words の中で取り上げたアフリカ西部関連人物を補足的に紹介していきます。
ところどころフランス語の影響も見られ表記するのに悩みました。
バヤジダを祖とするハウサ人の諸王国
妃系の 7 王国(ハウサ・バグワイ)と妾系の 7 王国(バンザ・バグワイ)が誕生したとされる(が、国としての成立はバラバラ)
これらの国に対しチャド周辺にあったカネム・ボルヌ帝国が支配的な立場にあった
イスラムの影響が強い地域
19 世紀に入るとフラニ人のソコト帝国が統一
シェランデリ(Sherandeli) / シェランデビ(Sherandebi)
人物:
東方から来た精霊(alledjenu)
ボルグの創始者キスラ(Kisra)王の協力者
事績:
最初の槍を作ったとされる。中東から来たキスラ王を援ける。キスラ王の敵、預言者ヌフ(ノア)の軍を撃破。恩を忘れたキスラ王と戦う
所持:
槍戟:シェランデリノヤリ
登場:
ビダ(ナイジェリア中部)の伝説。キスラ伝説の一バージョン
参考:
「Kisra legend」(英語版 Wikipedia)
キスラ(Kisra)
人物:
ボルグの創始者。中東から
ホスロー 2 世がモデルとも。その伝説はハウサ諸国やヨルバなど各地に伝播している
事績:
ムハンマドと争いアフリカへ逃れる。精霊シェランデリの援けで預言者ヌフ(ノア)の軍を撃破(ビダ Ver.)。ウカリを訪れ剣や槍を授ける(ウカリ Ver.)
所持:
刀剣:ブトレン
槍戟:イシグ
年代:
7 世紀頃(ホスローモデル説)。15 世紀頃(ソンガイ王・モシ王モデル説)
参考:
「Kisra legend」(英語版 Wikipedia)
バヤジダ(Bayajidda) / アブヤジド(Abuyazid)
人物:
バグダードから来た王子。ハウサ諸国の祖
ビラム(Biram)、バウォ(Bawo)、カルバガリ(Karbagari)らの父
バヤジダの伝説はキスラ王の伝説を下敷きにしているとされる。また息子バウォとも共通する逸話を持つ。バージョンによっては Kure という人物に置き換わる
事績:
ダウラマの民を悩ます蛇を退治。ダウラマの女王の婿になる
所持:
刀剣:バヤジダノケン / バヤジダノタンケン
年代:
10 世紀頃
登場:
『カノ年代記』 - カノを中心にハウサ諸国の歴史を記したもの
グングマ(Gunguma) / ザザウ(Zazzau)
人物:
初代ザザウ(ザリア)王。Madau Zazzau(ザザウを携えるもの)
バウォ(Bawo)の息子でバヤジダの孫
ザザウは妃系王国
事績:
ザザウの地を Gurara 人の襲撃から守る。ザザウの建国
所持:
刀剣:ザザウ
年代:
11 世紀頃
ヤル・バトゥリヤ(Yal Baturiya)
人物:
西の王の娘の一人。勇敢で知恵が回る
東の王が西の王に借金をしていて返金を渋っているという前置き
事績:
男子に扮して東の王の借金を取り立てに行く。東の王の難題をクリア。腹を立てた東の王にハンセン病患者の妻とされる。東の王を欺き王子を宿す
所持:
乗物:キリ
登場:
ハウサの民話(Tatsuniya)
コラウ(Korau) / ムハンマドゥ・コラウ(ムハマドゥ・コラウ / Muhammadu Korau)
人物:
初代カツィナ王(sarkin)。ムスリム
カツィナは妃系王国
事績:
カツィナの領主ジブダヤキ・サナウ(Jibda-Yaki Sanau)を倒す。建国。ゴバラウミナレットを建設(16 世紀~ 18 世紀とする説も)
所持:
刀剣:ガジェレ
年代:
d. 1398-1408
参考:
「Gobarau Minaret」(英語版 Wikipedia)
ムハンマド・ルムファ(ムハマド・ルムファ / Muhammad Rumfa)
人物:
カノのスルタン。ダウラからの移住者
戦いにおいて心理戦(Dawakan Zagi)を利用。カノは妃系王国
事績:
宮殿や市場の建設。カツィナとの戦い。ソンガイ帝国の侵略を受けたという伝説(疑問視も)
所持:
槍戟:タグワイェンマス
年代:
d. 1499
参考:
「Muhammad Rumfa」(英語版Wikipedia)
ムハンマド・カンタ・コタル(ムハマド・カンタ・コタル / Muhammad Kanta Kotal) / カンタ
人物:
初代ケビ(アルグング)王(sarkin)。元はソンガイ帝国の将軍
ケビは妾系王国
事績:
ハウサ諸国やアガデスへの侵略作戦に従う。反乱を起こし独立。ソンガイ帝国やボルヌ帝国に打撃を与える
所持:
乗物:ダンダウラ
年代:
d. 1561
ツォエデ(Tsoede) / エデギ(Edegi)
人物:
初代ヌペ王(etsu)。ヌペ族の文化英雄(金属加工)
イガラの王子(Ayegba?)の庶子
伝説では 120 歳近くまで生きたとされる。ヌペは妾系王国
事績:
イダー(イガラの宮廷)に奴隷として送られる。父との面会。宮廷から脱出。ヌペコの領主となる
所持:
変種:エグバツォエデ
年代:
d. 1591
アミナ(Amina) / アミナトゥ(Aminatu)
人物:
ザザウ(ザリア)の戦士女王。Magajiya(後継者)
父母の後を継いだカラミ(カラマ)や後に国名となったザリアの姉
征服した町々で愛人を作ったという伝説。ハウサ諸国を統一したとする説も。逆に王として数えていない史書もある
事績:
弟の下で騎兵指揮官を務める。弟の死後即位(1576 年)。ハウサ諸王国を制圧し朝貢を強要する。アミナの壁(ganuwar Amina)を築く
所持:
刀剣:ザザウ
年代:
d. 1610
登場:
『カノ年代記』
『Infaku'l Maisuri(Ifaq al-Maysur)』 - ソコトのスルタン、ベロによる年代記
アダシュ・カタクパ(Adashu Katakpa)
人物:
クワララファ(ジュクン人)の王(sarkin)
偉大な戦士。クワララファは妾系王国
事績:
前王アディ・アグバ・ケンジョ(Adi Agba Kenjo)から実権を奪う。カノやザリアへの侵攻。ボルヌに敗北
所持:
槍戟:アツォシ
年代:
統治がおよそ 1640–1670
ガマガリ・カンタ(Gama-Gari Kanta)
人物:
アルグング(ケビの集落)の羊飼い。gama-gari(unites the town / コーラナッツ)
魔法の槍を所有
アガデスとケビの衝突は 17 世紀後半
事績:
アガデスのスルタン、ムハマド・アル=ムバラク(Muhammad al-Mubarak)に対抗。槍をスルタンの息子アガバ(Agabba)に盗まれる。ソコトへ逃れる
所持:
槍戟:カンタノヤリ
モデル:
アガバに殺された Kanta Ahmadu(d. 1721)という人物がいるが?
登場:
ハウサの叙事詩(アガデスとケビの衝突が下敷き)
アダ・グワウロ(Ada Gwauro) / アダ・ギャウロン・マザ(Ada Gyauron Maza)
人物:
ドゥツェまたはリンギムの領主(sarkin)。フラニ人
カノの兵士に恐れられる
事績:
ドゥツェを奪取。カノ王クンバリ(クンバル)との戦い。カノの王子 4 人を道連れに討たれる
所持:
刀剣:ワウィル
年代:
d. 1735?
アグワラギ(Agwaragi)
人物:
カツィナ王(sarkin)
事績:
ゴビールの王ヤクブ(Sarkin Gobir Yakubu)に勝利(1795 年)
所持:
刀剣:ベベ
年代:
18 世紀末
ムハンマド・マカウ・ダン・イシャク・ジャタウ(ムハマド・マカウ / Muhammad Makau dan Ishaq Jatau) / マカム(Makkam)
人物:
ハウサ系ザザウ最後の王(sarkin)
事績:
ウスマン・ダン・フォディオ(ソコト帝国)のジハードによって国を追われる。以後ザザウはフラニ系となる
所持:
刀剣:ザザウ
年代:
d. 1825?
参考:
「Zazzau」(英語版 Wikipedia)
サマイラ 2 世(Samaila II) / サマ(Sama) / カラリ(Karari)
人物:
ケビ(アルグング)王(sarkin)
事績:
Gwandu のアブドゥッラーヒ・ダン・フォディオ(Abdullahi dan Fodio)との戦い。アルグングへと追われる
所持:
乗物:グニャ
年代:
d. 1831
ギダド・ダン・ライマ(Gidado dan Laima) / ワジリ・ギダド(Waziri Gidado)
人物:
ソコト帝国の宰相(waziri)。ムハンマド・ベロに仕える
事績:
フラニ戦争に参加。ンガザルガムで戦利品の調査
所持:
刀剣:ビサラム
年代:
在任は 1817–1842
ソニンケ族のガーナ王国崩壊後はマンディンカ族のマリ帝国が有力となる
モーリタニアやブルキナファソも
サガジギ(Saga-djigi)
人物:
マンデの天候神。トゥルグリ(Tulluguri)、クナト(Kunato)、フィアント(Fianto)らに指示を与える
所持:
刀剣:サガジギカムドルブレ
トゥルグリ(Tulluguri) / クナト(Kunato) / フィアント(Fianto)
人物:
マンデの天候神。サガジギ(Saga-djigi)の指示を受ける。それぞれ雨季を担当するが性格が違う
所持:
斧鎌:ジェレケセ
鈍器:ジェレカラ
ドンゴ(Dongo) / ダンゴ(Dango) / ングワリ・フォンボ(Ngwari Fombo) / ベネコイ(Benekoy) / ヤビラン(Yabilan)
人物:
ソンガイの雷神。精霊集団の一つ Tooru に属する
水精の女王ハラコイ・ディコ(Harakoy Dikko)の養子。妻は Fadimata Zirbin Sangay Moyo(悪霊 Zirbin の娘)
事績:
他の精霊集団(Gangi-bi)との戦い
所持:
斧鎌:ドンゴダーシ
ディンガ・シセ(Dinga Cisse) / ママ・ディンガ・コレ(Mama Dinga Khore) / カヤ・マガン(Kaya Maghan)
人物:
伝説の都市ワガドゥ(ガーナ帝国)の創始者
キリジョン・タガマンケ(Kiridion Tagamanké)の息子。泉の精の娘たちを妻とする
偉大な術師
事績:
泉の女精と戦い従える。末子のジャベ・シセ(Djabe Cisse)がワガドゥの王となる。後のクサ王マレン・ジャグに術を教える
所持:
法具:バンダビレ
年代:
ワガドゥの Majan Dyabe Cisse または Dinga Cisse が 8 世紀後半
登場:
ソニンケの叙事詩
ラガレ(Lagarre)
人物:
ママ・ディンガ(Mama Dinga)王の末子
ジャベ・シセにあたる人物?(同様のエピソードが存在)
事績:
消えた女神ワガドゥを探し出す。都市ワガドゥの蛇ビダと争うバージョンも
所持:
法具:タベレ
登場:
ソニンケの叙事詩
アマディ・クルンテ(Amadi Kurunte) / マーディ(Maadi) / ママディ・セファ・デコテ(Mamadi Sefa Dekhote)
人物:
ソニンケ人
ジャメレ・スクヌ(Djamere Soukhounou)の息子。アシヤン・ンゲレンテ(Asiyan Ngerente / シヤ・ヤタバレ(Siya Yatabare))の許嫁
ビダを失ったことがソニンケの衰退を招いたとされる
事績:
許嫁がワガドゥの黒蛇ビダの生贄に選ばれる。ビダを殺す
所持:
刀剣:マアンダタウ
登場:
ソニンケの叙事詩
ファンタ・マー(Fanta Maa)
人物:
漁民(ボゾ)の英雄
ジンの息子
アンファン・テリブルの類型。ボゾ人の文化は 10 世紀頃に形成
事績:
5 年間母親の腹の中にいたという話も。ワニ神バマンガラ(Bama-Ngala)との戦い
所持:
槍戟:ゴニンスナーバリ / ジェニカグワントビイェ / バラバラジョナ
登場:
『Fanta Maa』 - マリの叙事詩(動物(精霊)たちとの戦いを描く)
サンバ・ガナ(Samba Gana)
人物:
ファラカ(Faraka)の王子
時代などは不明。ドラゴンはニジェール川(干ばつ?)を暗示しているとも
事績:
ワガナの女王アナリア・トゥバリ(Annalia Tu-Bari)に会う(何をしようと笑わない)。女王に言われるがままファラカ中の町を征服し、ドラゴンのイサ・ベレ(Isa Bere)と戦う。それでも笑わない女王に絶望し自らの剣で死ぬ
所持:
刀剣:サンバノケン
登場:
ソニンケの伝説(笑わない女王を笑顔にしようと奮闘する物語)
ガシレ(ガッシーレ / Gassire)
人物:
ファラカ(Faraka)の王子。ファサ(Fasa)人
優れた戦士。王位やリュートへの執着
事績:
ブルダマ(Burdama)人との戦い。リュートの音を聴きたくて戦いを続ける。周囲があきれ果て追放。ようやくリュートに認められる
所持:
刀剣:ダマンギレ
登場:
『ガッシーレのリュート』 - ソニンケの叙事詩(ガーナ王国時代?)
スンジャタ・ケイタ(Sundiata Keita / Sunjata Keita) / ソンジャラ(Son-Jara)
人物:
マリ帝国の祖
マンディンカのナレ・マガン・コナテ(Naré Maghann Konaté)王の息子
優れた戦士であり狩人。アレクサンドロス大王への憧れ
事績:
兄により国を追われる。ソソ(スースー)王スマングルをキリナの戦いで破る。ダマ・ンギレに与えられるべき剣を手元に置こうとする
所持:
刀剣:ファララ / ムルニニャモホジャタ / ムルニペンペテ
斧鎌:ボボソンベ
槍戟:タンバダレジョケ / タンバダレビネ
杖棒:ソンジャラノツエ
弓矢:トゥルクムルク
乗物:ダフェケ
年代:
d. 1255
登場:
『スンジャタ叙事詩』 - マリやガンビア
マンディング・ボリ(Manding Bori) / マンデン・ボリ(Manden Bori) / ファボリ(Fabori) / アブバカリ 1 世(Abubakari I) / アブバクル(Abu Bakr)
人物:
マリ帝国の摂政・王(mansa)
スンジャタの異母弟。マンサ・ムーサの祖父とされる
優れた戦士であり狩人。スンジャタの弟ボリと王アブバカリを別人とする説もある
事績:
兄スンジャタを補佐。将軍サクラ(Sakoura)に王位を奪われる
所持:
火器:フィリジュバ
年代:
統治が 1275-1285
登場:
『スンジャタ叙事詩』
ファコリ・コロマ(Fakoli Koroma) / ファコリ・ドゥンビア(Fakoli Doumbia) / マンデン・ファコリ(Manden Fakoli)
人物:
マリ帝国の将軍。soora(piercer)、kumba(大頭)、daba(大口)などの二つ名
スマオロ(スマングル)王の甥
スマオロ王の秘密を知っていたというバージョンも
事績:
スマオロに祖国を滅ぼされ(または妻を奪われ)反旗を翻す。キリナの戦いなどで活躍
所持:
槍戟:トゥルクムルク
乗物:クオンクオン
登場:
『スンジャタ叙事詩』
参考:
「Fakoli Doumbia」(仏語版 Wikipedia)
ファビ(Fabi) / ファピ(Fapi)
人物:
漁民(ソルコ / Sarkawa)の祖先の一人。おそらく水の精
ボゾ(ソルコ)人の文化は 10 世紀頃に形成。ソンガイ帝国は 15 世紀から
事績:
漁や水に関する知識を伝える
所持:
槍戟:アルカンバ
クレ(Kure)
人物:
漁民(ソルコ / Sarkawa)の祖先の一人
ハウサ由来の精霊集団 Hausa-gangi に属する精霊(肉屋 / ハイエナ)? 精霊集団 Tooru のハラコイ(Harakwoi)に連なる精霊? いずれにせよ元はハウサの伝説に登場する人物(≒バヤジダ)か?
事績:
銛の持ち主ということ以外は不明
所持:
槍戟:ドゥンク
サンボ(Sanbo)
人物:
漁民(ソルコ / Sarkawa)の祖先の一人
ハウサ由来の Sambo(Sarikin Filani / Sarikin Bakka)という精霊(bori)?
事績:
銛の持ち主ということ以外は不明
所持:
槍戟:ビンゲル
ウマル(Umaru)
人物:
漁民(ソルコ / Sarkawa)の祖先の一人
(欧州など)異文化由来の精霊集団 Hauka に属する精霊?
事績:
銛の持ち主ということ以外は不明
所持:
槍戟:マブウォイ
ファラン・マカ・ボーテ(Faran Maka Bote) / ファラ・マカ(Fara Maka) / ナボ・カンタボ(Nabo Kantabo)
人物:
漁民(ソルコ / Sarkawa)の祖先の一人。ソンガイの伝説的英雄
漁師ニシリ・ボーテと水の精マカの息子。水精の女王ハラコイ・ディコ(Harakoy Dikko)の孫(精霊集団 Tooru に連なる)
アワディア(Auadia)の息子というバージョンも。兄弟であるフォノ(Fono)との争い
事績:
悪霊ジルビン・サンガイ・モヨ(Zirbin Sangay Moyo)の体を銛の材料に。悪霊ジン・キバルとの戦い。思い上がったためドンゴ神(ジルビンの義理の息子)の罰を受ける
所持:
槍戟:ジルビン / バビンガイ
年代:
ソンガイ帝国時代(建国が 1464 年)。ハリルを基にするなら 16 世紀頃か
ハリル(Halilu) / チャラコイ(Tyarakoy / Kyarakwoi)
人物:
漁民(ソルコ / Sarkawa)の祖先の一人
水精の血を引く(精霊集団 Tooru に連なる)。ファラン・マカの姉妹ガウォコイ(Gawokwoy)の息子(ファラン・マカとの関係は甥、息子、孫と諸説あり)
事績:
ファランからジルビンを受け継ぐ。漁具の開発
所持:
槍戟:ジルビン / ババルハウニ
年代:
ハリルの時代にソンガイがモロッコに敗れる(16 世紀後半)
アスキア・イスマーイール(Askia Isma'il)
人物:
ソンガイ帝国の王
アスキア朝の創始者アスキア・ムハンマド 1 世の息子
事績:
兄ムーサー(Musa)と争い逃亡。兄ベンカン(Benkan)に呼び戻される。ベンカンから王位を簒奪。Gurma の長バカブール(Bakabul / Bakabula)を破る
所持:
刀剣:アングルジ
年代:
d. 1539
ナーバ・カンゴ(Naaba Kango)
人物:
ヤテンガ(ブルキナファソ)の王(naaba)。モシ人
事績:
ナーバ・ウォグボ(Naaba Wogbo)から国を取り戻す。ヤコとの戦い
所持:
火器:ケブコロ
年代:
d. 1787
ダ・ジャラ(Da Diara / Da Jara) / ダ・モンゾン・ジャラ(Da Monzon Diarra)
人物:
バマナ(バンバラ)王
創始者ンゴロ・ジャラの孫
史実においてはマシナ帝国(イスラム)から領土を守る立場。マシナから見てヒールなのは当然だが、セグー叙事詩でもヒールに近い?
事績:
バカリジャンを重用しながらも怖れを抱く(『セグー叙事詩』)。マシナのシラーマカらの反乱を鎮圧(『シラーマカとプローリ』)
年代:
統治が 1808-1827
登場:
『バマナ・セグー叙事詩』 - バマナ王家三代に渡る物語
バカリジャン・コネ(Bakaridian Koné / Bakarijan Kone)
人物:
バマナ(バンバラ)帝国の戦士。ダ・モンゾン(ダ・ジャラ)王に仕える
農夫の息子
セグーの盾と称される
事績:
王子の挑戦を受け殺してしまう。水の精ビリシとの死闘。王に命を狙われるが切り抜ける
所持:
槍戟:コティギネレ?
火器:フィンカリ?
乗物:ニョテ
登場:
『バマナ・セグー叙事詩』
シラーマカ(Silâmaka)
人物:
マシナの指導者(ardo)の一人。フラニ族の勇士
マシナはバマナへ朝貢する立場(マシナ帝国成立前か)
事績:
勇士ハムボデージョとの諍いと和解。バマナ(バンバラ)の王ダ・モンゾン(ダ・ジャラ)に対抗。戦いのさなか傷を負い死亡。後のことをハムボデージョに託す
所持:
槍戟:ボナゴッレアル
乗物:ソペレカニェ
登場:
『シラーマカとプローリ』 - マリの叙事詩(ダ・モンゾンサイクル)
『シラーマカとハムボデージョ』 - マリの叙事詩
プローリ(Poullôri) / プルール(Puluru)
人物:
フラニ族の勇士
シラーマカの奴隷で友人
事績:
バマナ(バンバラ)の王ダ・モンゾン(ダ・ジャラ)に対抗。シラーマカの死後彼の息子たちを連れて忽然と姿を消す
所持:
槍戟:ヤージャウッデアル
登場:
『シラーマカとプローリ』
ハムボデージョ(Ham-Bodêdio) / ハマディ・パーテ(Hammadi Pate)
人物:
クーナリの指導者(ardo)。シラーマカらに並ぶフラニの勇士
ダ・モンゾン(ダ・ジャラ)王の娘婿。ゲラージョの父(ダ王の娘が母ではなさそう)
事績:
ダ・モンゾンの敵を打ち破る。王の娘テナン(テニン)を妻に。シラーマカら亡き後、マシナへの寛大な処置を王に乞う
所持:
槍戟:タラーレパーテ
乗物:ボネユバーデ
登場:
『シラーマカとハムボデージョ』など
ゲラージョ・ハムボデージョ(Gueladio Ham Bodédio)
人物:
マシナ帝国の勇士
ハムボデージョの息子(ダ王の娘が母ではなさそう)
事績:
父の後を継ぎクーナリを治める。ヌクマの戦い(1818 年)。Cayawal の戦いでトゥクロール帝国に敗北(1862 年)
所持:
槍戟:チュッカルチャッカル / トゥンダーグーローウォ
年代:
d. 1862
エル・ハジ・ウマル・タール(El Hadj Oumar Tall) / ウマル・フーティユ・タール(Oumar Foutiyou Tall) / オマル・サイドゥ・タール(Omar Saidou Tall)
人物:
トゥクロール帝国の祖。フータ・トロ(セネガル)の生まれ
事績:
フランス植民地への攻撃。バマナ帝国征服。マシナ帝国への攻撃。爆発事故で死亡
所持:
乗物:チャージャルナシュル
年代:
d. 1864
ウマレル・サワ・ドンデ(Oumarel Sawa Dondé) / ウマレル・サンバ・ドンド(Oumarel Samba Dondo)
人物:
マシナ帝国の勇士。出身はセネガル(l'homme de Gamadji)
妻はボロ・プロ(Bolo Pouro)
事績:
トゥクロール帝国との戦い。Tongo Mayel Diboly の戦いで死亡
所持:
槍戟:ユッカナワングル
年代:
d. 1882?
ソニンケ族のガーナ王国崩壊後はマンディンカ族のマリ帝国が有力となる
北部はイスラムの影響が強い
フランスやイスラム勢力との抗争の歴史が叙事詩として遺されている
ダマ・ンギレ(Dama Ngile) / ダマン・ギレ(Daman Gille) / ダマン・ンギレ(Daman Ngile)
人物:
キンギ(首都ジャラ)の王。ジャワラ人。元はマリ帝国の猟師
スンジャタ王の仲間とされる(スンジャタ側の伝説には登場しない?)
キンギの建国者を息子フィエ・ママドゥ(Fie Mamadou)とする説もある
事績:
スンジャタ王から剣を返してもらうかわりに国外退去を命じられる。ディアラ(ジャラ)の暴君ベンバ・ニャカテ(Bemba Nyakhate)を倒し王となる
所持:
刀剣:ファララ
年代:
統治が 1335-1385
バカリ・マカン・カマラ(Bakari Makhan Kamara)
人物:
Gemu の人?
時代などは不明
事績:
詩人のムサの賞賛を受ける。ムーア人との戦い
所持:
火器:バラモネ
乗物:ウルンベゲベケ
登場:
ソニンケの叙事詩
サレ・シタ(Salle Sita)
人物:
バカリ・マカンの奴隷
事績:
詩人ムサを呼びに行く
所持:
火器:バラモネ
乗物:ウルンベゲベケ
登場:
ソニンケの叙事詩
マリク・シー・ダウダ・ブカル(Malick Sy Daouda Boukar) / マリク・ダウダ・ボカル(Malik Dauda Bokar)
人物:
ブンドゥー(シシベ朝)の創始者。Sonyma の人
ダマ・ンギレの子孫
事績:
ジャラの地から移住
所持:
刀剣:ファララ
年代:
統治が 1699 年まで
サンバ・ゲラージョ・ジェーギ(Samba Gelaajo Jeegi)
人物:
大フロ帝国(デニアンケ)の王。フータ・トロの長
ジョウォル(Diowol)の長(デニアンケ王)ゲラージョ・ジェーギの息子。コリ・テンゲラの子孫?
事績:
おじコンコ(Konko)に殺されそうになる。おじを倒し長に。ワニのチャーマーバ(Caamaaba)を撃つ。フランスを援けモロッコのムーア人と戦う
所持:
火器:ブシラルウェ / ブブロワケ
乗物:ウムラトーマ
年代:
統治が 1725-1731
登場:
セネガルの叙事詩
マシレ・イサ・ジェーイ(Masire Isa Jéey / Ma Siré Issa Dièye) / マシリ・イサ・ジェーイ(Masiri Isa Jéey) / ニャイ(Gnay) / マシレ・イセ(Masire Isse)
人物:
カヨールの英雄
カヨール・バオルの統一王(damel-teigne)ラト・スカーベ(Lat Sukaabe)の血を引く
銃嫌いで弾除けの護符を愛用
事績:
統一王マーワ(Maawa Mbacco)に敵対。マカ(Makka)の戦いで活躍
所持:
槍戟:アムンジョク
乗物:ジェング / ポンカルムバン
年代:
カヨール・バオルの王マーワ・ムバチョの統治が 1749-1757
登場:
セネガルの叙事詩
ユガ・ファーリ・ヤーシン・イサ(Yuga Faali Yaasin Isa) / ユガ・ファーリ(Yuga Faali / Yougafali)
人物:
Gniguène(セネガル)の人
マシレの仲間
事績:
マーワ王(Maawa Mbacco)との戦い
所持:
乗物:チャカ
登場:
セネガルの叙事詩
ラトスカーベ・ファリ・デゲン(Latsukaabe Fari Degén)
人物:
カヨール・バオルの統一王(damel-teigne)ビライマ・ファトマ(Birayma Fatma)の乳兄弟
事績:
Njardéem の戦い?
所持:
乗物:ハトゥグバーラ
年代:
カヨール・バオルの王ビライマ・ファトマの統治が 1809–1832
ハマダドゥ・セガニ・デンバ(Hamadadu Segani Demba)
人物:
狩人で鍛冶
ジンにさらわれ育てられる
事績:
ニウミの王デンバ・ソンコ(Demba Sonko)への反乱を主導。ニウミ側の戦士ケレファ・サネ(Kelefa Sanneh)との戦い
所持:
火器:ドゥドゥンブル
年代:
Mansa Demba Sonko の統治が 1834 年から
登場:
ジョカドゥ(ガンビア)の伝説
マチルダ・ニューポート(Matilda Newport)
人物:
リベリアの国民的英雄。アメリカから入植してきた女性
事績:
原住民との戦い
所持:
兵器:マチルダニューポートノカノン
年代:
d. 1837
サンモーン・ファイ(Sanmoon Fay / Sane Mone Faye) / サルモーン(Salmoon)
人物:
シネの王(Maad a Sinig)
偉大な戦士。邪悪な一面も
事績:
イスラム勢力との戦いを拒否。甥セム・マーク(Sémou Maak)が継ぐはずだった王位を奪う。Khodjil の戦いでセムに敗れる(1878 年)
所持:
火器:テーファール
乗物:タイタイ
年代:
統治が 1870-77
登場:
セレール(セネガル)の叙事詩
ラト・ジョール・ンゴーネ・ラティール・ジョープ(Lat Joor Ngoone Latiir Joop) / ラト・ジョール(Lat Joor / Lat Dior)
人物:
カヨール王(damel)
フランスに抵抗した国民的英雄
事績:
フランスの立てた女王との争い。サルームのマバ(Maba)を頼る。フランスと同盟し Tijani のアマドゥ・バ(Amadou Ba)を破る。1879 年にデンバ・ワール・サルと袂を分かつ。フランスの鉄道計画に反対し同盟破棄。Dekhele の戦いで死亡
所持:
乗物:ドンドネーリ / マーラウ
年代:
d. 1886
ボカル・ビロ・バリ(Bokar Biro Barry) / ブバカル・ビロ(Boubacar Biro)
人物:
フータ・ジャロン(ギニア)の最後の指導者(アルマミ)。戦士集団(ソリヤ)の出身
国内の内部闘争がフランスの介入を招いた
事績:
兄を殺し実権を握る。フランスとの条約締結を偽署名で無効化。Porédaka の戦いで死亡
所持:
乗物:モリケ
年代:
d. 1896
アルファ・イブラヒマ・フグンバ(Alpha Ibrahima Fougoumba)
人物:
フグンバ(ギニア)の宗教家集団(アルファヤ)の長
事績:
アルマミのボカル・ビロ(Bokar Biro)との戦いに敗れる(1896 年)。フランスに降伏
所持:
刀剣:ラトラプアメ
乗物:ンガーリボワル
アルファ・イブラヒマ・イリリ(Alpha Ibrahima Yilili) / ソリ・イリリ(Sori Yilili)
人物:
フータ・ジャロン(ギニア)の戦士集団(ソリヤ)の長
事績:
アルマミのボカル・ビロ(Bokar Biro)との戦いに敗れる(1896 年)
所持:
火器:ランヴォワドラモール
サモリ・トゥーレ(Samori Ture / Samory Touré)
人物:
サモリ帝国(ギニア)の創始者
事績:
フランスに抵抗。1898 年に降伏
所持:
刀剣:コンケ
年代:
d. 1900
登場:
ギニアの叙事詩
ファブ・トゥーレ(Fabu Ture / Fabou Touré) / ケメ・ブレマ(Keme Burema / Keme Bourema)
人物:
サモリ帝国(ギニア)
サモリ・トゥーレの兄弟
事績:
三つの宝を手に入れる(three big brides)。フランスに抵抗。シカソ包囲(1887-1888)のさ中に死亡
所持:
刀剣:ジュウファ
乗物:ジョロ
登場:
ギニアの叙事詩
デンバ・ワール・サル(Demba Waar Sall)
人物:
カヨール連合(セネガル)の議長
カヨール王(damel)ラト・ジョールの支持者
事績:
1879 年にラト・ジョールと袂を分かつ。分割されたカヨールを統治。最後のカヨール王(damel)サンバ・ラウベ・ファル(Samba Lawbe Fall)の下に集う
所持:
乗物:クッドゥ
年代:
d. 1902
ソニンケ人のガーナ王国が栄える
ガーナ王国の衰退後にエウェ族やアカン族の国々
マウ(Mawu)
人物:
ダホメ(エウェ系フォン族)の創造神
リサの母。マウ・リサという夫婦神のバージョンも
事績:
リサに金属の道具を与える
所持:
刀剣:アリッスボーグクレー
リサ(Lisa)
人物:
ダホメ(エウェ系フォン族)の神
マウの息子。マウ・リサという夫婦神のバージョンも
事績:
金属の道具で自然を切り開く
所持:
刀剣:アリッスボーグクレー
アベレワ(Aberewa) / アサセ・ヤ(Asase Ya) / アフア(Afua)
人物:
アシャンティ(アカン族)の女神。大地を司る
ニャメ神との間にアナンシ(トリックスター)をもうける
事績:
アナンシと魔法の剣の逸話
所持:
刀剣:アベレワノケン
アナンシ(Anansi) / クワク・アナンセ(Kwaku Ananse)
人物:
アシャンティ(アカン族)のトリックスター
蜘蛛の姿
事績:
魔法の剣の逸話。魔法の壺の逸話。魔法の鞭の逸話
所持:
変種:アビリディアブラダ
マレン・ジャグ(Marain Jagu / Mareñ Jagu)
人物:
クサ(ガーナ)の王
Dukure 族の長ビンチギ(Bincigi)の息子
荒れた青年。呪術の力。ダマ・ンギレのナイフの元の持ち主?
事績:
父を暴君ガラケ(Garakhe)に殺される。ディンガの弟子となる。強力な術具と仲間を得て暴君を倒す
所持:
法具:バンダビレ
登場:
ソニンケの叙事詩
スマングル・カンテ(Soumangourou Kanté / Sumanguru Kanté) / スマオロ・カンテ(Soumaoro Kanté / Sumaworo Kanté) / スマオロ・ジャラソ(Soumaoro Diarrasso)
人物:
ソソ(スースー)の暴君
ジャラ・ジャラソ(またはソソエ・ケモコ)の息子
呪術の力
事績:
周辺諸国を征服。キリナの戦いに敗れる
所持:
刀剣:ケニェ / ペンペテ / ムルパンバニャ
槍戟:タママラカタ
法具:ソソバラ / ドゥンドゥンムルクトゥ
年代:
d. 1235
登場:
『スンジャタ叙事詩』
コンフォ・アモナ(Komfo Amona)
人物:
ファンテ族(アカン族系)の神官
事績:
槍を刺した地にマンケシム(Mankessim)王国が誕生
所持:
槍戟:アチンエニム
年代:
マンケシム建国は 1252 年
登場:
ガーナの伝説
ジナニ(Ʒinani) / クプギニンボ(Kpuɣinimbo) / クポゴヌンボ(Kpogonumbo)
人物:
ダゴンバ族
猟師トハジェー(Tohaʒee)とマリの王女パグ・ワビガ(Pag Wabiga)の息子。ダグボンの祖ナー・グベワー(Naa Gbewaa)の父
事績:
ソンガイ帝国と争い逃亡。ブルキナファソの Biun を征服
所持:
鈍器:ナムドリ
槍戟:ナムクパナ
年代:
ダグボン建国は 12 世紀~ 15 世紀と諸説あり
トグブイ・アグベシ 1 世(Togbui Agbesi)
人物:
アンロ・エウェ族の初代の王(awadada)
偉大な戦士
事績:
野牛の腸からカクラク(Kaklaku)の床几などを発見。移住者たちを統率
所持:
刀剣:アヅォイバダ
防具:ヅェングバ
年代:
d. 15 世紀半ば
オフォリ・オカエ・ボアディ(Ofori Okae Boadi)
人物:
Asakyiri 族(アカン族系)。アダンシ・アクロケリ(ガーナ)の初代
創造神オドマンコマが作った国の一つ
事績:
アダンシに移住。怪物ササボンサムから剣を譲られる
所持:
刀剣:アフェナクワオ
年代:
アクロケリの創設が 1500 年頃
アイェクラ・アデボ(Ayekra Adebo) / ナナ・アデボ(Nana Adebo) / デボ(Debo)
人物:
アゴナ(アカン族)の祖。女呪術師
アゴナはデンキーラ(デンチラ)の前身
事績:
アバンカン(Abankan)の床几などを発見。ウィエメの制作
所持:
刀剣:ササティア
年代:
アゴナの創設が 1500 年頃
トグブイ・テグリ(Togbui Tegli)
人物:
アンロ・エウェ族の指導者の一人
アソグリと同じ伝説を有する
事績:
ノツェ(トーゴ)の暴君トルグブイ・アゴルコリ(Torgbui Agorkoli)に留められる。壁を破壊し一族を脱出させる
所持:
刀剣:アデクプイ
トグベ・カクラ(Togbe Kakla)
人物:
アソグリ(エウェ系)の指導者
アンロと同じ伝説を有する
事績:
ノツェ(トーゴ)の暴君トルグブイ・アゴルコリ(Torgbui Agorkoli)に留められる。壁を破壊し一族を脱出させる
所持:
刀剣:グリグバイ
トグブイ・アウス 1 世(Togbui Awusu I)
人物:
アンロ・エウェ族の王(awadada)
事績:
トーゴのノツェから脱出。アンロ(ガーナ・トーゴ国境)の地を征服
所持:
刀剣:アヅォイバダ
年代:
移住の時期が 17 世紀後半とされる
アウラデ・バサ(Awurade Basa) / アワラデ(Awarade)
人物:
アダンシ・アクロケリ(ガーナ)の支配者
先代王アサレ・ミンティム(Asare Mintim)の息子
強力な指導者
事績:
デンキーラ(デンチラ)王ムムヌンフィ(Mumunumfi)によるアダンシ征服。その際オティビレク・アサレ(Otibireku Asare)王の代わりにアダンシの統治を任される。デンキーラ(デンチラ)王ボアド・アハフォ・ベレンポン(Boado Ahafo Berempon)に敗れる
所持:
刀剣:アフェナクワオ
年代:
Berempon 王の統治が 1701-1702
モリマカレ(Morimakaré)
人物:
コング帝国の祖セク・ワッタラ(Sékou Ouattara)の息子
事績:
アシャンティ人の王コカブを殺す
所持:
槍戟:カラベニ
年代:
父セク・ワッタラの統治が 1710-1742/1745
オセイ・コフィ・トゥトゥ 1 世(Osei Kofi Tutu I) / オセイ・トゥトゥ
人物:
アシャンティ王国(アカン族系)の創始者。元々はクマシの領主
事績:
黄金の床几を手に入れる。デンキーラ(デンチラ)を征服。アカン系のアキェム(アチェム)との戦い
所持:
刀剣:ジャジティレ / ボソンムル
年代:
d. 1717
参考:
「Osei Kofi Tutu I」(英語版 Wikipedia)
オコンフォ・アノチェ(Okomfo Anokye)
人物:
神官。オセイ・トゥトゥ 1 世に仕える
事績:
王権の象徴である黄金の床几をもたらす。地面に突き刺した剣が統合の象徴に
所持:
刀剣:オコンフォアノチェノケン
年代:
オセイ・トゥトゥ 1 世より後に死亡
オポク・ワレ 1 世(Opoku Ware I)
人物:
アシャンティ王
領土拡大を成し遂げる
事績:
同じアカン系のアキェム(アチェム)やボノなどと争う
所持:
刀剣:ムポンポンスオ
年代:
d. 1750
参考:
「Opoku Ware I」(英語版 Wikipedia)
クワメ・チェレ(Kwame Kyere) / オチェレ(Okyere)
人物:
クマウ(Kumawu)の長
事績:
アシャンティのオポク・ワレ 1 世の戦いに協力
所持:
刀剣:アサントロフィ
年代:
オポク・ワレ 1 世の治世は 1720–1750
クシ・オボドム(Kusi Obodom) / Obodum / Oboadum / Boadum
人物:
アシャンティ王
オセイ・トゥトゥ 1 世の後継者と見なされていたがオポク・ワレに先を越される
事績:
酒に溺れ退位
所持:
刀剣:ジャパティア
年代:
クシ・オボドムの治世は 1750–1764
オセイ・クワジョ(Osei Kwadwo) / オセイ・コジョ
人物:
アシャンティ王
事績:
バンダ王ウォロサ(Worosa)を破る
所持:
刀剣:デンチェム
年代:
d. 1777?
ナナ・ナカー・アビシ(Nana Nakaa Abisi)
人物:
オフィンソの長
事績:
オセイ・クワドウォ王に従いバンダ王ウォロサ(Worosa)と戦う
所持:
刀剣:バンダウォラサ
オセイ・ボンス(Osei Bonsu) / オセイ・トゥトゥ・クワメ・アシバ・ボンス(Osei Tutu Kwame Asiba Bonsu)
人物:
アシャンティ王
イギリスと手を結ぶ
事績:
ファンテ族連合との戦い
所持:
刀剣:アフェフェバー
年代:
d. 1824
参考:
「Osei Bonsu」(英語版 Wikipedia)
クワク・ドゥア 1 世パニン(Kwaku Dua I Panyin)
人物:
アシャンティ王
事績:
ジャマンとの戦い(Katamansoの戦い)。オランダに兵士を提供。北部部族との戦い
所持:
刀剣:クラーク / ボソムプラ
年代:
d. 1867
参考:
「Kwaku Dua I Panyin」(英語版 Wikipedia)
コフィ・カリカリ(Kofi Karikari)
人物:
アシャンティ王
クワク・ドゥア 1 世の大甥
事績:
戦火の拡大を抑える
所持:
刀剣:アクマ
年代:
d. 1884
参考:
「Kofi Karikari」(英語版 Wikipedia)
クワク・ドゥア 2 世クマー(Kwaku Dua II Kumaa)
人物:
アシャンティ王
事績:
突然の病死により内戦が始まる
所持:
刀剣:アペム / ニムサーカチ
年代:
d. 1884
プレンペー 1 世(Prempeh I)
人物:
アシャンティ王。王国最後の王
事績:
イギリスとの戦い。セーシェルに追放される(1896 年頃。ブガンダのムワンガ 2 世やブニョロのチュワ 2 世も同時期)
所持:
刀剣:アココバータン / アセープレブオ
年代:
d. 1931
クワジョ・アジェマン 2 世(Kwadwo Agyeman II) / コジョ・ジュマニ(Quodio-Djumani)
人物:
ジャマン(コートジヴォワール)王
所持:
刀剣:ボモイシュー?
年代:
d. 1944
登場:
『Sorcerers' Village』 - アメリカ人夫妻の旅行記?
プレンペー 2 世(Prempeh II)
人物:
アシャンティ王
プレンペー 1 世の甥
事績:
ガーナの諸国連合の一員に
所持:
刀剣:オトウェー / ベム
年代:
d. 1970
ヨルバ族(南西)やエド族(海岸)、イグボ族(南東)などの国々
ヨルバとエドはオドゥドゥワを共通の祖先としている
ナナ・ブルク(Nana Buluku / Nana Buruku) / ナナ・ブクー(Nana Bukuu)
人物:
西アフリカ諸族の女神
オバルアイイェ(Obaluaiye)神の母(ヨルバ族)。マウやリサの母(フォン族)
新大陸の神話系に組み込まれる
事績:
不格好な杖を産み地中に埋める(ヨルバ)
所持:
杖棒:イビリリ
オヤ(Ọya) / ヤンサン・アン(Yàńsàn-án)
人物:
ヨルバ族の女神。嵐を司る
オシュンの姉妹でともにシャンゴの妻
新大陸の神話系に組み込まれる
所持:
刀剣:オヤノケン
変種:オヤノハタキ
オロクン(Olókun)
人物:
ヨルバ族の海神
新大陸の神話系に組み込まれる
所持:
杖棒:ウウェンリオタン
オルンミラ(Ọrunmila)
人物:
ヨルバ族の神。占いを司る
新大陸の神話系に組み込まれる
事績:
オロフィ(オロフィン)神より遣わされる
所持:
杖棒:オパオレレ
ショポナ(Shopona) / ソンポンノ(Sonponno) / ババル・アイェ(Babalú-Ayé) / オバルアイイェ(Obaluaiye)
人物:
ヨルバ族の神。病気を司る
ナナ・ブクーの息子
新大陸の神話系に組み込まれる
事績:
ナナ・ブクーが捨てた杖を掘り起こす
所持:
弓矢:オファソンポンノ
オウォメカソ(Owomekaso)
人物:
カラバリ族(イジョ族)の女神
ヨーロッパ人女性の姿
事績:
カラバリ族の長 Opukuroye らのもとを訪れる
所持:
乗物:ベキナル
最初の人間の息子
人物:
7 年間母の子宮で育つ
アンファン・テリブルの類型
事績:
創造神オバシ(Obassi)の住まいにたどり着く
所持:
刀剣:イサウム
登場:
エコイ族の伝承?
イタキリビ(ltakilibi)
人物:
アンクパ(Ankpa)の先祖の一人。文化英雄
Itagbagba の弟で Itagbogbo の兄
イガラの Atiyele によるアンクパ王国の建国(16 世紀頃)とは別系統の逸話?
事績:
農耕・狩猟・製薬の技術をもたらす
所持:
杖棒:オクウテ
オジディ(Ozidi)
人物:
イジョ族の英雄
祖母オレアメ(Oreame)の力を借りる
事績:
アウカ(Awka)の鍛冶に剣を作らせる。父の仇討ち。無益な殺生をして Smallpox King(≒ショポナ)の罰を受ける
所持:
刀剣:オジディノケン
登場:
『The Ozidi Saga』 - イジョ族の伝説
エリ(Eri)
人物:
イボ諸族の祖
彗星(隕石)はエリの姿であるとされる
事績:
チュクウ神により下界へ送られる
所持:
鈍器:イグボオフォエリ
杖棒:オドゥドゥエゼ
年代:
統治が 1041 年まで?
オバタラ(Ọbatala)
人物:
歴史上はイフェの領主
伝説では主神オロドゥマレ(Olodumare)の息子
オドゥドゥワ(オロフィ神)のライバル。新大陸の神話系に組み込まれる
事績:
史実においても伝説においてもオドゥドゥワに敗れる
所持:
杖棒:オパソロ
オドゥドゥワ(Odùduwà) / オロフィン(Ọlọ́fin) / エカラデラン(Ekaladerhan)
人物:
初代イレ・イフェ王(ooni)。ヨルバ諸国の祖。中東から来たとされる
オギソ朝ベニン最後の王オウォド(Owodo)の息子(エド ver.)。ベニン王国の祖でもある
ヨルバの地神オロフィと同一視される。新大陸の神話系に組み込まれる
事績:
息子たちにそれぞれの地を治めさせる。晩年息子たちに蔑ろにされオワ・オボクンに復讐を託したという話も。父オウォド王に呪いを掛けた(エドver.)
所持:
刀剣:イダアジャセ / オグボ?
杖棒:ウウェンリオタン
変種:エペ
年代:
少なくともベニン建国(1180 年)の前?
オワ・オボクン(Owa Obokun) / アジボグン(Ajibogun)
人物:
初代イレサ(イジェサ)王
オドゥドゥワの息子(または孫)
事績:
父の目を癒すため海水を取りに行く。国を開くにあたり父から勝利の剣を受け取る
所持:
刀剣:イダアジャセ
オラニャン(Ọranyan) / オランミヤン(Ọ̀rànmíyàn)
人物:
初代オヨ王(alaafin)
オドゥドゥワの孫(または息子)。オグンの息子とも。ベニン建国者エウェカ 1 世の父とされる(エド ver.)
新大陸の神話系に組み込まれる
事績:
ベニンでエウェカを儲ける。さらに移動を続けオヨを建国
所持:
刀剣:イダアジャセ
年代:
オヨ建国が 1300 年頃とされる。ベニン建国は 1180 年
ソラ(Sora)
人物:
イフェの神官(占い師)。Sora は役職名で通称。オラムフェ(Oramfe)神の神官か?
事績:
オンドに移住。オンドの王宮前に剣を突き立てる。オンドの災いを祓う
所持:
刀剣:オイェレン
オゾルア(Ozolua)
人物:
ベニンの王(oba)。エド族
アルアンやエシギエの父
事績:
民会により選出される。ポルトガル人の到達(1485 年)。アルアンに都選定の剣を渡す
所持:
刀剣:アルアンノケン
年代:
d. 1514/1520
参考:
「Ozolua」(英語版Wikipedia)
アルアン(Aruan) / アルアラン(Aruaran)
人物:
ウド(Udo)の領主
オゾルア王の息子。エシギエの兄弟
事績:
エシギエの謀略により都の選定に失敗。跡目をエシギエに奪われる
所持:
刀剣:アルアンノケン
エクペン(Ekpen)
人物:
ウロニグベ(Urhonigbe)の領主(enogie)。ベニン王エヘングブダ(Ehengbuda)に仕える
ウグアン(オゾルアの息子)の息子オラ・エクペンと同一?
事績:
エヘングブダ王から災いを呼ぶ剣を受け取ったという話
所持:
刀剣:オホル
年代:
Ehengbuda の治世が 1580–1602
エウアクペ(Ewuakpe)
人物:
ベニンの王(oba)
事績:
王妃イデンの命懸けの説得により生贄の儀式を廃止。大臣(iyase)ン・オデ(N'Ode)の働きで領地を拡大。ン・オデの反乱に遭う
所持:
杖棒:ウクレオヴビオド
年代:
統治が 1701–1712
ザロ・デンブネ(Zaro Dembune) / マティヤヴネ(Matiyavune)
人物:
バチャマの創始者
ザロ・クパラメ(Zaro Kpalame)の双子の弟
事績:
兄ザロ・クパラメと袂を分かつ
所持:
槍戟:コフェダマティヤヴネ
杖棒:ガラトアマティヤヴネ
盾:クルモト
年代:
バチャマ創設はフラニ戦争(1804–1808)以後
エドゥン(Edun) / アデビヤ(Adebiya)
人物:
ケトゥの王(oba / alaketu)
アケビオル(Akebioru)王の息子。双子の兄弟アカン(Akan)がいる
事績:
アカンに命を狙われ逃亡。カタツムリの殻を使ってアカンの兵を撃退
所持:
防具:ソルデロ
年代:
統治が 1816 年頃から