1 こんなことはありませんか
スプレッドシートは,セルに計算式を入れると,自動で計算してくれます。これを「関数」といいます。たくさんの種類がありますので,簡単に使えそうなものを探してみましょう。グラフや表を作る時間が短くなり,ミスが少なくなります。
2 準備しよう
セルの中に計算式や関数を入力するときは,最初に = を入力します。その後に,式や関数を入力していきます。計算式や関数,数字は必ず半角で入力します。計算のしかたは2種類あります。
(1) 計算式
セルの中に計算式を考え,入力していきます。
(例) =C3+D3 とセルに入力すると,C3の値(18)+D3の値(22)が計算され,セルの中に40が入ります。
(2) 関数
(例) =SUM(C3:D3) とセルに入力すると,18+22が計算され,セルの中に40が入ります。SUMは合計する(たし算をする)という関数で,( )内のセルの数値を合計する,という意味です。
この関数の仕組みを覚えたら,じっさいに,もう少しセルの数をふやして練習してみましょう。
3 やってみよう
① 2つの合計を計算する
・計算式で, =C3+D3 と入力する。
・関数で, =SUM(C3:D3) と入力する。
・右上に関数アイコン(Σ)があります。このアイコンをおして,関数を選ぶこともできます。
② 2回の平均を出す
・計算式で, =(C3+D3)/2 と入力する。
・関数で, =AVERAGE(C3:D3) と入力する。
・アイコンから AVERAGE を選ぶ。
計算するセルの数がふえると,計算式を入力するのが大変になります。よく使う関数を下のポイントでしょうかいしています。
ポイント
1 様々な関数
〇 SUM・・・合計
〇 AVERAGE・・・平均
〇 MAX・・・最大値
〇 MIN・・・最小値
この他にもたくさんの関数があります。関数アイコンから探してみましょう。
2 同じ計算をしてくれる
クラス全員分の合計や平均を出したいとなると,かんたんな計算でも時間がかかります。スプレッドシートなら,同じ表内の計算を自動でやってくれます(これをオートフィル機能といいます)。くわしく知りたい人は,動画の後編を見てください。
3 集計が終わったらさらに見やすく整理しよう
集計作業が終わったら,表に色をつけてを見やすくしたり,表をグラフに表したりしてみましょう。
1 スプレッドシートの数値入力について
スプレッドシートの数値や記号,関数入力は原則として半角で入力します。直接計算式を入力して,反映されないときは全角か半角かを確認するように声を掛けてみてください。使用している書体によっては見分けることが難しい場合もありますが,半角は長方形に,全角は正方形に近い形になります。文字の横幅が,ひらがなや漢字の文字幅の約半分になっていれば半角と確認できます。
フォントが「Arial」の場合 : 半角「Withタブレ1234」 全角「Withタブレ1234」 違いが判る
フォントが「MS P明朝」の場合:半角「Withタブレ1234」 全角「Withタブレ1234」 違いが判る
フォントが「BizUDPGothic」の場合:半角「Withタブレ1234」 全角「Withタブレ1234」 片仮名以外は違いが判らない
2 家庭学習での活用について
機能を使いこなすにはある程度の慣れが必要です。例えば,「算数の教科書に載っている表を作成する」「平均の授業の振り返りで関数を活用する」など,家庭での自主学習で練習できると効果的です。
3 参考動画
宮城県総合教育センタ―情報教育チャンネル MナビTV
「Google Workspaceを使ってみよう」スプレッドシート基本操作編