春宵一服煙草二抄

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春宵一服煙草二抄

蘇軾の漢詩「春夜」の起句に春宵一刻価千金という言葉があり、春の夜の心地よさを歌っている事をもじったものと思われ、江戸文政期のたばこの宣伝用に書かれた随筆と言われる。 作者は山東京伝の弟で京山の作となっているが、冒頭の煙草に関する薀蓄の大部分は他者の引用の様である。 目次にある煙草に関するーーの伝というところは京山のオリジナルと思われるが何ともばかばかしい話の羅列となっている。