形意拳 xingyiquan

形意拳とは、五行拳(劈拳、鑚拳、崩拳、炮拳、横拳)という套路(型)を母体とする、実戦的な武術です。の使い方(槍術)から生まれたとも言われ、跟歩という前方に大きく踏み込む歩法が特徴的です。当会の東京板橋教室で練習している形意拳は、河北派形意拳の姫際可より始まり、李洛能、李存義、尚雲祥と続く系統で、比較的古伝のものを継承しております。


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東京板橋教室の形意拳とは

当会の「形意拳」の系譜は、「河北派形意拳」の「姫際可」より始まり、「李洛能」「李存義」「尚雲祥」と続く系統であり、比較的古伝のものを継承しております。一般の「形意拳」が、斜にかまえた自然体から動作が始まるのに対して、当会の「形意拳」は正面に打ち出し始めます。このことにより、他派に比べ「旋転動作」が大きく、力の発生方法が理解しやすい反面、一つの動作に複数の力の方向性が同時に発生するため、より難易度の高い系統だともいえます。これは、恐らく、「心意拳」から「形意拳」が発生した直後の形を色濃く残しているのではないかと考えております。

 形意拳の特徴

形意拳は、一般的に「五行拳」(劈拳、鑚拳、崩拳、炮拳、横拳)という「陰陽五行説」の五行で表した五種類の「単式」(1~2動作の短い型)を母体とした拳法です。その応用変化として、「十二形拳」(龍形拳、虎形拳、猴形拳、馬形拳、黽形拳、鶏形拳、鷂形拳、燕形拳、蛇形拳、鳥台形拳、熊鷂合形拳)と呼ばれる十二種類の動物をかたどった象形拳を基本とした教習体系を持っている門派(流派)です。また、それ以外の代表的な套路(型)では、「五行連環拳」「四把捶」(鶏形四把拳)などがあり、二人一組で行う対練套路(型)には「五行相剋拳」などがあります。しかし、これらの套路(型)の教習は、各派や系統によって多少の違いがあるようです。また、「兵器術」(武器術)も「槍術」を中心に、「剣」「棍」「刀」が伝承されている系統が多いようです。「形意拳」の技術体系には、見栄えのするようなモーションの大きな大技はきわめて少なく、外見からは、シンプルな動作で習得の簡単な拳法のように見えます。しかし、その外形は、無駄を極限まで省いた形であり、姿勢や打法の要領をすべてみたす事は非常に困難だと云われています。また、「三体式」(三才式)という後実前虚の「歩形」、姿勢を重視し、「跟歩」(こんぽ)という前方に大きく踏み込む歩法(フットワーク)を多用します。「形意拳」の実戦においての用法は、「円錐交叉法」とも称される「攻撃」と「防御」が一体となった技法を用います。これは、「槍術」においての技法と同様の術理でもあります。また、蹴り技については、主に相手の下半身を蹴り込む、「八極拳」の「斧刃脚」に似た蹴りを多用し、前述したようにモーションの大きな蹴り技はほとんど見られません。

形意拳の歴史

「形意拳」について、創始者は、清朝末期の名人で、「神拳」とも称された「李飛羽」(李洛能、李能然とも呼ばれている。)といわれています。異説はありますが、「形意拳」は、「李洛能」が山西省の名家であった「戴氏一族」より、「戴氏心意拳」を学び、大成後独自の創意工夫により作られたと云われています。この「形意拳」の元になったといわれる「心意拳」は、宋代末期の英雄である「岳飛将軍」によって創始されたという伝説があります。また、現在の河南省に伝わる「心意六合拳」が母体になっているという説もあり、はっきりとした事は解っていません。しかし、実質的な創始者は、明代末期の武術家で、「神槍」とも呼ばれていた名人の「姫際可」(姫隆峰)であるという説が有力なようです。これ以外にも、「太極拳」や「八卦掌」の創始者だという伝説をもつ「張三豊」が創始者であるという伝説もあります。また、姫際可は「嵩山少林寺」において教授した事があり、これが現在の「少林心意把」であるという説もあります。「形意拳」の現在の伝承は、大きく分けて「河北派形意拳」と「山西派形意拳」に分類されています。また、前述した河南省の「心意六合拳」もかつては「河南派形意拳」と呼ばれており、「形意拳」の一門派とされてきました。「形意拳」は、近世において「郭雲深」などの多くの名人を輩出した門派です。また、「郭雲深」の弟子の「王向斉」(王・齋)は、「形意拳」を元に、独自の創意工夫により「意拳」(大成拳)を創始しました。また、この「意拳」を学んだ日本人である「澤井健一」は、「太気拳」(太氣至誠拳)を制定し、日本に伝えました。このように、「形意門」には多くの名人がいます。下記にその一部を紹介いたします。

 「姫際可」「戴龍邦」「李洛能」「車永宏」「劉奇蘭」「宋世栄」「郭雲深」「李存義」「張占魁」「尚雲祥」「孫禄堂」「姜容樵」「陳・嶺」「王樹金」「孫剣雲」「王向斉」「澤井健一」

 

現在のメディアにおいての「形意拳」は、「太極拳」や「八卦掌」と共に教習される事が多く、このことから、一般にも知られるようになって来ているようです。しかし、体系や型の動作があまりにも簡素なため、ある程度の「中国武術」や「伝統武術」の経験がある者以外には理解されずらく、動きの地味さからテレビ、映画などでは取り上げにくい部分があるようです。しかし、表現方法の違いからか、「ゲーム」や「漫画」では、わずかに取り上げられ、知名度は大きくなってきているようです。



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