ゼンマイ（薇）

ゼンマイ科　ゼンマイ属

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　枯れたような葉があるなと思ったらゼンマイだった。写真下方、飛翼状に広がっているのが栄養葉で、中央に、一見枯れたように立って見えるものが胞子葉と呼ばれるもの。湿った土手や斜面、湿原、川岸に生育する。胞子の他に根茎でも殖えていき、繁殖力は旺盛で大きな群落をつくることがある。シダ植物。余談ながら、新芽（渦巻状のもの）を食用にすることがあるが、自身はどうにもその気になれない。ワラビと共に食する気にならない。

ムラサキケマン（紫華鬘）

ケシ科　キケマン属　

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　木陰等日光があまり当たらない場所に生育する。花期は4～6月だが、当地では4月に全開し、ほとんどが結実している。種子は6月頃に成熟、発芽するのは翌年の春である。全草にプロトピンを含む有毒。

ミヤマタニソバ（深山谷蕎麦）

タデ科　イヌタデ属

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　山地の林下や日当たりの悪い場所に生育し、しばしば群生する。花期は7～10月。花柄は細長く、茎先および上部の葉腋に付き、二又状の先に2-5個の花を付ける。その花が小さくて見落としがちになる。

ヤマアイ（山藍）

トウダイグサ科　ヤマアイ属

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　花期は3～4月。見落としているものが多すぎる。雌雄異株。葉は対生し、托葉があり、有柄で、鋸歯がある。葉の表面とふちに粗い毛がある。裏面は無毛。葉の基部に腺がある。枝先の葉腋から花柄をだし、小型の花を長い穂状につける。雄花では球状の萼は3裂し、雄しべは多数で束生する。雌花では2個の棒状体と1個の雌しべがある。

ヤブコウジ（藪柑子）

サクラソウ科　ヤブコウジ属　

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　花期は7～8月で、白色又は帯紅色の両性花を2～5個下向きに付ける。花は目立たないので見落としがち。果期は10～11月。果実は径5～6㎜で赤色に熟し中に1個の大きい種子が入る。鳥に食べられるが、このように春まで残るものもある。果実はよく目立つ。

アセビ（馬酔木）幼木

ツツジ科　アセビ属

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　4月の観察の時に岩上に咲いていたアセビの下に生えていたもの。その幼木かなと思いながら撮影。有毒植物。芽吹きの頃の葉は赤く映えてよく目立つ。

ツリバナ（吊花）

ニシキギ科　ニシキギ属　

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　全国の低山に生え、樹高は6m。花は白色又は紫褐色を帯びる。あまり目立たないが、趣のある色合である。花弁は円形～広楕円形。花期は9〜10月。果実は濃紅色に熟し、5裂開して朱色で光沢のある仮種皮に包まれた2〜5個の種子がぶら下がる。これはよく目立つ。頭上1～2mにある花を6枚撮影したが、なんとか花が確認できるのはこれ一枚だけ。

ヤブツバキ（藪椿）

ツバキ科　ツバキ属　

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　写真は、ヤブツバキの花が落下したもの。ヤブツバキの花は径5〜7㎝で、花弁は平開しない。花弁は5個、長さ3〜5㎝で質は厚く、先端は凹む。雄しべは多数あり、花糸は白色で下半部は合着して筒状になり、基部は花弁と合着する。合着部分が錘（おもり）になって、つまりはバトミントンの羽のように落下し、ほとんどの花は上向きになる。同属のサザンカは合着しないので、花弁はばらばらになって散る。ツバキとサザンカの区別点にもなっている。

スギ（杉）

ヒノキ科　スギ属　

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　樹高は最大で50～60m。ふつう主幹を持ち樹形は円錐形、ふつう細長く直立する。樹皮は赤褐色で、成長した幹の樹皮は縦に長く裂け、帯状に剥げやすい。若枝は褐色で無毛。雌雄同株。花期は3～4月。雄花は長さ5㎜の楕円形で前年の枝先に密生する。雌花はほぼ球形で鱗片が密着し表面に小さな棘が出る。果期は10月。

シロダモ（白だも）

クスノキ科　シロダモ属　

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　樹高は10～15m。幹は直立。樹皮は紫褐色から暗褐色。若枝には黄褐色の絹毛がある。葉は互生、葉柄があり、枝先に密つく。葉身は長さ8～18㎝の長楕円形で先端は尖り、ツヤがあり3行脈が目立つ。若葉には黄褐色の絹毛があるが、後に表面は無毛になり、裏面は粉白色を帯び、多少絹毛が残る。花期は10～11月。雌雄異株。花は散形花序で、葉腋に黄褐色の小花を多数付ける。果期は翌年の秋10～11月。果実は赤く熟すので、花と同時に見ることが出来る。果実は楕円状球形で、長さ12～15㎜ 。

バイカオウレン（梅花黄蓮）

キンポウゲ科　オウレン属　

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　花期は4～6月だが、当地ではすでに結実している。

ウバユリ（姥百合）

ユリ科　ウバユリ属　

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　ユリに似た花をつけるが、葉は大きく異なる。名は、花が満開になる頃には葉が枯れてくる事が多いため、歯（葉）のない「姥」に例えた。諸説ある。成長を継続的に見ていると面白い。

ラショウモンカズラ（羅生門葛）

シソ科　ラショウモンカズラ属　

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　山地の林内の湿った場所や渓流沿いでよく見られるものだが、当地では個体数が少なかったような気がする。

コメガヤ（米茅）

イネ科　コメガヤ属　

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　林床に生育する。根茎と種子で繁殖し散生するが、あまり目立たない。茎は高さ30〜40cm。花期は6～7月。花序は円錐状であるが、枝が短いので総状に見え、長さ7〜15㎝、10個内外の小穂を1側にやや下垂して付ける。小穂は広楕円形で長さ5〜6㎜。

ヤマブキ（山吹）

バラ科　ヤマブキ属　

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　花期は4～5月。当年枝に径30～50㎜の鮮やかな黄色の花を多数付ける。花は一重のものと八重のものがあり、特に八重咲き品種が好まれ、栽培もされる。一重のものは花弁は5枚。多数の雄しべと5～8個の雌しべ（離生心皮）がある。心皮は熟して分果になる。果期は9～10月。果実は長さ4㎜の広楕円形。八重咲のものは雄しべが変化して花弁状になっているため結実しない。

イタドリ（虎杖）

タデ科　ソバカズラ属  

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　全国に分布。帰化植物で、強害草とされている。日当たりのよい道端、土手、川の縁、荒れ地等で群生し、いたるところで見られる。やや湿ったところを好むうえ、撹乱を受けた場所によく出現する先駆植物である。短い期間に生長を遂げて大きくなり、谷間の崖崩れ跡等よく集まって生える。

ハナニガナ（花苦菜）

キク科　ニガナ属　

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　ハナニガナの咲き始めと思って撮影したが、花弁が少ないのでちょっと不安。よく似た同属のニガナに似て全体に大型。

ニガナ→花弁（舌状花）が5～7枚。ハナニガナ→7～11枚。

　花弁が7枚なので困ってしまうが、茎径の形や大きさからハナニガナだろうと思われる。

アオオニタビラコ（青鬼田平子）

キク科　オニタビラコ属

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　日当たりのよい道端・空き地等にふつう。草丈は20～100㎝。茎は数本束生し、緑色を帯びて毛が少ない。根出葉はロゼット状となり、倒披針形で長さ8～25㎝で深裂し、越冬しても緑色を保つ。茎葉は少なく小さい。花期は5～10月。頭花は散房花序に多数付く。総苞は長さ4～5㎜、外片は卵形で長さ0.5㎜、内片は8個、後に反り返る。小花は黄色で10～20個。

　写真三枚は同一株。➀➁は05/10に、➂は05/02に撮影したもの。8日の間に翼果が形成されたものが見える。果実は、10月頃に熟して風を受け回転しながら飛ばされていく。

イロハモミジ　Ⅱ

　ウツギの蕾が出る前の状態かなと思いながら撮影したが、よく分からない。よく分枝し、葉は葉柄を持って対生し、葉身は厚く、ごわごわした感じな点は似ているが、円錐花序の様子が異なるような気がする。

ヤマグルマ（山車）

ヤマグルマ科　ヤマグルマ属   

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　樹高は20m。葉は、長さ2～9㎝の葉柄をもって枝先に互生し、車状に輪生する。葉身は厚みがある広倒卵形～狭倒卵形で長さ5～14㎝。表面は皮質で光沢があり、裏面は粉白色を帯びる。葉先は尾状に尖り、基部はくさび形で、縁の上部に波状鈍鋸歯がある。花期は5～6月。枝先に長さ7～12㎝の総状花序を出して、10 ～20個ほどまとまった黄緑色の花を付ける。花の径は1 ㎝で、萼片はない。秋に種子を付け、11～12月に褐色に熟す。

ヤマアジサイ（山紫陽花）

アジサイ科　アジサイ属　

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　花期は6～7月。今はその準備中ということか。 

ツルアジサイ（蔓紫陽花）

アジサイ科　アジサイ属

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　花期は6～7月。花のない時期なので、葉だけでは同定も不安になる。

ナメラ滝

　二段滝に近い岩の側に根付いている株。湿潤で生き生きとしている。個体数も多い。

チャルメルソウ　Ⅱ

コウヤミズキ（高野水木）

マンサク科　トサミズキ属  

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　4月には沢沿いいっぱいに咲いていたもの。写真は花後の花序。まだ幼木で川筋の遊歩道近くに生えていたので、撮影することが出来た。淡緑色の萼が新緑に同化して目立たない。

カエデ属

　葉だけで見ると、カエデ属のカラコギカエデに似るが、同定出来ない。

　ミツバツツジの仲間かなと思いながら撮影。紅紫の花色が美しい。季節によるものか、目に付いた個体は少なかったような気がする。

　調べてみたら、デワノタツナミソウでした。数株が点在するように生えていた。。

キッコウハグマ（亀甲白熊）

キク科　モミジハグマ属　

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　茎は直立し、高さは10～30㎝。葉は茎の下部にやや輪生状に5～11枚付く。（亀甲に似る）、花期は9～10月。頭状花序は総状または複総状に10個内外つき、花柄は長さ1～5㎜。総苞は長さ10～15㎜の狭い筒形で総苞片は多列あり覆瓦状に並ぶ。頭花は3個の筒状花からなり、花冠は白色で5裂し、花冠の長さは9㎜、筒部は4.5㎜になる。各頭花は3個の小花が合体し、一見15裂した白い裂片と3個の雌しべからなれ、一輪の花のように見える。楽しみな花のひとつ。

ミヤマシキミ（深山樒）

ミカン科　ミヤマシキミ属   

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　樹高は50～150㎝。幹は基部から直立して分枝する。葉は枝先に集まって互生。葉身は長さ4～9 ㎝の披針～倒披針状長楕円形で、先は短くとがり、基部はくさび形。全縁になる。葉質は革質で両面は無毛、表面は光沢があり、裏面には油点が散在する。葉柄は長さ0.5～1㎝で、すこし赤紫色を帯びる。花期は3～5月。雌雄異株。枝先に円錐花序を出して長さ2～5㎝の散房状になり、白色の香りのある花を多数付ける。