words の中で取り上げたアフリカ中部~南部関連人物を補足的に紹介していきます。
年代や系図、逸話など諸説ありすぎて、とても把握しきれるものではないようです。
13 世紀~ 15 世紀にかけてブガンダ(中部)、ブニョロ(西部)、アンコーレ(南部)などの国々が誕生
西ナイル方面やケニア方面からの移住者を先祖とする
キタラ帝国(ブニョロ=キタラ)はこの地の盟主として栄え、タンザニアやルワンダなどにも影響を及ぼした
カトンダ(Katonda) / トンダ(Ttonda)
人物:
ブガンダの創造神
天空神グルの父。バージョンによってはナンビやワルンベ、カイクジらの父(グルは存在せず)
Mmamba 族の伝承では Ttonda 朝ブガンダの初代
事績:
最初の人間キントゥを作り地上へ送る
所持:
杖棒:ルクビザ
グル(Gulu / Ggulu) / ムグル(Mugulu) / ウェンバ・セクグルクム・グル(Wemba Ssekugulukumu Ggulu)
人物:
ブガンダの天空神
創造神カトンダの息子。ナンビやワルンベ、カイクジらの父
Mmamba 族の伝承では Ttonda 朝ブガンダの王の一人
事績:
娘が見込んだキントゥへの試練。ワルンベを連れ戻すためカイクジを派遣
所持:
刀剣:グウォガユンジラ
斧鎌:キントゥノオノ
杖棒:セキラアクビェワカティ
盾:フンベーキワグ
ワルンベ(Walumbe)
人物:
ブガンダの死の精(balubaale)
グルの息子。ナンビやカイクジの兄弟
事績:
ナンビの結婚報告が無かったことに怒り地上へ付いて行く。穴に潜りカイクジの追跡を逃れる
所持:
槍戟:アマフムガワルンベ
登場:
ウガンダの伝説(死の始まり)
カイクジ(Kaikuzi) / カイイクージ(Kayikuuzi) / カイズキ(Kaizuki)
人物:
グルの息子。ナンビやワルンベの兄弟
精霊(balubaale)のリストにはいない?
事績:
ワルンベを連れ戻しに行くが失敗
所持:
槍戟:エフムリャカイクージ
登場:
ウガンダの伝説(死の始まり)
キントゥ(Kintu) / ブカデブコーコーマ(Bukaddebukookooma)
人物:
カトンダ神(ブニョロではルハンガ神)により作られた最初の人間
グル神の娘ナンビの夫
Mmamba 族の伝承でも最初の人間とされるがトンダ(Ttonda / カトンダ神)やウェンバ(Wemba / グル神)らの先祖とされている
事績:
カトンダ神により地上に下される。グル神の試練を乗り越えナンビとの結婚を許される。地上へ戻る
所持:
斧鎌:キントゥノオノ
登場:
ウガンダの伝説(死の始まり)
イコバ(Ikoba)
人物:
Mpindi 族の長。キグル(Kigulu)からブソガ(Busoga)へ移住した人々
事績:
キントゥ(ブガンダ)または Mukama Namutukula(ブニョロ)を船でブニョロの方へ渡す
所持:
乗物:ワルキリリ
登場:
ブソガの伝説
キルル(Kirulu)
人物:
Mmamba 族の長老
Ttonda 朝のカグル(Kagulu)王の息子。ウェンバ(Wemba / グル神)王の孫
同名の孫がベンバとの戦争を主導したとされる(ただし人間関係の表現から祖父の方も想起される)。キントゥ vs ベンバが表の歴史ならキルル vs ベンバは裏の歴史といった様子。またベンバとキントゥはキジバ(タンザニア)のキルル(Kiruru)の息子だという伝承も見られる
事績:
コンゲ(Kkonge)王やその父ワネマ(Wannema)との権力争い。二人を(おそらく孫の)キテンデ(Kitende)に討伐させる
所持:
刀剣:グウォガユンジラ
杖棒:セキラアクビェワカティ
盾:バベンガマジ
登場:
Mmamba 族(ウガンダ)の伝承
ルバーレ・マイイルウェ・ジュージ・ワネマ(Lubaale Mayirwe Jjuuzi Wannema)
人物:
セセ諸島の支配者。Ttonda 朝ブガンダの王。ブガンダの跛者の精(balubaale)
地震の精ムシシ(Musisi)の子。繁栄の精キティンダ(Kitinda)、ワマラ湖の精ワマラ(Wamala)の兄弟。次の王コンゲ(Kkonge)、戦いの精キブーカ(Kibuuka)、ヴィクトリア湖の精ムカサ(Mukasa)らの父
事績:
息子コンゲに王位を継承。キルル(Kirulu)との権力争いに敗れセセ諸島へ逃れる。祖先のワヴジャ・セセ(Wavujja Ssese)と戦いセセ諸島を奪う。兄弟ワマラと争う。ベンバとの戦いに向けキルル 2 世(Kiruru)に召集される
所持:
杖棒:ラムラオブガンダ
盾:ガウニャカング
乗物:ナキェヴガ
登場:
Mmamba 族(ウガンダ)の伝承
ルバーレ・ンコセ・ムブービ(Lubaale Nkose Mbuubi)
人物:
Mazinga の領主
Ttonda 朝の王族(Kirulu ら)の血を引く。ムガボ(Mugabo)やセバラム(Ssebalamu)の父。ワネマ(Wannema)の盟友(義理の息子?)
事績:
キルル(Kirulu)の勢力に敗れセセ諸島へ逃れる。ベンバとの戦いに向けキルル 2 世(Kiruru)に召集される。息子セバラムをワネマに仕えさせる
所持:
杖棒:ナマシキ
登場:
Mmamba 族(ウガンダ)の伝承
セバラム・カシガ(Ssebalamu Kasiga)
人物:
Bbendegere の領主。セセ諸島のワネマ(Wannema)に仕える
Ttonda 朝の王族(Kirulu ら)の血を引く。ンコセ・ムブービ(Nkose Mubuubi)の息子
事績:
ワネマ(Wannema)やセムウェジ(Ssemwezi)からいろいろ受け取る。ベンバとの戦いに向けキルル2世(Kiruru)に召集される。ムロンド(Mulondo)王から父ナキビンゲ(Nakibinge)の遺体を運ぶ船の製作を依頼される
所持:
斧鎌:カレラマドゥ / ナルバーレ
槍戟:カワワ
杖棒:ラムラオブガンダ
変種:マニャンピテーリ
盾:ガウニャカング
登場:
Mmamba 族(ウガンダ)の伝承
セムウェジ・マガンダ(Ssemwezi Maganda)
人物:
Ttonda 朝ブガンダの王
前王コンゲ(Kkonge)の息子。ベンバの先祖
事績:
敗死した父の後を継ぐ。祖父のワネマ(Wannema)らに庇護を求める
所持:
斧鎌:カレラマドゥ
槍戟:カワワ
変種:マニャンピテーリ
登場:
Mmamba 族(ウガンダ)の伝承
カト・キントゥ・カクルクク(Kato Kintu Kakulukuku) / カト・キメラ(Kato Kimera)
人物:
キントゥ朝ブガンダの初代。最初の人間キントゥの名を頂く。妻ナントゥトゥルルもナンビの名を頂く
キジバ(タンザニア)のキルル(Kiruru)の息子でベンバの兄弟という話。ブニョロのルキディ 1 世の兄弟だという話
事績:
ベンバに追われアビシニア王を頼る。移住者たちを率いてブガンダに帰還。ベンバとの戦いに勝利。忠臣キソロを刺してしまう
所持:
槍戟:ガワニャカング / キントゥノヤリ
法具:キェバボナ / ナルバーレ / ブワムパラ
年代:
14 世紀初期。息子チュワの統治が 1187 年から(Buganda Kingdom)
ンセレコ・カラマジ・ナムワマ(Nsereko Kalamazi Namwama)
人物:
コベ(Kkobe)族の祖。ブガンダの祖キントゥ王に仕える。移住者の一族
功臣の一人
事績:
ベンバとの戦い。バニョロ族(ブニョロ)との戦い
所持:
槍戟:マジーナガンディギタ
ブド・セナーキロ(Buddo Ssenaakiro / Buddo Senaakiro) / セナキロ・ブド(Sennakiro Buddo)
人物:
Buvvi の人?
ムガラ(ムグラ)の息子
戴冠の地ナガラビ・ブド(Naggalabi Buddo)の名の由来。ベンバ殺しには諸説あり
事績:
ベンバを殺す
所持:
槍戟:カヌーナ
ンフドゥ(Nfudu)
人物:
ルガヴェ(Lugave)族
ルゲンベ・ナバジャ(Lugembe Nabajja)の息子(船を入手)。またはラバ・ナマセラ(Laba Namasera)の息子(ベンバの父と同一?)。またはナマーバ(Namaaba)の息子(武具を入手)。ダンバ(Ddamba)の祖父
ベンバ殺しには諸説あり
事績:
ベンバを殺す
所持:
槍戟:ヴァムキトーケ
盾:バールガデバティヤ
乗物:ナカウカ
ンダフラ(Ndahura) / ンダウラ(Ndawula)
人物:
バチュウェジ朝キタラの初代。ブソンゴラ王
バテンブジ朝最後の王イサザの孫
ブガンダの天然痘の精(balubaale)
事績:
母方の祖父ブクク王を殺す。大帝国を築く。冶金や農業の発展
所持:
刀剣:ブシタマ
斧鎌:カララマイレ
槍戟:エリハンゴ / カイタンタヒ / キジランカンバ / キムリ / マレンギェ / ムポトレ
年代:
14 世紀半ば?
参考:
『Uganda』(Briggs, Roberts)
ルゴ(Rugo)
人物:
ブジンバの初代。ンダフラに仕えていた
事績:
ンダフラから槍を賜る
所持:
槍戟:エリハンゴ / マレンギェ / ムポトレ
ワマラ(Wamara / Wamala) / ブブジ(Bubuzi)
人物:
バチュウェジ朝キタラの王。ブソンゴラ王
ンダフラの息子
ブガンダのワマラ湖の精(balubaale)。ハヤ(タンザニア)の伝説ではキントゥ王と同時代。キジバ(タンザニア)の伝説では宇宙の王
事績:
ワマラ湖で姿を消す
所持:
刀剣:カビンダンゴ
槍戟:カナンタイ / キーネゲナ
弓矢:ニャンポゴ
防具:ルワフスング
参考:
『African Myths of Origin』(Belcher)
『Peuples et rois de l'Afrique des lacs』(Mworoha)
ルヒンダ(Ruhinda)
人物:
初代アンコーレ王。バチュウェジ族
ワマラの息子
カラグウェ(ハヤ)の祖ルヒンダと同一視
事績:
バチュウェジ達が移動する際、カトゥクに説得されアンコーレに残る
所持:
法具:バギェンダンワ
カトゥク(Katuku)
人物:
アンコーレの農耕民族(Bairu)の長。アンコーレの実質的支配者
バチュウェジのワマラ王の友
事績:
バチュウェジ達がアンコーレを出て行こうとした際、ルヒンダに残ってもらうよう掛け合う
所持:
槍戟:ニャミリンガ / ムウェル
杖棒:カレベ
キメラ・ワルシンビ(Kimera Walusimbi) / カレメーラ(Kalemeera)
人物:
ブガンダ王(カバカ)
チュワ 1 世の息子でカト・キントゥの孫
事績:
狩猟中に事故死(孫に殴打される)。一時ブニョロのウィニイ(Winyi)王の下に身を寄せたという伝説(祖父キントゥとブニョロの初代ルキディを兄弟とするバージョン)
所持:
法具:ティンバ
年代:
d. 1404(英語版 Wikipedia)。統治が 1217-1247(Buganda Kingdom)
ムピンガ(Mpinga)
人物:
ブガンダのルガヴェ族。キメラ王の牛飼い(ミルク瓶持ち)
事績:
一度処刑を請け負ったため以後処刑人に
所持:
槍戟:カワワアクズンゼ
カソンゴヴ・カビョゲラ(Kasongovu Kabyogera)
人物:
マンバ(Mmamba)族。ブガンダの首相(katikkiro)。キガラ(Kiggala)王に仕える
Ttonda 朝の王族(Kirulu ら)の血を引く
所持:
杖棒:ガンビラ
ラボンゴ(Labongo) / ニャボンゴ(Nyabongo)
人物:
アチョリの祖。ラボンゴとギピルはルオ諸族の祖
アルルの祖ギピルの兄弟
ギフォルを加えた三人兄弟のバージョンも。ラボンゴ(ルキディ 1 世)はブニョロ王となりラボンゴの役回りがギフォルに置き換わる
事績:
ギピルが王権の槍を象に投げつけ失くす(探すように命じる)。ラボンゴの娘がギピルのビーズを飲み込む(胃を裂くよう要求される)
所持:
槍戟:ラボンゴノヤリ
年代:
ギピルと別れアチョリに移動したのが 1500 年頃とされる
登場:
槍とビーズの伝説
ルキディ 1 世(Rukidi I) / イシンゴマ・ムプガ・ルキディ(Isingoma Mpuga Rukidi) / ラボンゴ(Labongo) / ニャボンゴ(Nyabongo)
人物:
ブニョロ=キタラ(バビト朝)の初代。ルオ系
アチョリの祖ラボンゴと同一視される。ブガンダのキントゥ王またはキメラ王の兄弟とする伝説も
事績:
バチュウェジ達から国を譲られる
所持:
刀剣:カスタマ / カビンダンゴ / ブシタマ
斧鎌:カララマイレ
槍戟:カイジレイジョ / カイタンタヒ / カタソンゲルワ / カラザンカンバ / ガレンゲラ / キジランカンバ / キムリ / ゴティゴティ / ニャカコート / ニャミヘレレ
弓矢:ニャンポゴ
盾:ビセゲゲ
防具:カススンクワンジ / ルワフスング
年代:
建国は 15 世紀~ 16 世紀とされる。ルワンダ側の記録(Cwamali 王のルワンダ侵攻が 14 世紀頃)とはズレが生じる
参考:
「Isingoma Labongo Rukidi」(英語版 Wikipedia)
キブカ(Kibuka) / ブウェラ・セカコジ・キョベ・キブーカ(Bwera Ssekakozi Kyobe Kibuuka)
人物:
セセ諸島の住人。ブガンダの戦いの精(balubaale)
ワネマ(Wannema)の息子
Mmamba 族の伝承では父ワネマと兄コンゲ(Kkonge)がTtonda朝の王とされている。ナキビンゲと同時期の死亡だが生まれ自体はかなり前と思われる
事績:
ブガンダのナキビンゲ王を援けブニョロと戦う(敗死)
所持:
槍戟:キトニャワグル
盾:バベンガマジ / ルギャミレンベ
ナキビンゲ・カガリ(Nakibinge Kagali)
人物:
ブガンダ王(カバカ)
精霊(balubaale)の地であるセセ諸島との繋がり。死後自らも精霊として祀られる
事績:
精霊信仰を統治に利用しだす。キブカの力を借りブニョロ(オリミ 1 世時代と見られる)と戦う。敗走中に野牛用の罠に嵌り死亡
所持:
刀剣:ナルワンガラ
槍戟:カサンガティ / カワワ
年代:
d. 1554(英語版 Wikipedia)。統治が 1367-1397(Buganda Kingdom)
参考:
『The History of Africa: The Quest for Eternal Harmony』(Asante)
ナキーソ(Nakiiso) / カバジ(Kabazzi)
人物:
Zzinga の人。Kasimba 族の祖
ブガンダ王の槍カワワの制作者ブヨンド(Buyondo)の父
事績:
ワネマへの面会を希望するナキビンゲ王をセセ諸島に渡す
所持:
乗物:ナカウング
ムロンド・セカジャ(Mulondo Sekajja)
人物:
ブガンダ王(カバカ)
ナキビンゲの息子
事績:
父の亡骸と槍を発見。父をセセ諸島に祀らせる
所持:
槍戟:カワワ
年代:
d. 1564(英語版 Wikipedia)。統治が 1397-1427(Buganda Kingdom)
ムテビ 1 世(Mutebi I)
人物:
ブガンダ王(カバカ)
先代カテレガ王の息子。ジューコやカイェンバの兄弟
事績:
ドラムの持ち主ということ以外不明
所持:
法具:カウルグモ
年代:
d. 1680(英語版 Wikipedia)。統治が 1577-1644(Buganda Kingdom)
ジューコ・ムルワーナ(Juuko Mulwaana) / ジュコ(Juko)
人物:
ブガンダ王(カバカ)
カテレガ王の息子。ムテビやカイェンバの兄弟
事績:
カイェンバを戦争にかこつけ殺そうとするが失敗。カイェンバは次代の王に
所持:
法具:ナマニョニイ
年代:
d. 1690(英語版 Wikipedia)。統治が 1644-1682(Buganda Kingdom)
キェバンベ 2 世ビカジュ(Kyebambe II Bikaju)
人物:
ブニョロ=キタラの王
事績:
ブガンダに領土を奪われる。Musaigi 族のカテンガ(Katenga)に傷を負わされる
所持:
槍戟:エリハンゴ
年代:
統治が 1706-1733?
オリミ 3 世イサンサ(Olimi III Isansa)
人物:
ブニョロ=キタラの王
キェバンベ 2 世の息子
勇敢なことで知られる
事績:
カテンガを討つ。王家の槍キムリの力で呪われる
所持:
槍戟:エリハンゴ
年代:
統治が 1733-1760?
キボイェとウィテウェ(Kiboye と Witewe)
人物:
Abakunta(セセ諸島のバガンダ族)の兄弟
事績:
ブガンダ王ジュンジュ(Jjunju)を殺害。ジュンジュの弟セマコーキロ(Semakookiro)の追跡から逃れる
所持:
乗物:ムバリガ
年代:
ジュンジュ王の死亡が 1797 年(セマコーキロとの戦いで死んだとされる)
カハヤ 1 世ニャムワンガ(Kahaya I Nyamwanga)
人物:
アンコーレの王
事績:
ルワンダのキゲリ 3 世の侵攻
所持:
斧鎌:カイタバゴネ?
年代:
統治の開始が 1783 年?。死亡年が 1783 年とする説も
ムテーサ 1 世ムカービャ・ワルグンベ・カイイーラ(Muteesa I Mukaabya Walugembe Kayiira)
人物:
ブガンダ王
その外交手腕でブガンダの植民地化を防いだ。魅力的な人物であったとされる。奴隷貿易という暗い背景も
事績:
イスラム、カトリック、イギリスなどとの交流
所持:
火器:ムガラビ
年代:
d. 1884
参考:
「Muteesa I of Buganda」(英語版Wikipedia)
ムワンガ 2 世ムカサ(Mwanga II Mukasa)
人物:
ブガンダ王。二度王位に就く
ムテーサ 1 世の息子
事績:
キリスト教徒を虐殺するなどしてイギリスとの関係が悪化。イギリス軍に捕まりセーシェルに流される(1899 年。ブニョロのチュワ 2 世やアシャンティのプレンペー 1 世も同時期)。同地で洗礼を受ける
所持:
槍戟:ムワブトワ
年代:
d. 1903
ムカジャンガ(Mukajanga)
人物:
ブガンダ王ムワンガ 2 世に仕える処刑人
事績:
キリスト教徒を殺す
所持:
槍戟:ムワブトワ
チュワ 2 世カバレガ(Chwa II Kabalega)
人物:
ブニョロ=キタラの王
事績:
イギリスの植民地政策に抵抗。イギリス軍に捕まりセーシェルに流される(1899 年。ブガンダのムワンガ 2 世やアシャンティのプレンペー 1 世も同時期)
所持:
火器:バグウィガイレバタ
年代:
d. 1923
ダウディ・チュワ 2 世(Daudi Cwa II)
人物:
ブガンダ王
ムワンガ 2 世の息子。子だくさん
事績:
1 歳で即位
所持:
刀剣:ナルワンガラ
槍戟:ナラワンガラ
年代:
d. 1939
天孫の子孫という伝説
ルワンダ、ブルンジともにツチの王朝による支配
王家には聖鎚が伝えられている
シェレゾ(Sherezo / Shyerezo) / ンクバ(Nkuba)
人物:
天界の王。ンクバは雷の精
事績:
キグワを自分の息子と認めず殺させようとした。ムウィンドに友であるキリムを殺される(コンゴ民主)
所持:
鈍器:ニャルシャラ
登場:
ルワンダ王家に伝わる建国縁起
『ムウィンド叙事詩』 - ニャンガ(コンゴ民主)の叙事詩
サビゼゼ・イマナ・キグワ(Sabizeze Imana Kigwa)
人物:
シェレゾの息子。父に疎まれる
事績:
天界の地面に穴をあけ地上に。兄弟ムツチらと村を起こす
所持:
鈍器:ニャルシャラ
登場:
ルワンダ王家に伝わる建国縁起
ニャビンギ(Nyabingi / Nyabinghi) / ニャビンシ(Nyabinshi)
人物:
Bgeishekatwa 族の女神。元はカラグウェ(タンザニア)の女王
ブソンゴラ(バチュウェジ)の女王キタミらの崇拝を受ける。セクメトと同一視される
事績:
ウガンダのムポロロ地方(ブソンゴラの一部)の王に嫁ぐ(女王時代)
所持:
刀剣:ガテマバゴメ / カリャバゴメ
槍戟:キチャバゴメ
杖棒:ウルティンブリロ
参考:
『The Naga Sadhu: The stoners bible』(Iman)
『Egyptian language connections to other African tribes』(Takruri)
ギハンガ(Gihanga) / キハンガ(Kihanga)
人物:
ルワンダの初代。ツチ系。ブルンジにおいても祖先とされる
天孫キグワと鍛冶一族の子孫。カニャルワンダ 1 世(ガヒマ 1 世)の父
事績:
金工などの工芸を伝えたとされる。1932 年まで不滅の火(“ギハンガの火”)が遺されていた
所持:
鈍器:ニャルシャラ
法具:カリンガ
年代:
建国が 11 世紀頃とされる。紀元前とする伝承もあるが
キゲリ 1 世ムコバニャ(Kigeli I Mukobanya)
人物:
ルワンダ第二王朝初代
第一王朝のチリマ王の息子
ブガンダのキガラ(Kiggala)王と同一視する説も(伝えられる年代は一致しない)
事績:
ブニョロのチュワマリ(Cwamali)王の侵攻を押し返す。逆にブニョロやブガンダに攻め込んだという伝説も
所持:
鈍器:ニャルシャラ
槍戟:ンツィンズウムサジ
年代:
d. 1418
ユヒ 2 世ガヒマ 2 世(Yuhi II Gahima II)
人物:
ルワンダ第二王朝
ンダヒロ 2 世の父
事績:
Mubali への遠征
所持:
ムヘタンゴマ
年代:
統治が 1444-1477 とも 1552-1576 とも
リャンゴンベ(Ryangombe / Lyangombe) / キランガ(Kiranga)
人物:
ルワンダやブルンジなどに伝わる英雄。家畜の精霊? 火山に住む?
精霊(imandwa)の王バビンガとカリムロレの息子。母はライオンに変化する能力を持つ。息子ビネゴが有能
牛を丸呑みにしたのが名の由来(タンザニア ver.)。ルワンダにおいてはルガンズ 2 世に仕えた人物とされる(ルーツはウガンダ)。精霊集団 imandwa を率いる
事績:
ゲームに負けて追放される。後に息子の力を借りリベンジ。母の見た不吉な夢を気にせず死亡。鬼を丸呑みにするが腹を裂かれて死亡(タンザニア ver.)。火山の噴火が精霊ニラゴンゴ(Nyiragongo)との戦いだと信じられる
所持:
刀剣:リャンゴンベノケン
槍戟:キランガノヤリ
ルガンズ 2 世ンドリ(Ruganzu II Ndoli) / ルガンズ・ムタバジ(Ruganzu Mutabazi)
人物:
ルワンダ第三王朝初代
第二王朝のンダヒロ 2 世の息子
英雄王。戦士集団 Ibisumizi を率いる
事績:
カラグウェ(タンザニア)に身を寄せる。フツの王ンジラなど強敵を次々と倒す。ルワンダ平定。岩を穿ち水を溜めたという逸話も
所持:
斧鎌:インガンザマルング / ルガンズノオノ / ルワムキレ
槍戟:ルガンズノヤリ / ルワムタラ
弓矢:ムヘタンゴマ?
法具:カリンガ
年代:
統治が 1510-1543 とも 1600-24 とも
参考:
『Rwanda』(Briggs, Connolly)
チリマ 2 世ルジュギラ(Cyilima II Rujugira)
人物:
ルワンダ第三王朝
事績:
ブルンジなどの侵略に悩まされる
所持:
槍戟:ルワチリマ
年代:
d. 1708
ンタレ 1 世(Ntare I) / カニャブルンディ(Kanyaburundi) / カニャルンディ(Kanyarundi) / ルシャツィ(Rushatsi) / チャンバランタマ(Cambarantama)
人物:
初代ブルンジ王
ルワンダの祖カニャルワンダの兄弟(ギハンガの息子たち)。ニャームヴラやナミリモの夫
ルワンダまたはタンザニアから来た人物(Cambarantama)という伝説も
事績:
賢者マシラの助けで蛇を殺す。ブルンジ建国
所持:
刀剣:インコト
年代:
d. 1709
参考:
「Ntare I of Burundi」(英語版 Wikipedia)
ニャームヴラ(Nyaamvûra)
人物:
ブルンジ王ンタレ 1 世の妃
事績:
ンタレ王の死後攻めてきた別の妃ナミリモらと戦う
所持:
槍戟:キラーンドゥラ
ユヒ 4 世ガヒンディロ(Yuhi IV Gahindiro)
人物:
ルワンダ第三王朝
強権的な政治
事績:
土地制度などの改革
所持:
斧鎌:ルワムキレ
年代:
d. 1802。統治が 1830 年までとする資料も
参考:
『Kings and Clans: Ijwi Island and the Lake Kivu Rift, 1780-1840』(Newbury)
ニラユヒ 5 世カンジョゲラ(Nyirayuhi V Kanjogera)
人物:
キゲリ 4 世ルワブギリ(Rwabugiri)の妃。ユヒ 5 世の母
冷酷なことで知られる
事績:
ミバンブウェ 4 世と戦い廃位に追い込む。王母として権勢を振るう。フツの子供たちを虐殺
所持:
刀剣:ルフガ
年代:
息子ユヒ 5 世の統治が 1896-1931
大規模な国家が誕生することは無かった
15 世紀末にヨーロッパ人が到達すると、その貿易拠点に
ここで取り上げるのは伝説や叙事詩の人物のみ
アコマ・ムバ(Akoma Mba) / ビヤン・ビ・ムバ(Biyang bi Mba) / ムボルゾク・ベラ・ミンジ(Mborzok Bella Mindzi)
人物:
不死の民(Ekan)の長。Engong(ガボン)を治める。ゾン・ミジの伝説では地下世界の長
実の父母はピグミー族
アンファン・テリブルの類型(150 年間母親の子宮にいた)
事績:
Ekan のムバ(Mba)に育てられる。兄弟オトゥング・ムバ(Otungu Mba)と国を分け合うことにする。アボ・ママとの戦い。メキ・メンゴモ・オンドを追放。人間ゾン・ミジを殺す
所持:
槍戟:ビンデン
杖棒:サコングロコングロ
法具:魔法の球
登場:
『ムヴェト叙事詩』 - ファン族(ガボン)の叙事詩
オンド・ムバ(Ondo Mba)
人物:
不死の民(Ekan)
アコマ・ムバの兄弟(『Mvet Moneblum』においては明らかでない)。三勇士の一人エングワン・オンド(Engwang Ondo)の父
事績:
息子メキ・メンゴモ・オンドの結婚発言に不快感。長アコマ・ムバに息子への罰を要求
所持:
刀剣:アベンレメオチェン
火器:ビウォマザ
登場:
『ムヴェト叙事詩』
『Mvet Moneblum』 - カメルーンの叙事詩(人間と不死の戦い)
アンゴネ・エンドン(Angone Endong) / アンゴネ・ンゾク(Angone Nzok)
人物:
不死の民(Ekan)の三勇士の一人
エンドン・オヨノ(Endong Oyono)の息子。母は幽霊。ンクダン(Nkudang)のおじ
事績:
人間オバメ・アンドメ(Obame Andome)との戦い。人間アセン・ムバネ・オナ(Asseng Mbane Ona)との戦い。人間ゾン・ミジとの戦い
所持:
刀剣:オケンベニャボロ
火器:ロンビビ
登場:
『ムヴェト叙事詩』
オンド・ビヤン(Ondo Biyang)
人物:
不死の民(Ekan)の若手の一人
アコマ・ムバの息子でンゼ・オンドの父
事績:
人間オバメ・アンドメ(Obame Andome)との戦い。人間アセン・ムバネ・オナ(Asseng Mbane Ona)との戦い
所持:
火器:ングングンガア
登場:
『ムヴェト叙事詩』
ンゼ・オンド(Nze Ondo)
人物:
不死の民(Ekan)の若手の一人
オンド・ビヤンの息子でアコマ・ムバの孫
事績:
人間オバメ・アンドメ(Obame Andome)との戦い
所持:
刀剣:エババツィラツィレババ
登場:
『ムヴェト叙事詩』
アボ・ママ(Abo Mama)
人物:
不死の民(Ekan)。Engong(ガボン)の一領主。ムバ兄弟とは別の氏族
無敵の杖を所有
事績:
オトゥング・ムバ(オトゥアン・ムバ)の支配を拒絶し追い払う。その兄弟アコモ・ムバ(アコマ・ムバ)との戦い
所持:
サコングロコングロ
登場:
『ムヴェト叙事詩』
ゾン・ミジ(Zong Midzi)
人物:
人間(Oku)
Engong の不死のものたち(Ekan)との闘争
事績:
敵であるアンゴネ・エンドン(Angone Endong)の姪ンクダン(Nkudang)に見初められる。ンクダンの正体を知り首を刎ねる。不死たちとの全面対決。アコマ・ムバに殺される
所持:
火器:メイボレ
登場:
『Zong Midzi Mi'Obame』 - ファン族(ガボン)の叙事詩
メキ・メンゴモ・オンド(Mekui-Mengômo-Ondo)
人物:
不死の民(Ekan)
オンド・ムバの息子
物語の主役。ガボンの叙事詩では登場しない? もしくはMeye M'Ondoと同一?
事績:
結婚のことで大人社会を敵に回し追放される。エフェン・ンドンの妻に恋する。アコマ・ムバらの力を借り人間エフェン・ンドンに勝利
所持:
刀剣:メキメンゴモオンドノケン
登場:
『Mvet Moneblum』
エフェン・ンドン(Efeng-Ndong)
人物:
青い人々の長
メキはめでたしだがこちらはやりきれない
事績:
メキ・メンゴモ・オンドを労働者として使う。妻を巡りメキと戦う
所持:
火器:シラ
登場:
『Mvet Moneblum』
ロンボロキンディ(Lombolokindi)
人物:
ウカナカーディ(Ukanakâdi)王の息子
薬を盛られ飢餓の体質に
事績:
別の王妃の企みにより母子ともに追放される。母の畑を荒らす鳥獣との戦い。別の王妃たちを虐殺。白人の地(Manga-Manene)へ旅立つ
所持:
槍戟:トンベセキ
登場:
ベンガ族の伝説(象牙貿易の起源)
ムポモ(Mpomo)
人物:
一族の祖ジェム(Zyèm)の息子。ンクムの従兄弟
アンファン・テリブルの類型(尋常ならざる誕生)
事績:
暴君ンクムを倒し王となる。ンクムの息子ミロー(Miloo)の復讐。家族たちを連れ別世界へと旅立つ
所持:
槍戟:パルルアヴェレモールト
登場:
『Mpomo』 - カメルーンの叙事詩(ンクム親子との戦い)
メビ(Mebih)
人物:
ピグミーの長
ムポモの兄弟
事績:
戦士ムピーマムレ(Mpii-Mamlè)との戦い。敗れてその娘と結婚させられる?
所持:
槍戟:アリェビンタナ
登場:
『Mpomo』
ヤニャン(Yanyan) / ヤニャンドゥモヤンミローアンゴーロブル(Yanyan-doumo-yan-miloo-angoolo-bour)
人物:
一族の祖ジェム(Zyèm)の息子。ムポモの兄弟
事績:
ンクムとの戦い(ンクムを降す?)。ンクムの息子ミロー(Miloo)との戦い。戦士ムピーマムレ(Mpii-Mamlè)との戦い
所持:
槍戟:ムポモジョ
登場:
『Mpomo』
ンクム(Nkoum)
人物:
ヤメカナ(Yamekana)の息子。ムポモの従兄弟で敵
全能の暴君
事績:
甥ムペレジョ(Mpelejo)らを殺す。ムポモとの戦い
所持:
刀剣:アンテルロキュトゥールデモールト
槍戟:カルキュワドフレッシェ
登場:
『Mpomo』
西部にコンゴ王国、東部にブシ系諸国、南部にルンダ・ルバ系諸国
海岸部では早くからポルトガルなどヨーロッパとの交流が行われていた
ここで取り上げるのはブシ系とルバ系がほとんど
コーンヴーム(Khonvoum)
人物:
ムブティ(コンゴ)の創造神。偉大な狩人
事績:
宇宙や生命の創造。狩人の為に獲物を用意する
所持:
弓矢:コーンヴームノユミ
ンゾンド(Nzondo) / ンジョニボ(Ndjonibo)
人物:
文化英雄。嵐の精や川の神とする伝説も
事績:
最初の人間マフング(Mahungu)を男女に切り分ける(嵐の精)
所持:
刀剣:ンセンゲレムベレ
登場:
コンゴ王国の伝説
参考:
『African Folklore: An Encyclopedia』(Peek, Yankah)
リアンジャ(Lianja)
人物:
モンゴ族の英雄
ンソンゴ(Nsongo)の双子の兄弟
アンファン・テリブルの類型。超自然的な力(虫の群れを操る?)
事績:
父の仇サウサウ(Sausau)を倒す。ンソンゴの頼みで生き返らせる
所持:
刀剣:エングワングワキンガ / ンソングウェテ
登場:
『Nsong'a Lianja』 - コンゴ民主の叙事詩(父の仇討ち)
ムウィンド(Mwindo)
人物:
Tubondo の村長 Shemwindo の息子。雷神ンクバの友
アンファン・テリブルの類型
事績:
父親から命を狙われる。力をつけ逆に父を追い詰める(結局許す)。ンクバ神の友(兄弟)キリムを殺し罰を受ける
所持:
杖棒:ムウィンドノツエ
登場:
『ムウィンド叙事詩』 - ニャンガ(コンゴ民主)の叙事詩
ムビラ(Mubila)
人物:
族長ヨンビ(Yombi)の息子。41 人兄弟。ザケウティ(Zakeuti)の父
アンファン・テリブルの類型。死と再生を繰り返す
事績:
兄弟たちのトップに立つ。全ての敵を降し故郷に凱旋。森の象徴ムシシ(Musisi)に権力を明け渡す
所持:
刀剣:カルケベ
槍戟:マキルンドゥ
盾:ニャキテテジオ
登場:
『Mubila 叙事詩』 - レガ族(コンゴ民主)の叙事詩
ロフォケフォケ(Lofokefoke)
人物:
半人半獣の英雄
母は人間ンゴヤカナ(Ngoyakana)。父は鼠ボスンガ(Bosunga)かげっ歯類バケセ・ボニョンガ(Bakese Bonyonga)のいずれか
アンファン・テリブルの類型。殺しや戦いに明け暮れる
事績:
動物を殺す(生き返る)。兄弟たちと戦う。カバとの戦いの中で死亡
所持:
刀剣:ロラカンガ / ロンゴンボ
登場:
『Lofokefoke 叙事詩』 - ムボレ族(コンゴ民主)の叙事詩
ナブルヒニイ(ナブリニイ / NaBurhinyi) / ンガブウェ(Ngabwe) / ムガンガ(Muganga) / ルボロボロ(Lubolobolo)
人物:
Burhinyi の創始者
兄弟らもそれぞれの地(ブシ諸国)の祖先となる。バージョンによって家族構成が異なる(NaBushi、NaBurhinyi、NaNinja、NaLwanda は割と共通)
Burhinyi はブシ諸国(コンゴ民主)の一つ
事績:
治める地を求め旅に出る
所持:
杖棒:ルヒムバニイ
ナニンジャ(NaNinja / NaNindja)
人物:
ニンジャの創始者
兄弟らもそれぞれの地(ブシ諸国)の祖先となる。バージョンによって家族構成が異なる(NaBushi、NaBurhinyi、NaNinja、NaLwanda は割と共通)
ニンジャはブシ諸国(コンゴ民主)の一つ
事績:
治める地を求め旅に出る
所持:
斧鎌:カボンドゴショ
チフンダゴンベ(Cifundagombe) / チフンダンゴンベ(Cifundangombe)
人物:
ブシの王
初代カバレ(NaBushi)の息子。カモメやムシェマを父とするバージョンも。NaBushi、NaBurhinyi、NaNinja らの兄弟とするバージョンも
ブシはブシ諸国(コンゴ民主)の一つ
事績:
ムシェマの息子としてレガリアを継承する話
所持:
刀剣:バチユンジュゼ
斧鎌:ルヒンガルミレ
槍戟:ルタニグワ
防具:チダサ
ニガンダ(Niganda) / ニイガンダ(Nyiganda)
人物:
ブシの鍛冶であり神官。(聖鎚信仰のある)ルワンダから
事績:
後のカモメ王を匿う。術師ナムキマ(Namukima)とともに王権の象徴である冠(ishungwe)を制作
所持:
鈍器:カニュンドウェ / ワレンゲラ
年代:
ルワンダがンソロ 1 世の時代(15 世紀半ば)とする資料も
ムシェマ(Mushema)
人物:
ブシの王
カモメの息子であったり父であったり。チフンダゴンベの父であったり先々王(祖父?)であったり
事績:
神官の息子に槍を貸す。前王の化身である豹を殺したため罰を与える。神官に復讐される。Balumbu 族に食われたという話も
所持:
槍戟:チニガバフンデ / ルタニグワ
年代:
カバレ・カガンダより後の世代(16 世紀)?
カララ・イルンガ(Kalala Ilunga)
人物:
ルバ(コンゴ民主)の初代
戦士イルンガ・ムビリの息子。チビンダ・イルンガの兄。暴君コンゴロ(ンコンゴロ)の甥
優れた戦士
事績:
コンゴロの死の罠を避ける。父の仇でもあるコンゴロを倒す
所持:
槍戟:ムルンブ
年代:
統治が 1600 年頃から。死亡が 1870 年という記述もあるが
参考:
「Kalala Ilunga」(英語版 Wikipedia)
チビンダ・イルンガ(Chibinda Ilunga / Tshibinda Ilunga)
人物:
ルンダ(アンゴラ)の女王の婿
戦士イルンガ・ムビリの息子。カララ・イルンガの弟
事績:
兄と共にコンゴロと戦う。兄の即位後出国しルンダにたどり着く。チョクウェなどを征服
所持:
装飾:ルカン
年代:
17 世紀
参考:
「Tshibinda Ilunga」(英語版 Wikipedia)
ルエジ・ナウェージ(Lueji Naweej)
人物:
ルンダ(アンゴラ)の女王
事績:
王権の象徴ルカンを授かる。チビンダと結婚
所持:
装飾:ルカン
ムワタ・ヤンボ(Mwata Yamvo) / ムワンタ・ヤブワ(Mwanta Yavwa) / ムワタ・ムトンブ(Mwata Mutomb) / Yaav I a Yirung
人物:
ルンダの皇帝
チビンダ・イルンガとルエジ・ナウェージの息子
事績:
6 人の息子たちを遠征に送る
所持:
刀剣:インポクヤカバリ
年代:
統治が 1630 年代- 1660 年代
ムワンタ・ムカンダナウェエジ(Mwanta Mukandanaweji) / ムワンタ・イシンディ(Mwanta Ishindi)
人物:
Ishindi(ザンビア)の初代
ムワタ・ヤンボの息子
事績:
父の祝福とレガリアを授かり旅立つ
所持:
刀剣:インポクヤカバリ
年代:
17 世紀
カバレ(Kabare) / イル・カバレ(Ir Kabare) / チレンベブワ(Chirembebwa)
人物:
カバレ(ブシ)の王
ムシェマの息子(チフンダゴンベとは別バージョン)。ングウェシェの父
カバレはブシ諸国(コンゴ民主)の一つ。初代カバレ(ナブシ)王やカバレ・カガンダ王の伝説と混同?
事績:
Balumbu 族から逃れる。ルワンダ侵攻の混乱後王に推される。王国をカバレとングウェシェに二分する
所持:
刀剣:ビカンバ
弓矢:ブダリ
年代:
17 世紀頃? ルワンダがルガンズ 2 世の頃(1510-1543 とも 1600-24 とも)?
ングウェシェ(Ngweshe) / イル・ングウェシェ(Ir Ngweshe) / カグウェシェバグウェシェ(Kagweshe-Bagweshe)
人物:
ングウェシェの王
イル・カバレの息子
ングウェシェはブシ諸国(コンゴ民主)の一つ
事績:
父であるカバレに反抗。王国の南部をもらう
所持:
刀剣:ビカンバ
ンガンガ・ビロンダ(Ng’anga Bilonda)
人物:
初代カゼンベ王(mwata)
ルンダのムワタ・ヤンボの戦士チニャンタ(Chinyanta)の息子。カニェンボ・ムペンバの兄弟
事績:
定住先を求め東進を開始する
所持:
刀剣:ムポク
年代:
統治が 1740-1745
カニェンボ・ムペンバ(Kanyembo Mpemba)
人物:
カゼンベ王(mwata)
ルンダのムワタ・ヤンボの戦士チニャンタ(Chinyanta)の息子。ンガンガ・ビロンダ(Ng’anga Bilonda)の兄弟
事績:
定住先を求め東進を続ける。ザンビアのルアプラ川を渡る
所持:
斧鎌:イチソカ
槍戟:ムルンブ
年代:
統治が 1745-1760
マカラ(Makala)
人物:
チョマ(Cooma)の初代の長。霊医
時代などは不明(ンデベレ族の登場からするとそれほど古くはないかも)
事績:
15 年霊的な修行を積む。精霊シカウル・カブンズカ(Sikaulu Kabunzuka)から国を取り戻す
所持:
斧鎌:マーリラ
登場:
ザンビアの伝説
チェテ(Ceete)
人物:
チョマ(Cooma)の長
マカラ(Makala)の甥
事績:
ジンバブエのマタベレ(ンデベレ)族を撃退
所持:
斧鎌:マーリラ
登場:
ザンビアの伝説
イルンガ(Ilunga) / スアナ・ムロポ(Suana mulopo)
人物:
ルバの独立領主ムトンボ・ムクル(Mutombo Mukulu)の息子。カソンゴ(Kasongo)の兄弟(または息子)
事績:
カソンゴから王権の斧を託される
所持:
斧鎌:キンブウィア
年代:
Mutombo Mukulu がルバの Ilunga Sungu(d. 1810)と同時代
イルンガ・カバレ(Ilunga Kabale)
人物:
ルバの王
事績:
領土の拡大に努める。毒または呪術で殺されたとされる
所持:
槍戟:イルンガムルンブ
年代:
d. 1870 頃
ムウェネ・ムバンドゥ・カポヴァ 1 世(Mwene Mbandu Kapova I)
人物:
ムブンダ(アンゴラ)王(mwene)
事績:
ポルトガルに捕えられる
所持:
刀剣:ムクワレ?
斧鎌:チムブヤ?
杖棒:カルタンボ?
年代:
統治が 1914 年まで
ジンバブエにはグレートジンバブエやモノモタパ、マラウイにはマラビなど大国が存在していた
次々とヨーロッパ各国の植民地に
リトゥオロネ(Lituolone)
人物:
怪物カンマパ(Kammapa)に呑まれず生き残った女性の息子
事績:
怪物カンマパの腹を切り裂いて脱出
所持:
刀剣:リトゥオロネノタンケン
登場:
セソトの伝説
ショラ(Syora / Shora)
人物:
ンゴンデ(マラウイ)の最初の長(kyungu)
事績:
象牙の交易。町を起こす
所持:
槍戟:カミサ?
法具:ムリマ?
年代:
15 世紀頃
参考:
『Dual Religiosity in Northern Malawi』(Mlenga, Joyce)
チャンガミレ・ドンボ(Changamire Dombo) / ニチャシケ(Nitjasike) / チリサンフル(Tjilisamhulu)
人物:
ロズウィ(チャンガミレ)王・カランガ王(mambo)。元はモノモタパの家畜所有者
事績:
ポルトガル人を追い払う。モノモタパの王を返り討ち。チブンドゥレ(Tjibundule)王からカランガを奪う
所持:
火器:ドンボラコナティンワンゴ
年代:
d. 1695
ウンジキザ(Unjikiza) / ウンジェベカジズワ(U-ndhlebe-ka-zi-zwa) / ウノチェルワエジチェラ(U-notshelwa-e-zi-tshela)
人物:
Amancolosi(Ncolosi 人)の勇者。ナタールの部族
ウクチュバ(Ukcuba)の息子
事績:
Amazulu(ズールー人)たちを脅かす
所持:
鈍器:ウノトロラマジブコ
年代:
ズールーの創設は 1709 年とされる
登場:
ズールーの伝説
シャカ・カセンザンガコナ(Shaka kaSenzangakhona) / シャカ・ズールー(Shaka Zulu)
人物:
ズールー王
首長センザンガコナの息子
恐怖政治を敷く
事績:
短槍イクルワの発明。ズールー内戦に勝利。異母弟らに暗殺される
所持:
槍戟:シャカノヤリ
年代:
d. 1828