八極拳の練習法。震脚の練習法と仙骨。震脚の練習と歩法。馬歩(騎馬式)の尾閭中正
投稿日: 2016/11/11 6:57:37
八極拳には、震脚と呼ばれる技法があります。外形だけを簡単に説明するならば、足を踏み鳴らす動作です。
しかし、この震脚という技法は、ただ、足を踏み鳴らす動作ではなく、仙骨の開発練習であり、八極拳の熊の勢法の練習でもあります。
本来、仙骨の練習法は、門派(流派)によって様々な方法があります。
八極拳では、前述の熊の勢法を練習する、熊歩によって、仙骨を活性、開発させます。
これが震脚です。
力任せに踏む音を求めるものは、震脚ではありません。
足裏は、精、氣、神の三つの部位に分類されます。
この精、氣、神の三つの部位を、地面に対して水平に、自然の勢を以って落とし、落下の振動を、仙骨に伝達させます。
馬歩(騎馬式)の尾は、尾閭中正を養成しますが、熊歩によって、仙骨を活性、開発出来ていなければ、歩法は活法にはなりません。
なぜなら、下半身操作の中枢を司るのが、仙骨だからです。
そのため、ただ、力任せで震脚をしてきた人間は、脚力は強くなったかもしれませんが、腰、誇、脚を硬くし、仙骨への振動が阻害され、活性、開発されず、歩法も開発されません。
これは、その練習者の、既製概念の弊害だといえます。
特に、現代の八極拳や、震脚の概念は、ネットやアニメ、漫画の影響もあり、誤解が多い状況です。
つまり、震脚などの練習によって、成果がでない理由は、練習が足りないのではなく、どう練習するかだと言えます。
当たり前の話ですが、自分勝手に練習しただけで、出来るようになるなら、師も口伝も必要ないという事です。