震度回数2倍に修正

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気象庁は11日,一連の熊本地震の震度1以上の地震回数を精査した結果,10日現在2137回としていた地震回数が約2倍の4081回であったと発表した.

本震が起きた4月16日は,修正前は202回としていたが,1223回発生していたことが判明した.1日の回数としては観測史上最多だったという.

気象庁は,「大規模な地震では速報を重視して判定するため,複数の地震を一つの地震として発表することがある」と説明している.短い間隔で地震が発生した場合,より小さな地震の詳細を速報することは難しいらしい.これまでの地震波形を分析して震源地を特定し,震度計で観測した揺れと照合を行った結果が今回の発表.

今回,新たに明らかになった最大の地震は,4月15日午前0時6分に発生した熊本地方を震源とする最大震度5強であり.3分前に最大震度6強の地震があったため,同じ地震に含めていたとのことである.

テレビのテロップに出ない地震を何回も経験している身からすると,さもありなんという感じである.

月 別 地 震 回 数

地震の震度別回数は,以下の通り.

震度1 2434回(1401回増)

震度2 1109回( 418回増)

震度3 399回( 103回増)

震度4 115回( 18回増)

震度5弱 12回( 3回増)

震度5強 5回( 1回増)

震度6弱 3回( 変更なし)

震度6強 2回( 変更なし)

震度7 2回( 変更なし)

新たに増加した分は4月に集中しており,1931回増の3024回に上っている.

2011年の東日本大震災でも同様の修正がなされていて,3~5月分を3604回増の5991回と発表している.今回の修正幅は東日本大震災に次ぐ規模とのことである,気象庁は,「国内では1年間の震度1以上の発生回数は約2千回が平均で,熊本地震の活動が非常に活発だったことが分かる.震源が浅く,熊本,阿蘇,大分と広い活動域だったことが要因だろう」との見解を示している.

傾向としては,収束方向に向かっているように見えるが,前震半年後の10月15日には震度3を含む地震回数は10回に及んだ(下記データ).震源地も微妙に変化していると指摘する専門家もいる.

10月15日の気象庁地震情報「各地の震度に関する情報」

情報発表日時 検知日時 震央地名 マグニチュード 最大震度 最大震度地

平成28年10月15日21時58分 15日21時55分頃 熊本県熊本地方 M2.2 震度2 八代市泉支所

平成28年10月15日16時29分 15日16時26分頃 熊本県熊本地方 M2.1 震度1 熊本西区春日

平成28年10月15日11時28分 15日11時25分頃 熊本県熊本地方 M2.6 震度2 熊本西区春日

平成28年10月15日10時38分 15日10時34分頃 熊本県熊本地方 M2.3 震度2 熊本西区春日

平成28年10月15日09時47分 15日09時44分頃 熊本県熊本地方 M1.7 震度1 熊本西区春日

平成28年10月15日09時45分 15日09時41分頃 熊本県熊本地方 M2.0 震度1 熊本西区春日

平成28年10月15日09時43分 15日09時38分頃 熊本県熊本地方 M3.2 震度3 熊本西区春日

平成28年10月15日07時16分 15日07時12分頃 熊本県熊本地方 M2.0 震度1 熊本西区春日

平成28年10月15日07時14分 15日07時10分頃 熊本県熊本地方 M2.1 震度1 熊本西区春日

平成28年10月15日03時37分 15日03時34分頃 青森県東方沖 M3.8 震度1

平成28年10月15日03時22分 15日03時19分頃 熊本県熊本地方 M2.7 震度1 八代市泉支所

平成28年10月15日00時34分 15日00時31分頃 岐阜県美濃中西部 M3.0 震度1

参考資料

「くまにちコム」等の各種報道資料