八極拳の虎撲。六大開拳の虎撲の練習。形意拳の虎撲子、虎撲手。十二形拳の虎形拳

投稿日: 2016/11/14 5:38:05

八極拳には、「虎撲」と呼ばれるが存在します。

当流では、「六大開拳」と呼ばれる套路)の一つとして練習します。

この「虎撲」というは、両掌で前に打ち出す形態をとります。

形意拳」や「心意六合拳」、「太極拳」などにおいても似た形態のが存在します。

また、「形意拳」の名人である「郭雲深」は、この技に似た「虎撲子」や「虎撲手」などとも呼ばれる事がある技法を得意としていたと言われています。

因みに、この「形意拳」での、「虎撲子」や「虎撲手」と呼ばれるは、「十二形拳」の内の一つである、「虎形拳」の応用変化と言われています。

虎撲」の一般的な使い方とは、両掌によって相手を打つ事です。

しかし、少なくとも、当流で伝わる「虎撲」という技法は、両掌で打ち出す事ではありません。

この両掌で打ち出す形態は、「虎撲」という戦闘法を表す、一つの象徴でしかありません。

ただし、当流においても、「虎撲」を練習する場合、始めは両掌で打ち出す練習から始めます。

これは、「虎撲」という技法を運用するための、威力を付けるためです。

昔から、この段階の練習は、俗に言われる「発勁」や「寸勁」の練習に適していると言われます。

それは、「虎撲」という技法の形態が、正しい運用法を知っていれば、身体を纏め、力を集束させるのに適しているからです。






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