words の中で取り上げたアフリカ北部~東部関連人物を補足的に紹介していきます。
記録に残した時点での所有者ということで目立った逸話がない人物もいます。
古くはフェニキア人の都市国家
ウマイヤ朝の進出によりイスラム化
ハンニバル・バルカ(Hannibal Barca)
人物:
カルタゴの将軍
事績:
第二次ポエニ戦争を主導。カンナエの戦い(紀元前 216 年)。ザマの戦い(紀元前 202 年)。ローマに追われ続け自殺
所持:
兵器:スルス
装飾:カンナルムウィンデクス
年代:
d. 183/182 BC
アブデラジーズ・ベン・イェフ('Abdelaziz Ben Yeffu)
人物:
イスラム教の聖者
事績:
泉の精霊(afrit)を従える。人々を豊かな地へ導く
所持:
杖棒:アルカルハ
年代:
14 ~ 15 世紀
登場:
モロッコの伝説
ハサン・パシャ(Hasan Pasha) / ババ・ハサン(Baba Hasan)
人物:
オスマンの提督。アルジェリア総督。スレイマン 1 世などに仕える
バルバロス・ハイレッディンの息子
事績:
サアド朝のムハンマド・アシュ=シェイクを暗殺。モロッコ侵攻。レパントの海戦にも参加
所持:
兵器:ババマルズグ
年代:
d. 1572
北部はエジプトの影響が強く 16 世紀にはイスラム化が完了
南部にはディンカ、ヌエル、シルックなどの民族が暮らす
チャドには 1893 年に滅亡するまでカネム・ボルヌ帝国が存在した
マル・ニクワチ(Mar Nykwac)
人物:
天上の人。Borenye 族の先祖
事績:
ロープをつたい地上に降りてくる
所持:
槍戟:ジャリエ
登場:
南スーダンの伝説
ラ・チェン(Ra Tjeng)
人物:
Tjeng(Ab Tujur)の精霊(マラゲ / margai)。マラゲの中でも高位
所持:
槍戟:ンジンガムバング
登場:
チャドの民族集団ハジャライの信仰
アイウェル・ロンガー(Aiwel Longar) / アイウィル(Aywil) / Ayuel Paguaŋdiɛɛr
人物:
ディンカ族の英雄
父は水の精
アンファン・テリブルの類型。ロンガーは牛の名前
事績:
槍で様々な奇跡を起こす。人々に身分を与える
所持:
槍戟:アイウェルロンガーノヤリ / ガジャン / トンヤト
登場:
ディンカ族の伝説
キール(Kiir)
人物:
ガート・ガン・キール(Gaat Gan Kiir)またはジカニー(Jikany)の祖。Anywaa(ルオ系)の王子
呪術の力
事績:
半兄弟に敗れ逃亡。Ngok Dinka 族に捕まるも呪術を恐れられ放たれる。移動先でジカニーを創設
所持:
槍戟:ムトウィウ
登場:
南スーダンの伝説
ティク(Tik)
人物:
チェン・レン(Cieng Reng)の祖
水を操る力
事績:
キールの移動の為に川を割る。キールの一行に加わる
所持:
槍戟:ムトピニドゥオン
登場:
南スーダンの伝説
ドゥワト(Duwat) / Dïwäädɔ
人物:
ケロの王
オクワ(Okwa)王の息子。ニイカングの兄弟。ディモの父
事績:
ニイカングに穴掘り棒(埋葬用具)を投げつける
所持:
杖棒:ドゥワトノツエ
登場:
シルック族の伝説
ディモ 1 世(Dimo I)
人物:
ルオの王
シルックの長ニイカンゴの兄。バージョンによってはケロの王ドゥワトの息子
事績:
ニイカンゴの息子が槍を象に投げつけ紛失
所持:
槍戟:トンルオ
登場:
ルオ族の伝説(槍とビーズ伝説)
ニイカング(Nyikang) / ニイカンゴ(Nyikango) / ニャカング(Nyakang)
人物:
シルックの祖
ルオの王ディモ 1 世の弟。またはケロの王ドゥワトの兄弟(ディモのおじでダクの父)
事績:
兄弟と仲違いをして故郷を後にする。槍とビーズの逸話(ルオ ver.)。ドゥワトから投げつけられた穴掘り棒を農具として使用(シルック ver.)。牛を巡って太陽と揉める
所持:
斧鎌:ニイカングノオノ
杖棒:ドゥワトノツエ
年代:
シルックの創設が 15 世紀半ば頃とされる
登場:
シルック族やルオ族の伝説
アブダッラー・イブン・ダファアッラー・アル=アラキ('Abd Allah ibn Dafa' Allah al-'Araki)
人物:
'Arakiyin 支族の祖
事績:
宗教指導者として活躍
所持:
槍戟:ウンムクライシャ
年代:
活躍期が 1570 年
スレイマン・ソロン(Sulayman Solong)
人物:
ダルフールの初代スルタン
事績:
父とともにおじから逃れる。後におじを打ち負かす
所持:
盾:ゴリンドゥルジョ
年代:
d. 1637。統治が 1660-1680 という説も
参考:
「Sulayman Solong」(英語版 Wikipedia)
シグード(Sigud) / シクード(Siqud)
人物:
バターヒーン(Batahin)族のリーダー
事績:
シュクリヤ族との戦い
所持:
刀剣:アルネーナ
年代:
18 世紀頃
アブー・アリー(Abu ‘Ali)
人物:
シュクリヤ族のリーダー
アワド・アル=カリム(Awad al-Karim Abu Sin)の祖父
事績:
バターヒーン族との戦いに勝利
所持:
刀剣:アルネーナ
年代:
18 世紀頃
ロエル(Loel)
人物:
バギルミ王国の王(Mbang)
ボルヌ帝国の支配下において独立の礎となる
事績:
反乱の鎮圧中に死亡
所持:
乗物:コレークレーブ
年代:
統治は 1741-1751
バーディー・ワド・ラジャブ(Bādī wad Rajab)
人物:
フンジュ・スルタン国の摂政(hamaj)。前任者アブー・リカイリク(Abū Likaylik)の兄弟
事績:
自分を解任しようとしたスルタン、イスマーイール(Ismā'īl)を追放。スルタン、アドラーン 2 世(Adlān II)と手を組んだ甥たちに殺される
所持:
乗物:アッズッバーウィー
年代:
d. 1780
イムフニイ(Imuhunyi)
人物:
イマタリ(Imatari)王国の始祖
チャラミニ(Calamini)王アットゥラン(Attulang)の息子
事績:
父からの呪いを解きにバリ族(南スーダン)の王の元へ。王から魔法の槍を入手
所持:
槍戟:アサラク
ンガラミティホ(Ngalamitiho)
人物:
イマタリの王
イムフニイの孫
イマタリの衰退を招く
事績:
ロングル(Longulu)の王アタファト(Atafat)との魔法対決。セゲレ(Segele)の地を破壊する。トメ(Tome)の反乱を許してしまう
所持:
槍戟:アサラク
年代:
19 世紀初頭?
イドリース・ナーシル(Idris Nasir)
人物:
Halfaiya のアラブ族の長。スーダンの総督アフマド・パシャ(Ahmad Pasha abu Widan)に協力
事績:
ムハンマド・アリー朝(エジプト)からスーダンを奪い取ろうとするも失敗
所持:
刀剣:ニアムニアム
年代:
d. 1860
ナーシル・ジュムア(Nasir Jum'a)
人物:
Halfaiya のアラブ族の長。ムハンマド・アリー朝(エジプト)に仕える
事績:
エジプトに敵対するマフディー政権を弱体化。イギリス保護下のエジプトと敵対。アトバラの戦いで死亡
所持:
刀剣:ニアムニアム
年代:
d. 1898
アジャク(Ajak) / Ajak Joo
人物:
Gualla への移住者。Bor Dinka 族?
第一夫人はムンダリ族のニャリアン(Nyariang)。第二夫人はディンカ族のアディチ(Adic)
事績:
アディチに持ち逃げされた槍を盗み返す。4 年ごとに槍を移動する風習の成り立ち
所持:
槍戟:リールピオウ
年代:
英埃領スーダン時代(19 世紀末~)
アディチ(Adic)
人物:
アジャク(Ajak)の第二夫人。ディンカ族
事績:
第一夫人から逃れ Angakuei に移住。アジャクと槍を盗み合う。4 年ごとに槍を移動する風習の成り立ち
所持:
槍戟:リールピオウ
ジョク・ンゴン(Jok Ngong)
人物:
Bor Dinka 族? Angakwei の人
聖槍の守り手
事績:
槍の守り手ということ以外は不明
所持:
槍戟:アリルピオウ
パイチ・ビオル(Paic Bior)
人物:
Bor Dinka 族? Gwalla 村の人
聖槍の守り手
事績:
槍の守り手ということ以外は不明
所持:
槍戟:アリルピオウ
ビル・アビト(Bir Abit)
人物:
Twi Dinka 族?
聖槍の守り手
事績:
槍の守り手ということ以外は不明
所持:
槍戟:アテム
年代:
英埃軍と戦った Biar Abit という人物と同じなら 19 世紀末?
マニョク・ルワル(Manyok Lwal)
人物:
Nyarrewing Dinka 族?
聖槍の守り手
事績:
槍の守り手ということ以外は不明
所持:
槍戟:デング
古代文明発祥の地
7 世紀にはイスラム化
ヌン(Nun)
人物:
原初の神。オグドアド
所持:
乗物:ネシェメト
ラー(Ra)/ ラー=ホルアクティ(Ra-Horakhty) / アメン=ラー(Amen-Ra)
人物:
太陽の神。ヘリオポリス九柱神
所持:
杖棒:ウセル
乗物:マンジェト / メセクテト
オシリス(Osiris) / セケル=プタハ=オシリス
人物:
生産と冥界の神。ヘリオポリス九柱神
イシスの配偶神
所持:
鈍器:アメス
防具:アテフ
乗物:アルゴ / カエムマアト / ネシェメト
イシス(Isis)
人物:
豊穣の女神。ヘリオポリス九柱神
オシリスの配偶神
所持:
槍戟:イシスノモリ
ホルス(Horus) / ラー=ホルアクティ(Ra-Horakhty)
人物:
天空と太陽の神
ラーの息子。またはオシリスとイシスの息子
所持:
鈍器:ヘジュウル?
槍戟:シェムウェジャ / マーバ
杖棒:ウセル
アメン(Amen) / アムン(Amun) / アモン(Ammon) / アメン=ラー(Amen-Ra)
人物:
太陽の神。テーベ三柱神
ムトの配偶神
所持:
乗物:ウセルハトアメン
ムト(Mut) / Maut / Mout
人物:
天空の女神。テーベ三柱神
アメンの配偶神
所持:
兵器:ムトノヒ
コンス(Khons)
人物:
月の神。テーベ三柱神
アメンとムトの息子。またはセベクとハトホルの息子
所持:
乗物:テヘンハト
ハトホル(ハトル / Hathor)
人物:
愛と豊穣の女神
所持:
装飾:メニト
法具:セシェシェト
バステト(Bastet)
人物:
守護女神
所持:
法具:セヘム
プタハ(Ptah) / セケル=プタハ=オシリス
人物:
メンフィスの創造神・鍛冶神
セクメトの配偶神
所持:
乗物:ネブヘフ
セクメト(Sekhmet)
人物:
復讐と殺戮の女神
所持:
刀剣:ジェセト
セケル(Seker) / ソカル / セケル=プタハ=オシリス
人物:
ハヤブサの神・冥界神
所持:
乗物:ヘンヌ
マアト(Ma'at)
人物:
法の女神
所持:
杖棒:ウセル
ウアジェト(Wadjet / Uadjet)
人物:
下エジプトの守護女神
所持:
法具:ウアジュ
ミン(Min) / メネウ / メヌ
人物:
農耕神
所持:
乗物:アアメルウト
トゥトゥ(Tutu) / ティトエス(Tithoes)
人物:
魔除けの神
所持:
刀剣:ホペシュエンクヌ
ナルメル(Narmer)
人物:
エジプト第 1 王朝。さそり王の後継。メネスと同一またはその前王
事績:
上下エジプトの統一
所持:
頭防具:プスケント
年代:
統治が 3100 BC 頃
トトメス 3 世(ḏḥwtj-ms / Thutmose III) / メンケペルラー(mn-ḫpr-rꜥ)
人物:
エジプト第 18 王朝。最大領土を実現
事績:
継母ハトシェプストの補佐。メギドの戦いでカナン軍を破る
所持:
鈍器:ティウトノフレ / トトメスノツチ
杖棒:タウトネフェル
年代:
統治が 1479–1425 BC
ジェフウティ(Djehuti / Djehuty) / テフウティ(Tehuti) / トゥティ(Thuti)
人物:
トトメス 3 世の将軍
事績:
史実における事績は不明。物語においてはヨッパ(ヤッファ)の反乱を鎮圧
所持:
鈍器:ティウトノフレ
登場:
『The Taking of Joppa』
アメンホテプ 2 世(jmn-ḥtp / Amenhotep II) / アアケペルウラー(ꜥꜣ-ḫprw-rꜥ)
人物:
エジプト第 18 王朝
トトメス 3 世の子
事績:
ミタンニとの戦い
所持:
乗物:メリアムン
年代:
d. 1401/1397 BC
アメンホテプ 3 世(jmn-ḥtp / Amenhotep III) / ネブマアトラー(nb-mꜣꜥt-rꜥ)
人物:
エジプト第 18 王朝
ティイやネフェルティティらを后に持つ
アメン神を崇拝
事績:
ルクソール神殿の建設
所持:
乗物:アメンウセルハト
年代:
統治が 1386–1349 BC(または 1388–1351 BC)
セティ 1 世(stḥy / Seti I) / セティ・メルエンプタハ(stḥy mr.n-ptḥ) / メンマアトラー(mn-mꜣꜥt-rꜥ)
人物:
エジプト第 19 王朝
優れた戦士。芸術の振興
事績:
パレスチナ遠征。ヌビア遠征。リュビア人を撃退
所持:
乗物:アメンタエフパケペシュ / ケンアメン
年代:
d. 1279 BC
ラムセス 2 世(rꜥ-ms-sw / Ramesses II) / ウセルマアトラー(wsr-mꜣꜥt-rꜥ)
人物:
エジプト第 19 王朝
優れた戦士。アナト女神を崇拝
事績:
カデシュの戦い。数々の建造物を遺す
所持:
刀剣:アンタエムネフ
乗物:ネクトゥトエムウアス / ムトヘルタウ
年代:
d. 1213 BC 頃
プトレマイオス 3 世エウエルゲテス(Ptolemaîos Euergétēs)
人物:
プトレマイオス朝のファラオ。恩恵王
かみのけ座の逸話を持つベレニケを妻とする
最盛期を迎える
事績:
ベレニケ 2 世と結婚しキュレネを手中に。シリアでセレウコス朝に勝利。Andros でアンティゴノス朝に敗北
所持:
乗物:シュラコウシーア
年代:
d. 222 BC
プトレマイオス 4 世フィロパトル(Ptolemaîos Philopátōr)
人物:
プトレマイオス朝のファラオ。愛父王
国の衰退を招く
事績:
即位後、母や弟を殺害。ラフィアの戦いでセレウコス朝に勝利
所持:
乗物:テッサラコンテーレス
年代:
d. 204 BC
アブー・ザイド(Abu Zayd Ibn Rizq)
人物:
アーミル族(バヌー・ヒラール)の英雄。ファーティマ朝に協力
事績:
ズィール朝の首都カイラワーン占領。ライバルであるズィヤーブ・イブン・ガーニム(Dhiyab b. Ghanim)に殺される
所持:
刀剣:シャフマーン
年代:
11 世紀
登場:
『バヌー・ヒラール物語』群
アシュラフ・ハリール(Al-Ashraf Khalil)
人物:
バフリー・マムルーク朝のスルタン
十字軍国家を掃討
事績:
アッコン攻略。部下に暗殺される
所持:
兵器:ハヴェベン / メンスール
年代:
d. 1293
アブー・アッ=ザハブ(アブール=ザハブ / Abu al-Dhahab) / Muḥammad Bey Abū'l-Dhahab
人物:
オスマンのマムルーク。マムルークの指導者アリー・ベイに仕える
事績:
アリー・ベイに従いオスマンに反乱。ダマスカス占領後アリー・ベイを裏切る。パレスチナのザーヒル・アル=ウマルを破る(1775 年)
所持:
兵器:アブーマーイラ
年代:
d. 1775
アビシニアと呼ばれていた地域
アクスム王国やエチオピア帝国などが栄えた
ヒュダスペス(Hydaspes)
人物:
エチオピア王
カリクレア(Chariclea)の父
事績:
白い肌で生まれた娘を捨てる。カリクレアを娘と知らずに生贄にしようとした。指輪によって事実を知る
所持:
装飾:ヒュダスペスノユビワ
登場:
『エティオピア物語』
ダウィト 2 世(Dawit II) / Wanag Sagad / Lebna Dengel
人物:
ソロモン朝エチオピアの皇帝
見通しが甘くポルトガルの援助を断る
事績:
アダル・スルタン国との戦い。アダル軍に追い回される。病死
所持:
乗物:ザビル
年代:
d. 1540
ヨハンネス 1 世(Yohannes I) / A'ilaf Sagad
人物:
ソロモン朝エチオピアの皇帝
父ファシリデスの路線を継承。戦いに明け暮れる
事績:
周辺地域への遠征
所持:
乗物:スヴィエル
年代:
d. 1682
デルベ・イヤスス(Delbä Iyasus)
人物:
ソロモン朝エチオピアの将軍(dejazmach)
妻は皇族。皇帝ヨストス(Yostos)の父
事績:
ヨハンネス 1 世の遺言に立ち会う。ゴンダールから逃亡
所持:
乗物:バラウアンバーラーイ
アサラ・クレストス(Asara Krestos)
人物:
エチオピアの高僧(aqābē sa'āt)
事績:
イヤス 1 世への忠誠を示す。Tabdan 事件の法廷で裁判官に指名される?
所持:
乗物:マカダー
イヤス 1 世(Iyasu I) / Adyam Sagad
人物:
ソロモン朝エチオピアの皇帝。大王
ヨハンネス 1 世の子
アムハラ族との結びつき
事績:
治安維持軍 Lewa の創設。対立皇帝イェシャク(Yeshaq)を討伐。周辺地域を制圧。息子テクレ・ハイマノット(Tekle Haymanot I)による暗殺
所持:
乗物:グベーン / スヴィエル
年代:
d. 1706
イヤス 2 世(Iyasu II) / Alem Sagad
人物:
ソロモン朝エチオピアの皇帝
狩猟にかまけ贅沢にふける。政治の実権は母メンテワブ(Mentewab)が握る
事績:
フンジュ・スルタン国に敗北。国庫を空にするなど国力の低下を招く
所持:
乗物:カルビ
年代:
d. 1755
アリー(ʿAlī)
人物:
ʿAd Temāryām 族
ガブレース(Gabrēs)の息子
事績:
剣の持ち主ということ以外は不明
所持:
刀剣:アブガムラー
エシャク(ʾEšhaq)
人物:
ʿAd Temāryām 族
事績:
剣の持ち主ということ以外は不明
所持:
刀剣:デシュ
シェッケル(Šekkär)
人物:
ʿAd Temāryām 族
候補としては長(kantebay)マハンマド(Mahammad)の父
事績:
剣の持ち主ということ以外は不明
所持:
刀剣:シャーフェグ
エザーズ(ʾEzāz)
人物:
ʿAd Temāryām 族
ゲレーネト(Gerēnät)の息子
事績:
剣の持ち主ということ以外は不明
所持:
刀剣:ツァッリーム
ベームネト(Beʾemnät)
人物:
ʿAd Temāryām 族
事績:
剣の持ち主ということ以外は不明
所持:
刀剣:ツァッリーム
フェカーク(Fekāk)
人物:
ʿAd Temāryām 族
事績:
剣の持ち主ということ以外は不明
所持:
刀剣:カートエ
ナーシェフ(Nāšeh)
人物:
アド・タクレース(ʿAd Taklēs)族
候補としては長(kantebay)のナーシェフ・ワド・テードロース(Nāšeh wad Tēdrōs)
事績:
剣の持ち主ということ以外は不明
所持:
刀剣:アルベーナーイ
ハーキン・ワド・マーディーン(Hākīn wad Mādīn)
人物:
ジェメジャーン(Ǵemmeǵān)族?
事績:
剣の持ち主ということ以外は不明
所持:
刀剣:ツァアダー
ブーラ(Būla) / ブラー(Búlā)
人物:
メンサ族系
タスファーレウル(Tásfā-Leúl wad Sebhalab)の息子
事績:
敵(牛泥棒?)と戦い武器を手にしたまま死んでいた
所持:
刀剣:ヘルヴィブラー
ガブレース(Gabrēs)
人物:
メンサ族系
候補としてはガブレース・ワド・タスファームケール(Gabrēs wad Tasfāmkēl / 後出エーロースの曾祖父)
事績:
剣の持ち主ということ以外は不明
所持:
刀剣:ツァッリーム
ハシャラ・ワド・タスファーツォーン(Hašala wad Tasfāćōn)
人物:
ʿAd-ʿAylay(メンサ族系)の一族
同族に同名の人物が二人くらいいる。アーイラーイ(ʿAylay)の孫かハシャラ(Hašala)の孫か
事績:
剣の持ち主ということ以外は不明
所持:
刀剣:エーラーイ / レーブレーブ
タスファゲルギース(Tasfa-Gärgīs) / アンササ(ʿAnṭaṭa)
人物:
メンサ族系。Bēt-Šahaqan の人
事績:
妻と通じた男を斬る
所持:
刀剣:フーブール
フェカーク・ワド・ワレサブ(Fekāk wad Wareʿsab) / マルケー
人物:
メンサ族系
ワレサブ(Wareʿsab wad Ǵagīn)の息子。ジャハード(Ǵahād wad ʿAgabba)の従兄弟
一族の勇士
事績:
Aggala の民と戦う
所持:
刀剣:アシュカラーイ
エーロース・ワド・エドリース(ʾĒlōs wad Edrīs) / マンスール
人物:
メンサ族系
エドリース(Edrīs wad Tasfāmkēl)の息子。長(kantebay)テードロースの兄弟
事績:
一人で盗賊を捕まえる。甥で族長のベームネト(Beʾemnät)と争う。エチオピアのテオドロス 2 世の兵に殺された?
所持:
刀剣:アールバーイ
カーメル・ワド・ガバイ(Kāmel wad Gabai) / カーメル・ワド・タスファームケール(Kāmel wad Tasfāmkēl) / カファル(Kafal)
人物:
メンサ族系
タスファームケール(Tasfāmkēl wad ʾAftāy)の息子。ハルショーイ(Haršōy)やジャギーン(Ǵagīn)の兄弟。エーロースや長(kantebay)テードロースの甥
恐れ知らず
事績:
一族を連れ移動。ʿAd-Harīš 族と戦う。ジャハード(Ǵahād wad ʿAgabba)に象から逃げたという噂を広められる
所持:
刀剣:カッターン
ハルショーイ(Haršōy) / ツァーベル(Ṣāber)
人物:
メンサ族系
タスファームケール(Tasfāmkēl wad ʾAftāy)の息子
武器の名前と人物の関係性から上記カーメルの兄弟と推測
事績:
兄と共に移動。家畜を奪い ʿAd-Harīš 族との戦いのきっかけに
所持:
刀剣:カッターン
テオドロス 2 世(Tewodros II) / カッサ・ハイル(Kassa Hailu)
人物:
エチオピア皇帝
貴族の息子
盗賊から成り上がる。ウーベ・ハイラ・マリアムのライバル
事績:
ソロモン朝の皇后メネンの軍を破り皇帝に。良好だったイギリスとの関係が悪化。マグダラの戦いに敗れ自殺
所持:
兵器:セバストポル
乗物:クタンマ
年代:
d. 1868
ジャーウェジ(Ǵāweǵ) / ジャッダール(Ǵaddāl)
人物:
ハバーブ(Habāb)族の長(kantebay)
フェカーク(Fekāk)の息子。ジェメとマハメドの父
ジェメの情報と合わせてこの人物と推察
事績:
イスラム教に入信。ʿAd Taklēs 族との戦い
所持:
刀剣:カッターン
年代:
息子マハメドがラス・アルラと同時代(19 世紀末)
ジェメ(Ǵemeʿ) / ベガーイ(Begāy)
人物:
ハバーブ(Habāb)族
長ジャーウェジ(Ǵāweǵ)の息子
事績:
Mīn-ʿĀmer の勇士たちと戦う
所持:
刀剣:カッターン
ハーメド・ワド・シャンガブ(Hāmed wad Šangab)
人物:
黒いマーリヤー(Marya Tselim)の一族。詩人?
事績:
故郷を略奪した者たちに復讐
所持:
刀剣:アールバーイ
年代:
エリトリアがイタリアの支配下にあった時代(1890–1936)
沿岸部はポルトガルやアラブの貿易基地や植民地
西部はウガンダ、ルワンダ、コンゴ民主の諸勢力の影響
イレト・ネミエ(Ilet ne-mie)
人物:
ナンディ(カレンジン)の良い雷神
事績:
人々を守ろうとする
所持:
刀剣:イレトネミエノケン
登場:
ケニアの伝説
イレト・ネヤ(Ilet ne-ya)
人物:
ナンディ(カレンジン)の悪い雷神
事績:
人々を殺そうとする
所持:
刀剣:イレトネヤノケン
登場:
ケニアの伝説
ムクンガ・ムブル(Mkunga Mburu)
人物:
ケニアの雷神
事績:
人々の為に雨を降らせるが時々やり過ぎてしまう
所持:
槍戟:ムクンガムブルノヤリ
ムワンブ(Mwambu)
人物:
最初の人間。造物主ウェレ・カカバ(Were Khakaba)が泥から作る
事績:
ドラゴンのムビリンビリ・ニャンジャ(Mbilimbili Nyanja)を退治
所持:
刀剣:エンバルイェルエニ
登場:
ブクス(ケニア)の伝承
マンゴ(Mango) / ムブクス(Mubukusu)
人物:
Umukhurarwa 族の若者。ブクス族で最初に割礼を受ける
事績:
蛇ヤベベ(Yabebe)を退治
所持:
刀剣:マンゴノケン
登場:
ブクス(ケニア)の伝承
フモ・リヨンゴ(Fumo Liyongo) / リオンゴ(Liongo)
人物:
不死身の戦士。へそが弱点
パテ島のスルタン、ダウディ・ムリングワリ(Daudi Mringwari)は母方の従兄弟
事績:
ダウディに命を狙われる。ダウディに唆された息子にへそを刺される。矢をパテの方角に向けたまま死亡(弓に寄りかかっただけという話も)
所持:
弓矢:フモリヨンゴノユミヤ
年代:
9 世紀説。13 世紀前後説。16 世紀前後説
登場:
『Utenzi wa Fumo Liyongo』 - ケニアの叙事詩
ルヒンダ(Ruhinda)
人物:
カラグウェ(ハヤ)の初代
イガバと女奴隷ンジュナキの息子。バチュウェジ(ウガンダ)のワマラの孫とも息子(ワマラ=イガバ)とも
アンコーレ(ウガンダ)の祖ルヒンダと同一視
事績:
カラグウェの建国。妃であるルキザの女兄弟(娘)に殺される(『Rukiza』)
年代:
建国が 16 世紀頃
登場:
『Kachwenyanja』 - ハヤ族(タンザニア)の叙事詩
『Rukiza』 - タンザニアの叙事詩
キレンジ(Kilenzi) / ビャロコルワ(Byalokolwa) / カチュウェニャンジャ(Kachwenyanja)
人物:
カラグウェ(ハヤ)のルヒンダ王の戦士
偉大な戦士が弱者に殺される話の類型
事績:
夢に見た女性ニャカンダロと結ばれる。イハンギロの反乱を鎮圧。庶民の毒矢で死ぬ
所持:
槍戟:ルウェングンバ
弓矢:キレマンガンゴ
年代:
カラグウェの建国が 16 世紀頃
登場:
『Kachwenyanja』
ニャカンダロ(Nyakandalo)
人物:
戦士キレンジの妻
事績:
夫の亡骸を探し当てる。仇の妻となり油断させて殺す
所持:
刀剣:アバジュネティベバーガ
登場:
『Kachwenyanja』
ルキザ(Rukiza)
人物:
Muganga 族
アンファンテリブルの類型。無敵
事績:
カラグウェ(ハヤ)の王ルヒンダと争う。女兄弟(娘)がルヒンダの妃に。無敵の秘密を漏らされる。女兄弟(娘)によるルヒンダへの復讐
所持:
槍戟:カニュワンケーラ
変種:カニュワブワンバ
弓矢:キレマンガンゴ
年代:
カラグウェの建国が 16 世紀頃
登場:
『Rukiza』
キンガルンガル(Kingalu-Ngalu) / キンガル 1 世 / ムレケ(Mleke)
人物:
ワベナ(タンザニア)の長
ワルグル族の長ムスミの息子。ソノンガの兄弟
事績:
キノレのマゴマとの戦い。父ムスミ(または兄弟ソノンガ)との戦いに敗れる
所持:
刀剣:カタウトゥンボ
年代:
父ムスミが 18 世紀頃
ンタセカ(Ntaseka)
人物:
ミランシ(タンザニア)の王(mwene)
初代ンタタクワの孫
事績:
Nyika 族の狩人の滞在を許す。Twa 族(ツチ族?)の女たちの定住を許す
所持:
刀剣:ニイーナチェチェイーネ
年代:
18 世紀半ば?
キムウェリ・イェ・ニュンバイ(Kimweri ye Nyumbai) / シェクルワヴ(Shekulwavu)
人物:
サンバー(シャンバ)族の指導者(キリンディ朝)
繁栄をもたらす
事績:
火器の導入。ジグラ族やマサイ族との戦い。ザンジバルとの衝突
所持:
鈍器:カムリマ?
槍戟:ムロモワングク?
盾:ヤラウィラ?
年代:
d. 1862
ンタレ 2 世(Ntare II)
人物:
ヘル(タンザニア)の王(mwami)
事績:
ワンゴニ(マラウイ?)の侵攻を防ぐ
所持:
槍戟:カバガバガ
年代:
19 世紀?
フォムラ(Fomura) / ゴムラ(Gomura)
人物:
ヘル(タンザニア)の衛士
グワサ(ルワサ)3 世の息子
事績:
槍の持ち主ということ以外は不明
所持:
槍戟:ンタカヨベラナ
年代:
20 世紀?
ルーツは東南アジアやアフリカ大陸からの移住者
中央高地のメリナ族、西海岸のサカラヴァ族、東海岸のベツィミサラカ族など
イブニア(Ibonia) / イブニアマシブニアマヌル(Iboniamasiboniamanoro)
人物:
女王の息子
アンファンテリブルの類型。名づけを拒んだり他の結婚相手を拒んだりとかなり頑固
事績:
母は占いに従い妊娠。母の胎内にいる間に結婚相手をイアムペラスアマナヌル(Iampelasoamananoro)と決める。イヴァトゥ(Ivato / またはライヴァトゥ(Raivato))にさらわれた結婚相手を救い出す
所持:
刀剣:イマンディディツィアミンツァムビア
斧鎌:イヴィラヒツィミアルザハナ
槍戟:イサブハマルミトゥキ
登場:
『Ibonia』 - マダガスカルの叙事詩。部族ごとに様々なバージョン
ミルラザ(Milolaza)
人物:
タナラ族の英雄
ラングルベマナ(Rangorobemana)の息子
事績:
怪物タンギディベムラ(Tangidibemola)退治。近辺の強者たちを屈服させる。おじたちから父の二人の妻を奪い返す
所持:
斧鎌:ティフィアアラルビアツィニンアラハディ
槍戟:テテザベラヌヒタイメリクアンヂュ
登場:
タナラ族の伝承
ンヂェマンディスアリヴ(Ndremandisoarivo) / アンヂアマンディスアリヴ(Andriamandisoarivo) / ツィマナタ(Tsimanata)
人物:
ブイナ(イブイナ)王国の祖。メナベ(サカラヴァ族)の王子
事績:
兄弟との戦いに敗れ北へ逃れる。その地で建国
所持:
刀剣:ヴィラヴァ
斧鎌:マナムバリベハウ
年代:
統治が 1690 年代- 1720 年代
アンヂアナムプイニメリナ(Andrianampoinimerina)
人物:
メリナ(イメリナ)王
植民地化への危機感
事績:
メリナ族の統一。サカラヴァ族を退ける。民兵を置くなど様々な改革
所持:
法具:ケリマラザ
年代:
d. 1810
アンヂアマムフチャ(Andriamamohotra)
人物:
アンテムルの指導者。メリナのアンヂアナムプイニメリナ王に仕える
事績:
王から銃を賜る
所持:
火器:マナンヂャイツィラヴィチャ
アンパンザカ・スアザラ(Ampanjaka Soazara)
人物:
アナララバ(サカラヴァ族)の女領主。ブイナ王家の血
古来の信仰(呪術)を重視
事績:
実質的な女王として君臨
所持:
刀剣:ヴィラヴァ
年代:
20 世紀