引札集

引札
引札とは現代の広告で消費経済が拡大した江戸後期に大量に出たようである。 何にでも良く効く、と言う薬の広告が多く見受けられる。

禁裏御典薬寮長官小森御殿御秘法

功能は本能書ニくわしくしるす

御免 そめいさん

御製薬所 大和戸毛 五 新宮平内製印

近年まぎらハしきにせ薬出来候ゆへ

私方そめいさんの儀ハ

禁裏御所御典薬寮

長官小森御殿の

御秘法ニて、私方へ

製薬仰付られ

上々様方ニも召上られ候

御薬ゆへ、世間ニるいなく

世上専一之そめいさん妙薬ニ

候間、功能ハ用ひて

しり給ふへし、しかるに

かかる貴きわけを

しるすも此御薬ニ

いろいろと難をつけ

申もの有之候へハ、其

御所へ御留置被下候而

私方ヘ御しらせ被下候へハ

一里ニ付銀弐匁ツヽ飛脚

賃差出し申候、外ニ心付

差上候間左様御承引被下、万事

不相替御ひいき之程偏ニ奉希上候也

大和戸毛 奈良県御所(ごせ)市

大阪二ツ井戸西

あわおこし

おろし小売

箱入

一 百廿本入 三百三拾二文

一 八十本入 弐百廿四文

一 六十本入 百六十四文

一 四十本入 百十四文

袋入

一 四十本入 百 四文

一 廿本入 五十 文

一 拾弐本入 三拾 文

一 十本入 廿五 文

一 八本入 廿 文

一 六本入 十五 文

一 四本入 拾 文

一 弐本入 五文

口上

一益御機嫌克奉恐賀候、然ハ私店儀御蔭を以

日増繁栄仕難有仕合奉存候、此度御当所

おいて出店仕候間、尤大阪店同様御引立之程

奉希上候、且又切手も差出候間御寺入之

御ひろめ御仏事之御供節抔ニ多少よらず

御用向被仰付可被下候様奉希上候處也

月 日 京四条通高倉楽へ入南がハ

津清 出店

京元仕入店

寺入 寺子屋入学

切手 商品券