江戸城御金蔵破り

江戸城御金蔵破り

お堀と石垣で囲まれ、尚且つ各門毎に番人が警護するし極めてセキュリティの厳しい筈の江戸城に忍び込み、金蔵を開けて4,000両の小判を盗み出した者がいる。 犯人は浪人藤十郎と中間の富蔵と云う者達で、盗みは計算通り成功したが、盗んだ金から結局足がつき御用となった。 一回忍び込んだだけではなく、金蔵の外、中、内の扉の合鍵を作るために数回忍び込んでいる。 江戸城の内部をある程度知る者の犯行ではあるけれど、そんな事をする奴がいる筈はない、という常識の裏を行く話しである。