役者必読妙々痴談上

役者必読妙々痴談上巻

役者必読妙々痴談は天保期に出版されたもので、当時の有名歌舞伎役者達に対する批評文である。 作者は戯作者の花笠文京(別名三芝居士)で、内容は現在活躍する役者の先代叉は先々代が幽霊となって現れて、主人公の役者の技量や心がけ、はては個人生活に関する事迄褒めたり説教したりする形をとっている。

上巻は七代目市川海老蔵を五代目団十郎(祖父)の幽霊が説教する話、及び尾上松緑恵林の幽霊が孫の尾上松助を励ます話の二話からなる。

役者必読妙々痴談始

役者必読妙々痴談上巻終