阿蘇長陽大橋ルート

新Googleサイト移行のために自動変換されたファイルです.修正版をご覧ください.

平成熊本地震で,阿蘇山周辺の道路の多くが被災し,通行止めとなっており,観光名所の「草千里」などへも行けない状態が続いていたが,9月16日、阿蘇市坊中と阿蘇山上を結ぶルート(県道阿蘇吉田線)の通行止めが,解除された.

さっそく,観光客が訪れているとのことであるが,熊本市から登り口の坊中まで行くのが大変である.現在,阿蘇市に行くには,外輪山の峠を越えるミルクロード(太赤線上)とグリーンロード(太赤線下)しかない.国交省が公表しているルート(9月27日現在)図を参照してほしい.

二つのルートは交通量が多く,常に渋滞気味と聞いている.周辺に住む人によると,冬場は峠付近の道路は凍結するとのことである.そのような中,朗報がもたらされた.

平成28年9月27日 国交省道路局

長陽大橋ルートが来年夏に開通

~ 応急復旧により阿蘇大橋地区の南北方向の通行を確保 ~

  • 直轄代行により災害復旧事業を進めている長陽大橋ルート(村道 栃の木~立野線)について、これまで専門家による診断を行い復旧 方法の検討を行ってきました。

  • 診断・検討の結果、阿蘇長陽大橋は補修により復旧することとし、 来年夏を目標に応急復旧による開通を目指します。

  • これにより阿蘇大橋が完成するまでの間の代替ルートとして、阿 蘇観光の玄関口としての経路を確保するとともに、併せて南阿蘇村 の中心部と立野地区を結ぶ南北方向の通行を確保します。

  • 国道325号阿蘇大橋の災害復旧事業については、設計及び地質 調査を進めており、引き続き早期開通を目指し取り組んで参ります。

専門家の検討の結果,長陽大橋と戸下大橋を補修すれば,応急復旧による開通が可能であるという.次図は報道発表資料の一部である.

二つの橋は阿蘇大橋のような崩壊は免れたとはいえ,早急な復旧は無理と聞いていたので,実現するとなれば,大変喜ばしいことである.

Googleの被災後航空写真

地震前のストリートビュー(2013年11月)を以下に示した,国道57号線から分岐して長陽大橋に到る道路は「村道」であるため,早急な復旧は無理と思っていたが,今回は国の直轄工事として実施されるとのことである.このルートが復旧すれば,栃木温泉,県道299,298号線を経由して赤水駅手前で国道57号線に戻ることができる.

ストリートビュー

阿蘇長陽大橋展望所

阿蘇長陽大橋(橋長305メートル)のたもとには展望所がある.天然記念物にも指定されている北向山原始林の渓谷と,奇岩を一望できる絶景スポットであり,11月中旬の渓谷の紅葉は必見.上図のストリートビューの矢印に沿って辿ると.その景観を楽しむことができる.

追記

  • 阿蘇大橋から高森側に500メートルのある南阿蘇橋(濁川に架かる)は伸縮装置取付部の損傷が激しいと報道されている.

  • 立野ー高森間の鉄道橋(第一白川橋梁)は,長陽大橋より下流にあり,橋は崩落していないが,橋台が移動しているとの報道がある.

  • 熊本阿蘇空港,西原ー南阿蘇を結ぶルートは俵山トンネルおよび周辺道路の損傷のため,国が直轄代行の補修工事を行っている.年内には代替道路を利用した開通が予定されている.国土交通省のアナウンスは以下のとおりである.

平成28年6月28日 九州地方整備局

俵山トンネルルート(県道熊本高森線)の復旧に向けた作業について

~ 俵山トンネルの補修工事に着手します ~

  • 熊本地震で大きな被害を受け、通行不能となっている俵山トンネルルート(県道熊本高森線)の西原村小森から南阿蘇村河陰間の災害復旧については、大規模災害復興法に基づく直轄代行により進めています。

  • これまで、被災した俵山トンネルの変状調査や地質調査等を実施してきましたが、6月29日から俵山トンネルの補修工事に着手します。

  • 補修工事は年内の完了を目標とし、トンネルと旧道を活用し、南阿蘇地区の東西方向の迂回路強化を図ります。