八極拳の猛虎硬爬山と按掌寸捶。六大開拳の技法。寸勁と寸捶の威力。李書文系の八極拳(李氏八極拳)の猛虎硬爬山

投稿日: 2016/11/10 11:48:03

八極拳の「六大開拳」の形態は、系統によって様々です。

当流の、台湾より伝わった、「李書文」晩年の「八極拳」の「六大開拳」には、「猛虎硬爬山」と「按掌寸捶」と呼ばれる技法が含まれています。

この2つの「套路」()の形態には、「寸勁」(寸捶)が含まれています。

上記の「套路」()で運用する「寸勁」(寸捶)という「打法」は、「」を短い距離から打ち出す形で表現しますが、このには、いくつかの打ち方が存在します。

個人的に知る限りでは、3種類です。

これは、ある意味では、「寸勁」(寸捶)の打ち方の、技術的な「段階」だとも言えます。

最初に練習する「寸勁」(寸捶)の打ち方は、一度打ち出した「」(突き)の状態から、肩と腰を、引き戻してから打ち出します。

つまり、一度、体幹部を引いて、「タメ」(蓄勁)を作ってから打ちなおすのです。

この段階の初期では、やや大きなモーションで引き戻して、力を蓄えます。

ある程度、熟練すれば、「タメ」(蓄勁)の動作が、小さなモーションになり、連続的に打ち出す事が出来るようになります。

しかし、この段階の打ち方は、たとえモーションが小さくなったとしても、初級者レベルの打ち方に過ぎません。

後の2種類の打ち方は、「身体」の内部で、威力発生します。

つまり、「運気」によって威力発生します。

そのため、外形的には、ほとんど「タメ」(蓄勁)の動作を見る事はできず、むしろ「」の形態自体が「タメ」(蓄勁)を含んでいるとも言えます。

難しい、言い回しをするならば、「発勁の中に蓄勁が内在している」という事です。

このように、「寸勁」(寸捶)に限らず、同じ「」であっても、練習者のレベルによって、「」が変わってきます。

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