メソポタミア・ペルシアの人々について
始めに
wordsの中で取り上げた西アジアの該当地域関連人物を補足的に紹介していきます。
メソポタミア
神々と古代史の人物のみ
アヌ/アン
人物: シュメールやメソポタミアの至高神/天空や星を司る
所持: ムアッビトシャディ(カックカブトゥ)/エル/ギシュメマトゥ/シリグ
エンキ/エア
人物: エリドゥ市の神/創造神/淡水や知恵を司る
所持: ドゥプシマティ/アルダーラ?/ガブラフ/ギシュパッル
エンリル/エルリル/ベル
人物: ニップル市の神/風を司る/事実上の至高神
所持: アラニ/カクス/マルサル
ニンリル
人物: エンリルの配偶神/風の女神
所持: アーンカラ
イナンナ
人物: ウルク市の女神/愛や美などを司る
所持: シタ/ミトゥム/アーンカラ/シュグッラ
シン/ナンナ
人物: ウル市の神/エンリルの息子/月を司る
所持: ガムル
ニヌルタ/ニンギルス/ニニブ
人物: ラガシュ市の神(ニンギルス)/豊穣と戦闘を司る
所持: ムシャクニシュシャディ/ムッシルキシャダーティ/アガシリグ/アブブ/ウドズニンヌ/ウドバヌイラ/ウムシャク/シタ/シャルウル/シャルガズ/ムアッビトシャディ/ムシュフシュ/ムシュマフ/レサトエトリ/シュスカル/リッティタハジ/エリマビヌトゥク/ギシュキムティラ/クッラシュウルル/ヒヒヌ/ピリグメア/シタウベヌイール/シタウルサグエシュ
ザババ/ザママ
人物: キシュ市の神/ニンギルスと同一視
所持: イガリマ/シュルシャガナ/エタネイテシュ/エリムサレ/カーミターミーシュ/クルドゥッバ/ルフシャ/シッル
イシュタル
人物: ウルク市の女神/バドティビラ市の女神/豊穣や戦闘を司る
所持: イシュタルノケン/シュルム/ディエピ/イシュタルノヤリ/イシュタルノユミ
シャマシュ/ウトゥ
人物: シッパル市の神/ラルサ市の神/太陽と正義
所持: シャッシャル/アトムキエヌ/ウッディス/シュシュル/マグシャル/ギシュパッル/シュスカル
アッシュール
人物: アッシュール市の神
所持: クッタフ/サパル/シュスカル/シビッルエッズ/カッキアッシュール
ティアマト
人物: 海(水)の女神/アプスーの配偶神
所持: ドゥプシマティ
マルドゥク/メロダック/ベル
人物: バビロン市の神/英雄神
所持: ウグル/カックイズパトゥ/リットゥ/アブブ/ムシュテーシルハブリ/マル/マルドゥクノヤリ/ムルムッル/サパル/イツアリク/ギシュメマトゥ/シッブ/アシャムシュートゥ/イムスフ/イムフル/エルベッティシャーリ/カクルトゥ/メフー/ナブルムシュタフメトゥ/ベルク
ナブー/ネボ
人物: ボルシッパ市の神/書記の神/マルドゥクの息子
所持: イティティ/ウシュムガル
ネルガル/メスラムタエア
人物: クター市の神/太陽や疫病を司る/冥界を支配
所持: メスラムタエア/ザハトゥ/ハッシンヌ/アブブ/フトパル/プクットゥ/マッス
ニニルドゥ
人物: メソポタミアのマイナー神/大工の神
所持: ニニルドゥノオノ
セベットゥ
人物: 7柱の戦神(バビロニア)
所持: クルム
ルガルバンダ
人物: ウルク第1王朝/女神ニンスンの夫/ギルガメシュの父
事績: アンズー鳥から力を授かる
所持: ニリ
登場: 『ルガルバンダとアンズー鳥』/『ルガルバンダとニンスン』
ギルガメシュ
人物: ウルク第1王朝/ルガルバンダの息子/異界の王の一人に
事績: エンキドゥとの戦いと和解/キシュとの戦い/フンババとの戦い/グガランナとの戦い
所持: ギルガメシュノタンケン/アーナムルサグ/パーシュ/アンシャンノユミ/ニグキアゲレシュキガラ?/フシャナ?/アーナムルサガー?
登場: 『ギルガメシュ叙事詩』/『ギルガメシュと生者の国』
グデア
人物: ラガシュの王/最盛期を迎える
事績: エラム遠征
所持: エメギル/シャルウル/シャルガズ/ミトゥム/クラトゥム/ウシュムガルカランマ/シタウベヌイール?/シタウルサグエシュ?
年代: 統治が2144 BC-2124 BC
ナラム・シン
人物: アッカドの王/最大領土を実現
事績: エラムやアナトリアへの遠征/反乱に悩まされる
所持: アガシリグ
年代: 統治が2155 BC-2119 BC
登場: 『アガデの呪い』
ウル・ナンム
人物: ウル第3王朝/ウル発展の礎
事績: ラガシュのナンマハニを倒す/ウル・ナンム法典の制定/冥界行
所持: ニグキアゲレシュキガラ/フシャナ/アーナムルサガー
年代: 統治が2115 BC-2095 BC
登場: 『ウルナンムの死』
アダド・ニラリ2世
人物: アッシリアの王/新アッシリア時代の開幕
事績: アラム人やバビロニアを退ける
所持: ムルテアートニシェ
年代: 統治が911 BC-891 BC
センナケリブ
人物: 新アッシリアの王/バビロニアの統治に苦心/黄金期
事績: エルサレム包囲/ハルールの戦い(紀元前691年)/バビロニア制圧
所持: パーリナプシャーティ/ムルムッル/シマトシルティ
年代: 統治が705 BC-681 BC
エサルハドン
人物: 新アッシリアの王/センナケリブの息子/黄金期
事績: 一時アナトリアに逃れる/エジプト遠征
所持: シビッルエッズ
年代: 統治が681 BC-669 BC
アッシュールバニパル
人物: 新アッシリアの王/エサルハドンの息子/衰退を招く
事績: 兄であるバビロニア王との戦い/エラム遠征/ニネヴェ図書館の建設
所持: イシュタルノユミ
年代: 統治が668 BC-627 BC
ナブホドノソル(Навуходоносор)
人物: バビロニア王/ヴァシーリー(Василий)の父
事績: 魔法の剣の力で領土を拡大/剣を封じる
所持: アスピドズメイ
モデル: バビロニア王ネブカドネザル2世(d. 562 BC)
登場: 『Сказание о Вавилонском царстве』 - ロシアの民話 ビザンツの伝説が下敷き
ペルシア
アフラ・マズダー
人物: ゾロアスターの至高神/善悪を裁く
所持: アータル/クワルナフ
アフリマン/アンラ・マンユ
人物: ゾロアスターの悪神
所持: アーズ
メフル/ミスラ
人物: ゾロアスターの司法神/太陽や戦闘
所持: ゴルゼメフル/ワズラ/クワルナフ
ソリマン・ジャレド(Soliman Jared)
人物: ソリマン(72柱の魔神)の長/アダムの創造以前/ペリやジンを支配
所持: モフルソリマニ
ソリマン・チャギ(Soliman Tchaghi)
人物: ソリマン(72柱の魔神)の長/アダムの創造以前/ペリやジンを支配
所持: ティグアーテシュ/ゲーベー
登場: 『Caiumarath Nameh』 - カユーマルスの叙事詩か 『東方全書』における引用
ソリマン・ジャン・ベン・ジャン(Soliman Gian-ben-Gian)/ジン・ベン・ジン
人物: ソリマン(72柱の魔神)の最後の長/アダムの創造以前/ペリやジンを支配
事績: ピラミッドを建てたという伝説/エブリス(サタン)に取って代わられる/サランディブ(スリランカ)で死んだとされる
所持: ティグアーテシュ/シペル/ゲーベー
登場: 『Caiumarath Nameh』 - カユーマルスの叙事詩か 『東方全書』における引用
ヒビル・ジワ(Hibil Ziwa)
人物: マンダ教における最初の存在/Manda dHayye(Manda d Hiia)の息子?
事績: 闇の世界から印章を持ち帰る/3番目の存在アバトゥル(Abatur)を導く
所持: スカンドラ
年代: マンダ教の成立はキリスト教成立前~3世紀頃
カユーマルス
人物: 初代イーラーン王/フーシャングの祖父
事績: サランディブ(スリランカ)で魔神の武具を見つける/アフリマンとの戦い
所持: シペル
登場: 『シャー・ナーメ』/『Caiumarath Nameh』 - カユーマルスの叙事詩か
タフムーラス
人物: イーラーン王/フーシャングの息子/シームルグやアフリマンを使役
事績: 魔神アルズシェンク(Arzshenk)との戦い/悪魔の反乱を鎮圧
所持: タフムーラスノツチ/シペル
登場: 『シャー・ナーメ』/『タフムーラス・ナーメ』 - タフムーラスの叙事詩か
イマ/ジャムシード
人物: イーラーン王/ウィーワフントの息子(イマ)/タフムーラスの息子(ジャムシード)
事績: 堕落しクワルナフに見放される/アジ・ダハーカ(ザッハーク)に追われる
所持: スフラー/アシュトラー/クワルナフ
登場: 『ウィーデーウ・ダート』/『シャー・ナーメ』
フェリドゥーン/フレードーン/スリタ/スラエータオナ
人物: イーラーン王/タフムーラスの血を引く
事績: アジ・ダハーカ(ザッハーク)退治/曾孫マヌーチェフルに国を譲る
所持: スラエータオナノケン/グルザイガウサール(ゴルゼフェレードゥン)/ワズラ/ハフトハシュマ/デラフシェカービアーニ/クワルナフ
登場: 『シャー・ナーメ』
カーヴェ(Kaveh)/Kāve ye Āhangar
人物: 鍛冶屋
事績: ザッハークに抵抗/フェリドゥーンの武器や旗印(民族的シンボル)を制作
所持: デラフシェカービアーニ
登場: 『シャー・ナーメ』
クルサースパ/ガルシャースプ
人物: 竜殺しの英雄/スリタの息子(クルサースパ)/ザヴの息子(ガルシャースプ)/王に数えられることも
事績: 最終的にアジ・ダハーカを滅ぼす
所持: ガエースス/ゴルゼヤクザフム/ワズラ
登場: 『シャー・ナーメ』
サーム
人物: フェリドゥーン王らに仕える/父ナリーマーンはガルシャースプの養子
事績: 竜殺し/白髪の息子ザールを捨てる
所持: グルザイガウサール(ゴルゼヤクザフム)
登場: 『シャー・ナーメ』
ザール
人物: サームの息子/妻はザッハークの曾孫/マヌーチェフル王らに仕える
事績: シームルグに育てられる/ロスタムを援ける
所持: グルザイガウサール(ゴルゼヤクザフム)
登場: 『シャー・ナーメ』
ロスタム/ルスタム
人物: ザールの息子/カーウース王らに仕える
事績: 七道程/ソフラーブとの戦い/トゥーラーンとの戦い/イスファンディヤールとの戦い
所持: ティゲヘンディ/ナハン/グルザイガウサール(ゴルゼヤクザフム)/バブレバヤーン/ロスタムノカブト
登場: 『シャー・ナーメ』
アーラシェ・カマーンギール/アーラシュ
人物: イーラーンの射手/マヌーチェフル時代
事績: イーラーンとトゥーラーンの国境を定める
所持: アーラシュノユミ
登場: 『Āraš-e kamāngīr』/『アヴェスター』
トゥース
人物: ナウザル王の息子/カイ・ホスロー王の代まで活躍
事績: ホスローに対抗しファリーブルズを擁立/ホスローに従い雪中に消える
所持: (デラフシェカービアーニ)
登場: 『シャー・ナーメ』
ソホラーブ/ソフラーブ
人物: ロスタムの息子/トゥーラーンの戦士
事績: ロスタムとの戦い
所持: ティゲヘンディ
登場: 『シャー・ナーメ』
ゴルダーファリード/グルダーファリード(Gordafarid)
人物: イーラーンの戦士ガズダハムの娘/グスタハムの女兄弟/カイ・ホスロー王時代
事績: ソホラーブとの戦い
所持: グルダーファリードノケン
登場: 『シャー・ナーメ』
バハラーム5世/Bahram Gor
人物: サーサーン朝/イラン史において有名な王の一人/ヤズデギルド1世の息子
事績: 若い頃に国を追われラフム朝に逃げ込む/ビザンツやエフタルとの戦い
所持: スライマーニーダンダー
年代: d. 438
登場: インドの民話 バハラーム王と魔神の話
ガンダク・デオ(Gandak Deo)
人物: 魔神
事績: バハラーム5世に魔法の棒を与える
所持: スライマーニーダンダー
登場: インドの民話 バハラーム王と魔神の話
ファルハード
人物: ホスロー2世の恋敵
事績: 王により難業を課せられる
所持: ファルハードノオノ
年代: サーサーン朝ホスロー2世時代(-628)
登場: 『ホスローとシーリーン』
ガサン(Гасан)
人物: イスファハンの王子/フランク王の娘ペリ(Пери)を娶る/無敵の剣を所有
事績: ペリとの40昼夜に渡る戦い/ペリの婿に/バーバ・ヤガーに謀られる/神?の助けで眠りから覚める
所持: ガサンノケン
登場: 『Ржавый меч』 - アゼルバイジャンの民話
アッバース1世
人物: サファヴィー朝/最盛期を迎える/西欧との関係を重視
事績: オスマン帝国から領地を奪還
所持: カラフラサニ
年代: d. 1629
オベト・ハン(Obet Han)
人物: バビロン(バグダード?)を守る将軍の一人/他の資料では見当たらない人物(別の綴りで知られる可能性も)/バグダードの守将Bektash Khanとは別人か?
事績: オスマン軍のバビロン(バグダード?)包囲/オスマン軍を手引き
所持: ハンギアウ
年代: おそらくムラト4世によるバグダード攻略(1638)
ナーディル・シャー
人物: アフシャール朝の初代/イランの梟雄
事績: サファヴィー朝を滅ぼす/オスマン帝国との戦い/ムガル帝国を蹂躙
所持: カラフラサニ/シカールガー/コイヌール/ダリアーイヌール/ヌールウルアイン
年代: d. 1747
アーガー・モハンマド・シャー
人物: ガージャール朝
事績: ザンド朝やアフシャール朝を滅ぼす/ロシア帝国と敵対
所持: カラフラサニ/クッラケイアニ
年代: d. 1797
ファトフ・アリー・シャー
人物: ガージャール朝/アーガー・モハンマドの甥
事績: ロシア・ペルシア戦争
所持: ダリアーイヌール/ヌールウルアイン
年代: d. 1834
ハジ・ミルザ・アガシ
人物: ガージャール朝の大臣/モハンマド・シャーに仕える
事績: 近代化を推進
所持: カラフラサニ
年代: d. 1848
ナーセロッディーン・シャー
人物: ガージャール朝/モハンマド・シャーの息子
事績: バーブ教徒を弾圧/イギリスの排除に失敗
所持: カラフラサニ/ダリアーイヌール/ヌールウルアイン
年代: d. 1896
グダイ・ビン・ハッザール(Gdai' bin Hadhdhal)
人物: イラクのDahamsha 'Amarat族の長?
事績: 剣の持ち主ということ以外不明
所持: アッザム
年代: 18世紀~20世紀?