントーバン攻め。アスプレモン救援。パンプローナ攻略。サクソン人との戦い
『偽テュルパン』ではロンスヴォーで死亡
モデル:
?ブルターニュ公・王・聖サロモン ◇ d. 874。シャルル 2 世に仕える
登場:
『ルノー・ド・モントーバン』
『L’Entrée en Espagne』など
リシャール・ド・ノルマンディー ≪仏≫
リッカルド ≪伊≫
人物:
ノルマンディー公
『歌』時点で老将。戦場には欠かせない(が、引き立て役として負けることも)。フローヴァン十二勇士でもある。まじめに考えてもしょうがないが、ロンスヴォー時点で何歳なんだ?という疑問は湧く
事績:
クロヴィス救援。ローマ救援。モントーバン攻め。エルサレム遠征。聖遺物奪還戦。パンプローナ攻略。Luiserne(スペイン)攻略。ロンスヴォー先陣(第五軍団の指揮 / 戦死)。ロンスヴォー後の作品でも活躍
所持:
刀剣:エスカリダル
乗物:ドゥスタン
モデル:
ノルマンディー公リシャール 1 世(無怖公) ◇ d. 996。徒歩王ロロ(ゴング・フロールヴ)の孫。ウィリアム征服王の曾祖父
登場:
『ローランの歌』
『少年時代のオジェ』など
ティエリー・ダルデンヌ / チエリー / テリ ≪仏≫
ディーデリヒ ≪独≫
人物:
アルデンヌ公(アルゴンヌの大公)。アスカーニュ公
アンジューのティエリーと混同されたり(ジョフロワやサムソンの兄弟として)。若手としてローランの従士とされたり(『L’entrée』)。シャルル・マルテル時代にも登場(『ジラール・ド・ルシヨン』)。ヒールとして描かれることも。
事績:
ドーン・ド・マイヤンスを討つ(『ジラール』)。エルサレム遠征。聖遺物奪還戦。Luiserne(スペイン)攻略。ロンスヴォー先陣(第九軍団の指揮)
『ライノルト』ではモンテルバン攻めに加わる
モデル:
?上ロートリンゲン公ディートリヒ 1 世 ◇ d. 1026/1027。カール大帝の血を引く
登場:
『ローランの歌』
『シモン・ド・プイユ』など
ガヌロン / ゲンネ ≪仏≫
ガノ / ガーノ/ ガン ≪伊≫
ガナロヌス ≪羅≫
人物:
伯。ポンティユー(フランス北部)伯またはマガンツァ(マインツ)公(イタリア作品)
ドーン・ド・マイヤンスの孫。ローランの継父
イタリア作品での臣将認定
事績:
モージらの父で叔父にあたるエーグルモン公を殺す。ロンスヴォーにおける裏切り
所持:
刀剣:ミュルグレ(ムラギア)
乗物:ガスコン / タシェブリュン / マッタフェッロン
モデル:
サンス大司教ウェニロ ◇ d. 865。シャルル 2 世を裏切る
登場:
『ローランの歌』
『ロンスヴォー』など
モージ・デーグルモン / モーグリ(Maugris) ≪仏≫
マラジジ ≪伊≫
人物:
エーグルモン(ガール?オート=マルヌ?)の領主?
ドーン・ド・マイヤンスの孫。ヴィヴィアンの双子の兄弟。またはVivien l'Esclavonの息子(兄弟とも解釈できる)。妖精オリアンドの下で魔法を習得
イタリア作品での臣将認定
事績:
幼少時家族と生き別れ、妖精オリアンドに養育される。家族との再会。ヴィヴィアンの養父を殺す。ヴィヴィアン救援。シャルルマーニュに敵対するルノーを魔法で援ける
所持:
刀剣:フロベルジュ(フスベルタ)
乗物:ブロワゲール
モデル:
?アヴランシュ司教 Maugis ◇ d. 1026
登場:
『モージ・デーグルモン』
『ルノー・ド・モントーバン』など
ルッジェーロ / ルッゲーロ ≪伊≫
ロジェロ ≪英≫
人物:
後のブルガリア王
リサ(カラブリア)公ルッジェーロの息子。女傑マルフィーザの兄。アゴランテ王の外孫。エットーレ(ヘクトル)の末裔。 『アスプラモンテ』の設定が下敷き(母ガリツィエッラについて)
イタリア作品での臣将認定。エステ家の祖(ブラダマンテの夫)
事績:
アグラマンテ王に従いフランス侵攻。キリスト教に改宗
所持:
刀剣:バリサルド
盾:アトランテノタテ / ルッジェーロノタテ
乗物:フロンタラッテ
モデル:
?シチリア伯ルッジェーロ 1 世 ◇ d. 1101。ロベルト・イル・グイスカルドの兄弟
?シチリア伯ルッジェーロ 2 世 ◇ d. 1154。1 世の子
登場:
『恋するオルランド』
『La Morte di Ruggiero』など
アンジェリエ・ド・ガスコーニュ / アンジュリエ ≪仏≫
アンジョリン ≪伊≫
エンゲリルス ≪独≫
エンギレル ≪北欧≫
エンゲレルス ≪羅≫
人物:
ガスコーニュ公(侯)。ボルドーの領主? Loon の領主?
フローヴァン十二勇士でもある。まじめに考えてもしょうがないが、ロンスヴォー時点で何歳なんだ?という疑問は湧く
事績:
クロヴィス救援。ロンバルド攻略。ロンスヴォー殿軍(戦死)
所持:
刀剣:クラルミエ / コレンツ
登場:
『ローランの歌』
『オティネル』など
イヴォン / イヴ / イヴェ ≪仏≫
アヴィノ ≪伊≫
イウォニウス ≪羅≫
人物:
オトン王(ドーン・ド・マイヤンスの息子)の息子(『ゴフレ』)。ネームの息子とする作品も(『Aquilon』などイタリア作品)
アイヴァンホーの元ネタとみる人もいるようだが
事績:
Luiserne(スペイン)攻略。ロンスヴォー殿軍(戦死)
登場:
『ギー・ド・ブルゴーニュ』
『ローランの歌』など
イヴォワール / イヴォリー ≪仏≫
アヴォリオ ≪伊≫
イウェリウス ≪羅≫
人物:
オトン王(ドーン・ド・マイヤンスの息子)の息子(『ゴフレ』)。ネームの息子とする作品も(『Aquilon』などイタリア作品)
事績:
Luiserne(スペイン)攻略。ロンスヴォー殿軍(戦死)
登場:
『ギー・ド・ブルゴーニュ』
『ローランの歌』など
ウヤージュ(Ullage) ≪仏≫
人物:
イングランドの人
事績:
モントーバン攻め
登場:
『ルノー・ド・モントーバン』
イドゥロン(Ydelon) / ウィドゥロン(Widelon) ≪仏≫
人物:
バイエルンの人。公
アルデンヌ公ティエリーの甥。ネームの父とされる Oudelon と関連?
事績:
ローマ救援。モントーバン攻め
登場:
『少年時代のオジェ』
『ルノー・ド・モントーバン』
オドン・ド・ラングル / オトン / ウード(Oede) / ユーデ(Huedes) ≪仏≫
オットーネ ≪伊≫
オドニス ≪羅≫
人物:
ラングルの領主(公)。イングランド王(イタリア作品の設定)
エストゥーの父。ベルナルド・ディ・キアラモンテの息子(イタリア作品の設定)
ロンスヴォーで第六軍団を指揮したウェドン(seigneur Eudes / Eudon)のこと? ドーンの息子オトン王と混同されていったように見える
事績:
ローマ救援。Luiserne(スペイン)攻略
モデル:
マーシア王オッファ ◇ d. 796。カール大帝との交流
?ラングル伯 Odon ◇ ラングル伯のリストに名はあるが伝説から作られた可能性も
登場:
『少年時代のオジェ』
『ギー・ド・ブルゴーニュ』など
レニエ ≪仏≫
人物:
l'alose(シャッド[魚]の)
オリヴィエの父とは別人?
事績:
Luiserne(スペイン)攻略
登場:
『ギー・ド・ブルゴーニュ』
ギヨーム・ドランジュ ≪仏≫
グリエルモ・ドリンガ / ドランジェ ≪伊≫
ヴィレハルム / ヴィルヘルム ≪独≫
人物:
オランジュ(フランス南部)伯。プロヴァンス辺境伯(『ヴィレハルム』)。au court nez(短鼻または鉤鼻)
エメリ・ド・ナルボンヌの息子。ルイ王の後見役
ガラン・ド・モングラーヌサイクル(ローラン亡き後)の中心人物。『ライノルト』では早くから登場
事績:
エルサレム巡礼行。オランジュ攻略(異教徒の娘を娶る)。バルバストロ攻略。アリスカンの戦い。甥のエリー・ド・サン=ジル救援
ロイス王(ルートヴィヒ 1 世 / ルイ敬虔王)の援けで包囲軍を破る(『ヴィレハルム』)
所持:
刀剣:イドゥーズ / ドルルーズ / ルキュイット / マルグランド / ジョワユーズ(ショイウーゼ)
乗物:フォラティーユ / プツァート / フロルセル / ボーサン
モデル:
アキテーヌ公・トゥールーズ伯・聖ギヨーム・ド・ジェローヌ ◇ d. 812/815。カール大帝の従兄弟。スペイン侵攻
登場:
『ギヨームの歌』
『シャルルマーニュの巡礼』など
ベルナール・ド・ブルバン ≪仏≫
ベルナート / ベルンハルト ≪独≫
人物:
Brebant(ブラバント?)の領主(公?)
エメリ・ド・ナルボンヌの息子。ギヨームの兄弟。シャルルの義理の息子?
『ライノルト』では早くから登場
事績:
エルサレム遠征。エルサレム巡礼行。甥のエリー・ド・サン=ジル救援
所持:
刀剣:プレチョーゼ
登場:
『シモン・ド・プイユ』
『シャルルマーニュの巡礼』など
エメ(Aymer / Aïmer) ≪仏≫
人物:
ヴェニスの征服者。le Chétif(若い , 哀れな)
エメリ・ド・ナルボンヌの息子。ギヨームの兄弟
事績:
エルサレム巡礼行
所持:
乗物:フロランタン
登場:
『シャルルマーニュの巡礼』など
エルノー・ド・ジローヌ ≪仏≫
人物:
オルレアン公。ジロンドの領主
エメリ・ド・ナルボンヌの息子。ギヨームの兄弟
ドーンの息子の一人と同名
事績:
エルサレム巡礼行。甥のエリー・ド・サン=ジル救援
登場:
『シャルルマーニュの巡礼』など
ベルトラン ≪仏≫
人物:
le palasin(パラディンの , 宮中伯の)
ベルナール・ド・ブルバンの息子
『ライノルト』では早くから登場
事績:
エルサレム巡礼行。従兄弟のエリー・ド・サン=ジル救援
登場:
『シャルルマーニュの巡礼』など
ギイメ(Gillimer) / ギリメ(Gilimer) / ギエメ / ギレメ / ギヨーム / エストゥー・ギラルミエ(Estout Guilhalmier) ≪仏≫
人物:
スコットランドの人(l'Escot)
アヨルの従兄弟(『Aiol』)
Estout は Escot の誤伝か?
事績:
聖遺物奪還戦。サクソン人との戦い。いくつかの作品でマルシルと戦っている
『Ronsasvals』ではロンスヴォーで死亡
登場:
『オジェの騎士道』
『フィエラブラ』など
オーベリ / オーブリ ≪仏≫
アルベリクス ≪羅≫
人物:
ブルゴーニュ公
ネームの父とされるガスラン(Gasselin)の叔父(または従兄弟)。バザンの息子
事績:
バイエルンのオリ(Orri)王の下に身を寄せる。強盗 Lambert に殺される(『Aubery ~』)。聖遺物奪還戦(『Aubery ~』よりも後の話)
『偽テュルパン』ではロンスヴォーで死亡
所持:
乗物:ブランシャール
登場:
『フィエラブラ』
『Aubery le Bourgoing』など
バザン(Basin) ≪仏≫
人物:
ボーヴェまたはブルゴーニュの人。Gennes(ドゥーの方?)の領主
オーベリの父
『Basin』の主人公盗賊 Basin との関連は?
事績:
聖遺物奪還戦
登場:
『フィエラブラ』など
ギイ・ド・ブルゴーニュ / ギヨン ≪仏≫
グイド ≪伊≫
人物:
ブルゴーニュの領主
ブルゴーニュ公サムソンの息子とされる
若手代表としてローラン(ベテラン代表)と競い合う
事績:
聖遺物奪還戦。フィエラブラの姉妹と結婚。モンテ・ウルグル攻略。スペイン王を約束される
モデル:
教皇カリストゥス 2 世 ◇ d. 1124。ブルゴーニュ伯家。ヴォルムス条約
登場:
『ギイ・ド・ブルゴーニュ』
『フィエラブラ』など
ベラール・ド・モンディディエ / ジェラール ≪仏≫
ベルンハルト ≪独≫
人物:
モンディディエの領主
アルデンヌ公ティエリーの息子。ドーン・ド・マイヤンスの甥。ローランと共に戦ったロンムのゴーチエ(Gautier de Hui)の父(『ゴフレ』)。ただしロンスヴォー後の『サクソン人の歌』では若い騎士とされている
事績:
聖遺物奪還戦。サクソン王ギテクラン(ヴィドゥキント)の息子に殺される。『Gaydon』では生存(Gaydon の救援)
『ライノルト』ではモンテルバン攻めに加わる
所持:
乗物:ファラダン
登場:
『フィエラブラ』
『サクソン人の歌』など
ドーン・ド・ナントゥイユ ≪仏≫
人物:
ナントゥイユ(仏北東部?南東部?)の領主(公?)
ドーン・ド・マイヤンスの息子。アイ・ダヴィニョンの義父
事績:
息子を殺され反逆(『ドーン・ド・ナントゥイユ』)。兄弟ブーヴェ(モージらの父)の反乱に加勢(『ルノー』)
登場:
『ドーン・ド・ナントゥイユ』
『オジェの騎士道』など
エイモン・ド・ドルドーヌ / エメ(Aimes) ≪仏≫
アイモーネ / アモーネ ≪伊≫
ハイモン / ハイメ ≪独≫
人物:
ドルドーニュ公(伯)。ルノーの逃亡ルートから見るにドルドーニュは仏北部の架空の地か
ドーン・ド・マイヤンスの息子。ルノー、ギシャール、アラール、リシャールの父。イタリア作品でベルナルド・ディ・キアラモンテの息子ということにされる。リッチャルデットとブラダマンテ(双子)、グイドン(庶子)と更に子供が増えた
事績:
王に逆らった息子たちを勘当。窮状を見かね食料を投げ入れる
登場:
『ルノー・ド・モントーバン』
『オジェの騎士道』など
リシャール ≪仏≫
リッチャルド / リッカルド / リッチャルデット / リザルデット ≪伊≫
リツァールト / リツハルト(Rizhart) ≪独≫
人物:
エイモンの息子。ルノーの兄弟。ブラダマンテと双子(『恋する~』以降。一部を除く)
イタリア作品での臣将認定。イタリアではおおむねリッチャルデット表記に。『I reali ~』ではギシャールがリカルドという表記(リカルドとリッチャルデットが並ぶ)。『狂える~』など一部の作品でリッチャルドとリッチャルデットという二人に分かれる(誤記の可能性はある。本項目はリッチャルドの方)
事績:
兄弟でシャルルマーニュに反逆。リシャール・ド・ノルマンディーを破る活躍
『大モルガンテ』ではロンチスヴァッレ(Roncisvalle)参戦
所持:
刀剣:マンビュト
登場:
『ルノー・ド・モントーバン』など
ベランジェ ≪仏≫
人物:
ウェールズとアイルランドの領主
『歌』のベランジェとは別人?
事績:
モントーバン攻め
登場:
『ルノー・ド・モントーバン』
ゲラン / ジェラン ≪仏≫
ガリヌス ≪羅≫
人物:
ロレーヌ公
おそらくガラン・ル・ロレーヌではないか(同名の武勲詩の主人公)。ガラン・ル・ロレーヌはシャルルの父ピパン王(小ピピン)に仕える
事績:
『偽テュルパン』ではロンスヴォーで死亡
登場:
青本『Conquestes du grant Charlemagne』
ジョフロワ / ゲフィエ / ゲッフィエ ≪仏≫
ガイフェルス ≪羅≫
人物:
ボルドーの領主。アキテーヌ公(大公)
事績:
ロンスヴォー殿軍(戦死)?
モデル:
?アキテーヌ公ワイファリ ◇ d. 768。ウナール 1 世(ユオンのモデル)の子。ピピン 3 世に敵対
?アキテーヌのワルテル(ワルタリウス)◇ 伝説上の英雄。10 世紀には成立
登場:
『ローランの歌』
青本『Conquestes du grant Charlemagne』など
リヨル・ドゥ・マン / ラウル ≪仏≫
人物:
ル・マンの領主? アミアンの領主?
エメリ・ド・ナルボンヌの娘を娶る。ナント伯ユーの従兄弟。ティエリー(Gaydon)の忠臣
事績:
聖遺物奪還戦
モデル:
?コタンタン副伯 Ruellan de Mayenne(Riol) ◇ d. 933
登場:
『Gaydon』
『フィエラブラ』など
ランベール(Lambert) ≪仏≫
ランベルトゥス ≪羅≫
人物:
ブリュッセルの王子(大公)
フリースラントのレームボーと同一人物?
事績:
『偽テュルパン』ではロンスヴォーで死亡
モデル:
?ルーヴァン伯ランベール 1 世 ◇ d. 1015
?ルーヴァン伯ランベール 2 世 ◇ d. 1054
登場:
青本『Conquestes du grant Charlemagne』
ガンデルブオン(Gandelbuon) ≪オック≫
グオッティブオッフィ(Guottibuoffi) ≪伊≫
人物:
フリースラントの人
フリースラント王ゴンデビューと関連は? ロンムのゴーチエとの類似性
事績:
ロンスヴォー殿軍。ローランからシャルルへの伝令
登場:
『ロンサスヴァルス』
『大モルガンテ』
ベルトロワ(Bertoloi) ≪仏≫
人物:
詳細不明
事績:
ロンバルド攻略
登場:
『オティネル』
オティネル ≪仏≫
オテュール ≪英≫
オトフェル / オトヴェル(Otfel) ≪ウェールズ≫
人物:
後のロンバルド王。ガルシル(マルシル)王に仕える
フェラギュ(フェラグス)の甥
事績:
ローランとの戦い。キリスト教に改宗
所持:
刀剣:コルスーズ(キルケイス)
乗物:フリュリ / ミグラドス
登場:
『オティネル』など
フィエラブラ ≪仏≫
フェルムブラス ≪英≫
人物:
サラセン王バランの息子
3 本の名剣を所有
事績:
オリヴィエとの戦い。キリスト教に改宗
所持:
刀剣:ガルバン / バプテーム / プルウァーランス / ヘルムスタールト
乗物:フロラン
登場:
『フィエラブラ』
『ドーン・ド・マイヤンス』など
ブランディマルテ ≪伊≫
フロリマール(Flori[s]mart) ≪ブルフィンチ≫
人物:
シルヴァン・タワー(Rocca Silvana)の領主
『シャルルマーニュ伝説』ではブラダマンテとの名前被りを気にしての改変? フロリマールはイタリア語風に読んだ方が自然かも(フロリマルトとか)
事績:
キリスト教に改宗。ランペドゥーザ島の決闘(戦死)
所持:
刀剣:トランケーラ
乗物:フロンタラッテ
登場:
『恋するオルランド』
『狂えるオルランド』
サンソン ≪仏≫
サンソネット / サンソネ ≪伊≫
人物:
メッカのスルタンの息子。『L'Entrée』の設定を活かすならロンスヴォーのサムソン公はこの人になる
事績:
ローランに連れられて来る。死んだサンソン・ド・ガスコーニュの席に納まる。『大モルガンテ』ではロンスヴォーで戦死(サムソン公と混ざったか)
登場:
『L'Entrée d'Espagne』
『大モルガンテ』など
ボードゥアン / ボードワン ≪仏≫
バルドヴィーノ ≪伊≫
バルドゥイヌス ≪羅≫
ボルドウィン ≪英≫
人物:
ガヌロンの息子。親には似ず。ローランの兄弟と言えば兄弟
『歌』では名前のみ登場。『サクソン人の歌』で王の甥とされるボードゥアンと同一?
事績:
『大モルガンテ』ではロンスヴォーで戦死
登場:
『大モルガンテ』など
グァルティエロ / グァルティエリ ≪伊≫
ワルター ≪英≫
人物:
モンテレオーネの領主(da Mulione)?
アメリゴ(エメリ)の息子
フランスでいうところのロンムのゴーチエ(Gautier de l'Hum)のことか?
事績:
『大モルガンテ』ではロンスヴォーで戦死
登場:
『狂えるオルランド』
『大モルガンテ』など
リシェ ≪仏≫
リッチェーリ / リツィエーリ ≪伊≫
人物:
公ジョスランの息子。アルザス王フロールの娘を娶る
『I Reali ~』ではサソーニャ公ジャンバローネ(ジョヴァンバローネ)の息子。フィオヴォ~フィオラヴァンテの三代に仕える?
フローヴァン十二勇士の一人。最初のパラディンとされる
事績:
エムロン・ド・バヴィエールの息子を殺す。エムロンとの決闘。クロヴィス王救援
登場:
『Floovant』
『I Reali di Francia』
ジョスラン ≪仏≫
人物:
公
リシェ、ギヌマンの父
フローヴァン十二勇士の一人。『歌』で第七軍団を指揮した人物と同名だが関連は不明
事績:
クロヴィス王救援
モデル:
候補は複数
登場:
『Floovant』
ギヌマン ≪仏≫
人物:
伯
リシェの兄弟
フローヴァン十二勇士の一人。『歌』で第一軍団を指揮した人物と同名だが関連は不明
事績:
クロヴィス王救援
登場:
『Floovant』
アンマリ・ド・シャルトル ≪仏≫
人物:
シャルトルの領主?
モランの兄弟
フローヴァン十二勇士の一人
事績:
クロヴィス王救援
登場:
『Floovant』
モラン ≪仏≫
人物:
アンマリの兄弟
フローヴァン十二勇士の一人
事績:
クロヴィス王救援
登場:
『Floovant』
フォケール・ド・トロワ / フォルケール ≪仏≫
人物:
トロワ(シャンパーニュ)の領主?
フローヴァン十二勇士の一人
事績:
クロヴィス王救援
登場:
『Floovant』
ボードゥアン・リ・フラマン ≪仏≫
人物:
フランダース伯
フローヴァン十二勇士の一人
事績:
クロヴィス王救援
登場:
『Floovant』
エスコルファン・ド・ブルトゥーヌ ≪仏≫
人物:
ブルターニュ公
フローヴァン十二勇士の一人
事績:
クロヴィス王救援
登場:
『Floovant』
アンテョーム・ロ・フラン / アントーム ≪仏≫
人物:
フローヴァン十二勇士の一人
事績:
クロヴィス王救援
登場:
『Floovant』
フロール・ドーゼ(Flore d'Ausai) / フローラン ≪仏≫
人物:
アルザス王。アルデンヌ、ロレーヌ、バイエルン、オーストリアの領主
フローヴァン十二勇士の一人。『Le roi Flore et la belle Jeanne』のフロール王と同一か?
事績:
追放されたフローヴァンを召し抱える。クロヴィス王救援
登場:
『Floovant』
ジョフロワ / ゴフレ ≪仏≫
人物:
デンマーク王
ドーン・ド・マイヤンスの息子。オジェの父
事績:
モングラーヌ救援。シャルルマーニュに対し反抗。エルサレム遠征
所持:
乗物:マルシュパリュ
モデル:
デンマーク王ゴズフレズ ◇ d. 810。カール大帝に反抗
登場:
『ゴフレ』
『シモン・ド・プイユ』など
ベルナール・ド・クレルモン ≪仏≫
ベルナルド・ディ・キアラモンテ ≪伊≫
人物:
クレルモン=フェランの領主
イタリア作品ではオルランド、リナルド、アストルフォらの祖父。ブオヴォ・ダントーナの孫
事績:
エルサレム遠征
登場:
『シモン・ド・プイユ』
『I Reali di Francia』など
※ちなみに『I Reali di Francia』におけるベルナルドの息子たちは
1) アモーネ・ディ・ダルベーナ / アイモーネ(リナルドらの父 / =エイモン)
2) ブオヴォ・ダグレモンテ(マラジジの父 / =ブーヴェ)
3) ジラルド・ダ・ロッシリョーネ(=ジラール・ド・ルシヨン)
4) リオーネ(教皇 / =レオ 3 世)
5) オットーネ・ディンギルテッラ(アストルフォの父 / =オトン)
6) ミローネ・ダングランテ(オルランドの父 / =ミロン)
?) アンセリジ(庶子)
?) エレフロイ(庶子)
オエル・ド・ナント / ウール / ユー(Hue) ≪仏≫
オエッルス ≪羅≫
人物:
ナント伯。ブルターニュの人?
Costentin 伯と同一? ブルターニュ王(ナント伯)でアーサー王の甥とされる人物と同名(『ブリタニア列王史』など)。同一人物ではないだろうがモデルが同じという可能性も
事績:
ローマ救援。アスプレモン救援。聖遺物奪還戦。エルサレム遠征。ロンスヴォー殿軍(戦死)?
『偽テュルパン』では巨人フェラギュ(Ferracutus)退治に参加
モデル:
?シャルルマーニュ時代のナント伯 Hoel ◇ 『Annals nantaises; ou Abrégé chronologique de l'histoire de Nantes』(Guimar)。Wikipedia のナント伯のリスト中にはいない
?ブルターニュ公・ナント伯オエル 1 世 ◇ d. 981。アンジュー伯ジョフロワ 1 世の支援を受ける
登場:
『シモン・ド・プイユ』
『ロンスヴォー』など
ドリュー(Drues) / ドルー(Dreux) ≪仏≫
人物:
ポワチエの領主
モンディディエの領主と同一?
事績:
エルサレム遠征
登場:
『シモン・ド・プイユ』など
レームボー(Raimbaut) / ラムバルト ≪仏≫
ランバルド(Rambaldo) ≪伊≫
人物:
フリースラントの人(公?)
ブリュッセルの王子ランベールと同一人物?
事績:
エルサレム遠征。ロンスヴォー先陣(第八軍団の指揮)
所持:
乗物:タルディ
モデル:
フリースラント王レッドボット ◇ d. 719。カール・マルテルと争う
登場:
『シモン・ド・プイユ』
『ローランの歌』など
シモン・ド・プイユ ≪仏≫
人物:
プッリャの領主(公 / 王)
ガラン・ド・モングラーヌの孫
エルサレム遠征一行を十二勇士と見るか微妙なところ
事績:
エルサレム遠征。サラセン人に攻められる(『ルノー』)
所持:
乗物:ボンディフェ
モデル:
?シチリア伯シモーネ・ダルタヴィッラ ◇ d. 1105。ルッジェーロ 1 世の子
?ターラント公シモーネ ◇ d. 1166 以降。ルッジェーロ 2 世の子
登場:
『シモン・ド・プイユ』
『ルノー・ド・モントーバン』
ゴーティエ ≪仏≫
人物:
ロンバルドの領主(伯)
事績:
エルサレム遠征
登場:
『シモン・ド・プイユ』
ユーグ ≪仏≫
人物:
ディジョンの領主
事績:
エルサレム遠征
モデル:
?ディジョン伯ユーグ 1 世 ◇ d. 960
登場:
『シモン・ド・プイユ』
ファゴン ≪仏≫
人物:
トスカーナ公
事績:
ローマ救援。アスプレモン救援
登場:
『少年時代のオジェ』
『アスプレモン』
ユー / ユオン ≪仏≫
人物:
ル・マンの領主?
アンジュー公ジョフロワの甥
事績:
ローマ救援。アスプレモン救援
登場:
『少年時代のオジェ』
『アスプレモン』など
アンケタン / アンシュタン ≪仏≫
人物:
ブロワの領主(公)
リシャール・ド・ノルマンディーの従兄弟
事績:
アスプレモン救援
登場:
『アスプレモン』
オーブアン(Aubuïn) / ボードゥアン(Bauduïn) ≪仏≫
人物:
ボーヴェの領主(公)
事績:
アスプレモン救援
登場:
『アスプレモン』
エラン / エリン ≪仏≫
人物:
公
事績:
アスプレモン救援
登場:
『アスプレモン』
ティオラン(Thïorin) ≪仏≫
人物:
ノルマンディーの人。王
サロモンの甥
事績:
アスプレモン救援
登場:
『アスプレモン』
アンセイス・ド・カルタージュ ≪仏≫
人物:
スペインとカルタゴの王
ブルターニュの Rispeu(Ripeus)の息子。ドーン・ド・マイヤンスの孫
事績:
マルシル(ロンスヴォーの後だが生存)との戦い。マルシルの娘とのロマンス。ナルボンヌ救援
所持:
刀剣:ジョワユーズ
モデル:
?シャルル・マルテルの祖父 Ansegisel
他にも Ansegisus という僧侶が何人かいるが
登場:
『アンセイス・ド・カルタージュ』
『エメリ・ド・ナルボンヌ』
ドルーエ・ド・モンディディエ / ドルー(Dreues) ≪仏≫
人物:
モンディディエ(フランス北部)の領主
ポワチエの領主と同一?
事績:
ナルボンヌ救援
登場:
『エメリ・ド・ナルボンヌ』
ウール・ド・コスタンタン ≪仏≫
人物:
Costentin(コタンタン?)伯
ナント伯オエルと同一?
事績:
ナルボンヌ救援
モデル:
?シャルルマーニュ時代のナント伯 Hoel ◇ 『Annals nantaises; ou Abrégé chronologique de l'histoire de Nantes』(Guimar)。Wikipedia のナント伯のリスト中にはいない
?ブルターニュ公・ナント伯オエル 1 世 ◇ d. 981。アンジュー伯ジョフロワ 1 世の支援を受ける
登場:
『エメリ・ド・ナルボンヌ』
ユードン(Huedon) ≪仏≫
人物:
ブルゴーニュ公
事績:
ナルボンヌ救援
モデル:
ブルゴーニュ公ウード 1 世 ◇ d. 1103。1101 年の十字軍に参加
登場:
『エメリ・ド・ナルボンヌ』
ゴンデビュー(Gondebuef) ≪仏≫
人物:
ドイツ(マインツ?)の人
フリースラントの王と同一?
事績:
ナルボンヌ救援
登場:
『エメリ・ド・ナルボンヌ』など
ゴンデビュー / ゴンデブー / ゴンデルビュー / ゴデビュー ≪仏≫
ガルデボドゥス / ガルディボドゥス ≪羅≫
人物:
フリースラントの王
オジェやルノーらの親戚。プレスター・ジョンの父(『歴史の鑑』)
ドイツのゴンデビューやガンデルブオンと同一?
事績:
『偽テュルパン』ではロンスヴォーで死亡
登場:
『ルノー・ド・モントーバン』
『Galien』など
ジラール・ド・ヴィエンヌ ≪仏≫
ジラルド / ジェラルド ≪伊≫
人物:
ヴィエンヌ(フランス南部)の領主。ブルゴーニュ公
ガラン・ド・モングラーヌの息子。イタリアではオリヴィエの祖父とされたり(Gherardo da Fratta)
ジラール・ド・ルシヨン(ドーンの息子)や Gérard d'Euphrate(Doolin の子でジェラール・ド・ルシヨンの養子)らと起源は同じ。
事績:
ナルボンヌ救援。王妃から辱めを受ける
モデル:
パリ伯・ヴィエンヌ伯ジラール ◇ d. 877/879。シャルル 2 世との争い
登場:
『ジラール・ド・ヴィエンヌ』
『エメリ・ド・ナルボンヌ』
ボードゥアン / ボードワン ≪仏≫
人物:
シャルルマーニュの甥。王の言うことを聞かない
ガヌロンの息子ボードゥアンと同一?
事績:
サクソン再征服。サクソンの女王セビルとのロマンス。サクソンの守備を預かり戦死
所持:
乗物:ヴェーロン
登場:
『サクソン人の歌』
ブラダマンテ ≪伊≫
人物:
リナルドの妹。リッチャルデットと双子
エステ家の祖(ルッジェーロの妻)。パラディンとする記述は無し。『Il cavaliere inesistente』(1959)では辛うじて
事績:
マルセイユの守備。ルッジェーロの仇討ち
所持:
槍戟:アルガリアノヤリ
登場:
『恋するオルランド』
『Bradamante gelosa』など
ドゥドン / ドゥドーネ ≪伊≫
人物:
デンマーク人。il Santo(聖人の)。dalla mazza(鈍器を使うことから)
オジェの息子(『Guidon』)
18 世紀の『リッチャルデット』ではパラディンの一人
登場:
『恋するオルランド』
『Guidon selvaggio』など
ガラン・ド・モングラーヌ / ゲラン・ド・モングラーヴ ≪仏≫
グエリーノ ≪伊≫
人物:
モングラーヌ(ピレネーの辺り?)の領主(公)。ブルゴーニュ公(『I Reali ~』)
オリヴィエ、エメリ、シモンらの祖父。ギヨーム・ドランジュの曾祖父。ブオヴォ・ダントーナの孫(『I Reali ~』)
対スペイン(サラセン)の最前線で戦った一族
事績:
誕生時モルガーヌ(モルガン)が訪ねてくる。サラセン王グロリアン(Gloriant)との戦い。一時、王家ともめる
所持:
刀剣:アレクサンドル / フィネシャン
乗物:アブリヴ
登場:
『Les Enfances Garin de Monglane』
『ドーン・ド・マイヤンス』など
レニエ・ド・ジュンヌ ≪仏≫
人物:
Gennes(ジュネーヴまたはジェノヴァ)公
ガランの子。オリヴィエやオードの父。イタリアでは Gherardo da Fratta の子
グリフォン、ガヌロン親子に妬まれる
事績:
ヴェニスの Sorbrin との戦い。孫のガリアンをロンスヴォーへ送り出す
所持:
乗物:アッフェランテ / マルシュピュイ
登場:
『Renier de Gennes』など
エメリ・ド・ナルボンヌ ≪仏≫
アメリゴ ≪伊≫
ヘイムリーヒ / ハイムリヒ ≪独≫
人物:
ナルボンヌの領主
ガランの孫。ギヨーム・ドランジュらの父。エリー・ド・サン=ジルの祖父。ルイ敬虔王の義父。『ライノルト』ではハイメ(エイモン)の戦友
事績:
おじジラール・ド・ヴィエンヌへの侮辱に憤る。相続権を与えず息子たちを放出。人馬族(Sagittaires)との戦い
所持:
刀剣:エスコファディーヌ / グリーブ / フィナモンド
乗物:ブリズガン
モデル:
ナルボンヌ副伯エメリ 1 世 ◇ d. 1105
ナルボンヌ副伯エメリ 2 世 ◇ d. 1134。1 世の子。バルセロナ伯ラモン・バランゲー 3 世の異父兄弟
登場:
『エメリ・ド・ナルボンヌ』
『ギベール・ダンドルナス』など
ギベール・ダンドルナス ≪仏≫
人物:
アンデルナス(コルドバ付近)の領主
エメリの息子(末息子?)。ギヨーム・ドランジュの兄弟
事績:
アンデルナス奪取
所持:
刀剣:エーグルデュール
乗物:プリエモン
登場:
『ギベール・ダンドルナス』
『エメリ・ド・ナルボンヌの死』
ブーヴ・ド・コマルシ / ブーヴェ / ボヴォン ≪仏≫
人物:
どこかの郡(Comarque)の領主? フランス北部のコメルシー?
エメリの息子。ギヨーム・ドランジュの兄弟
事績:
バルバストロ攻略
所持:
刀剣:グリーブ / プロルザン
登場:
『Bovon de Commarchis』
『ナルボンヌ人』など
ドーン・ド・マイヤンス / ドーラン(Doolin) / ドロゴン(Drogon) ≪仏≫
ドゥオド・ディ・マガンツァ / ドドン ≪伊≫
人物:
マイエンス(マインツ)の領主。Valkler の領主?
ジラール・ド・ルシヨンらの父。オジェ、ガヌロン、ルノー、モージ、ユオン・ド・ボルドーらの祖父。白鳥の騎士の曾祖父(ゴドフロワ・ド・ブイヨンは白鳥の騎士の血筋とされる)。ブルゴーニュ王ゴンデボーの息子(『ジラール・ド・ルシヨン』)
反逆者だらけの一族(と言っても原因は王側がほとんど)。シャルル・マルテル時代にも登場(『ジラール』)
事績:
ティエリー・ダルデンヌに討たれる(『ジラール』)。シャルルマーニュとの戦い。モングラーヌ救援
『ブオヴォ・ダントーナ』ではアントーナを乗っ取るドイツ皇帝
所持:
刀剣:マルミョンノケン / メルヴェイユーズ
乗物:レジベ
モデル:
?シャンパーニュ大公ドロゴ ◇ d. 708。カール・マルテルの兄弟
登場:
『ゴフレ』
『ドーン・ド・マイヤンス』など
※ちなみに『ゴフレ』におけるドーンの息子たちは
1) ゴフレ・ド・ダヌマルシュ(オジェの父)
2) ドーン・ド・ナントゥイユ(アイ・ダヴィニョンの義父)
3) グリフォン・ドートフイユ(ガヌロンの父)
4) エイモン・ド・ドルドーニュ(ルノー、アラール、ギシャール、リシャールの父)
5) ブーヴェ・デーグルモン / ボーヴェ(モージ、ヴィヴィアンの父)
6) オトン(イヴォン、イヴォワールの父)
7) リプー / リスプー・ド・ブルターニュ(アンセイス・ド・カルタージュの父)
8) セヴァン・ド・ボルドー / セギュアン(ユオン・ド・ボルドーの父)
9) ペロン / ピエール・ド・リユフォール(白鳥の騎士エリアスやゴドフロワ・ド・ブイヨンの先祖)
10) モラン・ド・リヴィエール(レーモン・ド・サン=ジルの父)
11) エルノー・ド・ジローヌ
12) ジラール・ド・ルシヨン
グリフォン・ドートフイユ(Grifon d'Hautefeuille) ≪仏≫
グリフォーネ ≪伊≫
人物:
オートフイユ(マルヌ?)の領主
ドーン・ド・マイヤンスの息子。ガヌロンの父(役どころはほぼ同じ)
『I Reali ~』では他の兄弟と違いドーン(ドゥオド・ディ・マガンツァ)系統に残留
事績:
モングラーヌ救援。オリヴィエの父レニエへの嫌がらせ。兄弟ブーヴェを襲撃
所持:
刀剣:オートミーズ / トランシュフェ
乗物:コルニュエット
モデル:
?カール大帝のおじグリフォ ◇ d. 753。兄弟ピピン3世への反乱
登場:
『ゴフレ』
『ルノー・ド・モントーバン』など
ゴーティエ・ド・ラン(Gautier de l'Hum) / Gualter de l'Hum / ロンムのゴーチエ ≪仏≫
人物:
ドーン・ド・マイヤンスの甥。ベラール・ド・モンディディエの息子とされることも。ローランの配下?
事績:
ロンスヴォー殿軍別動隊(戦死)
所持:
刀剣:マエルギュ
登場:
『ローランの歌』など
アラール ≪仏≫
アラルド ≪伊≫
アデラート / アデルハルト(Adelhart) ≪独≫
人物:
エイモンの息子。ルノーの兄弟
事績:
兄弟でシャルルマーニュに反逆
所持:
刀剣:マンビュト
乗物:ブリュイアンドパヴィー
モデル:
コルヴァイの修道院長アーダルハルト ◇ d. 826。カール大帝の従兄弟
登場:
『ルノー・ド・モントーバン』など
ギシャール ≪仏≫
グイッチャルド / グイザルド / グイスカルド ≪伊≫
人物:
エイモンの息子。ルノーの兄弟
『I reali ~』ではリカルドという表記に。
事績:
兄弟でシャルルマーニュに反逆
所持:
乗物:ヴェーロン
登場:
『ルノー・ド・モントーバン』など
リッチャルデット / リザルデット ≪伊≫
人物:
アモーネの息子。リナルドの兄弟。ブラダマンテと双子
元はリシャール。一部のイタリア作品でリッチャルドとリッチャルデットという別人物に(誤記の可能性はある)
事績:
ヴィヴィアンやマラジジを救出
登場:
『狂えるオルランド』
『La Morte di Ruggiero』など
ヴィヴィアン・ド・モンブラン ≪仏≫
ヴィヴィアン / ヴィヴィアーノ ≪伊≫
フィフィアン / ヴィヴィアン ≪蘭≫
人物:
モンブラン(オート=アルプス?)の領主
ドーン・ド・マイヤンスの孫。モージの双子の兄弟。妻は異教徒ソルガラントの妃エスクラルモンド
オリヴィエと槍試合をしたり、Gaydon を援けたヴィヴィアン・デーグルモンと同一?
事績:
幼少時家族と生き別れ、エスクラルモンドに養育される。家族と再会しキリスト教に改宗。バビロンのスルタンの包囲を受ける
所持:
刀剣:ルツェベル
乗物:メグレモール
登場:
『Vivien l'Amachour de Monbranc』
『Malagijs oder Madog von Willem』など
ユオン・ド・ボルドー ≪仏≫
人物:
ドーンの孫。ギエンヌ公(モデルとなった人物はボルドー伯)セヴァン(セギュアン)の子。ジェラールの兄。ネームの甥。オベロンに気に入られる
事績:
シャルルの子シャルロを殺害。シャルルマーニュの難題。バビロンの王ゴーディス(Gaudisse)の宮廷から生還。義父や弟との対立
所持:
乗物:ブランシャール / ボーサン
モデル:
アクィタニア公ウナール 1 世 ◇ d. 756。ワイファリの父。ピピン3世らに敵対
登場:
『ユオン・ド・ボルドー』
『Chanson d'Esclarmonde』など
ベゴン ≪仏≫
人物:
ガラン・ル・ロレーヌの兄弟。シャルルの父ピパン王(小ピピン)に仕える
おそらく『歌』でガヌロンを逮捕したベゴン(ベスゴン / ベーグ)ではないか
所持:
刀剣:フロベルジュ
モデル:
?アキテーヌ公・トゥールーズ伯・パリ伯ベゴ ◇ d. 816。カール大帝の孫娘の夫
登場:
『ロレーヌ人ガラン』
ティエリー / チエリー ≪仏≫
ディートリヒ / デデリヒ ≪独≫
人物:
l'Angevin(アンジューの)。Gaydon(兜に止まったカケス(geai)から?)
アンジュー公ジョフロワの弟(『歌』)または息子(『Gaydon』)
アルデンヌ公のティエリーと混同されることも
事績:
ガヌロンの代理人ピナーベルとの決闘。ティボー・ダスプレモン(ガヌロンの兄弟)に濡れ衣を着せられる。最終的に王と和解
所持:
刀剣:オートクレール / デュランダル / クールタン
乗物:アッフェランテ / カスタレイン / クリヌヴァン
モデル:
?ブルターニュ辺境伯 Guy de Nantes(Wido) ◇ d. 819以前。ローランの後任。Gaydon の名前に関してのモデル
登場:
『ローランの歌』
『Gaydon』など
ベルトラン・ドルレアン ≪仏≫
人物:
バイエルン公ネームの息子。リシェの兄弟
事績:
Gaydon の救援に向かい父と敵対
所持:
乗物:パンヌヴェール
登場:
『オジェの騎士道』
『Gaydon』など
レヌアール ≪仏≫
レンネヴァルト ≪独≫
人物:
巨人
ギヨーム・ドランジュの従者。コルドバ王 Desramé の息子。ルイ王の娘 Aélis を娶る。Maillefer の父。Renier の祖父
事績:
アリスカンの戦い。シャパリュ王との戦い。巨人ロキフェルとの戦い。巨人ガディフェルとの戦い
所持:
鈍器:ロキフェルノコンボウ
乗物:マルガリ
登場:
『ロキフェルの戦い』
『Le Moniage Rainouart』など
エリー・ド・サン=ジル(Élie de Saint-Gilles) ≪仏≫
エリア・ドルリーノ(Elia d'Orlino) ≪伊≫
人物:
サン=ジル・ドゥ・ガールの領主(公)
アヨルの父。エメリ・ド・ナルボンヌの外孫。シャルルの娘アヴィス(アヴィズ)を娶る
事績:
サラセン人から故郷を取り戻す戦い
所持:
刀剣:オートクレール / フォルトゥル
乗物:プランソー / マルシュゲ
登場:
『サン=ジルのエリー』
『Aiol』など
アヨル / エオル ≪仏≫
アイオルフォ / アヨルフォ(Aiolpho) ≪伊≫
アユール(Ayoel) ≪蘭≫
人物:
エリー・ド・サン=ジルの息子。シャルルの外孫
事績:
サラセン人から故郷を取り戻す戦い
所持:
刀剣:スカールデレイン / ドルチェボーナ
乗物:マルシュゲ
登場:
『Aiol』など
ガリアン(Galien / Galian)≪仏≫
人物:
後にコンスタンティノープルの皇帝に
オリヴィエの庶子。コンスタンティノープルの皇帝ユーグの孫
12 世紀頃に『Chanson de Galien』という作品もあったらしいが
事績:
父を探す。ロンスヴォーでその最期を看取る。邪悪なおじ達を制す
所持:
刀剣:フロベルジュ
乗物:マルシュピュイ
登場:
『Ronsasvals』
『Galiens li Restorés』
セルヴァッジョ ≪伊≫
人物:
異教徒の若者。カルロ王(シャルルマーニュ)側に転向
所持:
刀剣:ルベスタ
登場:
『Il Selvaggio』
ドルシアーノ ≪伊≫
人物:
後の王。オルランドらを失ったカルロ王(シャルルマーニュ)に仕える
所持:
刀剣:ポメッラ
登場:
『Drusiano dal Leone』
レイニエル ≪独≫
人物:
オギエル(オジェ)の盾持ち
所持:
刀剣:フロレーテ
登場:
『Ogier von Dänemark』
『Ogier van Denemerken』
ルイ ≪仏≫
人物:
フランス王
事績:
封土問題で争いを生んでしまう
所持:
乗物:フェランドパリ
モデル:
西フランク王ルイ 4 世(渡海王) ◇ d. 954。内外ともに苦労
登場:
『ラウール・ド・カンブレー』
ラウール・ド・カンブレー ≪仏≫
人物:
カンブレーの人
ルイ王(ルイ 4 世)の甥。ベルニエの友
ドーン・ド・マイヤンスサイクルに含まれる
事績:
領地の継承で揉めて王に反逆。ベルニエの祖父の地ヴェルマンドワを強奪。一騎打ちでベルニエに倒される
所持:
刀剣:ラウールドカンブレーノケン
乗物:フォーヴェルララビ
登場:
『ラウール・ド・カンブレー』
ユーグ・カペー / ユー≪仏≫
人物:
後のフランス王。ルイ王(后はエメリの娘)の娘を娶る
オルレアンの領主の息子
事績:
逆臣フェドリ、アセラン(アスラン)との戦い。浦島状態のオジェとともにシャルトル救援。『エメリの死』ではルイに反抗?
所持:
コンスタンス
モデル:
フランス王ユーグ・カペー ◇ d. 996。カペー朝の祖
登場:
『ユーグ・カペー』
『La Fleur des Batailles de Doolin de Mayence』など
エリアス / エリア ≪仏≫
人物:
白鳥の騎士
オリアント王(ドーンの孫)の息子。ゴドフロワ・ド・ブイヨンの先祖
事績:
祖母マタブリュヌや大おじアゴランとの戦い。兄弟たちの呪いを解く。ブイヨン公の危機を救う
所持:
刀剣:ミュルグレ
乗物:フェラン
登場:
『白鳥の騎士』
ゴドフロワ・ド・ブイヨン ≪仏≫
人物:
聖墳墓教会の守護者(実質的なエルサレム王)
白鳥の騎士(エリアス)の子孫とされる
事績:
第一回十字軍
所持:
刀剣:イドゥーズ
乗物:ガゼル / (ポメッラ)
モデル:
下ロートリンゲン公ゴドフロワ5世(4世として知られる) ◇ d. 1100。キリスト教圏九偉人の一人
登場:
『エルサレムの歌 / 続編』など
ボードゥアン・ド・ブイヨン / ボードワン ≪仏≫
人物:
後のエルサレム王
ゴドフロワの弟
事績:
第一回十字軍。コルニュマランを殺す
所持:
刀剣:ミュルグレ
乗物:ガゼル / コルニュ
モデル:
エルサレム王ボードゥアン 1 世 ◇ d. 1118
登場:
『エルサレムの歌 / 続編』など
タンクレード ≪仏≫
人物:
ガリラヤ公
アンティオキア公ボエモンの甥
事績:
第一回十字軍
所持:
乗物:ポードグルヌイユ
モデル:
ガリラヤ公タンクレード ◇ d. 1112
登場:
『アンティオケの歌』など
ロベール ≪仏≫
人物:
フランドル伯
事績:
第一回十字軍
所持:
乗物:ベルファス
モデル:
フランドル伯ロベール 2 世 ◇ d. 1111
おそらく父の 1 世も混じっている
登場:
『アンティオケの歌』など
ボードゥアン・ド・スブール / ボードワン ≪仏≫
人物:
ナイメーヘン(オランダ)の王子。後のエルサレム王
事績:
奸臣により王ともども国を追われる。国を取り戻す。エルサレム王に加勢しサラセンと戦う
所持:
刀剣:ミュルグレ
モデル:
エルサレム王ボードゥアン 2 世 ◇ d. 1131
登場:
『ボードゥアン・ド・スブール』
『ブイヨンの庶子』
バタール・ド・ブイヨン ≪仏≫
人物:
ボードゥアン・ド・ブイヨン(ド・スブール)の息子。ジェラールの異父兄弟
事績:
サラダン(サラディン)に殺される
所持:
刀剣:ミュルグレ
乗物:ブランシャール
登場:
『ブイヨンの庶子』
ユーオン・ド・タバリー / ユー(Hues de Tabarie) ≪仏≫
人物:
ティベリアの領主
ボードゥアンを支える
サラディンをこちら側にすることでキリスト教圏の敗北感を和らげるためのエピソードだという話
事績:
サラダン(サラディン)を騎士として叙任する
所持:
刀剣:イドゥーズ
モデル:
ガリラヤ・ティベリア公ユーグ 2 世 ◇ d. 1204
登場:
『L'Ordene de Chevalerie』
『ボードゥアン・ド・スブール』など
ジェラール / ジラール ≪仏≫
人物:
le Bel Armé
ユーオン・ド・タバリーの息子。バタールの異父兄弟
事績:
サラダン(サラディン)を殺す
所持:
刀剣:ミュルグレ
登場:
『Saladin』
フローヴァン(Floovant) ≪仏≫
フィオラヴァンテ(Fioravante) ≪伊≫
人物:
後にフランス王
クロヴィス王の息子。異教徒の娘モーガリーを娶る。『I Reali ~』では Fiorello 王の息子。ブオヴォ・ダントーナの祖先
事績:
祖国を追放される。十二勇士を率い父の危機に駆け付ける
所持:
刀剣:ジョワユーズ
モデル:
物語自体はフランク王国のクロタール 2 世とその子ダゴベルト 1 世の逸話などを下敷きに
登場:
『Floovant』
『I Reali di Francia』
エムロン・ド・バヴィエール ≪仏≫
人物:
バヴィエール(バイエルン)伯
サラセン人により領地を追われる
事績:
フローヴァンの従士リシェに息子を殺される。決闘の末に赦す
所持:
刀剣:トロワンシュズ
登場:
『Floovant』
シャルル・マルテル ≪仏≫
人物:
フランス王。禿頭王(シャルル 2 世の要素)
シャルルマーニュの祖父。ジラール・ド・ルシヨンとは義理の兄弟(ともにコンスタンティノープルの皇帝の婿)
事績:
ジラールに妻の交換を要求。因縁をつけてルシヨンを占領。最終的に教皇が和平を取り持つ
所持:
乗物:カルボネル
モデル:
メロヴィング朝の宮宰カール・マルテル ◇ d. 741。カール大帝の祖父
西フランク王シャルル 2 世(西ローマ皇帝カール 2 世 / 禿頭王) ◇ d. 877。カール大帝の孫
登場:
『ジラール・ド・ルシヨン』
ピエール・ド・モンラベイ ≪仏≫
人物:
モンラベイの領主?
シャルル・マルテルの使者
所持:
刀剣:ベラン
登場:
『ジラール・ド・ルシヨン』
ブーヴ・ド・アンストーヌ / ド・オムトーヌ ≪仏≫
ブオヴォ・ダントーナ ≪伊≫
ボバ / ボファ ≪イディッシュ≫
ビーヴィス・オブ・ハンプトン / ビーヴェス ≪英≫
人物:
モンブラントの領主
ハンプトン(サウザンプトン)伯ガイ(またはマン)の息子。ギイ(ガイ)やミルズの父。『I Reali ~』ではフィオラヴァンテ(フローヴァン)の子孫。グイド、シニバルドの父
父殺しには様々なバージョン。ドイツの皇帝ドゥオド(ドーン・ド・マイヤンス)または Ritzer、母の愛人 Murdour 卿など。母がそそのかすのは共通
事績:
父を殺される。アルメニアでの奴隷生活。ジョシアン姫との恋。ドイツ皇帝(または Murdour 卿)との戦い。イングランドのエドガー王との戦い。モンブラントのアイヴァー(Ivor)王との戦い
所持:
刀剣:アルタキアラ / シュトウトローゲル / ポメッラ / モーグレイ
乗物:アロンデル / トレンチェフィズ
登場:
『ハンプトンのビーヴェス卿』
『I Reali di Francia』
ギイ ≪仏≫
グイド / グイドーネ ≪伊≫
ガイ ≪英≫
人物:
後のエジプト・アルメニア王
ビーヴィスとジョシアンの息子。ミルズの双子の兄弟。杣人に預けられる。『I Reali ~』ではキアラモンテ一族の祖。オルランド、アストルフォ、リナルド、マラジジらの曾祖父
所持:
刀剣:アロンダイト
登場:
『ハンプトンのビーヴェス卿』
『I Reali di Francia』
ミルズ / マイルズ ≪英≫
人物:
後のイングランド王
ビーヴィスとジョシアンの息子。ガイの双子の兄弟。漁師に預けられる。イングランド王の娘を娶る
『I Reali ~』のシニバルド(モングラーナ一族の祖)と同一? シニバルドはウリヴィエ、グリエルモ(ギヨーム)らの先祖
所持:
刀剣:コルブランドノケン(クルテイン)
登場:
『ハンプトンのビーヴェス卿』
バルド ≪伊・西≫
人物:
レイナルドス(ルノー)の子孫。騎士物語に触発された少年
所持:
刀剣:クリソダウラ
登場:
『Baldo(Baldus)』
バリガン ≪仏≫
人物:
バビロニア総督
総督ガラフの子。マルシルとの兄弟設定も
事績:
ロンスヴォー後半の大将。リシャール・ド・ノルマンディーなどを殺す。シャルルに討たれる
所持:
刀剣:プレシューズ(プレチョーゼ)
槍戟:マルテ
登場:
『ローランの歌』など
マルシル / ガルシル ≪仏≫
マルシーリョ ≪伊≫
マルシリウス ≪羅≫
人物:
スペイン王
総督ガラフの子。バリガンとの兄弟設定も。フェラギュのおじ。シャルルマーニュの宿敵
事績:
ロンバルド侵攻。ロンスヴォー前半の大将。ジラール・ド・ルシヨンなどを殺す。致命傷を負いフランス軍の包囲の中で息絶える。『アンセイス・ド・カルタージュ』では生存
所持:
刀剣:ウィクトーリア?
乗物:ゲニュン
登場:
『ローランの歌』
『オティネル』など
アグラン(Agoulant) ≪仏≫
アゴランテ(Agolante)/ アゴラント ≪伊≫
人物:
サラセンの王
ルッジェーロやアグラマンテの祖父
事績:
アスプレモンを攻略
所持:
刀剣:トレンツァデャ / マーレペザンテ
登場:
『アスプレモン』
ガラフ / ガラフル(Galafre) ≪仏≫
ガラフロン(Garafron / Galafron) ≪伊≫
カラストルス(Calastrus) ≪独≫
人物:
トレドの王。サラセンの総督。『恋するオルランド』ではカタイの王
バリガンやマルシルの父とされることも。アルガリアやアンジェリカの父
『歌』では名前のみの登場?
事績:
国を追われたシャルルをかくまう。アビスムに盾を与える
所持:
刀剣:ガロセフェレ / ピノザ
乗物:アフィル / ブランガン
登場:
『Mainet』など
ブレマン(Braimant) ≪仏≫
ブラマント(Bramand) ≪独≫
人物:
トレドの王
事績:
ガラフルとの争い。若きシャルルに倒される(デュランダル入手経路の一つ)
所持:
刀剣:デュランダル / ピノザ
乗物:ブランガン
登場:
『Mainet』など
バラン ≪仏≫
バランテ(Balante) / バラント ≪伊≫
人物:
サラセンの王。アグランの使節
フィエラブラの父と同一人物?
事績:
一時シャルルマーニュ側に。オジェに殺される
所持:
刀剣:トレンツァデャ
登場:
『アスプレモン』
テュルフィエ(Turfier) ≪仏≫
人物:
サラセンの王
事績:
テュルパンに倒される
所持:
刀剣:オートミーズ
登場:
『ゴフレ』
ブリュナモン(Brunamont) / ブリュネルモン(Brunelmont) ≪仏≫
人物:
エジプト王
事績: オジェとの戦い
所持:
刀剣:サラジーヌ / トランブラント
乗物:ブロワフォール
登場:
『オジェの騎士道』
『歴史の鑑』
カラウー / カラユー ≪仏≫
カラヒュー ≪英≫
人物:
モーリタニア王
事績:
オジェとの戦い。後に義兄弟となる
所持:
刀剣:ブリュアン / ブリュマダン
登場:
『オジェの騎士道』
『歴史の鑑』など
リョーン(Ryon) ≪独≫
リユン(Ryoen) ≪蘭≫
人物:
サラセンの王
事績:
オギエル(オジェ)に倒される
所持:
刀剣:ゴルトマーレ
登場:
『Ogier von Dänemark』
『Ogier van Denemerken』
クラレル(Clarel) ≪仏≫
クラレス ≪北≫
人物:
サラセンの王
事績:
ロンバルドの戦い。オティネルに倒される
所持:
刀剣:メレ
法具:ナナント
乗物:テュルネヴァン
登場:
『オティネル』
『カルル大王のサガ』
ディディエ / デジエ ≪仏≫
人物:
ロンバルドの異教王
『ジラール』では名前のみの登場
所持:
刀剣:ベラン
乗物:パンヌヴェール
モデル:
?ランゴバルド王デシデリウス ◇ d. 786。カール大帝に国を滅ぼされる
登場:
『ジラール・ド・ルシヨン』
『オジェの騎士道』
オリアス(Orias) ≪独≫
人物:
異教徒の王
事績:
カール(シャルル)との戦い
所持:
刀剣:ブロメ
登場:
『Karl Meinet』
アガリス ≪仏≫
人物:
エジプト王
ジェラール・ドゥーフラトの義父
事績:
ジェラールとの戦い。キリスト教への改宗
所持:
刀剣:カラドゥシュ
登場:
『Gérard d'Euphrate』
アグリカーネ(Agricane) / アグリカン ≪伊≫
人物:
タタール王
マンドリカルドの父。アンジェリカを巡るライバルの一人
事績:
カタイの都アルブラッカを包囲。オルランドとの決闘
所持: 刀剣:トランケーラ
登場:
『恋するオルランド』
サクリパンテ ≪伊≫
人物:
チェルケスの異教王
アンジェリカを巡るライバルの一人
事績:
カタイの都アルブラッカを防衛。馬を盗まれる
所持: 乗物:フロンタラッテ
登場:
『恋するオルランド』など
ロドモンテ ≪伊≫
人物:
アルジェの異教王
事績:
パリ攻略。ルッジェーロとの決闘
所持:
乗物:フロンタラッテ
登場:
『恋するオルランド』など
グラダッソ ≪伊≫
人物:
セリカンの異教王
事績:
ランペドゥーザの決闘
所持:
刀剣:ドゥルリンダナ
乗物:アルファーナ / バヤール
登場:
『恋するオルランド』など
ドゥラスタンテ ≪伊≫
人物:
異教徒の王
『恋するオルランド』ではインドの王として名前のみ登場
事績:
オルランドとの戦い
所持:
刀剣:ペザンテ
登場:
『Altobello』
『恋するオルランド』
モルガレッセ(Morgalesse) ≪伊≫
人物:
ロンバルド王
所持:
刀剣:ボナ?
登場:
『Danese Ugieri』
『Buovo de Antona』
カルボン(Carbon)/ カルボネ ≪伊≫
人物:
おそらく異教徒の王
所持:
刀剣:ボナスペツァフェッロ?
登場:
『アスプラモンテ』
『Danese Ugieri』
バルドルコ(Baldruco) ≪伊≫
人物:
おそらく異教徒の王
所持:
刀剣:ユスティティア?
登場:
『Danese Ugieri』
ガイファッソ(Gaifasso) ≪伊≫
人物:
おそらく異教徒の王
所持:
刀剣:ルスティーカ?
登場:
『Danese Ugieri』
アドミランドゥス(Admirandus) ≪愛≫
人物:
サラセンの王
Fortibras(フィエラブラ)の父
事績:
シャルルマーニュとの戦い
所持:
刀剣:メリア
登場:
アイルランド版『フィエラブラ』
リュバン(Ruben) ≪仏≫
ロベン ≪北≫
人物:
アレキサンドリアの王
事績:
エリー・ド・サン=ジルとの戦い
所持:
刀剣:サラビ
登場:
『サン=ジルのエリー』
『Elis saga ok Rosamundu』
コルサブリン(Korsablin) ≪北≫
人物:
サクソンの王
事績:
フローヴェント(フローヴァン)との戦い
所持:
刀剣:ヤールンビート
登場:
『Flovents saga』
オーモン(Eaumont) ≪仏≫
エルモン / アルモンテ ≪伊≫
ヤムンド ≪北≫
人物:
サラセンのアグラン王の息子。アグラマンテやルッジェーロのおじにあたる
事績:
アスプレモンで手の付けられない活躍。若きローランに倒される(デュランダル入手経路の一つ)
所持:
刀剣:デュランダル
槍戟:ルフュスタヨル
防具:キュリュ
法具:オリファン
登場:
『アスプレモン』
『カルル大王のサガ』
アルガリア / ウベルト ≪伊≫
人物:
カタイの王ガラフロンの息子。アンジェリカの弟
事績:
サラセンの戦士フェッラウ(Ferraù / フェロー / フェラグス)に殺される
所持:
槍戟:アルガリアノヤリ
乗物:ラビカーノ
登場:
『恋するオルランド』
アビスム / アビーム ≪仏≫
人物:
マルシルの配下?
事績:
ロンスヴォー前半の敵。テュルパンに倒される
所持:
盾:アビスムノタテ
登場:
『ローランの歌』
テュルジ / チュルジス ≪仏≫
タルギス ≪独≫
人物:
トルトローズ(Tortelose)伯
事績:
ロンスヴォー前半の敵。アンセイスに倒される
所持:
刀剣:バルスウェンデン
登場:
『ローランの歌』
『カール大帝』
クラムボラン ≪仏≫
人物:
サラゴサのサラセン人
事績:
ロンスヴォー前半の敵。アンジェリエを倒す。オリヴィエに倒される
所持:
乗物:バルバムーシュ
登場:
『ローランの歌』
ヴァルダブリュン / ヴァルダブロン ≪仏≫
人物:
水軍の指揮官
事績:
ロンスヴォー前半の敵。サムソンを倒す。ローランに倒される
所持:
乗物:グラミモン
登場:
『ローランの歌』
マルキアン ≪仏≫
人物:
アフリカのマルキュ王の息子
事績:
ロンスヴォー前半の敵。アンセイスを倒す。テュルパンに倒される
所持:
乗物:ソーペルデュ
登場:
『ローランの歌』
グランドワーヌ / グランドニー ≪仏≫
グランドニオ ≪伊≫
人物:
カッパドキアのカピュエル王の息子。『恋するオルランド』ではスペイン王
事績:
ロンスヴォー前半の強敵。ジェラン、ジェリエ、ベランジェらを倒す。ローランに倒される
所持:
乗物:マルモリー
登場:
『ローランの歌』
フォルゴランテ(Folgorante) ≪伊≫
人物:
異教徒の戦士
所持:
刀剣:バリサルダ
乗物:ラビカーノ
登場:
『Astolfo Borioso』
ロキフェル / ロキフェ ≪仏≫
人物:
Loquiferne の巨人
3 本の名剣を所有
事績:
ギヨームの従者レヌアールとの戦い
所持:
刀剣:イドゥーズ / ドルルーズ / ルキュイット
鈍器:ロキフェルノコンボウ
登場: 『ロキフェルの戦い』
ガディフェル・ドルカニー / ガディフェ ≪仏≫
人物:
Gadiferne の巨人王
ロキフェルの模倣キャラと見られる
事績:
ギヨームの従者レヌアールとの戦い
所持:
刀剣:マルサ
登場:
『Le Moniage Rainouart』
ブルイエ(Brehier) / ブルウー / ブルユー(Brehue) ≪仏≫
人物:
異教徒の巨人
事績:
オジェに倒される
所持:
刀剣:エスポアントゥーズ
登場:
『歴史の鑑』
アルファロク(Alfaroc) ≪伊≫
人物:
巨人
事績:
アイオルフォの父エリア(Elia d' Orlino)と戦う
所持:
刀剣:フォルトゥル
登場:
『Storia Di Ajolfo del Barbicone』
ベルナルド・デル・カルピオ ≪西≫
人物:
アストゥリアス王アルフォンソ 2 世の甥
事績:
ロルダン(ローラン)を倒す
所持:
刀剣:ドゥランダルテ
登場:
『ベルナルド・デル・カルピオの歌』
シャパリュ / カパリュ ≪仏≫
キャスパリーグ ≪ウェールズ≫
人物:
様々な伝説に登場する猫王
事績:
ギヨームの従者レヌアールとの戦い。オジェとの戦い
所持:
刀剣:ドルルーズ
登場:
『ロキフェルの戦い』
『歴史の鑑』
アトランテ ≪伊≫
人物:
ルッジェーロを養った魔法使い
所持:
盾:アトランテノタテ
登場:
『狂えるオルランド』
ブルネッロ ≪伊≫
人物:
小人の盗賊。アグラマンテのために働く
事績:
バリサルドを盗み出す
所持:
刀剣:バリサルド
乗物:フロンタラッテ
登場:
『恋するオルランド』
『狂えるオルランド』
コルバダス / コルバダ ≪仏≫
人物:
サラセン人のエルサレム王
事績:
十字軍との戦い。ターラント公ボエモンに敗れる
所持:
乗物:グロリア
モデル:
モースルの領主ケルボガ ◇ d. 1102。第一回十字軍との戦い
登場:
『エルサレムの歌』
コルニュマラン ≪仏≫
人物:
エルサレム王コルバダスの息子
事績:
西方への旅。ゴドフロワと出会い戦いを約束。ボードゥアンに殺される
所持:
刀剣:ミュルグレ / ルキュイット
乗物:プランタモール
登場:
『アンティオケの歌』
『ブイヨンの庶子』
・『Conquetes du grand Charlemagne』(15c頃?) - フランク王国の始まりからロンスヴォーまで。フィエラブラ関連がメイン
・『Floovant』(12c末) - クロヴィス王救援。フローヴァン十二勇士の活躍
・『ジラール・ド・ルシヨン』(1160–1170) - ジラールのシャルル・マルテル(またはシャルル 2 世)に対する反逆
・『Aubery le Bourgoing』(12c) - オーベリの悲劇。ガスラン(ネームの父)による仇討ち。シャルル・マルテル時代
・『ロレーヌ人ガラン』(12c) - ガラン・ル・ロレーヌ一族の異教徒との戦い。シャルル・マルテル~ピパン時代
・『Mainet(Les Enfances de Charlemagne)』(12c) - シャルルの幼少時代。国を追われたシャルルが帰還を果たす
・『Les Enfances Garin de Monglane』(13c末-15c) - 親を知らないガラン・ド・モングラーヌがアキテーヌの領主となるまで
・『ドーン・ド・マイヤンス』(12c中) - ドーン・ド・マイヤンスの生涯。シャルルマーニュとの戦い
・『La Fleur des Batailles de Doolin de Mayence』(1597) - ドーンの一族について。オジェのアヴァロン行
・『ゴフレ』(13c中) - ドーン・ド・マイヤンスによるガラン・ド・モングラーヌ救援。それぞれの孫が登場
・『ドーン・ド・ナントゥイユ』(12c後-13c) - シャルルマーニュへの反逆
・『Gérard d'Euphrate』(16c) - ジェラールのシャルルマーニュに対する反逆。イタリアものをベースに様々な騎士物語が混じる
・『Renier de Gennes』(14c) - ガランの子レニエがジェノヴァ公となるまで。オリヴィエ誕生
・『Aiquin』(12c末-13c初) - シャルルマーニュによるブルターニュ征服。サラセン王(実際はヴァイキング)エキンとの戦い
・『少年時代のオジェ』(1275頃) - ローマ救援。オジェ登場
・『オジェの騎士道(デーン人オジェ)』(1200–1215) - オジェの生涯(少年時代のエピソードも含む)。カラウーとの戦い。シャルルマーニュへの反逆
・『Maugis d’Aigremont』(13c初) - モージ・ヴィヴィアン兄弟の物語。モージがフロベルジュを獲得
・『Vivien de Monbranc(Vivien l'Amachour de Monbranc)』(13c) - モージやルノーらによるヴィヴィアン救援
・『ルノー・ド・モントーバン(エイモン公の4人の息子)』(12c末) - ルノーの反逆。十二勇士による包囲。フランスものではルノーはここで離脱
・『ジラール・ド・ヴィエンヌ』(12c末-13c初) - ガラン一族と王家との諍い。ローランとオリヴィエの決闘
・『アスプレモン』(1190) - イタリアのアスプレモン救援。アグラン親子との戦い。ローランがデュランダルを獲得
・『シモン・ド・プイユ』(13c) - シモンらによるエルサレム遠征
・『シャルルマーニュの巡礼』(1140) - エルサレムへの巡礼行。聖遺物を授かる。コンスタンティノープルでのおふざけ
・『フィエラブラ』(1170) - ローマから奪われた聖遺物を奪還。スペインでの戦い。9 振りの剣の設定
・『オティネル』(12c後-13c後) - イタリアのロンバルド攻略。ガルシル(マルシル)との対決
・『シャルルマーニュ伝(偽テュルパン年代記)』(12c) - 『聖ヤコブの書』の一部。聖ヤコブの導きによるスペイン遠征
・『ギイ・ド・ブルゴーニュ』(12c末-13c初) - スペインの Luiserne 攻略。Luiserne はサナブリア湖畔ともガリシア地方とも
・『Roland à Saragosse』(12c前?) - ローランのサラゴサ潜入。オリヴィエとの仲違い
・『ローランの歌』(1100) - ロンスヴォーの戦い(オックスフォード版)。十二勇士の戦死。バリガンとの決戦
・『Le Roman De Roncevaux』 - ロンスヴォーの戦い(パリ版)
・『Li romant de Roncisvals』 - ロンスヴォーの戦い(Châteauroux版)
・『ロンサスヴァルス』(12c) - ロンスヴォーの戦い(オック語版)
・『サクソン人の歌』(1200) - ローランら亡き後のサクソンとの戦い。シャルルの甥ボードゥアンの活躍
・『Galiens li Restorés』(13c末?) - オリヴィエの庶子がコンスタンティノープルの皇帝となるまで
・『Gaydon』(1230) - Gaydon(アンジュー公子ティエリー)の悲劇。ガヌロンの兄弟によるシャルルとアンジュー公家への復讐
・『アンセイス・ド・カルタージュ』(1200) - ローランら亡き後のスペインとの戦い。構成が『歌』に似る。最後にシャルルが世を去る
・『エメリ・ド・ナルボンヌ』(12c末-13c初) - ローランら亡き後のスペインとの戦い。『歌』で死んだはずの人物も登場
・『ユオン・ド・ボルドー』(13c) - シャルルマーニュの難題。帰還後に家族との対立
・『Bovon de Commarchis』(1275) - スペインのバルバストロ攻略
・『Guibert d'Andrenas』(13c) - スペインのアンデルナス攻略
・『ナルボンヌ人』(1205) - エメリの息子たちがそれぞれの領地を求め外へ(上記の内容と被る)。シャルルからルイ王へ
・『Le Couronnement de Louis』(12c) - シャルルからルイ王へ。ギヨームが Court Nez と呼ばれる由縁
・『エメリ・ド・ナルボンヌの死』(1180) - 名実ともにギヨームがサイクルの中心人物に
・『ギヨームの歌』(1100) - 前半はアリスカン(フランス南部)の戦い。後半はレヌアールとの話
・『Aliscans』(1180) - アリスカン(フランス南部)の戦い。ギヨームの甥ヴィヴィアンの死
・『La Bataille Loquifer』(13c初) - レヌアールと巨人ロキフェルの戦い。レヌアールのアヴァロン行
・『Le Moniage Rainouart』(12c末-13c初) - 巨人ガディフェルとの戦い
・『Le Moniage Guillaume』(1160–1180) - ギヨームの修道士生活と戦いへの復帰
・『サン=ジルのエリー』(11c-13c初) - サラセンの王 Macabré との戦い。アヨルが生まれるまでの話。ナルボンヌ一族も登場
・『Aiol』(13c) - エリーとアヨルが故郷を取り戻す物語
・『ラウール・ド・カンブレー』(12c末?) - ルイ 4 世への反逆
・『ユーグ・カペー』(1360) - ユーグが王となるまでの物語
・『白鳥の騎士』(1192) - 兄弟である白鳥に導かれブイヨンの地へ。ゴドフロワの登場
・『アンティオケの歌(アンティオキアの歌)』(1100) - 第一回十字軍によるアンティオキア征服
・『エルサレムの歌』(12c) - 第一回十字軍によるエルサレム征服。とその続編
・『Baudouin de Sebourc』(14c中) - ナイメーヘンの王子が奸臣から国を取り戻す。エルサレムでの戦い
・『Le Bâtard de Bouillon』(14c初) - 王となったボードゥアンのサラセンとの戦い。アーサー王も登場
・『L'Ordene de Chevalerie』(13c初?) - サラダン(サラディン)に囚われたユー・ド・タバリーの話。サラディンを騎士叙任
・『Saladin』 - ユー・ド・タバリーの息子とサラダン(サラディン)の戦い
・『歴史の鑑』(1235-) - フランスの歴史書。シャルルマーニュやオジェに関する記述
・『I Reali di Francia』(1491) - フローヴァン~ビーヴィス卿~パラディン達の系譜。イタリア系世界観の決定版的存在か
・『Danese Ugieri(Libro de le bataie del danese)』(1513?) - イタリア版『デーン人オジェ』
・『ラ・タヴォラ・リトンダ(円卓物語)』(1446) - アーサー王もの。カルロ一行が Leverzep(Verzeppe)城を訪れる
・『Altobello』(1476) - アフリカのトロヤーノ(アグラマンテの父)、アルトベッロ兄弟との戦い
・『Persiano figliuolo de Altobello』(1483) - アルトベッロの息子ペルシアーノとの戦い
・『アスプラモンテ』(-15c前) - イタリア版『アスプレモン』
・『Aquilon de Bavière』(1379-1407) - ネームの息子アキロンのカルタゴでの戦い。レナルド(ルノー)も登場。フランコ=イタリアンの作品
・『Il Mambriano』(1509?) - リナルドとムーア人の王マンブリアーノ(マンブリーノ)の戦い
・『恋するオルランド』(1495) - オルランドの恋と冒険を描く
・『狂えるオルランド』(1516) - 失恋したオルランドの発狂やルッジェーロらのロマンスが描かれる
・『Bradamante gelosa』(1552) - ブラダマンテの嫉妬やメドロなどの逸話を再編したものか (妬めるブラダマンテとでも訳す?)
・『Astolfo innamorato』(1532) - 第 2 巻は『Guidon selvaggio』(1535)
・『Astolfo Borioso』(1532) - パラディン達と異教徒の戦い (驕れるアストルフォとでも訳す?)
・『Il Selvaggio』(1535)
・『La Morte di Ruggiero』(1549?) - ルッジェーロの死を描く。ブラダマンテの仇討ち
・『L’entrée d’Espagne』(1320) - スペインのナヘラ及びパンプローナ攻略。フェラギュやマルガリスとの戦い。フランコ=ヴェネチアンの作品
・『La prise de Pampelune』(1350) - スペインのパンプローナ攻略。『L’entrée d’Espagne』の続編。フランコ=ヴェネチアンの作品
・『La Spagna』(14c中-) - パンプローナ~ロンチスヴァッレまで。rima(韻文)や prosa(散文)などのバージョン
・『大モルガンテ』(1483) - オルランドとモルガンテの交流。ロンチスヴァッレの戦い
・『Drusiano dal Leone』(1513?) - オルランド亡き後のサラセンとの戦い
・『シャルルマーニュの遺言』(14c) - ナルボンヌ一族やエリーらに後を託す。フランコ=イタリアンの作品
・『Storia Di Ajolfo del Barbicone』(-15c前) - イタリア版『Aiol』
・『神曲』(1308-1320) - カルロ、オルランド、グイリエルモ(ギヨーム)、レノアルド(レヌアール)、ゴッティフレーディ(ゴドフロワ)らの名があがる
・『ベルナルド・デル・カルピオの歌』 - ロルダン(ローラン)との戦い
・『Baldo(Baldus)』(16c) - レイナルドス(ルノー)の子孫が騎士物語に憧れる話
・『Karl Meinet』(1300頃?) - ドイツ版『Mainet』
・『Ogier von Dänemark』(1479) - ドイツ版『デーン人オジェ』
・『Reinolt von Montelban(Die Heimonskinder)』(13c?) - ドイツ版『ルノー・ド・モントーバン』
・『カール大帝』(1220頃) - ほぼロンスヴォーの戦い
・『Ruolandes liet(Das Rolandslied)』(12c) - ドイツ版『ローランの歌』
・『ヴィレハルム』(1217-) - ドイツ版『ギヨームの歌』
・『Ogier van Denemerken』(1479) - オランダ版『デーン人オジェ』
・『Malagijs oder Madog von Willem』 - オランダ版『モージ』
・『Ayoel』 - オランダ版『Aiol』
・『Flóvents saga』(13c末?) - 北欧版『フローヴァン』
・『カルル大王のサガ』(13c) - いくつかのフランス武勲詩の再編版
・『Elis saga ok Rosamundu』(13c) - 北欧版『サン=ジルのエリー』
・『Sir Ferumbras』(14c末-15c初) - イギリス版『フィエラブラ』
・『The Sege Off Melayne』(14c後) - シャルルマーニュのミラノ救援
・『The Romance of Duke Rowland and Sir Otuell of Spayne』(15c中) - イギリス版『オティネル』
・『Rhamant Otfel』(14c-15c) - ウェールズ版『オティネル』
・『The Historie and Testament of Squyer Meldrum』(1549) - スコットランドのロマンス
・『Fortibrais』(15c) - アイルランド版『フィエラブラ』
・『La Chanson de Roland: texte critique accompagné d'une traduction nouvelle et précédé d'une introduction historique』(Gautier)
・『Character Sketches of Romance, Fiction and the Drama, 第 4 巻』(Brewer)
・「Paladin | 13 July 2017, 05:02版」(英語版Wikipedia)
・『Répertoire des noms propres de personnes et de lieux cités dans les chansons de geste françaises et les oeuvres étrangères dérivées, 第 1 巻』(Moisan)
・『ローランの歌 狐物語 中世文学集II』(佐藤, 山田, 新倉)
・『シャルルマーニュ伝説 中世の騎士ロマンス』(ブルフィンチ, 市場)
・「武勲詩 | 2016年12月20日 (火) 16:23版」(日本語版Wikipedia)