八極拳と蟷螂拳の練習法。「帰納」と「演繹」。「内家拳」(太極拳、形意拳、八卦掌など)との共通性
投稿日: 2017/01/28 9:57:08
中国武術を訓練するには、様々な方法があると思います。
簡単にまとめるなら、「帰納」と「演繹」という言葉で表せるのではないかと思います。
「帰納」とは、「いくつかの特殊な経験的事実から、一定の共通点をさぐり出し、それらを総合的に説明できる結論を出すこと」です。
「演繹」とは、「普遍的命題から特殊命題を導きだす思考方法」の事です。
「帰納」的な方法によって、訓練を進める「門派」(流派)で代表的なのは、「蟷螂拳」です。
「蟷螂拳」には、多くの「套路」(型)や技法が存在します。
この多くの情報の中から、共通点を導き出すのです。
つまり、「万法の中から、一つの原理を導き出す」訓練方法をとります。
当流の「八極拳」は、「李書文」晩年の技術を継承しています。
この「八極拳」では、「演繹」的な方法によって、訓練を進めていくと言えます。
そのため、この「八極拳」の「套路」(型)や技法は、「原理」に近く、単純で簡素な形態となっています。
これは、「内家拳」(太極拳、形意拳、八卦掌など)を代表とする多くの武術にも共通する訓練方法です。
言い方を変えるなら、「一つの原理から、万法を導き出す」と言えます。
武術を実際に運用するためには、技術を学び、まとめ、理解する必要があります。
つまり、自身の中に「構造」と「秩序」を構築するという事です。
方法論は、色々ありますが、当流では、上記の二つの「門派」(流派)を通して、二種類のアプローチによって、訓練していく方法があります。
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