八極拳の基礎練習。李書文系の八極拳の基礎的な練習法と震脚。金剛八式と小八極拳(八極小架)
投稿日: 2016/12/23 12:50:13
八極拳には、基礎的な練習が豊富です。
当流の李書文系の八極拳(李氏八極拳)では、多くの基礎練習法の中から、いくつかを選択して練習しています。
基礎練習として、主に練習する套路(型)は、金剛八式と小八極拳(八極小架)となります。
また、これらの套路(型)とは別に、練功法として、熊の勢法を身につける練習法と、虎の勢法を身につける練習法があります。
熊の勢法の練習では、一般的に、震脚と呼ばれる練習が含まれています。
震脚は、本来、八極拳における、熊の勢法を作るための練習法です。
実際の戦闘において、技術が高ければ高いほど、運用する事はなくなります。
実際には、震脚という技術がなくなるというより、一般的なイメージの、地面を踏み鳴らすという行為がなくなるだけで、動作には内在しています。
震脚に限らず、八極拳には、基礎練習法が複数ありますが、結局のところ、熊と虎の二つの勢法を練習し、運用する事が目的となります。
上記の套路(型)においても、突き詰めていけば、同じ目的だとも言えます。
上記の套路(型)において、金剛八式と呼ばれる套路(型)は、八種類の単式(動作が少ない短い型)練習によって構成されています。
門派(流派)や系統によって、構成は違いますが、最初の一本目は、衝捶と呼ばれる、中段突きの技が多いようです。
当流の金剛八式においても、衝捶が一本目となります。
この金剛八式と呼ばれる套路(型)は、動的な練習法によって、功を積むと言えます。
また、一般的に寸勁などと呼ばれる、短い距離から打ち出す発勁の練習も、当流では、この金剛八式の形態で練習を始めます。
金剛八式の動的な練習に対して、静的な練習法をするのが、小八極拳(八極小架)です。
もちろん、初期の練習では、金剛八式と同じく、動的な練習から始めます。
しかし、ある一定以上の練習者においては、精神と呼吸、動作を強調させる、内的練習を行っていきます。
この段階の小八極拳(八極小架)の練習では、ほとんど、激しい動作はしなくなります。
つまり、当流においては、同じ小八極拳(八極小架)でも、練習者のレベルによって、練習法が変わってくるという事です。
少なくとも、当流においては、ただ激しい動作をするだけの小八極拳(八極小架)は、あまりレベルが高いとは言えません。
このように、套路(型)としては、金剛八式と小八極拳(八極小架)を中心に、八極拳の基礎練習をします。
そして、この二つの套路(型)を補完するために、熊と虎の勢法を完成させるための練習法を行います。
また、これらの練習を主軸に、対打や貼山靠などの練習によって、基礎的な技術を固めていきます。
これが、おおざっぱに説明した、八極拳の基礎練習法の流れとなります。
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