新令句解


新令句解ー宝永武家諸法度

江戸時代、武家諸法度は将軍の代替わりの都度新将軍自ら、大名や旗本に読み聞かせた法規である。 六代将軍徳川家宣の将軍就任に当って、それまでの法度作成は林家の役割だったものを将軍側用人である新井白石に作成の大命が下った。 白石は夫迄和漢混交体で書かれた条文を和文にし、更に幾つかの条文を追加した。 法度の対象が大名や旗本であるが、より分りやすい様にとの事で、この新令句解が白石自身の手で書かれたという。 右の原文は白石に時代より120年程下った天保期以降に藤川整斉が書写したものと言われている。 何代かの写本を経たものか、誤記、脱字と思われる所が目立つ。 叉現代の

我々にとっては注釈の方が却って難しい所もある。

尚当会会員のHP「大船庵」に各時代の武家諸法度の推移、比較等掲載している。