ニュージーランドの人々について

始めに

wordsの中で取り上げたニュージーランド関連人物を補足的に紹介していきます。

「ンガーティ・~」や「ンガーイ・~」は部族を表します。

以下、読みについてです。

・ ng ⇒ ン入り

・ t ⇒ タ、ティ、トゥ、テ、ト

・ 長音記号は反映させていますが、資料ごとに付いたり付かなかったりで不確かです。

ハワイキ

ハワイキはマオリの人々が移住する前に暮らしていた伝説の地のこと

ニュージーランドのマオリにとってはタヒチやラロトンガを指すとされる

他の地域の人々にとっても同様の故郷が存在し、アヴァイキやカヒキなどと呼ばれる


ウイウラ/ウヒ/クイ/クヒ

人物: 盲目の老婆/ラタの祖母/タハキ(ターファキ)の祖母とも

事績: ターファキの兄弟を捕らえる/その際視力が回復/ラタに斧を渡す

所持: カカウファヌイ/ラタノオノ/プフル


ラタ(ラーター)/ラカ

人物: おそらくタヒチの人/ニワル号の船長/半神ターファキの孫/タヒチの王に(タヒチver.)/ンガフエとの交流

事績: 父の仇討ち/死んだ戦士たちを蘇らせる

所持: カカウファヌイ/マプナイエレ/ラタノオノ/タイプアリイ/テヴァオロアイアラタ/モエモエネネヴァ


クペ

人物: ハワイキの人/マタルア号の船長/ンガフエの仲間

事績: 大ダコとの戦い/ニュージーランドの発見(925年)

所持: タウイラアパ/モコロア/ラカトゥフェヌア/マタヒ/イリンガニウ


ンガフエ/ンガケ

人物: ハワイキの人/ターフィリランギ号の船長/クペやラタの仲間

事績: ニュージーランドへの航海/多くの緑石を発見/巨鳥モアを狩る

所持: カウカウマトゥア[斧]/カオレオレ/カパキトゥア/トゥクランギ/トゥタウル/ハウハウテランギ/カウカウマトゥア[装飾]


タンギイア/タンギイア・ヌイ

人物: タヒチの人/おじの養子となる(トゥタプの養父と同一)/フィジーのトゥ・タランギを先祖に持つ/タキプ号の船長/一説によればタキプ号はターキティム号と同じだとか

事績: 義理の兄弟トゥタプとの争い/フィロの息子を養子に/最終的にはトゥタプに勝利

所持: テアミオエヌア


トゥタプ(トゥータプ)

人物: タヒチの人/おじの養子となる(タンギイアの養父と同一)/イヴァ島の長

事績: 義理の兄弟タンギイアとの争い

所持: テアミオエヌア


フィロ/イロ・マ・オアタ/フィロヌイ/ヒロ

人物: マオリの伝説的指導者/モエ・タラ・ウリの息子(クック諸島ver.)/ヌクテレ号の船長(ヌクテレ号の船長については諸説あり)/ンガーイ・トゥーホエやンガーティ・ポロウの祖

事績: 北島の東海岸、またはタラナキ(西海岸)に到着

所持: テパエイリランギ/タイパラエロア/タウトゥテニオモレ/アウマトゥアナキ/テマタンギテレクラ/プイリマエアエア/ニオタモレ/タヴァマナヴァ


タイ・テ・アリキ

人物: フィロの息子/タンギイアの養子となりンガーティ・タンギイアの祖に

事績: 兄弟の仇であるライアテア島のンガーティ・プナとの戦い

所持: タイパラエロア


ピウア・キ・テ・ランギ/ピウ・ランガ・タウア

人物: フィロの娘/女戦士

事績: 兄弟の仇であるライアテア島のンガーティ・プナとの戦い

所持: ヒンガキテマノワイ


トゥラ

人物: 航海者フィロの仲間

事績: フィロと別れる/未開の人々に火をもたらす

所持: ティノクルキ


トト

人物: トゥリの義父

事績: トゥリ(正確には娘ロンゴロンゴ)にアオテア号を譲る

所持: プケコファタファタアランギ


イヘンガ(イーヘンガ)

人物: 冒険者/マタ・テ・ラ(フィジーの北西?)出身/ランギ・タコ号/アラワ号の船長タマテカプアの孫と同名だが関連は?

事績: ロンゴマイらと知識を求め冥府に赴く/仲間を主人ミルに殺される/ミルを館ごと燃やす/ハワイキへ帰還

所持: トゥタリアリア

アオテアロア

ニュージーランド北島のマオリ語表記(現在ではニュージーランド全体を表す)

マウイが釣り上げた大地が北島(アオテアロア)に、彼のカヌーが南島(ワイポウナム)に


トゥ・テ・ラキ・ファノア(トゥー・テ・ラキ・ファーノア)

人物: 半神

事績: 南島のフィヨルドを作る

所持: テハモ

大艦隊による移住(10世紀~)

クペのNZ発見の後、ンガフエやトイらの冒険者が探索に訪れた

全てがそのまま定住したわけではなく、ンガフエなどは緑石を土産にハワイキに戻って行った

また、第二次移住期には食料(芋)を求めてハワイキへ向かった者もいたとする伝説もある(実際に芋がもたらされたのは大艦隊以降と見られる)

1350年頃に伝説の七艘のワカ(カヌー)による大規模な移住が行われたとされる


パワ(パーワ)/パオア(パーオア)

人物: ハワイキの人/ホロウタ号の船長(元々の所有者はトイ)/ホロウタ号の航海1350年の大移住よりも前とされる(実際は大移住の後か?)

事績: ハワイキからサツマイモを持ち帰る

所持: カウカウ


ホアキとタウカタ

人物: ハワイキの兄弟/ンガー・タイアクペ号を所有

事績: 女兄弟を探してファカタネに/テ・アラターファオ号の制作/ホアキはハワイキへ/タウカタはファカタネに残る(その後殺される)

所持: テファオタプヌイアタネ/テマノクハ/テワイヘケ/ワラワラタイオタネ


トゥリ

人物: おそらくタヒチの人/ロンガ・テア・タイ・マラマの息子/アオテア号の船長/タラナキ諸族の祖/バージョンによってはタンガロア神やオリコの息子とされる

事績: 義父トトからアオテア号を譲り受ける/北島の西海岸に到着/ダーツ勝負(マンガイアver.)

所持: テアフィオランギ/テアネワオテランギ/テロクオフィティ/ファロナオテランギ/ヴァイテランギ


トゥパイ(トゥーパイ)

人物: ハワイキの人/ターキティム号の導師(tohunga)/ルアファロの兄弟(テ・マヒアver.)

事績: ワイララパの創設(ンガーティ・カフングヌver.)

所持: ファラウランギ


ルアファロ

人物: ハワイキの人/ターキティム号の神官/トゥーパイの兄弟(テ・マヒアver.)

事績: テ・マヒアの創設(ンガーティ・カフングヌver.)

所持: フイテランギオラ


マナイア

人物: ハワイキの人/トコマル号の船長

事績: 義理の兄弟ンガートロ・イ・ランギとの争い/ターフィリ・マー・テア神に殺される

所持: アウルランギ/キヒア/タマタマアランギ/ラケア


タイエフ/タイケフ

人物: おそらくハワイキの人/フルフルマヌ(フルマヌ)号の船長/アラワ号やタイヌイ号の乗員にも同名の人物

事績: 南島へ到達(大船団とは別に?)/航海の途中で喜望峰を斬った

所持: コティアウルテランギ/テアフィオラキ/テラクラクオタファキ/パキイトゥア


マティティ

人物: ウルアオ号の導師(tohunga)

事績: ウルアオ号をラーカイハウトゥーに譲る

所持: カパキトゥア/トゥアウルランギ


ラカイハウトゥ(ラーカイハウトゥー)

人物: ウルアオ号の船長

事績: 空と海の接続部分を切る/南島北部に上陸/南島に池を作る

所持: カパキトゥア/トゥアウルランギ/トゥファカロリア


ンガトロ・イ・ランギ(ンガートロ・イ・ランギ)

人物: アラワ号・タイヌイ号の導師(tohunga)/ランギアテア(ハワイキ内?)の人/嵐や吹雪を起こす

事績: 北島に到着/悪魔Te Tama-hoiを降す/タウポ湖到達/義理の兄弟マナイアとの争い

所持: クファ


マカ

人物: アラワ号の乗員の一人/ンガーティ・アパの祖Apa-hāpai-taketakeの父とされることも(Ruateaは母方の祖父に

事績: トンガリロ高地で寒さに挑んだ逸話

所持: アフアクラヌイ


タイニニヒ

人物: アラワ号の乗員の一人

事績: ファンガパラオア(北島北部)の地でクラ(頭飾りの羽)を海に捨てる/マヒナという人物がクラを拾う

所持: テクラアタイニニヒ


ハトゥパトゥ

人物: ンガーティ・ファカウエの人

事績: 鳥女クランガイトゥクとの知恵比べ/アラワ号を燃やしたラウマティを殺す

所持: タマピナキ/テカオレオレ


タマ・ア・フア(タマ・アー・フア)

人物: 探険家/幼少期に移住/ラウマティの父

事績: クラハウポー号で北島へ/緑石を発見/ハワイキに帰還

所持: タマピナキ/テカオレオレ


ラウマティ

人物: タマ・アー・フアの息子/ウル・テ・カカラの父

事績: 過ってアラワ号を燃やす/ハトゥパトゥ(ハウトゥパトゥ)に敗れる/テ・カオレオレでの死を望む

所持: タマピナキ/テカオレオレ

中世~近世(年代が確かでない)

定住が進み、各部族間の抗争も激化

タスマン(1642年)、クック(1769年)などのニュージーランド到達


カウマリキ

人物: 場所や時代などは不明だがニュージーランドが舞台と思われる/タファイやクペの友人(半神ターファキや前出のクペとは別人か)

事績: カリリから魔法の釣り針を盗む/友人を悪魔に殺される/悪魔を焼き殺す

所持: テラマ


ファレ・マタンギ

人物: 父ンガールエはタラナキの河口付近の長/母ウル・テ・カカラはラウマティの娘/父は母子を残して地元に戻る

事績: 魔法の矢を頼りに父を探す旅/ワイタラの地名の由来(whai(to follow)+tara(the dart))/祖父ラウマティの復讐?

所持: ティリティリオマタンギ

年代: 1420年頃?


アオケフ

人物: ワンガヌイ(北島南西部)の長の一人/トゥリの大甥

事績: 怪物トゥータエポロポロ退治/ワンガヌイの人々を助ける

所持: タイティムロア


ハパ・キオレ

人物: ラウル族(ンガー・ラウル/マータアトゥア号系)/南タラナキ(北島西部)の辺り/ホロパパらの兄/チャタム諸島ver.ではトゥー・モアナの弟になっている

事績: 姪や兄弟の仇テ・フェテイナのトゥー・モアナとの戦い

所持: ラメイテイ


ポロウ・アリキ/ポロウランギ

人物: ンガーティ・ポロウの祖/パイケア、トイ、マウイなどの血を引く/ファンガラ(北島東部)の生まれ/タプ(触れることを禁ずる)の力で何にも触れることなく移動できる

事績: 生誕時、空が赤く染まったという/タプの力が限度を越えたため命を落とす

所持: ティファオテランギ


タマヒネンガロ

人物: ンガーティ・ポロウの長の一人/カイティ地区(北島東部)/ポロウランギの玄孫

事績: ウエ・カヒカテア(テ・ファカトーヘアの長)の仇討ちで名を上げる

所持: トゥヌイアランギ/カイタンガタ/ワイカナエ


カフングヌ

人物: ンガーティ・カフングヌの祖/ポロウランギの玄孫/ターキティム号のタマテアの血を引く/かなりモテた/ワイロア(北島東部)が拠点

事績: 政略結婚を繰り返す/従兄弟の息子たちに攻められる/リーダーに差し出した娘が勝手にハンサムな弟の方と結婚してしまう

所持: ティティンガプア


カウ・パルル

人物: ンガーティ・ラカイパアカの長/ンガーティ・カフングヌの支族

事績: トゥー・プルプル(カフングヌの曾孫)を殺す/その兄弟から復讐される

所持: トゥプルプル


テ・ランギヌイ・ア・イフ/イフ

人物: テ・アイタンガ・アー・マーハキ族の長/タウパラの父/カフングヌの血を引く

事績: ンガーティ・カフングヌ(ンガーティ・ポロウ?)のパルアの脅威/テ・ファーナウ・アー・アパヌイの援軍に救われる/テ・ワイロアのカウワエテレに殺される

所持: ファカタンギウラ


タプワエ/タプアエ

人物: ンガーティ・カフングヌ(ンガーイ・タウイラ)の長/ワイロア(北島東部)/テ・オ・タネの伯父/優れたリーダー

事績: 弟テ・マアハとの仲違い/パルアの拠点を攻める(パルアは既に故人)

所持: テクラアトゥハエト


テ・オ・タネ(テ・オ・ターネ)

人物: ンガーティ・カフングヌの長/テ・マアハの第二夫人の子/不敗の戦士/無益な殺生は好まない

事績: ファファ・ポの戦い/テ・ファーナウ・アー・アパヌイとの因縁に決着

所持: テアテオヒネペヒンガ/テアテロオテアラフィティ


テ・ラ・カ・ト(テ・ラ・カ・トー)

人物: ンガーティ・テ・ラ・カ・トーの祖/マヒア(北島東部)/カフングヌの血を引く

事績: テ・ヒハと和平を結ぶ/和平を結んだのはテ・ミハ(ヒハの後代)という話も

所持: フィティパタト


テ・ヒハ

人物: ンガーティ・カフングヌ(ンガーティ・イラ)の長/ワイララパ(北島南部)に移った一族/テ・ランギ・タファンガの曾孫

事績: 様々な勢力から攻撃を受ける/テ・ラ・カ・トーと和平を結ぶ

所持: フィティパタト


トヒア・イ・テ・ランギ

人物: ンガーティ・アワの長/プレンティ湾(北島北東部)/マータアトゥア号の船長トロアの末裔

事績: ンガーティ・マルの戦士たちを魔力で倒す

所持: ロンゴタカフィウ


ヌク・マフ

人物: ンガーティ・ランギ(アオテア号系)の長ランギ・トエンガの息子/北島中部/ロンゴマイ・レレアの異母兄弟/アワヌイアランギ(テ・アーティアワなどの祖)の血も引く

事績: ロンゴマイ・レレアとの戦い/自分の武器での死を望む

所持: テパエオテランギ


ロンゴマイ・レレア

人物: ンガーティ・ランギ(アオテア号系)の長ランギ・トエンガの息子/北島中部/ヌク・マフの異母兄弟/アワヌイアランギ(テ・アーティアワなどの祖)の血も引く

事績: ヌク・マフとの戦い

所持: テパエオテランギ


パカウエ

人物: ンガーティ・トゥー・イリランギ(ンガーティ・ワイレレ/タイヌイ号系)の人/ワイカト(北島中西部)の辺り/ンガーティ・テ・ウェヒの祖テ・ウェヒの父

事績: 従兄弟の息子タウティニ・モコに殺される

所持: カリオイムトゥ/ピイピイテワイ


テ・ホレ

人物: ンガーティ・マニアポト(タイヌイ号系)の長/北島西部

事績: プレンティ湾のンガーティ・アワを征服

所持: マトゥアコレ

近代(西洋の資料で年代が確定、または推測可能)

イギリス主導でニュージーランドは独立を宣言

1840年に土地売却のルールを取り決めたワイタンギ条約が結ばれる

植民地支配を進めるイギリスと騙されたと感じたマオリの間に衝突が起こる

この一連のマオリ戦争が、マオリ社会の崩壊を招くきっかけになったとされる


テ・ホウタエワ

人物: テ・アウポーウリの長/北島北端/健脚で鳴らす/銃を臆病者の武器と見下す

事績: 90マイルビーチの伝説/ホンギ・ヒカ率いるンガープヒ軍に敗れる

所持: トゥヌイアランギ


ホンギ・ヒカ

人物: ンガープヒの長/北島北部/マスケット銃戦争初期の中心人物

事績: 西洋の武器を導入/マスケット銃戦争を引き起こす

所持: パトゥイウィ

年代: d. 1828


カウフ

人物: プケカロロ砦の戦士/おそらくンガーティ・ポロウ/ヒリニの逸話の一バージョン

事績: ンガープヒなどの連合軍に砦を攻められる/有力者の子供(後のヒリニ・テ・カニ)を連れ逃げるが捕えられる/自分の武器での死を望む

所持: テヘケトゥア


ポティキ

人物: ンガーティ・マル(タイヌイ号系)の長/ハウラキ湾(北島北部)

事績: ンガープヒなどとプケカロロ砦を包囲(1820年代)/カウフらを見逃してやる

所持: テヘケトゥア


ラウィリ・テ・エケ(ラーウィリ・テ・エケ)

人物: ンガーティ・オネオネの長/ンガーティ・ポロウの支族/ヒリニの逸話の一バージョン

事績: オクラレンガ砦を包囲(1820年代)/包囲を解きに来たヒリニらを捕える/ワイタンギ条約に署名

所持: パヒカウリ

年代: d. 1852


テ・タウリ/ウィレム・エルエラ・テ・タウリ

人物: ンガーティ・トゥー・ファレ・トア(アラワ号系)の人/北島中部

事績: パタウアの戦い/フナ・ウィの戦い/ンガーティ・ラウカワに槍を奪われる/ワイタンギ条約に署名/キリスト教の洗礼を受ける

所持: マトゥアコレ

年代: d. 1846


ハエレ・フカ/フカ

人物: ンガーティ・ファカウエ(アラワ号系)の長/ロトルア(北島中東部)/雄弁家であり詩人

事績: テ・アラワ連合軍とンガーイ・テ・ランギ連合軍の戦いの発端に/テ・アラワとして政府軍を支援

所持: テカオレオレ/テラウオテフイア

年代: d. 1865


テ・ラウパラハ

人物: ンガーティ・トアの族長の一人/テ・アラタンガタの半兄弟/片足が六本指/マスケット銃戦争中期の中心人物/オールブラックスのハカとして知られるカ・マテの生みの親

事績: ワイカト諸族との戦い/南方への移住/南島への遠征/ワイタンギ条約に署名/マオリ戦争の発端となるワイラウ乱闘/ニュージーランド政府との和平

所持: アモクラ/テラウヒキヒキ/トゥヒワイ

年代: d. 1849


テ・アラタンガタ

人物: ンガーティ・トアの族長の一人/テ・ラウパラハの半兄弟

事績: 他の族長と共にンガーイ・タフに殺される

所持: ンガアオレレ

年代: d. 1828~1830


ノホルア

人物: ンガーティ・トアの族長の一人/テ・ラウパラハの半兄弟/部族の導師(tohunga)/あまり戦わなかったのでは?

事績: キリスト教の洗礼を受ける/ワイタンギ条約に署名

所持: プフリフェヌア


テ・ランギハエアタ

人物: ンガーティ・トアの族長の一人/ワイカト(北島中西部)の辺り/テ・ラウパラハの甥

事績: ンガーティ・イラのテ・ケケレングを破る/ワイタンギ条約に署名/テ・ラウパラハやトーピネ・テ・ママクらとともに英国軍と戦う/ニュージーランド政府との和平

所持: タフィトフェヌア

年代: d. 1855


テ・ケケレング

人物: ンガーティ・イラの長/北島北部/ホロウタ号の乗員の末裔

事績: ンガーティ・トアのテ・ランギハエアタに敗れる/母の嘆願で命が助かる

所持: タフィトフェヌア


テ・ニホ

人物: ンガーティ・ラールアの長/ンガーティ・トアの支族

事績: 北島の連合軍による南島遠征/長続きせず撤退

所持: カイカノヒ

年代: 19世紀頃


トゥ・フル(トゥー・フル)

人物: ンガーイ・タフの長の一人/ポウ・ティニ(南島西部)

事績: 北島の連合軍に敗れ捕まる/ラウパラハなどと和平を結ぼうとする

所持: カイカノヒ

年代: 19世紀頃


タリンガ・クリ(タリンガ・クリー)/テ・カエアエア(テ・カーエアエア)

人物: ンガーティ・タマの長/北タラナキ(北島西部)/トコマル号の航海士タマ・アリキの末裔

事績: ンガーティ・マニアポトとの争い/テ・ラウパラハに従い南進/ワイタンギ条約に署名/故郷タラナキへの帰還を望む

所持: タラワナ/ホロマタンギ

年代: d. 1871


ニコリマ・テ・ランギ・ノホ・イホ

人物: タラナキ(北島西部)諸族の長/槍以外の武器は持たなかったとされる/キャプテン・クック到着以前の生まれで200歳近いという伝説

事績: レワレワの戦い/ンガーティ・ルアヌイの包囲を耐えきる

所持: ナウェナウェア/ルアホアタ

年代: d. 1876


テ・ファレ・ラタ(テ・ファレ・ラーター)

人物: ンガーティ・ルアヌイ(タキティム号系)の長/南タラナキ(北島西部)/トゥリの血も引いている

事績: タウポ(北島中部)からの侵略を撃退

所持: テポロハンガ

年代: 19世紀頃


ロポアマ・テ・オネ/ホネ(ホーネ)

人物: テ・アーティアワの長の一人/元々はタラナキ(北島西部)?

事績: ピクトン(南島北部)に移住/ワイタンギ条約に署名

所持: パエフェヌア

年代: d. 1868?


ウィレム・キンギ・テ・ランギタケ(ウィレム・キーンギ・テ・ランギターケ)

人物: テ・アーティアワの長/タラナキ(北島西部)

事績: ワイタンギ条約に署名/第一次タラナキ戦争(1860-1861年)を主導/停戦に応じる/第二次(1863-1866年)には参加できず

所持: テマウンガロンゴ

年代: d. 1882


テ・コオティ

人物: リンガトゥ教団の創始者

事績: パイ・マリレ(ハウハウ教団)との争い/政府からスパイ容疑で追放される/教団を起こし政府に対して抗戦/テ・コオティ戦争(1868-1872年)

所持: テマウンガロンゴ

年代: d. 1893


リファ・ティトコワル(ティートコワル)

人物: ンガールアヒネの長/南タラナキ(北島西部)

事績: マオリ王側で第一次タラナキ戦争に参加/イギリスからの入植者ともめる/ティトコワル戦争(第三次タラナキ戦争/1868-1869年)/逃走/晩年は両民族の融和を訴える

所持: ンガカナエアティトコワル/テポロハンガ

年代: d. 1888


テ・フェヌアヌイ1世

人物: ンガーイ・トゥーホエの長/北島北東部/建築士や工芸士でもある/西洋の法が持ち込まれることに抵抗

事績: ワイタンギ条約には署名しなかった/テ・コオティに協力/政府との和平に尽力

所持: テイヌトト/トゥフア

年代: d. 1907


イハカラ・トゥクマル

人物: ンガーティ・ンガロンゴ(タイヌイ号系)の長/低地マナワトゥ(北島南部)

事績: ニュージーランド政府に土地を売る

所持: ランギティケイ

年代: d. 1881


キリ・ピラウ

人物: ンガーティ・ハーウア・テ・ランギの長トーピネ・テ・ママクの民/巫女カイマハの夫/ワンガヌイ(北島南西部)

事績: オフラの戦い(1864年:『JPS』)/テ・ケレの包囲からの脱出/ただしトーピネとンガーティ・トゥーのテ・ケレとの衝突は1850年代とされている

所持: アケラウタンギ


ハマラマ/アマラマ

人物: ワンガヌイ(北島南西部)の長

事績: ンガープヒの長トゥーファレの侵攻/ワンガヌイ川でトゥーファレを殺す(1830年)

所持: アケタウランガイ


ハイモナ・テ・アオ・オ・テ・ランギ

人物: ンガーティ・パニオアウア(詳細不明)の長

事績: 棍棒の持ち主という以外のことは不明

所持: パイアテランギ

年代: 1874年には存命


カフヌイ

人物: ハイモナの4代前の長

事績: 棍棒の持ち主という以外のことは不明

所持: パイアテランギ


テ・ケエパ・テ・ランギヒウィヌイ

人物: NZ Militia(ニュージーランド市民軍)Native Contingentの少佐/ムアウポコの長の息子

事績: ティトコワルの追跡/テ・コオティの追跡

所持: アケタウランガイ

年代: d. 1898


ヘレウィニ・テ・マロ

人物: NZEF(ニュージーランド遠征軍)Native Contingentの二等兵/ンガーティ・ポロウ出身

事績: 第一次世界大戦

所持: トヒオラ

年代: d. 1920

イギリス

ニュージーランドに独立を宣言させた上で、ワイタンギ条約を結びこれを併合

1860年代から70年代にかけて起こったマオリ戦争を鎮圧


アイザック・フェザーストーン

人物: イギリス生まれ/ウェリントン地区の初代長官

事績: ウィリアム・ウェイクフィールドとの決闘事件

所持: ランギティケイ

年代: d. 1876


ジョージ・グレイ

人物: リスボン生まれ/二度に渡りニュージーランド総督を務める/11代目ニュージーランド首相/マオリとの対話を続ける

事績: オーストラリア、南アフリカ、ニュージーランドの統治者を歴任/マオリ戦争の処理

所持: ヒネヌイオテパウア/コアタリイニ

年代: d. 1898


ウィリアム・ギルバート・メア

人物: ニュージーランドの判事・軍人/生まれはニュージーランド/マオリからも敬意を表される

事績: マオリ戦争にNZ Militia(ニュージーランド市民軍)の一員として参加

所持: テイヌトト

年代: d. 1912

参考

・『Journal of the Polynesian Society』(JPS)

・『Nga Waka O Nehera: The First Voyaging Canoes』(Evans)

・『The Lore of the Whare-wānanga: Or Teachings of the Maori College on Religion, Cosmogony, and History』(Whatahoro)

・『Hawaiki: The Original Home of the Maori, With a Sketch of Polynesian History』(Smith)

・「Te Ara - Encyclopedia of New Zealand」(teara.govt.nz)

・「NZHistory, New Zealand history online」(nzhistory.govt.nz)