八卦掌の特徴、「掌」!!掌形、掌式、掌法
投稿日: 2016/10/16 12:35:49
八卦掌の特徴としては、「掌」を多用する事もあげられます。
そのため、「八卦掌」という名称で呼ばれるとも言われています。
しかし、これは一概に正しいとは言えません。
もちろん、「八卦掌」で「掌」を多用するのは事実です。
しかし、「掌」だけを使う武術という訳ではありません。
また、通常の解釈では、「掌」という言葉は、手首から先の部位の指を開いた状態を指します。
しかし、厳密にいうなら、これは間違いです。
少なくとも、当流の「八卦掌」においては、この「掌」という言葉を違った解釈で捉えています。
つまり、仮に「拳」を握った状態であっても「掌」という言葉で表すということです。
また、「八卦掌」では、「掌」の分類について、いくつかの言葉で分類します。
当流では、「掌形」「掌式」「掌法」などの言葉で分類する場合があります。
一般的な、「手のひら」の形を指す言葉を「掌形」と呼ぶ事が多く、当流ではあまり重視しません。
これは、技術的にも、肉体的にも末端の形でしかないからです。
また、「八卦掌」には、多くの「掌式」「掌法」が存在します。
当流においても、8つの「掌式」が2種類あります。
つまり16種類の「掌式」があるという事です。
「掌法」に至っては、基準となる套路(型)と技術が運用出来るのであれば、無限に変化、生成する事が出来ます。
「八卦掌」に限らず、武術門派には、多くの言葉が使われます。
この言葉は、現代人が使う解釈と一致するとは限りません。
そのため、正しい解釈の教習が必要なのではないではないかと思います。