ゴニンカンとヨニンカンの違い

  1. はじめに

ゴニンカンは、関係グループ2人と無関係グループ3人に分かれて、5人でプレーしますが、

ヨニンカンは、両方のグループが2人ずつ、4人でプレーします。

ゴニンカンは、ゲームの開始前に関係を明らかにしますが、ヨニンカンは、黙ったままゲームを進行します。

そのため、ダマリカンとも呼ばれ、ゴニンカン以上にスリルに富んでいます。


  1. ゴニンカンとヨニンカンの違い

① 使用カードの違い

ゴニンカンは、クラブ・ダイヤ・ハートの各2紋を除いた50枚

ヨニンカンは、各2~4紋およびスペードの5紋を除いた40枚

② ボーナスの種類の違い

ヨニンカンには、ゴニンカンのボーナスの他に、次のボーナスがあります。

・宣言スコンク :初巡で、関係グループがスコンク勝ちをすることを宣言すること

・宣言逆スコンク:初巡で、無関係グループが逆スコンク勝ちをすることを宣言すること

・宣言16 :初巡で、関係グループが絵札全部(16枚)を獲得することを宣言すること

・宣言逆16 :初巡で、無関係グループが絵札全部(16枚)を獲得することを宣言すること

また、それぞれに「~はずし(失敗)」という逆のボーナスがあり、倍の点数が取られます。

③ 関係を決める札などの違い

ゴニンカンは、ジョーカーと役のA(ピン)

ヨニンカンは、ジョーカーと役のJ(ジャック)

また、ゴニンカンは最初に関係を明らかにしますが、ヨニンカンは、黙って進行します。

したがって最後まで誰が味方で誰が敵なのか分からない場合があります。

④ 重カンの取り扱いの違い

最初に札を配った時に、一人の人に関係を決める札が二重にある場合、ゴニンカンは、配りなおします。

ヨニンカンは、自動的に真向かいの人が関係になります。

したがって、真向かいの人は、ゲームの経過で自分が関係であることを判断するしかありません。

向かいの人と組む確率が高いので、関係が不明であっても向かいの人には絵札をつけたりします。

⑤ 打ち出しの違い

ゴニンカンは、関係グループのいずれかが「来い」「行く」の発声で打ち出します。

この場合、ジョーカー以外の札であれば何んでも出すことができます。

ヨニンカンは、スペードのA(ピン)を持っている人から打ち出します。

但し、最終回のスペードが役の時は、クラブのA(ピン)を持っている人から打ち出します。

⑥ ジョーカーの取り扱いの違い

ゴニンカンは、ジョーカーの初巡および最終巡での出しを禁止しています。

ヨニンカンは、②の宣言の時は初巡でのジョーカーの出しを認めています。

宣言をしないでの初巡でのジョーカー出しは、禁止です。

また、最終巡でもジョーカーを出すことができます。

但し、この場合は、ジョーカーには何の権利もなく一番弱い札として無視されます。