カヤの変種で、日本海側に分布し、多雪地の林床に自生する。積雪に適応した樹形で、幹の下部が地を這い、根際から枝が斜上し、高さは3mになる。枝は赤みを帯びる。葉の形は線形で長さ20~25㎜、幅3㎜、表面は濃緑色で光沢を持ち、裏面は緑色で気孔帯が幅が狭く2本ある。先端は針状に尖り、触ると痛い。花期は5月、雌雄異株で雄花は黄色、雌花は緑色。種子は緑色の仮種皮に包まれ、翌年10月頃、紫褐色に熟す。触ると、カヤ属は痛い、イヌガヤ属は痛くない。属は異なるが、よく似たハイイヌガヤは、葉の表面は暗緑色で、裏面には太く1本の白い気候帯がありよく目立つ。触ると痛くない。