【東洋学研究所】2026年度第3回研究発表例会
【東洋学研究所】2026年度第3回研究発表例会
開催
2026年10月10日(土)13:00開催 於:オンライン(GoogleMeet)
概要
発表1
達意的研究から注釈的研究へ――境野黄洋の批判を通じて―
石井 慶太 客員研究員
井上円了は従来の注釈的学風を批判し、時勢に応じた「達意的研究」や「発達的学風」を哲学館で提唱した。また、村上専精も通仏教的な視点から統一的研究を試みた。しかし、テキスト軽視につながる達意研究の偏重は境野黄洋や吉谷覚寿らから批判され、村上の統一的研究も後に挫折を迎えた。本発表は、哲学館を中心とする明治期の仏教研究方法の変遷を辿り、今後の研究展望をまとめたものである。
発表2
『天経或問』の影響―梵暦運動と国学の宇宙像―
林 淳 客員研究員
清代の中国の天文学者・游芸が書いた『天経或問』は、中国でよりも日本でよく読まれたと言われている。西川正休によって訓点本が出され、幕末には日本語への翻訳も出された。地球、太陽、月、太陽系などを図解した『天経或問』は、近世の知識人にひろく読まれたロングセラーであった。その影響を受け、自らの立場から宇宙像を描いたのは梵暦運動の文雄、円通であり、本居宣長門下の服部中庸、平田篤胤であった。
発表3
ラフカディオ・ハーンの比較思想
相楽 勉 研究員
ラフカディオ・ハーンはギリシアに生まれたアイルランド人であり、アメリカでジャーナリストとして活躍した後39歳で来日し結局日本で生涯を終えた。彼の著作はすべて欧米の読者を対象として書かれたが、邦訳された『怪談』はむしろ日本で長く受容されている。日本に帰化した人だが、日本で書かれた著作群が示すのはむしろ西洋人である自覚に基づいて日本という異文化に向き合う姿である。その独特のスタンスを本発表では比較思想ということを考える一つの手がかりとしたい。特に”Kwaidan”と”JAPAN”という最後の二著作を主な手がかりとしたい。
お申込み
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お問い合わせ
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