当地は今でも動植物が生育しにくい環境にある。

カバノキ科　ハンノキ属

ヤマブキショウマ？　トリアシショウマ？

よく確認しないで、なんとなく撮影してしまった。

ヤマハハコ（山母子）

キク科　ヤマハハコ属　

参考　☜

　花期は8～9月。茎の上部に淡黄色の頭花を散房状に付ける。白いカサカサした花びら状のものは総苞片。

クロヅル

　深山の林下、林縁に生えるものは、他の植物等に絡みながら10m近くまで伸びるが、当地のものは絡むものもなく、また風雪の影響もあってか大きくはならない。場所によっては他に絡みながら大木のように見えたかと思うと、当地のように草本のように見えることもある。生き方強（したた）か。

　標高が高くなるにつれて霧も晴れてくる。気持ちが少し和らぐ。足場は悪い。気を付けながら茶臼岳山頂を目指す。

ガンコウラン（岩高蘭）

ツツジ科　ガンコウラン属　

参考　☜

　北海道および本州の中部以北に分布し、日当たりの良い高山の岩場や海岸近くに生育する。茎は地面を這い、よく分枝して上部が斜上または直立し、葉が茎に密生してマット状になる。葉は互生し、革質で、長さ4-7mm、幅0.7-1mmの線形。花期は5～6月。高山に咲く花でも開花の時期が非常に早く、また他の植物に混ざり目立たない。雄花の花弁の長さは2.5㎜、花糸の長さ7.5㎜、雌花の花弁の長さは2㎜になる。果実は径6～10㎜の黒い球形で、食べられる。

ハクサンボウフウ（白山防風）

セリ科　カワラボウフウ属　

参考　☜

　北海道、本州の中部地方以北に分布し、高山帯の草地に生育する。茎は直立し、中空で高さは30～90㎝。葉は1～2回3出羽状複葉。形に変化が多い。側小葉に柄はない。葉柄の基部が鞘状に膨らんで茎を抱く。花期は7～9月。茎頂か、分枝した先端に径2.5～5㎝の複散形花序を付け10数個の小花序を付ける。花は径2～3㎜の白色の5弁花。果実は長さ7～8㎜の長楕円形の扁平。

　荒涼とした登山道。

　それでも山頂が見えてきた。

オノエタデ

ハクサンボウフウ

　峰の茶屋避難小屋が見えてきた。

トリアシショウマ（鳥足升麻）

ユキノシタ科　チダケサシ属

参考　☜

　「あれっ、これはなんだろう。ヤマブキショウマかな。」というのが最初の印象。しかし、➀葉に不揃いの重鋸歯があり、➁葉の形は卵形で先端が鋭く尖り、➂側脈の数が少なく平行になていないことからトリアシショウマとした。

コバギボウシ

セリ科

ウラジロタデ

コメツツジ（米躑躅）

ツツジ科　ツツジ属　

参考　☜

　全国の山地の岩上等に自生する。高さは1m程で枝が多い。葉は長さ5～20㎜の楕円形で無柄、枝の上部に密生する。花期は6～7月。花の形状は、径10㎜で、花弁は5裂して下部は筒状。雄しべは5本でまれに4本。花色は白いものが多いが、淡紅色のものもある。

ヨツバヒヨドリ（四葉鵯）

キク科　ヒヨドリバナ属

参考　☜

　北海道と本州近畿地方以北、四国に分布。山地の草原に生育する。葉は長さ10～15㎝、幅3～4㎝の長楕円形、3～4個、普通4個が輪生する。花期は8～9月。散形花序に頭花が密に多数付く。頭花は5～6個の筒状花のみがつく。総苞は長さ5㎜。花冠は白～淡紅紫色、先が浅く5裂する。花柱は先が2裂し、花冠から長く突き出す。

ヨツバヒヨドリ