words の中で取り上げたインドネシア、マレーシアなど東南アジアの海洋国家関連人物を補足的に紹介していきます。
なお、ニューギニア島のインドネシア領については別記となります。
一族に同名の人物がずらっといたり、一人に対する異称がやたら多かったりします。
取り違えがあるかもしれませんのでご注意ください。
以下、読みについてです(特にジャワ島において)。
・ e ⇒ ウ
・ 語末の a(+その前の a) ⇒ オ
・ 語末の k や t ⇒ 表記無し
・ h ⇒ 表記無し
・ ただし慣用的な表記が確認される場合にはそちらを優先しています。
ちなみにクリスに対する名付けが大変多く、いかに特別な道具であるかが良く分かります。
古くはシュリーヴィジャヤなどの王朝が栄える
マレーシアとの結びつきが強い
ジャワのマジャパイトの影響、イスラム教の伝播、欧州列強の進出
サン・サプルバ(Sang Sapurba) / ニラ・パラワン(Nila Pahlawan)
人物:
ミナンカバウを支配。南マレー~インドネシア諸国の祖
イスカンダル王の子孫スラン(Suran)王の長男。『ハン・トゥアの物語』では神々の子供として登場
事績:
スグンタンの聖なる丘に現れる。ミナンカバウへ進出
所持:
刀剣:チョラサマンダキニ
法具:チャプクンパ
年代:
息子サン・ニラ・ウタマのシンガプラ建国が 1299 年
登場:
『マレー年代記』 - マレーシアの史書
『ハン・トゥアの物語』 - マレーシアの叙事詩
クリシュナ・プンディタ(Kerishna Pendita) / チャルナ・パンディタ(Carna Pandita)
人物:
イスカンダル王の子孫スラン(Suran)王の次男
事績:
スグンタンの丘で素性を明かす
所持:
槍戟:ルンブアラ
登場:
『マレー年代記』
スリ・ニラ・ウタマ(Sri Nila Utama)
人物:
イスカンダル王の子孫スラン(Suran)王の三男。サン・サプルバと混同されることも
事績:
スグンタンの丘で素性を明かす
所持:
刀剣:バドラムバラワ
登場:
『マレー年代記』
プルマスク・マンバン(ペルマスク・マンバン / Permasku Mambang)
人物:
サン・サプルバの戦士
事績:
ミナンカバウで悪魔(蛇)サクティムノを倒す
所持:
刀剣:チョラサマンダキニ
登場:
『マレー年代記』
グヌ・ラジュ(Gune Raje)
人物:
Indikat Ilir(Endikat Ilir)村の創始者
父の名は Kerie Sindang Matahari、Remanjang Sakti、Muhke Arahan と様々。マジャパイト王(ratu)の婿
事績:
王子に弟を殺されマジャパイトに乗り込む。空中都市 Sunda Kelam 攻略(マジャパイト王の難題)。二人の姫を娶る
所持:
刀剣:サンタントゥクク / ブタスパマ
兵器:グルクマラウ
登場:
Gumay 族の伝承?
クリウ・ティンガル(Kerie Tingal)
人物:
マンディアンギン村の創始者
グヌ・ラジュ(Gune Raje)の息子
事績:
侮辱されたとして Rebakau の人々を虐殺
所持:
刀剣:サンタントゥクク
登場:
Gumay 族の伝承?
オラン・カヤ・ヒタム(Orang Kaya Hitam) / Orang Kayo Hitam
人物:
ジャンビ人の英雄
超自然的な力。マジャパイトから恐れられる
事績:
マジャパイトとの戦い。マジャパイトから朝貢の免除を勝ち取る
所持:
刀剣:シギンジュ
登場:
『マレー年代記』
アスナウィ(Asnawi)
人物:
Keban Agung(スマトラ南部)の術師(jurai tue)
時代などは不明だが古代の人?
事績:
槍の持ち主ということ以外は不明
所持:
槍戟:トゥンバウラス
イスカンダル・ムダ(Iskandar Muda)
人物:
アチェのスルタン
オスマンとの関係を重視
事績:
スマトラの北~中部を征服。マレー半島への進出
所持:
兵器:ラダスチュパ
乗物:チャクラドニャ
年代:
d. 1636
登場:
『Hikayat Meukota Alam』 - マレーシアの叙事詩
マルム・ダガン(Malem Dagang)
人物:
アチェの軍司令官。イスカンダル・ムダに仕える
イスラムの聖職者ジャ・パケ(Ja Pakeh)の孫
事績:
アチェとムラカ(ポルトガル領?)の戦争が勃発。イスカンダル・ムダから司令官に任じられる。ムラカのシ・ウジュ(Si Ujut)を倒す
所持:
乗物:チャクラドニャ
登場:
『Hikayat Malem Dagang』 - マレーシアの叙事詩
中国や西欧の貿易基地として栄える
他地域と同様にジャワのマジャパイトやイスラム教の影響を受ける
現在ではブルネイ、マレーシアと島を分割
キチャピ(Kichapi) / シランティン・クニン(Silanting Kuning)
人物:
サンガウとポンティアナックの間の村
スナン(Sunang)とリギ(Rigih)の息子。グミロ(Gumiloh)の夫
武装して生まれてくる。数々の薬品を所持
事績:
Gura 鳥を倒す。巨人や竜王との知恵比べ。グミロの親の仇ミニャワイ(Minyawai)との戦い
所持:
刀剣:ドンダオンジャマウランパン
登場:
ダヤク族の伝説
シャリフ・アブドゥルラフマン・アルカドリ(Syarif Abdurrahman Alkadrie)
人物:
ポンティアナックの初代スルタン。イエメンからの移住者
シーア派のイマーム、アリー・アッ=リダーの子孫
事績:
ムンパワやバンジャルの王家に婿入りするが馴染めず出奔。バトゥラヤン島で幽霊と戦う。ポンティアナックを開く
所持:
兵器:シティンブル
年代:
d. 1808
ルンタプ(Rentap) / リバウ(Libau)
人物:
サラワクにおける反乱指導者
不屈の男
事績:
サラワク藩王ジェームズ・ブルック、チャールズ・ブルックとの戦い
所持:
兵器:ブジャンティンパンブラン
年代:
d. 1870
中心が西部 → 中部(シャイレーンドラ朝など)→東部(マジャパイトなど)と移っていく
イスラム王朝の隆盛、オランダ東インド会社の進出
影絵劇や人形劇が盛んで、『マハーバーラタ』や『ラーマーヤナ』などの演目が人気
刀工(作品)への格付けがなされる(“kyai” や “kanjeng kyai” などの称号 / 業物や大業物の感覚?)
モヨ(マヤ / Maya) / サン・ヒャン・イスモヨ(サン・ヒャン・イスマヤ / Sang Hyang Ismaya) / カヌコプトロ(カネカプトラ / Kanekaputra) / スマル(Semar)
人物:
隠者。マニク(バトロ・グル / シヴァ)の兄弟。彼の宝石(女性)にグルが執着
スマルには孫悟空の大鬧天宮に似たエピソードあり
事績:
グルに向かって投げた宝石を蛇が呑み込む。スマルとしては天神に挑んだり英雄たちを助けたり
所持:
鈍器:パティジワ
装飾:ルトノドゥミラ
登場:
『Kitab Manik Maya』 - カルタスラ時代(17 世紀後半~)に書かれた神話
『Hikayat Sang Boma(Hikayat Sang Samba)』 - マレーシア版『マハーバーラタ』とも
『ババッド・タナハ・ジャーウィー』 - ジャワ島の史書
バンバン・スマントリ(Bambang Sumantri) / パティ・スウォンド(Patih Suwanda)
人物:
ブガワン・スワンダグニ(Begawan Suwandagni)の息子。父は Mahespati 王国の創始者ヘッリヤ(Herriya)王の甥。アルジュノ・サスロバウ(Arjuna Sasrabahu / カールタヴィーリャ)やロモバルゴウォ(Ramabargawa / パラシュラーマ)のはとこ
バトロ・ウィスヌ(Batara Wisnu / ヴィシュヌ)の化身。割と身勝手。醜い弟スカスロノ(Sukasrana)を人前に出したくない
事績:
任務を忘れ Magada 国の姫デウィ・チトラワティ(Dewi Citrawati)を自分のものにしようとする。アルジュノと戦い敗れる。命じられた庭の整備を弟に任せる。トラブルを起こした弟を殺してしまう。ドソムコ(Dasamuka / ラーヴァナ)に敗れる
所持:
弓矢:チョクロバスコロ
登場:
『Kisah Arjuna-sasrabahu』
ペトル(Petruk)
人物:
パンドウォ(パーンダヴァ)の道化師
スマルの次男
ラクシャーサのバンバン・ペチュル・パニュキラン(Bambang Pecruk Panyukilan)が原型とされる
事績:
デウィ・アンバラワティ(Dewi Ambarawati)を勝ち取る
所持:
法具:カリモソド
登場:
人形劇『Petruk Dadi Ratu』
ボンドウォソ(バンダワサ / Bandawasa)
人物:
プンギン(ジャワ島中部?)の王子
羅刹への勝利者ではあるがネガティブなニュアンスで語られることもある
事績:
羅刹の国ボコを征服。ボコのロロ・ジョングラン姫と結婚するため難題に挑戦。騙されたことに怒り姫を石に変える
所持:
鈍器:バンドゥン
登場:
『ロロ・ジョングラン』 - ジャワ中部の伝説(プランバナン寺院の縁起)
クロノ・スワンドノ(Klana Swandana)
人物:
Bantarangin(ポノロゴ地方)の王
クディリ王の姫に恋い焦がれる
事績:
姫を巡りロドヨのシンガバロン王と争う
所持:
変種:サマンディマン
登場:
『レオッグ・ポノロゴ』 - ジャワ東部の伝統舞踊
アイルランガ(Airlangga) / エルランガ(Erlangga)
人物:
クディリ王
大王の堤防を整備するなど内政に力。文学の奨励
事績:
ジャワ東部の統一。王国をジャンガラとパンジャル(クディリ)に二分する
所持:
刀剣:サンバントロスクスモ
年代:
11 世紀半ば
登場:
『ババッド・タナハ・ジャーウィー』
ムプ・バラダ(Mpu Bharada)
人物:
アイルランガ時代の高僧。『Nagarakretagama』によれば仏教徒
事績:
ランダ(魔女)のチャロン・アラン(チャロナラン)を倒す。バリ島の聖人への使者。ジャンガラとパンジャル(クディリ)の境界線を定める
所持:
刀剣:ウリンプティ
登場:
『Serat Calon Arang』 - ジャワ島の民話
『Nagarakretagama』 - ハヤム・ウルク王への頌徳文
パンジ(Panji) / パンジ・イヌ・クルタパティ(Panji Inu Kertapati) / パンジ・アスモロ・バングン(Panji Asmara Bangun)
人物:
ジュンガラ(ジャンガラ)の王子
クディリのチャンドロ・キロノ(Candra Kirana)姫の許嫁
事績:
チャンドロ姫を巡りクロノ(Kelana Tunjung Seta)と争う。平民の娘アングルニ(Angrèni)との悲恋エピソード(発狂の逸話)。偽チャンドロ(悪魔)のエピソード
所持:
乗物:インドロジョロ
モデル:
クディリ王カーメーシュワラ ◇ 12 世紀末
登場:
『パンジ物語』 - インドネシアの英雄譚(様々なバージョンが存在)
ケン・アンロク(ケン・アンロック / Ken Angrok) / ラージャサ(Rajasa)
人物:
シンガサリ王
シヴァ神の息子または化身という伝説。野心家
事績:
クリスの作者ムプ・ガンドリンに七代に渡り呪われる。クターラジャの乗っ取り。クディリとの戦い。シンガサリ建国
所持:
刀剣:クリスムプガンドリン
年代:
d. 1227
登場:
『ババッド・タナハ・ジャーウィー』
ジャモジョヨ(Jamojoyo)
人物:
ジャワ島の王。ヒンドゥー教徒
事績:
ラクシャサとの戦い。最初のイスラム教徒パソパティの予言
所持:
刀剣:パソパティ
登場:
魔法のクリスの伝説
ガジャ・マダ(Gajah Mada)
人物:
マジャパイトの宰相
最盛期の立役者。ブバットの強引なやり口で地位と名誉を失う
事績:
パラパの誓い。バリ島征服(1342 年)。ブバットの戦い(1357 年)。バリ島のゲルゲル王家の立ち上げに尽力したという伝説(サンプランガン王家と混同)
所持:
刀剣:キロバル
年代:
d. 1364 頃
登場:
『ババッド・タナハ・ジャーウィー』
『Nagarakretagama』
『Babad Usana Jawa』 - バリ島の史書(バリのゲルゲル王家の成り立ち)
アルヨ・ダマル(アルヤ・ダマル / Arya Damar) / ジョコ・ディラ(Jaka Dilah) / Swan Liong
人物:
ガジャ・マダの武将。後にスマトラのパレンバンを支配
兄弟たちはバリの貴族に。ジャンガラ王国の末裔
アンカウィジャヤ(ブラウィジャヤ 5 世)の息子という伝説。似た境遇のパガルユン(マラヤプラ)のアディティヤワルマンと同一視される。ドゥマクの祖ラデン・パターの養父という伝説
事績:
ガジャ・マダに従いバリ征服。シュリーヴィジャヤの都パレンバンの支配者に。バリ島のゲルゲル王家の立ち上げに尽力したという伝説(サンプランガン王家と混同)
年代:
14 世紀頃(なのでラデン・パターやブラウィジャヤ 5 世などとは時代が違う)
登場:
『Babad Arya Tabanan』 - タバナンの王統記
『三宝壟華人編年史』 - 三保洞廟の資料
『ババッド・タナハ・ジャーウィー』
『Babad Usana Jawa』
ハヤム・ウルク(Hayam Wuruk)
人物:
マジャパイト王
女王または摂政トリブワナーの息子
最盛期を迎える
事績:
シュリーヴィジャヤ王国を滅亡させる(1377 年)
所持:
刀剣:シバンガワンチャング
年代:
d. 1389
登場:
『ババッド・タナハ・ジャーウィー』
『Nagarakretagama』
ダマルウラン(Damar-Wulan) / ムルタウィジャヤ(Mertawijaya)
人物:
後のマジャパイト王
マジャパイトの大臣ウドロの息子
ムルタウィジャヤはアンカウィジャヤ(ブラウィジャヤ 5 世)の父と同名(『スラット・カンダ』)。ガジャ・マダの将アルヨ・ダマルがモデルだとする説も
事績:
メナ・ジンゴとの戦い。王に即位
所持:
刀剣:ソコヨノ
登場:
『ダマルウラン物語』 - ジャワ東部の民話(パルグルグ戦争(1404-1406)が題材)
メナ・ジンゴ(Menak Jinggo)
人物:
ブランバンガンの領主(adipati)
事績:
マジャパイトへの反乱。ダマルウランに倒される
所持:
鈍器:ウシクニン
登場:
『ダマルウラン物語』
シェク・スバキル(Syekh Subakir) / シャイク・スバキル(Syaikh Subakir) / Muhammad Al-Baqir
人物:
イスラムの聖者。オスマン帝国。出身はペルシア?
ジャワイスラム九聖人の一人スナン・グレシック(マウラナ・マリク・イブラヒム)の甥
事績:
ジャワ島がサブドパロン(Sabdapalon)によって呪われる。ジャワ島の呪いを解くためメフメト 1 世によって派遣される。Gunung Tidar の精霊たちを従えサブドパロンとも協定を結ぶ
所持:
槍戟:キャイスパンジャン
年代:
メフメト 1 世の治世は 1413-1421。スナン・グレシックの死亡は 1419 年。ただしサブドパロンはマジャパイトのブラウィジャヤ 5 世時代(1466-1478)の人物
タミン・サリ(Taming Sari)
人物:
マジャパイトの戦士
事績:
ハン・トゥアとの戦い
所持:
刀剣:タミンサリ
年代:
マラッカのマンスール・シャーの治世は 1459–1477
登場:
『ハン・トゥアの物語』 - マレーシアの叙事詩
ブラウィジャヤ 5 世(Brawijaya V) / ブレ・クルタブミ(Bhre Kertabhumi) / ラデン・アリ(Raden Alit) / アンカウィジャヤ(Angkawijaya)
人物:
マジャパイト王
ラジャサワルダナ(ブラウィジャヤ 2 世)の息子。息子ラデン・パターがドゥマク王国の祖(ポルトガルの資料ではパターの父は中国人とされる)
様々な伝承が混じっていて実像がはっきりしない。イスラム教に改宗したためヒンドゥー教・仏教の師サブドパロン(Sabdapalon)によって呪われたという伝説も
事績:
イスラムに寛容な政策。ドゥマクの宗主権を認める
所持:
刀剣:キャイスンクラ / キャイノゴソスロ / ロジョヌゴロ
年代:
d. 1478
登場:
『ババッド・タナハ・ジャーウィー』
『パララトン』 - シンガサリ・マジャパイトの歴史
ジョコ・タルブ(ジャカ・タルブ / Jaka Tarub) / キ・アグン・タルブ(Ki Ageng Tarub)
人物:
Tarub 村の青年。マタラム王家の先祖
父?はジャワイスラム九聖人の一人スナン・グレシック(Seh Maulana Maribi)。ボンダン・クジャワン(Bondan Kejawan / ブラウィジャヤ 5 世の息子)の義父
事績:
スナン・グレシックの一瞥で宿る。天女ナワンウラン(Nawang-wulan)と結婚(異類婚姻譚)。ブラウィジャヤ 5 世との親交
所持:
刀剣:キャイマウソヌラル / ブロジョスンク
防具:オントクスモ
年代:
ブラウィジャヤ 5 世と同時代
登場:
『ババッド・タナハ・ジャーウィー』
スナン・ギリ(Sunan Giri) / ムアンマド・アイヌル・ヤキン(Muhammad Ainul Yakin)
人物:
ジャワイスラム九聖人の一人
聖人スナン・ボナンの友人
事績:
ドゥマクのラデン・パターの下で布教活動
所持:
刀剣:キャイコロムンユン
年代:
d. 1506(スンダ語版 Wikipedia)
登場:
『ババッド・タナハ・ジャーウィー』
スナン・ボナン(Sunan Bonang)
人物:
ジャワイスラム九聖人の一人
聖人スナン・アンペルの息子。聖人スナン・ドゥラジャットの兄弟
事績:
歌を用いた布教活動
所持:
刀剣:(キャイコロムンユン)
年代:
d. 1525
登場:
『ババッド・タナハ・ジャーウィー』
スナン・カリジョゴ(スナン・カリジャガ / Sunan Kalijaga)
人物:
ジャワイスラム九聖人の一人
トゥバンの支配者の息子。聖人スナン・ボナンの弟子
事績:
チルボンやドゥマクでの布教活動
所持:
刀剣:キャイチャルブ
年代:
16 世紀後半まで
登場:
『ババッド・タナハ・ジャーウィー』
スナン・クドゥス(Sunan Kudus)
人物:
ジャワイスラム九聖人の一人
聖人スナン・カリジョゴの弟子。プラワタやハディウィジョヨの師
嫉妬深い?
事績:
聖人スナン・シティジュナルを殺す。スナン・カリジョゴに師事したプラワタやハディウィジョヨを殺そうとする
所持:
刀剣:キャイスタンコブル / クントノゴ
年代:
d. 1550
登場:
『ババッド・タナハ・ジャーウィー』
プラワタ(プラウォト / プロウォト / Prawata) / ラデン・ムクミン(Raden Mukmin)
人物:
ドゥマク王
カリニャマットの兄弟。プナンサンとは従兄弟同士。スナン・クドゥスとスナン・カリジョゴの弟子
事績:
聖人スナン・クドゥスからクリスを盗む。おじラデン・キキン(プナンサンの父)を殺す。スナン・クドゥスとプナンサンに暗殺される
所持:
刀剣:キャイスタンコブル / キャイブトック
年代:
1549 年まで統治
登場:
『ババッド・タナハ・ジャーウィー』
アルヨ・プナンサン(アルヤ・プナンサン / Arya Penangsang) / アルヨ・パナンサン(アルヤ・パナンサン / Arya Panangsang)
人物:
ジパン王。プラワタの次のドゥマク王
プラワタとは従兄弟同士。スナン・クドゥスの愛弟子
何とも言えない最期
事績:
父の仇プラワタを討つ。パジャンのスタウィジャヤとの一騎打ちに勝利(劣勢だったという話も)。クリスを鞘から抜いたつもりが実は剥き出しだった為、自らを切り裂いてしまう
所持:
刀剣:キャイスタンコブル
槍戟:キャイダンダンムンス
年代:
d. 1554
登場:
『ババッド・タナハ・ジャーウィー』
ラトノ・クンチョノ(Ratna Kencana) / ラトゥ・カリニャマット(Ratu Kalinyamat)
人物:
カリニャマットとジュパラの戦士女王
プラワタの姉妹
事績:
兄弟プラワタと夫をプナンサンに殺される。仇が討たれるまで全裸で修行すると誓う。ポルトガル領マラッカを攻撃
所持:
装飾:ウルック / ムンジャンガンバン
年代:
d. 1579
登場:
『ババッド・タナハ・ジャーウィー』
スナン・グヌンジャティ(Sunan Gunungjati) / Syarif Hidayatullah
人物:
ジャワイスラム九聖人の一人。チルボンの支配者。後のバンテン王国の祖。エジプトの生まれ?
事績:
ポルトガルを破る。カラワンの侵攻を防ぐ(仮面劇)
所持:
刀剣:クントノゴ
年代:
d. 1568-1580
登場:
『ババッド・タナハ・ジャーウィー』
チルボンの仮面劇
ウラン(Welang) / ワラン(Walang)
人物:
カラワンの王子(Pangeran)
事績:
チルボンのスナン・グヌンジャティとの戦い。魔法の剣を失い降伏
所持:
刀剣:チュルクスウ
モデル:
チルボンの祖ワランスンサン(Pangeran Walangsungsang)?
登場:
チルボンの仮面劇
ハディウィジョヨ(Hadiwijaya) / ジョコ・ティンキル(Jaka Tingkir) / Mas Karèbèt
人物:
パジャンのスルタン
スタウィジャヤの養父。スナン・クドゥスとスナン・カリジョゴの弟子
マタラム三銃士(Tiga Tokoh dari Sela)の主君
事績:
ジパンのアルヨ・プナンサンを破る。スタウィジャヤの反乱にあう
所持:
刀剣:キャイチャルブ
年代:
d. 1582
登場:
『ババッド・タナハ・ジャーウィー』
ゲデ・パマナハン(Kyai Gede Pamanahan) / Ki Ageng Pamanahan
人物:
パジャンの臣下。マタラムの祖。マタラム三銃士(Tiga Tokoh dari Sela)の一人
スタウィジャヤの父
事績:
マタラムを拓く。ジパンとの戦い。カリニャマットの夫らの仇を討ち宝石を贈られる
所持:
装飾:ウルック / ムンジャンガンバン
年代:
d. 1584
登場:
『ババッド・タナハ・ジャーウィー』
キ・アグン・マンギル 1 世(Ki Ageng Mangir I)
人物:
マンギル地方の支配者
マジャパイト王ブラウィジャヤ 5 世の子孫(孫?)とされる
事績:
竜の舌を切る
所持:
槍戟:キャイバルクピン
キ・アグン・マンギル 3 世ウォノボヨ(Ki Ageng Mangir III Wanabaya)
人物:
マンギル地方の支配者
マンギル 2 世の後妻の子。スタウィジャヤの娘を娶る
事績:
マタラムとの戦い。妻のスパイ行為により敗れる
所持:
槍戟:キャイバルクピン / キャイバルクリンティン
スタウィジャヤ(ストウィジョヨ / Sutawijaya) / パヌンバハン・スノパティ(パヌンバハン・セノパティ / Panembahan Senopati) / Raden Ngabehi
人物:
初代マタラム王。もとはパジャンの臣下(スルタンの養子)
パマナハンの息子
南海の女神の加護
事績:
ジパン王アルヨ・プナンサンとの一騎打ち。パジャンから独立。マンギル攻め。マディウン攻め(1590 年)
所持:
刀剣:キャイグマラン
槍戟:キャイプルルド
防具:アントクスモ
年代:
d. 1601
登場:
『ババッド・タナハ・ジャーウィー』
スルタン・アグン(Sultan Agung)
人物:
マタラム王
スタウィジャヤの孫
最盛期を迎える
事績:
スラバヤを下しジャワ島の大部分を支配
所持:
槍戟:キャイバルクリンティン
兵器:キャイストモ / ニャイストモ / パンチョウロ
年代:
d. 1645
登場:
『ババッド・タナハ・ジャーウィー』
タワン・アルン 2 世ダヌルジョ(Tawang Alun II Danureja)
人物:
ブランバンガン王
事績:
首都を Macanputih に移す。領土をバリ島にまで拡げる
所持:
刀剣:キビンタンククス
年代:
統治が 1665-1691
登場:
『Babad Mengwi』
サウンガリン(Sawunggaling) / ジョコ・ベレク(Jaka Berek)
人物:
スラバヤの公爵(adipati)
公爵ジャユンロノ(Jayeng-lana)の庶子。闘鶏サウンガリンの飼い主
抗オランダの英雄。植民地主義者から最も嫌われたスラバヤ公
事績:
父探し。闘鶏で領主に召し抱えられる。オランダのカピタン Hogendorp(ホーヘンドルプ?)を殺す。オランダ軍に殺される
所持:
槍戟:キャイブリリンラナン
年代:
17 世紀~ 18 世紀(マタラムのパクブウォノ王の時代)
ハメンクブウォノ 1 世(Hamengkubuwono I) / マンクブミ(Mangkubumi)
人物:
ジョグジャカルタのスルタン
スラカルタのパクブウォノ 2 世の兄弟。マンクヌゴロ 1 世とは組んだり争ったり
マタラム分裂の引き金
事績:
マタラム(スラカルタ)から分離。パクブウォノ 4 世を破る
所持:
刀剣:カンジュンキャイコプ / カンジュンキャイブンティ
変種:キャイパム
年代:
d. 1792
マンクヌゴロ 1 世(マンクヌガラ / Mangkunegara I) / マス・サイド(Mas Said)
人物:
マンクヌガランの初代
パクブウォノ 2 世やハメンクブウォノ 1 世の甥。ハメンクブウォノ 1 世とは組んだり争ったり
マタラム分裂の引き金
事績:
マタラム(スラカルタ)から分離。パクブウォノ 4 世を破る
所持:
刀剣:キャイコリウーラン / キャイジョロドロ
槍戟:キャイトト
年代:
d. 1796
ハメンクブウォノ 2 世(Hamengkubuwono II)
人物:
ジョグジャカルタのスルタン
ハメンクブウォノ 1 世の息子
事績:
三度に渡り王位に就く
所持:
刀剣:カンジュンキャイコプ
年代:
d. 1828
パクアラム 1 世(Paku Alam I) / Natakusuma
人物:
パクアラマンの初代
ハメンクブウォノ 1 世の息子
イギリスの庇護を受ける
事績:
イギリスを支援。ジョグジャカルタから分離
所持:
刀剣:カンジュンキャイブンティ
年代:
d. 1829
パクブウォノ 6 世(Pakubuwono VI)
人物:
マタラム(スラカルタ)のススフナン
表向きはオランダに従い裏ではディポヌゴロを支援
事績:
ディポヌゴロらに武器などを託す。オランダにより追放される
所持:
刀剣:キャイサンダンラウェ / キャイジャヌル / ムリオディプロ
槍戟:キャイトゥンドゥンムンス
年代:
d. 1849
チョクロヌゴロ1世(Cokronegoro I) / Ngabehi Resodiwiryo
人物:
プルウォレジョの摂政
オランダに協力。ディポヌゴロ王子のライバル
事績:
クスモディロゴ(パクブウォノ4世の孫)を補佐
所持:
キャイクル
ディポヌゴロ(Diponegoro)
人物:
ジョグジャカルタの王子
ハメンクブウォノ 3 世の息子
抗オランダの英雄
事績:
オランダ(東インド会社)に抵抗。ジャワ戦争(1825-1830 年)を主導
所持:
刀剣:キャイウィソボントゥル / キャイサンダンラウェ
槍戟:カンジュンキャイロンダン
弓矢:サルトノ?
年代:
d. 1855
ラデン・アジュン・スミラ(Raden Ajeng Sumirah) / Raden Ayu Sumirah
人物:
ジョグジャカルタの女傑
ディポヌゴロの従姉妹。キャイ・イマム・ロジ(Kiai Imam Rozi / Singo Manjat)の妻
事績:
ディポヌゴロとスラカルタ王宮の仲立ち
所持:
刀剣:キャイジャヌル / ムリオディプオ
槍戟:キャイトゥンドゥンムンス
弓矢:キャイシルウィンド
プリンゴクスモ(Pringgokusumo)
人物:
モジョクト(Modjokuto)の役人の一人
事績:
槍と共にトゥルングンガンに移動(1895 年)
所持:
槍戟:キャイウパス
ジャワのマジャパイトの支配の下、バリ王国が誕生(初めはサンプランガンを都としたがその後ゲルゲルに移動)
ゲルゲルの衰退後、クルンクン(ゲルゲル直系)、ブレレン、カランガスム、ムンウィ、バドゥン、タバナン、ギアニャール、バンリなどの勢力が乱立
他地域に比べイスラム教や西洋諸国の影響が少ない
マジャパイトによる征服について、ジャワ島の記録とは異なる点が多い(ジャワ島側のは整合性がとれてない印象)
イダ・ダルム・クンバル(Ida Dalem Kembar)
人物:
イダ・プトゥシン・マウタマ(lda Putusing Mautama)により創造された双子。元は二つに割れた黒い岩
事績:
ウルワトゥ寺院の縁起
所持:
杖棒:ワオスビリンアグン
年代:
ウルワトゥ寺院は 11 世紀に建立
スリ・クレスナ・クパキサン(Sri Kresna Kepakisan) / カパキサン(Kapakisan)
人物:
初代バリ(サンプランガン)王。マジャパイトの人
ジャワの高僧ムプ・バラダの血を引く。父ソモ・クパキサンはガジャ・マダの師
グスティ・ングラ・パチュンを追い出して後悔する一幕も
事績:
マジャパイトから派遣。カンチャの讒言でパチュンをヌサ・プニダに放逐
所持:
刀剣:キロバル / シジャンクンマンギロ / シバンガワンチャング
槍戟:シオランググ
年代:
14 世紀半ば
登場:
『Babad Dalem』 - バリの王統記
『Babad Arya Sentong』 - バリの史書(アルヨ・スントンの一族について)
『Babad Manik Angkeran』 - バリの史書(クレスナ・クパキサンの従兄弟 Ida Bang Manik Angkeran について)
アルヨ・スントン(アルヤ・スントン / Arya Sentong) / グスティ・ングラ・パチュン(I Gusti Ngurah Pacung)
人物:
プルアン(Perean)の領主。マジャパイトの人。クレスナ・クパキサンに仕える
ジャンガラ王国の末裔。ガジャ・マダの将軍アルヨ・ダマルの兄弟。妻がングラ・ジュランティックの娘
事績:
ガジャ・マダに従いバリ征服。パチュンを任される。ササクとヌサ・プニダを征服。カンチャの讒言によりヌサ・プニダに追われる。王の召還命令を無視。ングラ・ジュランティックと互いを知らずに戦う(無傷)。パチュンからプルアンへ
所持:
刀剣:スカルサンダ
槍戟:ウランウランググ(バタラカラの武器)?
登場:
『Babad Arya Sentong』
グスティ・ングラ・カンチャ(I Gusti Ngurah Kanca)
人物:
クレスナ・クパキサンに仕える
事績:
ササクとヌサ・プニダを征服。ジュランティックの娘に拒絶される。パチュンやジュランティックを陥れる
所持:
槍戟:バルジャルジュ
登場:
『Babad Arya Sentong』
グスティ・ングラ・ジュランティック(I Gusti Ngurah Jelantik) / ジャランティック(Jalantik)
人物:
ブドウルの領主。クレスナ・クパキサンに仕える
クディリのアイルランガ王の血を引く。娘がングラ・パチュンの妻
おそらく 1 世パニングンガン(I Gusti Jelantik Paninggungan)のことだと思われる。バリの大臣アルヨ・クパキサン(バリ王とは別人)の息子キ・グスティ・チャチャラン(Ki Gusti Cacaran)の息子。またはチャチャラン本人(『Babad Nyuhaya』)。『Babad Arya ~』の記述とは年齢の点で食い違いそう
事績:
ササクとヌサ・プニダを征服。ングラ・パチュンと互いを知らずに戦う
所持:
刀剣:シタンプカダン
登場:
『Babad Arya Sentong』
ダルム・サンプランガン(Dalem Samprangan) / ダルム・イレ(Dalem Ile)
人物:
バリ(サンプランガン)王
クレスナ・クパキサンの息子。ゲルゲル王家の祖ダルム・クトゥットの兄
暗愚な王とされる
事績:
ダルム・クトゥットに権力を奪われる。娘と関係を結ぶ(マイナーな伝説)
所持:
刀剣:キタンダランラン
年代:
14 世紀頃
登場:
『Babad Dalem』
ダン・ヒャン・ニラルタ(Dang Hyang Nirartha) / ダン・ヒャン・ドウィジュンドラ(Dang Hyang Dwijendra) / Dwijandra
人物:
ヒンドゥー教の聖人
ジャワの高僧ムプ・バラダの血を引く。クレスナ・クパキサンの従兄弟(『Babad Manik ~』)
ニラルタとクレスナの活動年代が結構開いているがどうなのか
事績:
バリ来訪(1489 年)。タナロット寺院設立に関わる
所持:
刀剣:キバルガジャ
年代:
d. 1550
登場:
『Babad Manik Angkeran』 - バリの史書(ニラルタの従兄弟 Ida Bang Manik Angkeran について)
ワトゥレンゴン(Waturenggong) / ダルム・バトゥレンゴン(Dalem Baturenggong)
人物:
バリ(ゲルゲル)王(dalem)
ダルム・クトゥットの息子。クパキサンの孫
最盛期を迎える
事績:
ジュランティックにヌサ・プニダ征伐を指示(これは息子ダルム・スガニンや孫ダルム・ディマデの時代という話も)
所持:
刀剣:キプンチョサハン
年代:
16 世紀半ば
登場:
『Babad Dalem』
グスティ・クトゥット・ブンドゥサ(Ki Gusti Ketut Bendesa) / シラルヤ・ノトル・ワンディラ(Sirarya Notor Wandira)
人物:
バドゥンの初代。タバナン王家
タバナンの二代目マガダ・ナタ王の息子。アルヨ・ダマルの兄弟アルヨ・クンチュンの孫
超自然的な力
事績:
兄弟であるグスティ・ングラ・ランワン王から命を狙われる。バドゥンへ
所持:
刀剣:イチュクル
年代:
17 世紀頃まで
登場:
『Babad Arya Tabanan』 - タバナンの王統記
『Babad Badung』 - バドゥンの王統記
グスティ・ングラ・ジュランティック 4 世ボゴル(I Gusti Ngurah Jelantik IV Bogol)
人物:
ゲルゲルのダルム・スガニン(サグニン)やダルム・ディマデなどに仕えた勇士
一説ではブレレンの祖グスティ・パンジ・サクティの養父
ヌサ征伐はワトゥレンゴン時代からディマデ時代まで諸説あり。ワトゥレンゴン時代であれば別人か(2 世か 3 世)?
事績:
ヌサ・プニダ島の暴君ダルム・ブンク(ダルム・ドゥクット)征伐。ダルム・スガニンの命でパンジ・サクティ母子を預かることに
所持:
刀剣:キプンチョサハン
登場:
『Babad Dalem』
『Babad Buleleng』 - バリの史書(ブレレンの成り立ち)
ダルム・ディマデ(Dalem Di Made)
人物:
バリ(ゲルゲル)王(dalem)
ゲルゲル王ダルム・スガニン(サグニン)の息子。ワトゥレンゴンの孫。デワ・アグン・ジャンベらの父
事績:
ジュランティックにヌサ・プニダ征伐を指示(これは父ダルム・スガニンや祖父ワトゥレンゴンの時代という話も)。大臣グスティ・アグン・ディマデによって国を追われる
所持:
刀剣:キカラダンガスッラ / シバンガワンチャング / ティティンギ
年代:
17 世紀半ば
登場:
『Babad Dalem』
デワ・アノム・プマユン(Ida I Dewa Anom Pemahyun) / ダルム・アノム・プマユン(Dalem Anom Pemahyun)
人物:
シドゥムンの初代。ゲルゲル王に数えられることも
ゲルゲル王ダルム・スガニン(サグニン)の息子。ダルム・ディマデの兄弟
事績:
大臣 I Gusti Ngurah Sidemen Dimade とシドゥムンを共同統治(1541 年)。一説には父の死後王となるがダルム・ディマデに奪われたとも
所持:
刀剣:キグラプ
登場:
『Babad Dalem』
デワ・アノム・プマユン・ディマデ(Ida I Dewa Anom Pemahyun Dimade)
人物:
シドゥムンの領主
デワ・アノム・プマユンの息子
事績:
大臣グスティ・アグン・ディマデの攻撃を撃退。ダルム・ディマデの息子たちを匿う。従兄弟デワ・アグン・ジャンベに加勢
所持:
刀剣:キキダンマノリ / キバンガワンチャング
登場:
『Babad Dalem』
デワ・マンギス・クニン(I Dewa Manggis Kuning)
人物:
ギアニャールの初代
ゲルゲル王ダルム・スガニン(サグニン)の庶子。ダルム・ディマデの兄弟
若い頃は魅力的な人物
事績:
父との対面。バドゥン宮廷からの脱出。ギアニャールへ。甥デワ・アグン・ジャンベに加勢。ブレレンの侵入を撃退
所持:
刀剣:キバルカマ
槍戟:キバルアリス
登場:
『Babad Manggis Gianyar』?
ゲデ・パセカン(I Gede Pasekan) / グスティ・アンルラ・パンジ・サクティ(パンジ・シャクティ / I Gusti Anglurah Panji Śakti)
人物:
ブレレンの初代
ゲルゲル王ダルム・スガニンの息子とされる
若い頃は魅力的な人物(可愛らしいイラスト)。超自然的な力。王となってからは野心家に
事績:
武器は父王または養父ジュランティック・ボゴルから。夢に導かれ海を目指す。甥デワ・アグン・ジャンベに加勢。ギアニャールに進出しデワ・マンギス・クニンに撃退される。タバナン攻めで神の呪いを受ける
所持:
刀剣:キバルスマン
槍戟:キタンジュントゥトゥル
年代:
d. 1697/1699
登場:
『Babad Buleleng』 - ブレレンの成り立ち
『Asal Usul Nama Buleleng dan Singaraja』 - バリ島の民話(ゲデ・パセカンの物語)
シラルヤ・ングラ・タバナン 3 世(Sirarya Ngurah Tabanan III) / グスティ・ングラ・タバナン(Ki Gusti Ngurah Tabanan)
人物:
タバナンの領主
マガダ・ナタ王の孫
事績:
バリ(ゲルゲル)王ダルム・ディマデからササク(ロンボク島)攻めを任される
所持:
刀剣:カラウォン
槍戟:キバルサクティ
年代:
17世紀頃まで
登場:
『Babad Arya Tabanan』 - タバナンの王統記
キャイ・トゥラバ(Kyai Telabah) / グスティ・トゥラバ(I Gusti Telabah) / シラルヤ・ングラ・トゥラバ(Sirarya Ngurah Telabah)
人物:
クタの長
事績:
ダルム・ディマデからササク(ロンボク島)攻めを任される。戦場を離脱しクビになる。バドゥンに吸収される
所持:
刀剣:キティンジャルスン
登場:
『Babad Arya Tabanan』
デワ・アグン・マユン(Dewa Agung Mayun) / アナ・アグン・ニアン・マユン(Anak Agung Niang Mayun)
人物:
バリ(ゲルゲル)王ダルム・ディマデの息子。デワ・アグン・ジャンベの兄弟
事績:
大臣グスティ・アグン・ディマデによって国を追われる。デワ・アグン・ジャンベに加勢
所持:
刀剣:キタンダランラン
登場:
『Babad Dalem』
デワ・アグン・ジャンベ(Dewa Agung Jambe)
人物:
クルンクンの初代
バリ(ゲルゲル)王ダルム・ディマデの息子
ジャワ島から来たマジャパイト王(ブラウィジャヤ王?)とする伝説も
事績:
大臣グスティ・アグン・ディマデによって国を追われる。グスティ・アグン・ディマデを破りクルンクンを建国。仇敵ムンウィの危機に息子デワ・アグン・アノムを送る
所持:
火器:キナランタカ
年代:
d. 1722
登場:
『Babad Dalem』
『Babad Usana Jawa』 - バリの史書(ゲルゲル王家の成り立ち)
デワ・アグン・アノム(Dewa Agung Anom)
人物:
スカワティやティンブルの領主
クルンクン王デワ・アグン・ジャンベの息子
事績:
ムンウィを悩ます魔人キ・バリアン・バトゥルを退治。スカワティの地を得る
所持:
刀剣:イスリクシ / イナランタカ
槍戟:スガラングラヤン
火器:キナランタカ
年代:
d. 1733
登場:
『Babad Dalem』
デワ・カレラン(I Dewa Kaleran)
人物:
カリアンゲットの祖
デワ・アグン・アノムの協力者
事績:
ムンウィ王との戦いに参加したらしい(グスティ・アグン・ディマデ攻めか?)
所持:
刀剣:スカルサンダ
グスティ・カレル・パチュカン(I Gusti Kaler Pacekan) / クルヤン・カレル・パチュカン(Kryan Kaler Pacekan)
人物:
ジンバランの領主
クレスナ・クパキサンの来孫
事績:
ムンウィへの進出。グスティ・アグン・ディマデとの戦い。Bukit Pegat で敗死
所持:
刀剣:キスカルガドゥン / キパンリプル
登場:
『Babad Mengwi』 - バリの史書(ムンウィの成り立ち)
グスティ・アグン・ディマデ(I Gusti Agung Dimade) / グスティ・アグン・マルティ(I Gusti Agung Maruti) / アンルラ・アグン(Anglurah Agung)
人物:
ゲルゲルの大臣。ムンウィの領主。バリ王に数えられることも
バリ島動乱の中心人物。クレスナ・クパキサンの来孫
事績:
ダルム・ディマデに対し謀反。カレルに追い詰められるがクリスを得て逆転。諸国連合に敗れる(1686 年)
所持:
刀剣:キスカルガドゥン / キパンリプル / キビンタンククス
年代:
d. 1686
登場:
『Babad Mengwi』
グスティ・アグン・アノム(I Gusti Agung Anom) / グスティ・アグン・マデ・アグン(I Gusti Agung Made Agung)
人物:
初代ムンウィ王。ブリンキットやカパルの領主
グスティ・アグン・ディマデの息子。ブレレンのパンジ・サクティの娘を娶る(または息子の嫁に迎える)
事績:
ブレレン攻略の足掛かりを作る
所持:
刀剣:キパンリプル / キバルプサワハン / キパンチャルタ
年代:
d. 1722
登場:
『Babad Mengwi』
グスティ・プトゥ・アグン(I Gusti Putu Agung) / グスティ・アグン・プトゥ(I Gusti Agung Putu)
人物:
クラマスの領主
ムンウィのグスティ・アグン・ディマデの息子
こちらを初代ムンウィ王とする話も(アグン・アノムとの混同か)
事績:
Badak 村を賭けてキ・パセ・ワンダとの決闘。魔人キ・バリアン・バトゥルを倒せずクルンクンに救援を求める
所持:
刀剣:キスカルガドゥン / キナガクラス / キパランソカ / キビンタンククス
登場:
『Babad Mengwi』
グスティ・アリ・ダウ(Ki Gusti Alit Dawuh) / スリ・マガダ・サクティ(シュリ・マガダ・シャクティ / Śri Magada Śakti)
人物:
タバナンの領主
シラルヤ・ングラ・タバナン 6 世の息子。ングラ・タバナン 3 世の曾孫
事績:
先代である大叔父キ・グスティ・ボラを殺す。ブレレンのパンジ・サクティに攻められる。パンジ・サクティの謝罪を受け入れ和平。Pasek Panaipan の宝を Pasek Sanda(Pasek Wanda)を使って騙し取る
所持:
刀剣:キバルガジャ
槍戟:キサンダンラウェ
変種:キトゥルプエンペ
年代:
1700 年頃
登場:
『Babad Arya Tabanan』 - タバナンの王統記
パセ・パナイパン(Pasek Panaipan)
人物:
Pasek 族の魔術師。Banjar Pegatepan 出身で Banjar Panaipan に暮らす
I Gusti Pasek Gelgel の息子。グスティ・パセ・トジワ(I Gusti Pasek Toh Jiwa)の娘婿。キ・パセ・ワンダ(Pasek Sanda)の義理の兄弟
ムンウィ滅亡(1892 年)の後とする記述も見られるがタバナン王の年代と合わないのでは
事績:
タバナン王マガダ・サクティに宝を狙われる。不在時にパセ・ワンダが騙し取っていく
所持:
刀剣:キバルガジャ
変種:キトゥルプエンペ
登場:
『Babad Pasek』? - バリ島の創世神話(バリヒンドゥーの系統)
アグン・アランカジュン(Agung Alangkajeng)
人物:
ムンウィの王
初代ムンウィ王グスティ・アグン・アノムの息子。クラマスのグスティ・プトゥの息子とする話も
事績:
ブレレンに勝利(1733 年)
所持:
刀剣:イダルムスムル
年代:
1740 年頃
登場:
『Babad Mengwi Buleleng』 - バリの史書(ムンウィのブレレン征服)
グスティ・マデ・カマサン(I Gusti Made Kamasan)
人物:
シバンの領主
初代ムンウィ王グスティ・アグン・アノムの息子。アグン・アランカジュンの兄弟
優れた戦士
事績:
ブレレン攻め(1733 年)で活躍
所持:
槍戟:カウィタンブレレン
登場:
『Babad Mengwi Buleleng』
デワ・アグン・ジャンベ 2 世(Dewa Agung Jambe II)
人物:
クルンクン王(dewa agung)
事績:
オランダ軍との戦い
所持:
刀剣:クヌガラーンアルダワリク
槍戟:キバルグドゥグ
年代:
d. 1908
タゴク(I Tagog)
人物:
バリ島の庶民
事績:
クサンバの戦い(1849 年)。オランダのミシュルス(ミヒール)将軍を撃つ
所持:
火器:イスリクシ
マカッサル人のゴワ、ブギス人のボネ、ワジョ、ルウなどの国々
それぞれに共通して天孫(manurung)の子孫という伝説
ボネとゴワの争いに乗じてオランダ東インド会社が勢力を拡大
サウェリガディン(Sawerigading)
人物:
ルウの伝説の王。各地の王家や貴族の祖とされる
天神バタラ・グルの孫。ウェ・テンリアベン(We Tenriabeng)と双子。ラ・ガリゴの父
事績:
姉妹であるウェ・テンリアベンに恋をする。中国で姉妹そっくりのウェ・チュダイ(We Cudai)と結婚。天上の支配者に選ばれる
所持:
乗物:ラウェレンレン / ラジャソンバマナック
年代:
5 世紀から 9 世紀までと諸説あり
登場:
『イ・ラ・ガリゴ』 - スラウェシの創世神話(ルウ王国の成り立ち)
ライ・ブエ(Lai' Bue)
人物:
トラジャの重要な祖先タンディリノ(Tangdilino')の娘
事績:
武器の持ち主ということ以外は不明
所持:
槍戟:ドゥアボンティ
登場:
『Passomba Tedong』 - トラジャの頌歌
マナエク(Manaek)
人物:
ノノンガン(トラジャ地方)の祖
プアン・リケス(Puang riKesu)神の娘または孫。タンディリノ(Tangdilino')の子孫と結婚
事績:
半弟ポロパダンに代わり父の後を継ぐ
所持:
刀剣:マタブラーン
登場:
『Passomba Tedong』
テウェケ(Teweke)
人物:
ブトンの祖。中国人
事績:
光輝く女性の幻に導かれブトンに到着
所持:
乗物:ラカンバイブンガ
年代:
13 世紀
ラ・マララエ(La Malalae)
人物:
ルウの王(datu)。天孫(manurung)
ルウの祖シンプルシア(Simpurusia)の孫
事績:
冥界行
所持:
刀剣:ラテアカシ
槍戟:ラウラバル
年代:
息子ト・パナンギの統治が 15 世紀後半
登場:
『イ・ラ・ガリゴ』
ラ・マタティッカ(La Matatikka')
人物:
ワジョの祖。天孫(manurung)
サジョアンギンのマトワの娘と結婚。ルウのラ・マララエの兄弟という話も
事績:
ルウからサジョアンギンへ。ワジョを小村から王国へ
所持:
刀剣:ラマタティモ
ブル・ナンガ(Bulu Nanga)
人物:
トラジャの祖先。サダンの隊商の長
ルウの王(datu)の娘婿
立派なものを持つ
事績:
水浴びする姿を王のお供に見られる。婿に望まれる
所持:
刀剣:ラカルルン
カラエン・バヨ(Karaeng Bayo) / パッタラ・メラン(Pattala Merang)
人物:
ゴワの祖トゥマヌルンガ(Tumanurunga)の夫。バンタエンから。Kajang の祖になったという話も
ラキパダダの兄弟や息子とするバージョンも。息子トゥマッサランガ・バラヤ(Tumassalangga Baraya)が二代目の王に
事績:
ゴワにたどり着き女王(または王女)と結婚
所持:
刀剣:タンルバランガ
年代:
Tumanurunga の統治が 14 世紀半ば
登場:
トラジャの神話
ラキパダダ(Laki-padada)
人物:
ゴワの女婿
トラジャの天孫タンボロ・ランギの孫。カラエン・バヨの兄弟や父とするバージョンも
事績:
不死を求めて旅に出る。ゴワにたどり着く。ゴワの王女を娶る
所持:
刀剣:スダン / ドソ / ブンガワル / マニアン
法具:バテマヌルン
登場:
トラジャの神話
パッタラ・メラン(Pattala Merang) / カラエン・バヨ(Karaeng Bayo)
人物:
ラキパダダの娘または息子。ゴワやルウの支配者リストには見当たらない人物
事績:
ルウの支配(娘)またはゴワの支配(息子)
所持:
刀剣:ブンガワル(娘)またはスダン(息子)
登場:
トラジャの神話
パッタラ・バンタン(Pattala Bantan)
人物:
ラキパダダの息子。マナエクの娘または孫娘と結婚
事績:
トラジャの支配
所持:
刀剣:ドソ / マニアン
法具:バテマヌルン
登場:
トラジャの神話
パッタラ・ブンガ(Pattala Bunga)
人物:
ラキパダダの娘または息子。ゴワやルウの支配者リストには見当たらない人物
事績:
ゴワの支配(娘)またはルウの支配(息子)
所持:
刀剣:スダン(娘)またはブンガワル(息子)
登場:
トラジャの神話
マヌルンゲ・リ・マタジャン(ManurungE ri Matajang) / マタシロンポエ(Mata-silompoE)
人物:
ボネの初代。天孫(tu-manurung)
奴隷の姿で現れる
事績:
荒廃した土地の人々をマタジャンの地に導く。真の姿を現し王となる
所持:
槍戟:ラサラガ / ラトレヤン?
年代:
d. 1424
サリユ・カランペルワ(La Saliyu Karampeluwa) / カラエン・ペルワ(Karaeng Peluwa) / パサドワッキ
人物:
ボネ王(arumpone)
事績:
蛇の難を逃れる
所持:
刀剣:ウラマンレリ
年代:
d. 1470
トゥマパリシ・カロナ(Tumapa'risi' Kallonna)
人物:
ゴワ王(karaeng)
トゥニパランガの父
イスラム化前
事績:
タロとの戦い
所持:
変種:イブクレ
年代:
d. 1547
トゥニパランガ(Tunipallangga) / I Manriwagau Daeng Bonto Karaeng Lakiung / Imanrigau ~
人物:
ゴワ王(karaeng)
トゥマパリシ・カロナの息子
イスラム化前
事績:
ゴワとタロを統一
所持:
刀剣:イラパウトゥリ / イラパサスリ
年代:
1565 年まで統治
ブットゥ・カルアとブットゥ・ラユ(Buttu Karua と Buttu Layuk)
人物:
豚の精から生まれた双子
魔法の力
事績:
鍛冶屋である父の仕事を手伝う。父や人々に豚を食べるのをやめさせる
所持:
刀剣:トナパ
登場:
トラジャの民話
アルン・パラッカ(Arung Palakka) / La Tenritatta To Unru
人物:
ボネ王(arumpone)
オランダ東インド会社と協力。ブギス人の間では英雄。インドネシア全体で見ればヒール
事績:
トナパの剣と鞘を分かつ。ゴワ(マカッサル人)を破る
所持:
刀剣:タンジュンラダ? / ラテアリドゥニ / ラマッカワ
年代:
d. 1696
カラシア(Karasiak)
人物:
Madandan(トラジャ地方)の指導者
事績:
ボネのアルン・パラッカに抵抗
所持:
槍戟:ドケペドゥル
ジャワのマジャパイト、次いでバリのゲルゲルの支配を受ける
イスラム教が伝来し盛んになった
ラル・マンチャウニ(Lalu Mancauni)
人物:
スンバワの貴族の祖
ラル・クレクレと天女の息子
事績:
天界に留まった父母から贈り物が届く
所持:
槍戟:ブランバヤン
登場:
『Sejara Samawa』 - スンバワの歴史(Agang Patawari 氏の語り)
ダトゥ・ムセン(Datu Museng) / イ・バソ・マラランガン(I Baso Mallarangang) / Mallarangeng
人物:
スンバワの人。スラウェシ生まれ
事績:
スンバワの王女マイパ・デアパティ(Maipa Deapati)とのロマンス。ライバルであるイ・マンガラサ(I Mangalasa)との戦い。オランダ兵と戦って死ぬ
所持:
刀剣:シサンバ
登場:
『Sinrili' Datu Museng』 - スンバワの叙事詩
16世紀頃からポルトガルの支配下
ルジュ・ドゥア・リメク(Luju Du'a Limek) / ルジュ・リメク
人物:
Tula Iat から来た女性
事績:
仲間たちと各地を巡る。ホコル(シッカ地方)に定住
所持:
弓矢:ウトゥルパドゥ
登場:
シッカ地方の伝承?
ウンブ・スス・エレ・テルパセ('Embu Susu Ele Terpase)
人物:
エンデの人。イスラム開拓者の子孫
事績:
Mbonga Wani 族と Ndao 族の戦いで Mbonga Wani 族を支援。Noli 族とNdai 族の戦いでNoli 族を支援。その報酬として Ma’unori に土地を得る
所持:
兵器:ムリアムスダイ
年代:
19 世紀頃?
マジャ(Maja) / マジャ・パイト(Maja Pahit)
人物:
元はジャワ島の王。不可視の精霊化?
地中を移動する能力
事績:
ジャワ島を追放されサブ島へ。イナ・ジュ・デオ(Ina Ju Deo / ≒聖母マリア)たちの旅に同行
所持:
乗物:アマドゥキロミ
ジュカ・ワイ(Jèka Wai)
人物:
Rohaba 族の祖。Raijua から来たとされる
祖霊ワイ・ウカ(Wai Wèka / ≒サタン)の息子。バージョンによってはマジャの妹と結婚
事績:
イナ・ジュ・デオ(Ina Ju Deo / ≒聖母マリア)たちの旅に付き合わされる。イナに土地の権利をはく奪される。天に昇ったイナ一行と別れ地上に帰還
所持:
乗物:アマドゥキロミ
古くはマジャパイトの支配下
16 世紀になるとポルトガルが領有を宣言、後にオランダと分け合う
現在では東ティモールと島を分割
ナイ・ベヌ(Nai Benu) / アンベヌ(Ambenu)
人物:
天から来た 8 人の王子(usif)の一人
事績:
天空神ウイス・ネノ(Uis Neno)から地上に遣わされる。兄弟たちと土地を分け合う。Belu から来た 4 兄弟を支援
所持:
刀剣:マトマナス
槍戟:テル
登場:
Atoni 族の伝説(Sonba'i 王朝の成り立ち)
ンディ・ロナマ(Ndi Lonama) / ラキ・エロカマ(Laki Elokama)
人物:
山羊や牛を飼う
一人の人物が二つの名前で並列的に描写される
事績:
家族たちへの訓戒。冥界行
所持:
刀剣:スウヌラ
槍戟:カフラシ
登場:
『Ndi Lonama ma Laki Elokama』 - ロティ島の古い詠歌
アトゥフ(Atuf)
人物:
タニンバル諸島の文化英雄。ババル諸島から来訪
事績:
太陽を粉々にして宇宙を再創造。果物の栽培を指導
所持:
槍戟:ガヌバティン
ボイ・ラタン(Boi Ratan)
人物:
バンダの王ラウタカ(Lautaka)の娘
事績:
天女タパラ・シワ(Tapala Siwa)の息子ハサミラル(Hasamilalu)の子を宿す。ハサミラルに捨てられる。絶望のあまり土地を割る(バンダ海周辺諸島の起源)
所持:
刀剣:シマシマ
インドシナ半島、インドネシア諸国の双方からの影響
イスラム教が伝わると盛んになり、マラッカ王国などもイスラム化した
ポルトガル、オランダ、イギリスなどが次々と進出
ケマラ・ラトナ・ペリンガム(Kemala Ratna Pelinggam)
人物:
ある神王の娘。サン・サプルバの母
事績:
ビラム・デワの島に閉じ込められる。スマトラの スグンタンの丘でサン・サプルバを産む
所持:
装飾:ゲマラヒクマ
登場:
『ハン・トゥアの物語』 - マレーシアの叙事詩
サン・ペルタラ・デワ(Sang Pertala Dewa) / サン・ペルタ・デワ(Sang Perta Dewa)
人物:
最高位の神王
サン・サプルバの父
事績:
ケマラ・ラトナ・ペリンガムを見染める
所持:
装飾:ゲマラヒクマ
登場:
『ハン・トゥアの物語』
メロン・マハワンサ(メロン・マアワンサ / Merong Mahawangsa)
人物:
ランカスカの始祖。ローマの人。北マレー~タイ諸国の祖
アレクサンドロスの子孫とされる
事績:
中国へ向かう途中ガルーダに襲われる。立ち寄った先で建国。息子たちに国を任せローマへ帰還
所持:
弓矢:アユナン / プサルセンパニゲンビラ / ブラトプラ
年代:
ランカスカ建国は 2 世紀頃とされる
登場:
『Hikayat Merong Mahawangsa』 - マレーシアの叙事詩
サンマガナ(Sanmagana)
人物:
ビダユ(Bidayuh)族の英雄。ジャワ島の Tugis という場所から
シアク・マギマン(Siak Magimang)とは同郷の親友
事績:
森の巨人ブリアン・ボシ(Briang Bosi)との戦い
所持:
弓矢:シポッパナガジ
登場:
『Sanmagana and Siak Magimang』 - ビダユ(ダヤク)族の伝承か?
バタン・アニュ(Batang Anyut)
人物:
Bukit Nimong(山または丘)を治める存在
母は精霊?
事績:
その名が中国にまで伝わる
所持:
刀剣:イラン
登場:
サラワクの伝説
バティン・テラン(Batin Telang) / ダト・セリボン・サレ(Dato Seribong Salleh) / ハントゥ・ティンギ(Hantu Tinggi) / ハントゥ・ペンブル(Hantu Pěmburu)
人物:
精霊(ワイルドハントの一種)。平時はハントゥ・ティンギ。狩猟時はハントゥ・ペンブル
元は人間の男バティン・テラン(ダト・セリボン・サレ)。人間の妻と精霊の妻(ハントゥ・ラヤ(Hantu Raya))を持つ
事績:
身重の妻の為に狩りに出る。森でハントゥ・ラヤと暮らすようになる(精霊化)。訪ねてきた人間の妻との子に精霊除けの呪文を教え別れる
所持:
刀剣:サランプリ / サルンキサ / シランブアラ / シンガブアナ / ナンティマジャイ
槍戟:キラットレニャプ / ランカプリ
変種:ティミアンバル
登場:
マレーシアの伝説
シ・ニボン(Si Nibong)
人物:
ジャクンの長
時代などは不明
事績:
嫁取りの旅。結ばれたと思ったら置き去りにされる
所持:
刀剣:サプラマン / サプランタウ
登場:
『Si Nibong』 - ベシシ(マー・メリ)の伝説
インドラ・バンサワン(Indra Bangsawan)
人物:
Kobat Sahrilah の王子
インドラ・バンサワン(Indra Bangsawan / Indra Bungsu)王の息子。シャー・プリ(Shah Pri)の双子の弟
剣を持って生まれる
事績:
Anta Beranta の王女 Ratna Kemala Sari(Ratnasari)への求婚。グリフォン退治。王女を逆恨みする他の求婚者たちを降す
所持:
乗物:ジンガハルジン
登場:
『Hikayat Indra Bangsawan』
パラメスワラ(Parameswara)
人物:
マラッカ王国の祖。シュリーヴィジャヤの王子と見られる
シンガプラのサン・ニラ・ウタマの子孫という伝説
事績:
ジャワのマジャパイト(ハヤム・ウルク王)によりシュリーヴィジャヤ滅亡。スマトラからマレー半島に逃れる。マラッカ建国(1402 年)。鄭和艦隊の保護を受ける
所持:
刀剣:チョラサマンダキニ
年代:
d. 1414
登場:
『マレー年代記』 - マレーシアの史書
ハン・トゥア(Hang Tuah)
人物:
マラッカの五戦士の一人。スルタンのマンスール・シャーに仕える(『Hikayat ~』では名が不明。マームド・シャーも混じっていると思われる)
事績:
マジャパイトのタミン・サリとの戦い。無実の罪で死刑に(助かる)。王に命じられハン・ジュバ(またはハン・カストゥリ)と戦う
所持:
刀剣:タミンサリ
乗物:ムンダムブライ
時代:
マンスール・シャーの治世は 1459–1477
登場:
『マレー年代記』
『ハン・トゥアの物語』
ハン・ジュバ(Hang Jebat) / ハン・ジャバ(Hang Jabat)
人物:
マラッカの五戦士の一人。スルタンのマンスール・シャーに仕える(『Hikayat ~』では名が不明。マームド・シャーも混じっていると思われる)
バージョンによってはハン・カストゥリと入れ替わり
事績:
ハン・トゥアの無実を信じ王に反逆。王に命じられたハン・トゥアと戦う
所持:
刀剣:タミンサリ
登場:
『マレー年代記』
『ハン・トゥアの物語』
ムザッファル・シャー 1 世(Muzaffar Shah I) / クチル・ボンス(Kechil Bongsu)
人物:
ペラの初代スルタン
マラッカのマームド・シャーの息子。弟はジョホールの初代スルタン
イスカンダル王の子孫チュラン(Chulan)の息子という伝説も
事績:
マラッカの滅亡(1511 年)。逃亡の末ペラ王国を建国
所持:
刀剣:チョラサマンダキニ(チュラシマンジャキニ)
年代:
d. 1549
オプ・テンドリブラン・ダエン・リラカ(Opu Tendriburang Daeng Rilaka) / Opu Tenriborong Daeng Rilekkek / Opu Tandri Burang Daeng Relaka
人物:
タネテ(スラウェシ島)のラ・マッドゥシラット王の息子。5 人の息子たち(ダエン・パラニら)はジョホールで活躍
事績:
ボネの王(おそらくアルン・パラッカ)とともにマカッサルへ。王の命によりマカッサルに残る。息子たちとマレー半島へ
所持:
刀剣:タンジュンラダ
年代:
d. 1697?
ジュアラ・メガ(Juara Megat) / ジュアラ・マガ(Juara Magat)
人物:
ナニンの支配者(undang)。ジョホールに従う
事績:
クリスを拝領したという以外のことは不明
所持:
刀剣:ウラルクニャン
年代:
統治が 1703 年から
レラ・ムダ(Lela Muda)
人物:
Serendah Sekebun Bunga 国の王子
ラジャ・ブディマンの息子
クランタンに国名と似たような名前の宮殿(17 世紀)があるが関連は?
事績:
異母姉妹たちの難題。ラジャの後を継ぐ
所持:
刀剣:ジェナウィクチル
登場:
『Hikayat Raja Budiman』 - マレーシアの民話
ラジャ・ルム(Raja Lumu) / サレウッディン(Salehuddin)
人物:
セランゴール(スランゴール)の初代スルタン。ブギス人
ジョホール・リアウの副王ダエン・チュラクの息子
事績:
セランゴールの支配を固める
所持:
刀剣:ブルブラユン
年代:
d. 1778
イブライム・シャー(Ibrahim Shah)
人物:
セランゴールのスルタン
ラジャ・ルムの息子
事績:
錫貿易を禁じオランダに攻められる。息子に取って代わられた
所持:
槍戟:サンブアナ
年代:
d. 1826
ナコダ・モアマド・タイブ(Nahkoda Mohamad Taib) / ナコダ・ハジ・ムアンマド・タイブ(Nakhoda Haji Muhammad Taib)
人物:
船乗り。Dinding(マンジュン)地方を治める
事績:
Kuala Sepit の開拓。ペラのスルタンから統治を任される
所持:
刀剣:フランムニャンバル
年代:
d. 1873 頃
ラジャ・ハジ・マームド(Raja Haji Mahmud)
人物:
セランゴールの人で名の知れた戦士
マラヤの行政官ヒュー・クリフォード(Hugh Clifford)の友人
クリフォードの短編の登場人物のモデル
事績:
剣の持ち主ということ以外は不明
所持:
刀剣:マタアリテルビ
年代:
クリフォードのマラヤ到着が 1883 年
独立までマレーシアの一部
サン・ニラ・ウタマ(Sang Nila Utama)
人物:
シンガプラの祖
サン・サプルバの息子
事績:
シンガプラ建国(1299 年)
所持:
刀剣:チョラサマンダキニ
年代:
d. 1347
登場:
『マレー年代記』 - マレーシアの史書
ブルネイ王国がボルネオ島の支配勢力だった時期も
ボルキア・イブニ・スライマン(Bolkiah ibni Sulaiman) / ナコダ・ラガム(Nakhoda Ragam)
人物:
ブルネイのスルタン
最盛期を迎える
事績:
ルソン(フィリピン)征服
所持:
兵器:シカンタルアラム
年代:
統治は 1524 年まで
レロ・ラエ(Lelo Rae)
人物:
先祖の一人
4 人の先祖たちの物語の中に登場
事績:
海の主クク・ラトゥ・タシ・ラトゥ(Kuku Ratu Tasi Ratu) と戦う
所持:
槍戟:キマモラコ / ベレバダマウライ
クク・ラトゥ・タシ・ラトゥ(Kuku Ratu Tasi Ratu)
人物:
海の主
事績:
洪水を起こす。レロ・ラエ(Lelo Rae)との戦い。再生を阻まれる
所持:
槍戟:リウライラゴラ?
長らくスペインの統治下に置かれる
マギャン(Magyan) / マグアヤン(Maguayan) / マグワイェン(Magwayen)
人物:
ビサヤ諸島の冥界神または女神。地下世界 Kasakitan や海を支配
所持:
乗物:バランダイ
ワライン・カトロサン(Walain Katolosan)
人物:
神霊(tonong)。天空の乙女
五人姉妹の一人
事績:
シカグアマカオンバウを守っている。マダリ王子(バントゥガンの従兄弟?)がお守りを取りにやってくる
所持:
法具:シカグアマカオンバウ
登場:
『ダランゲン』 - マラナオ(ミンダナオ)の叙事詩
リノグ(Linog)
人物:
地震。パグトゥガ(火山)の手下
事績:
マガヨンを巡りパンゴノロン(雲)に殺されたパグトゥガの仇を討つ。マガヨンの父マクソグに討たれる?
所持:
槍戟:リノグノヤリ
登場:
ルソンの伝説(マヨン山のいわれ)
バラグ(Balag)
人物:
至高神ディワタ(Diwata)の使い
ディワタの息子デモワタ(Demowata)を妬む。エデンの園の蛇に似る
事績:
デモワタを殺そうと計画。天からの火に撃たれウナギに変化。最初の人間たち?を惑わせる
所持:
刀剣:アリス
登場:
スバノン(ミンダナオ)の創世神話
アルマバト(Almabat) / ルマバト(Lumabat)
人物:
不死の英雄
トゥグライ(Tuglay)とトゥグリブン(Tuglibung)の息子(バゴボ ver.)
事績:
仲間たちを連れて天界に上る
所持:
乗物:アウェンガリン
登場:
ブラアンやバゴボ(ミンダナオ)の伝説
ラバウ・ドンゴン(Labaw Donggon)
人物:
半神の英雄
女神アビャン・アルンシナ(Abyang Alunsina)の子。フマダプノンやドゥマラプダプの兄。アソ・マンガ(Aso Mangga)やブユン・バラヌゴン(Buyung Baranugon)の父
一夫多妻文化
事績:
アンゴイ・ギンビティナン(Anggoy Ginbitinan)と結婚。冥界のアンゴイ・ドロノオン(Anggoy Doronoon)と結婚。闇の王サラグナヤン(Saragnayan)の妻にもチャレンジ。返り討ちにされるが息子たちや兄弟たちに救われる(発狂の逸話)
所持:
防具:サラミンク
装飾:イスクミリャ
乗物:ビダインガイナグタ
登場:
『Hinilawod』 - パナイ(ビサヤ諸島)の叙事詩
フマダプノン(Humadapnon)
人物:
半神の英雄
女神アビャン・アルンシナ(Abyang Alunsina)の子。ラバウ・ドンゴンやドゥマラプダプの兄弟
魔法の盾(kalasag)も所有。一夫多妻文化
事績:
ブヨン・マカバグティン(Buyong Makabagting)を倒しブリガダン・パダ・シナクラン・ブラワン(Burigadang Pada Sinaklang Bulawan)と結婚。苦難の末ナグマリトン・ヤワ(Nagmalitong Yawa)と結婚。マリ(≒ナグマリトン)への求婚(『Sugidanon』)
所持:
乗物:サカヤンブラワン
登場:
『Hinilawod』
『Sugidanon』 - パナイ(ビサヤ諸島)の叙事詩
ドゥマラプダプ(Dumalapdap)
人物:
半神の英雄
女神アビャン・アルンシナ(Abyang Alunsina)の子。ラバウ・ドンゴンやフマダプノンの弟
事績:
怪物ウユタン(Uyutang / アユタン(Ayutang))を倒しルバイルビョク・ハンギヌン・シ・マフヨクヨコン(Lubay-Lubyok Hanginun si Mahuyokhuyokon)と結婚
所持:
刀剣:イワンダニワン
登場:
『Hinilawod』
マリ(Mali) / マリトン・ヤワ(Malitong Yawa)
人物:
洞窟の乙女
『Hinilawod』にも類似キャラが登場
事績:
魔術師パグラムブハン(Paglambuhan)に船を盗まれる。求婚者フマダプノンに船の奪還を要求
所持:
乗物:サカヤンパヌブリオン
登場:
『Sugidanon』
ベニート(ベニト / Benito)
人物:
小さな村の少年。王の召し使い。後に王となる
事績:
海の向こうの王女を連れて来る任務。巨人殺し。王女から出される王への難題。ハイタカや魚の王などの助けで難題をクリア。王女と結ばれる
所持:
刀剣:ベニートノケン
登場:
タガログ(ルソン)の伝説
トゥワアン(Tuwaang)
人物:
熟練の職人。クアマン川(プランギ川の支流)付近に住む
魔法の力を持ち雷に乗る
事績:
モナウォンの乙女(Dalaga ng Monawon)への求婚レース。不死身?の青年(Binata ng Sakadna または Binata ng Pangumanon)を倒す。天国?(Katuusan)を目指す
所持:
槍戟:タリパホン? / ティガルアン? / マリヴァトゥ?
乗物:シナリンバ
登場:
『The Maiden of the Buhong Sky』 - バゴボ(ミンダナオ)の伝説
アギュ(Agyu) / アギオ(Agio) / ダランゴン(Dal'angon) / ドゥマランガイ(Dumalanggay)
人物:
Ayuman の人(『Ulaging』では Kagay'an の人、『Ulahingan』では Nalandangan の戦士)
叙事詩により家族構成も異なる
舞台はイスラム教が伝わってきた 14 世紀末以降?
事績:
モロ族(ムスリム)と戦い故郷を離れる。Tigyandang を創設。親族を連れて天(Nalandangan)に昇る
所持:
乗物:サリンバル
登場:
『Agyu』 - Ilianon(マノボ)の叙事詩
『Ulahingan』 - マノボの叙事詩(アギュの息子 Lena の活躍が描かれる)
『Ulaging』 - Talaandig(マノボ)の叙事詩(スペイン軍との戦い)
トゥララン(Tulalang)
人物:
Kulaman川付近に住む
『Ulahingan』ではアギュの従兄弟とされる
不死身
事績:
盗賊団の生命の源である蛇(竜)を倒した話。太陽や月へ会いに行く話。親族を連れて天に昇った話
所持:
乗物:サリンバル
登場:
『Tulalangan』 - マノボの叙事詩
『Ulahingan』
タナギャウ(Tanagyaw) / ダグワト(Dagwat)
人物:
Sunglawon(Bayatukan)の創始者
英雄アギュの息子。バクラヨン王の姫を娶る
事績:
バクラヨンを外敵から守る。王子を殺してしまう。父アギュの国を外敵から守る
所持:
杖棒:タニギド
盾:ダリダヤンダライノン
登場:
『Agyu』
サンダヨ( Sandayo)
人物:
スバノン族の英雄
Tubig Liyasan の長ダトゥ・サラリア(Datu Salaria)の子。ドモンディアナイ(Domondianay)の双子の兄弟
ボラク・ソンダイ(Bolak Sonday)とベネボン(Benobong)という二人の女性との結婚を目指していた。魔法の品々を所持
舞台はイスラム教が伝わってきた 14 世紀末以降?
事績:
二人の女性を巡りドモンディアナイと二年戦う。二人の女性と従兄弟たちの結婚のため尽力。一度死ぬが復活。ボラクの魂を救出。親族と共に天に昇る
所持:
乗物:ガディオン
登場:
『Keg Sumba neg Sandayo』 - スバノン(ミンダナオ)の叙事詩
インダラパトラ(Indarapatra) / Radia Indarapatra
人物:
マンタプリの王
スライマンの兄弟。バントゥガンの先祖(マラナオ ver.)
舞台はカブンスワンによるマギンダナオ建国の前か
事績:
スライマンにミンダナオ救援を託す。途中でスライマンと交代し自ら出陣
所持:
刀剣:ジュルパカル
乗物:ディガイアンディガルダキラット
登場:
ミンダナオの伝説(ベースは『ラーマーヤナ』+イスラムの影響)
スライマン(Sulayman)
人物:
インダラパトラの兄弟
事績:
ミンダナオ救援に向かう。怪物たちを退治。バージョンによっては巨人に殺される
所持:
刀剣:ジュルパカル
登場:
ミンダナオの伝説
バンナ(Banna)
人物:
ドゥリヤウ・ング・ドゥラウォンとディナナウの息子。母がドゥリヤウの檳榔子を拾って噛んだだけで出来た子。ディナヤウの兄。別の話では母の名がギンバンゴナン
魔法の力を持ち赤い光に乗る
事績:
スペイン兵に捕らわれていた父を救出。ラグナワを巡ってマニラのドゥンドゥンガンと争う。ドゥンドゥンガンの難題(巨人殺しなど)。ラグナワを勝ち取る(ドゥンドゥンガンはバンナの妹ディナヤウと結婚)
所持:
斧鎌:ディワトン
登場:
『Ullalim』 - カリンガ(ルソン)の叙事詩
バントゥガン(Bantugan) / バントゲン(Bantogen)
人物:
マラナオの英雄。ブンバラン(アマイ・マナビラン)の王族
Tinumanan sa Lugun Minulucsa Dalendeg(地震と雷の兄弟)の息子。マダリ王の兄弟。バラタマ(Balatama)は妹アルカト(Alcat Ulauanan)との間の子
トミナン・サ・ルガンとラワラン・サ・ソログ(ラワナン / ラワラナン)の息子というバージョンも。妻は妹のイナラン。マダリ王は従兄弟
事績:
異国に客死するもマダリ王が復活させる。ミスコヤウ(Miskoyaw)王の軍を撃退。スルタンの娘を巡りスペイン軍と戦うバージョンも
所持:
刀剣:バントゥガンノケン
盾:バントゥガンノタテ
乗物:リヌムンタンマパロマブクルドリナユム
登場:
『ダランゲン』 - マラナオの叙事詩
パマナイ・マカラヨン(Pamanay Makalayon) / パマナイ・マカラヤン(Pamanay Macalayan)
人物:
ブンバランの王族。魔法の船の管理者
バントゥガンらの兄弟
事績:
バントゥガンとともにスペイン軍と戦う
所持:
乗物:リナメンタウマパラウ
登場:
『ダランゲン』
マバニン・ダウロゴン(Mabaning Daw'Rogong) / バニンガン(Baningan)
人物:
Gadongan(Kudarangan)の領主
バントゥガンの友でその姉妹アルカト・ア・ラワネン(Arkat a Lawanen / Alcat Ulauanan)の夫
事績:
別の求婚者(またはスペインの将軍)にさらわれたラワネンを追う
所持:
乗物:カリパパダーヤウ
登場:
『ダランゲン』
タワガ(Tawaga)
人物:
ブキドノンの人
クンバラン(Kumbalan)の兄弟
事績:
マニラへの旅。権威の象徴である bastún ha lana(油の杖)を持ち帰る
所持:
乗物:パラガタ
登場:
『Kumbalan-Tawaga』 - ミンダナオの叙事詩
アマーン・ラギラウ(Amang-Lagilaw / Amáñg-Lagilaw)
人物:
ナッカルランの長。タガログ族
事績:
スペイン軍と戦い死亡
所持:
火器:デカドマ
年代:
d. 1572?
アンドレス・ボニファシオ(Andrés Bonifacio)
人物:
フィリピン独立革命のリーダー格
貧しい家に生まれる
スペインへの抵抗
事績:
秘密結社カティプナンを結成。アギナルドとの勢力争いに敗れ処刑される
所持:
装飾:サンティアゴデガリシア
年代:
d. 1897
アントニオ・ルナ(Antonio Luna)
人物:
フィリピン第一共和国の軍人
親スペインから反スペインへ。アメリカへの警戒
事績:
スペイン留学。スペインからの独立を目指すアギナルドに合流。米比戦争で活躍。アメリカ恭順派に殺される
所持:
装飾:ビルヘンマードレ
年代:
d. 1899
オト・ヴァレンティン(Oto Valentin)
人物:
マアシン生まれの無法者
サノ、プンソという兄弟がいる
アメリカに抵抗。パナイのロビン・フッドとも称される。大猿からもらったお守りの加護
事績:
義賊として活躍。降伏(1920年代)
所持:
法具:ムチャサダプラク
・『The Spell of Power: A History of Balinese Politics, 1650-1940』(Nordholt)
・『Visible and Invisible Realms: Power, Magic, and Colonial Conquest in Bali』(Wiener)
・『The Poetic Power of Place』(Fox)
・『The Sa’dan-Toraja: A Study of Their Social Life and Religion』(Nooy-Palm)
・『Paths and Rivers: Sa'dan Toraja Society in Transformation』(Waterson)
・『Making Blood White: Historical Transformations in Early Modern Makassar』(Cummings)
・『Ceritera Rakyat Daerah Sulawesi Selatan』(Suwondoなど)
・「Babad Bali - Yayasan Bali Galang.」(www.babadbali.com)