クラウドの利用

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友人からクラウド 【 cloud 】について訊かれた.

自分が利用している範囲内の知識で説明したが,理解してもらえたか疑問が残った.

IT用語辞典には以下の説明がなされている.

クラウドとは - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典 の説明

雲、大群、集団などの意味を持つ英単語。全体像の不明確なもやもやした塊・集まりを比喩的に表すことが多い。

ソフトウェアやハードウェアの利用権などをネットワーク越しにサービスとして利用者に提供する方式を「クラウドコンピューティング」(cloud computing)と呼び、データセンターや、その中で運用されているサーバ群のことをクラウドという。IT業界ではシステム構成図でネットワークの向こう側を雲(cloud)のマークで表す慣習があることから、このように呼ばれる。インターネットから誰でも利用できるようなサービスやシステムを「パブリッククラウド」、大企業などが自社ネットワーク上で社員などが利用するために構築・運用するものを「プライベートクラウド」という。

また、Webサイトなどにおける情報の分類法で、利用者がその情報に関連して思いついた単語や短いフレーズを好きに付けていく方式を「タグクラウド」(tag cloud)という。

ネットワークの向こう側を雲(cloud)のマークで表す慣習があると言っても分かり難い.具体的な利用面で考えた方が分かりやすい.

家庭用のパソコンの場合,これまでパソコンのハードディスクに保存していたデータをネットワークを介して地球のどこかに保存すると考えればよい.したがって,いろいろな理由でハードディスクが壊れてもデータは保存されているので,簡単に復旧することができる.緊急の場合,アプリもクラウドに用意されているものを使えばパソコン側はネット接続環境のみあればよい(「個人向けクラウドのアプリで原稿を書く」で紹介済み).大震災以来,災害時のデータ喪失を防止するためのバックアップとして注目されるようになった,

最近,これは便利と思ったのは,研究室出身の勤務薬剤師が博士論文をまとめた際に利用してみた時である.

勤務先の病院,大学 の研究室,指導教員の自宅,リタイアした私の自宅でGoogle drive上のデータを共有できるように設定した.最近は,PDFファイルのビューワーであるAdobe ReaderやPreviewに「注釈」を付ける機能が付いた.特別の書込みソフトを準備する必要がなくなった.下線,打ち消し線を引いたり,ボックスにコメントが書き込めるので,原稿上で訂正や修正が可能である.保存した時点で登録した関係者にメールが 発信される.メールに添付して意見を求める方法もあるが,一個所にまとめておけば,皆で確認できるので便利である.当人は頻繁に大学まで足を運ぶ必要がないわけであるが,皆が私と同じ感想を持ったかは疑問である.

論文原稿やデータのやり取りには便利だが,文章だけでは伝えきれないものがあるのでそれなりの配慮が必要である.

ホームページに関しては,画像データの保管場所として重宝している.インターネットプロバイダーとしてケーブルテレビインターネット(JCN熊本)を使っているが,データは100MBが上限で増やせない(大学の情報処理実習なみの容量でホームページサービス開設を本気でサポートする気があるのか疑問に思う容量である).テキストだけなら!00MBは大きいが,写真をアプロードするには容量が少なすぎる.そこで,画像データは共有可能なクラウドに置いてリンクしている.

現在,利用しているのはGoogleのPicasa, documents, およびDropbox, Amazon等である.

もっとも使いやすいのはDropboxである.デスクトップのフォルダーを設定するアプリケーションが公開されていて,そのフォルダーに入れると直ぐに同期する.ホームページ上に反映させるには,そのリンクアドレスを引用すればよい.パソコンのハードディスクと同じ感覚で使用できる.同様の使い方ができるものとしては,Google documentがある.

Amazonのクラウドドライブは5GBまで無料で利用できる.200報程度の投稿論文のPDFファイルをアプロードして保管しているが,使用領域は数パーセントである.Sky driveはMacの場合,最新OSしか対応していないので,まだフォルダー感覚の利用はしていない.Evernoteはウエブページの切り取り保存専用に使用している.

●Evernote

メモ,ウェブページのスクリーンショットなどをインターネット上に保存するのに利用. 無料コースは毎月40MBまでアップロード可能.

●Google

ドキュメント,画像 (Picasa),Gmail等の合計が15GBまで無料で使用可能.

ワープロ・表計算・プレゼンテーション文書を無料で作成できる.共有する機能もある.専用ソフトをインストールするだけでGoogle driveの名で同期

●SkyDrive https://skydrive.live.com/

オンラインストレージ「SkyDrive」の最大容量は25GBから7GBに変更された. Macの場合,同期用アプリは最新OSのみ.

●Dropbox

オンラインストレージソフトDropboxをインストールすれば,Dropboxフォルダにファイルを追加するとクラウドへの同期が自動で行われる.2GBまで無料。

●Amazon

コンピューターにCloud Driveをインストールし,Cloud Driveフォルダにファイルを追加するだけで,ファイル更新時に自動的に同期される. 5GBが無料で利用可能,投稿論文等の保存用に使用中である.

例 Mac miniでDropbox, Googleドライブ,Cloud Drive(Amazon)のフォルダーを利用中,Amazon driveに保存中のデータを表示

クラウドの特徴に応じて使い分ければ,無料(ソフトも含めて)でそれなりの量のデータが保管できる.上限を超えた場合は低料金で容量を増やすことが出来るようになっている.Windows, Macintosh (Intel) の両方で使用できるが,最新のOSが必要な場合がある.

追記

周囲には,携帯メールは使うがPCメールは使用しない年寄りが多く,PC向けに添付文書が送れないことも多い.大きなデータの場合はクラウドで共有してデータが取り出せるようにしてやっている.ダウンロード,アップロードは面倒で対応できない人もクラウドのドライブフォルダーなら対応できるようだ.

(2013.12.25)